「くっ……しまった…………」

 風来人が旅をするに当たって、最も危険な事とは何さ?
 それは強敵がどうとか、道具不足だとかではなく、自らの迂闊さにある。
 常に冷静で、慎重過ぎるくらいで丁度良い。

「これは、かなり……面倒だね」

 こばみ谷じゃあちょっとは名の知れた……いやまァあまり良くない方向の評判だけど、
”目潰し”お竜とあろう者が、今、焦りを感じているんだ。

「落とし穴までは、まだ妥協の範囲だったさ……」

 不思議のダンジョンを順調に降り進む道中の事。
 前のフロアでストンと足を滑らせて、このフロアに落ちてきたあたしだ。
 それは別にいい。 階段を探す手間が省けたじゃないか。
 しかし落ちた先にはモンスターハウスだって言う。 しかも……

「特殊モンスターハウス……”一つ目”ハウスだってねェ……?」

 一般のモンスターハウスとはどうも空気が異なり、ただならぬ視線、それも複数感じたんだ。
 当然だろう。 一つ目のモンスターがぞろぞろと密集している魔物の坩堝なわけだからね。

「左右にはゲイズ……正面には吸引虫…………で、背後には…………チェインヘッド」

 こういった特殊モンスターハウスには、実力が桁違いの魔物がいたりするものだけど……
 不幸中の幸いか?今回はそこまで極端に強い敵はいない。
 あたしの今のレベルなら、乱戦に持ち込めば少し怪我をするだけで、充分殲滅出来るだろう。
 目潰し技は得意なんだ。 目ばっかりギラついているだけのヤツらに負ける道理は、無い。

「でも、前のフロアで怪我を治す前に落ちたから、体力が微妙か……」

 あたしの残り体力はざっと言って半分。 前のフロアで乱戦をした直後に落ちてきたからだ。
 今装備している回復の腕輪の効果で、少し歩くだけで怪我はすぐ治る筈だったんだけどね。
 半分でも勝てない事は無さそうだけど……念を押して回復はしておくべきだ、と判断した。

「じゃあ、このターンの行動は……この壺を使うか」

 ところでさっきから、あたしは敵に囲まれながらしばらく考え事をしているのだけど。
 敵はその間に手を出してくる事は無い。
 不思議のダンジョンの不思議な掟さ。 こちらが動かなければ敵も動く事は無い。
 や、どこぞの不思議のダンジョンにはその例に漏れる、
”あくてぃぶ・たいむ・ばとる”という掟とやらがあるそうだけど……まあそれは良いんだ。

「”壺:かいふく”に、そうだね……まあ、そうだね……かさばってる武器でも……」

 こばみ谷にいた頃はさ、背中の壺とかいって、
 ”押す”だけで回復が出来るから、便利なモンだったね。 見分けもすぐにつく。
 回復の壺ってのは、不要な道具を一つ入れなきゃ回復出来ない。
 不要な道具はだいたい保存の壺に押し込んでるだろう? 急場の回復には、ちと面倒さ。
 その点あたしは、こんな事もあろうかと普段から不要な道具を数点携帯してるんだけどね。

「…………って、あれ? え? え?」

 だけど、そんなあたしが迂闊な事をした__と気がついたのはその次の瞬間だった。
 そいつは未識別の壺だったんだ。
 その他の”入れる”事が出来る壺はあらかた調べていたから、
 残った候補は”回復の壺”しかないって思ってたのさ。
”壺:かいふく”と名付けておいても、回復の腕輪のおかげで実際に使う機会は無く、
 暫く経った今、はじめて使ってみたものの……どうにも妙だ。

「手が……あれ? 抜け……ない……」

 壺の中に思わず両手を突っ込んでみたなら、妙なデコボコがあたしの手を壺から話さない。
 しかも回復もしない。 なんなのさ、これは?
 いや……確か、これは、ちょいと古めの風来人の記録で、見た事がある……

「手封じの壺……? そんな、まさか」

 その壺に手を入れた者は、たちまち両手を封じられてしまうという厄介な壺だ。
 ここ最近じゃあ絶滅した道具だって聞いていたけれど……ある所には……ある物なのだろうか?

「くぅっ……不覚……」

 あたしはこのターンの攻撃を耐え凌ごうと、歯を食いしばった。
 しかし敵はなかなかに狡猾な物だ。
 物理的な真っ向勝負では勝てない事を察知したのか……

「!! ……ぅ、あっ」

 左右のゲイズが、私に向かって鋭い眼光を浴びせかけてきたのだ。
 その光を浴びると、頭がくらっと来てしまう。
 おかしいね……その光は反射出来るよう、やまびこの盾を装備していた筈なんだけど……
 いや、そうか、両手を壺に封じられると武器と防具の装備が……

「あ……あ、あ……」

 あたしの目の焦点が、ぶれてくるのが解る。
 次のターンはあたしの思うままには動けないのだろう……
 願わくば、このまま壺を叩き割る勢いでこいつらをブン殴ってやりたい。

「!? ぅ、ううっ……い……嫌…………あ、あっ……」

 眼光の衝撃がムズムズとあたしの神経を焦がしてくる。
 そのチクチクとした感覚が、だんだんと股間に集中してきた。

「あ、あっ、あっ、あっ……! くふぅんっ、ダメっ……チンポ、勃起しちゃう……っ」

 小便の時以外は暫く触る事もご無沙汰にしていたあたしのチンポ……
 眼光の魔力を浴びたせいか、海綿体は猛烈に充血していく。
 ボディラインをぴっちりと包んだスーツの中で、チンポがむくむくと膨れあがってきてる。

「……あ、あたしのチンポが……スーツの上からでもクッキリ見える……恥ずかしいよ……」

 瞬く間にギンギンに勃起させられてしまったあたしのペニスは、
 軽快な動きを目的としたボディスーツにそのシルエットを浮き上がらせている。
 要するにあたしは今、魔物の前でペニスを丸出しにしているような物じゃないか。

「う、うう……見るなっ……チンポ見るなあっ!」

 いやらしく浮き上がったあたしのチンポが、魔物共に凝視されている……
 恥ずかしくて恥ずかしくて、顔から火が出そうな思いだ。
 意識してると乳首まで勃ってきてしまい、ますますあたしは恥ずかしい有様になってしまう。

「吸引虫が…………く、ぁ、ひいっ!?」

 イソギンチャクをデカくしたような外面の吸引虫が、その体躯を伸ばして襲いかかってくる。
 しかしこれは、力任せの攻撃じゃあない。 何度か経験した事がある。
 この行為は、吸引虫特有の”力を吸い取る”動作だ……

「ちょっ……あ、アンタ、どこ吸って……! あ、ああぁっ!!」

 吸引虫は、あまり大きな声じゃあ言わないが、風来人の間じゃあ有名だ。
 獲物の身体から力の吸い取り易い部位をかぎ分け、そこに吸い付いてくる特性がある。

「う、あ、ぁ……! やめっ……そんなところ……吸い付かないでっ……このっ……!」

 それが人間の場合、概ねの場合……チンポ。 そう、男根に吸い付いてくるわけだ。
 おかげで、吸引虫の玩具……エレキ箱とか言ったっけ。 もしくは肉だ。
 それを使ってチンポを慰める風来人は後を絶たないらしいけどね……おぞましい話さ。

「あっ……あくぅぅっ! マンコがじゅるじゅるって……ひぃぅううぅぅっ!」

 吸引虫はあたしの真下から迫り上がってきて、密壺にぴったりと吸い付いてくる。
 じゅうじゅうと揉み込まれながら強烈に吸われる感覚がたまらない。
 胸元から足下まで、ぴっちりと身体を包む蒼のスーツ。 その密着感が今はアダになってる。
 吸引虫があたしの股間に張り付いて、吸い付いてくる刺激が、直に伝わってくるんだ。

「いやぁぁああっ! マンコ吸わないでぇっ! あふっ、あふぅぅっ!」

 ゲイズの眼光のせいで思うように身体が動かず、
 無防備になってるあたしのマンコは良いように吸われまくる。
 ここ最近、性欲処理を疎かにしていたあたしの身体は正直で、
 情けなくもマンコからはいやらしい潮がビュバビュバ吹き出てしまっていた。

「はぁっ、はぁぁっ、マンコ汁出ちゃうぅぅ……う、ぁぁ……チンポがガチガチになってるぅ……」

 普段は大人しくしてるあたしのチンポだけど、こんなマンコ責めは堪らない。
 その砲身どんどんは膨らんできて、今度はチンポを吸ってくれと催促するかの様にわななく。

「うあぁ! あ……うぅっ! チンポ吸って来たぁぁ! あたしのチンポ、吸われちゃってるぅぅ!」

 あたしの意図を汲んだか知らずか……
 女陰責めから男根責めへと切り替えた吸引虫は、さっそくスーツ越しに亀頭をくわえる。

「い、いい……あ、う、うう……チンポ……吸われ……く、ひっ」

 性欲多感な風来人が愛用するだけの事はある……
 ちょっと吸われただけなのに、相当に気持ちが良い。

「はぁあっ! はおぉぉっ! くっ……くぅぅぅっ……! くふぅぅぅうぅぅっ……!」

 あたしの敏感な亀頭が、好き放題に責め立てられる。
 ぐにゅぐにゅと揉み込まれ、じゅるじゅると吸われ、ごしゅごしゅと扱かれ……
 ああ、ダメだよ……頭、ぼぉっとして……

「んんっ! あっ、あっ……ああっ!!」

 チンポの快楽が良いところまで来た辺りで、吸引虫がスポッとその身を引き抜いた。
 軽く腰が抜ける感覚。 どうやら吸引虫に力を少し吸い取られてしまったようだ。
 吸引虫の行動が成立したなら、次には後方からのチェインヘッドの攻撃が飛んでくる。

「!! ひぐぅっ! どこ……狙って……!」

 胴体から鎖で繋がれた頭部を投げつけてくる力任せの攻撃。 矛先はあたしのお尻だった。
 引き締まってるけど柔らかさじゃそんじょそこらの娘には負けない……と思う、あたしの尻を。

「ひゃうっ!? な……なにっ……?! お尻が、スースー……って、アンタっ……!」

 事も有ろうか尻に顔がぶつかってきた瞬間、尻肉を包む布地を噛み千切られたのだ。
 チンポが浮き彫りになっている事からお察しの通り……
 あたしのポリシーとして、不格好になっちまうから褌なんて野暮なモノは履いてない。
 ともなれば、布を裂かれたあたしの尻はそれこそ本当に丸出しになってしまったという訳だ。

「くっ……”目潰し”お竜とした事が……こんな、とんだ屈辱だよ……」

 前面じゃあチンポをおっ勃ててる様が丸解りで……
 背後じゃあ正面戦士も恐れおののけ、あたしの尻が剥き出しじゃないか。
 こんな恥ずかしい格好……一生モノの不覚だ。

「あ、ああ……あたしの身体が、勝手にっ……」

 敵の行動が終わって、私の番が回ってきた。
 だけどゲイズの催眠術のせいで、身体が勝手に動いてしまう。
 何をさせられてしまうのかは……その時その時次第で予測がつかない。

「ぅあっ……腰がっ……? ちょっと……何をさせ……ひいっ!?」

 勃起チンポを膨らませたスーツの前面を突き出すように、あたしの腰が振りたくられる。
 カクカクと、腰を前後に空振りさせられてしまうあたし。
 まるで、チンポを弄って欲しい……なんて言わせられてるような腰遣いじゃないか。

「淫女の真似事なんて……巫山戯るのも…………ぅ、あぁっっ!!」

 立て続けに、ゲイズがあたしに眼光を送ってくる。
 その光が、あたしの正常な思考を徐々に蝕んでくるんだ。
 腰遣いはより激しくなり、スーツチンポの空腰が刺激を訴えている。
 …………オナニーがしたい…………。

「あ、く、ふぅ……ち、チンポ……チンポ、弄りたいよ…………くそぉっ……」

 無論、両手は壺に封じられてしまっているのでオナニーも出来ない。
 催眠……いや、催淫術で発情させられかけているあたしにできることは……
 ただ、情けなく空腰を振りたくり続ける事しかない。

「ひっ……吸引虫が、またあっ……」

 いやらしくも、吸引虫は再度あたしの股間に吸い付いてくる。
 今度はスーツの中でぷっくりと膨らんでいる、敏感な睾丸を狙ってきた。
 しかも二つのタマを同時に吸ってくる。 冗談じゃない……感じちゃうよ……

「あ、あ……あ…………あ! くっ……あ、ううっ、ダメっ、イくっ……」

 吸われてる……
 あたしの二つのタマが、いやらしく吸われてるよ……
 じゅるじゅるってわざとらしい程に音を立てて、スーツの上からしつこいくらい吸ってくる。
 あたしの腰もチンポを振るのが止まらなくて、キンタマは吸われ放題で……

「イくっ……! くぅぅー……っ! ……くぅぅっ……!! 堪えろ……堪えなくちゃあ……」

 涙目で、歯を食いしばって、あたしは必死に快楽に耐える。
 ここでイってしまったら他の風来人の笑い者じゃないか……
 でもチンポは射精したさに膨らんでいく一方で、キンタマ責めはどうしようもなく気持ち良い。
 早く……吸い取るなら吸い取り終わってよ……!

「あくっ! ああっ……あああぁぁーーーっっ……!! …………っっ……」

 あたし、もうダメだ、射精る……

「あ……あ…………あああ…………あ?」

 ……と、思った瞬間。 吸引虫はキンタマからその身を離した。
 すんでの所で吸い取りを終えたのだろうか、あたしのペニスはお預けを喰らったのだ。
 スーツ越しに男根がビクンビクンと恥ずかしげも減ったくれもなく痙攣を起こし射精を訴える。
 ともかく、かろうじて耐えきれた……という安堵感もまた迂闊だった。

「あ……おぉぉっ!!? またチンポにっ!? へあぁぉぉおおぅぅぅっ!!」

 フェイントだ……吸引虫は再びあたしの亀頭に吸い付いてきた。
 一瞬油断をさせて、その隙を突いてくるなんて……何とも魔物らしい手口じゃないか……

「がっ……我慢っ………我慢んん……こんな、魔物なんかに……イかされてたまるか……」

 気力を振り絞り、下腹に力を込めて、チンポへの容赦ない衝撃を堪える。
 射精寸前の先走りがびゅるびゅる出ては、いやらしくじゅるじゅるって吸われてる……
 惑わされちゃ駄目だ。 集中……集中するんだ……
 その時だった。

「んンッ!? ッッあぁああっ! っ……ぅ、あ…………しまっ……た……」

 吸引虫の猪口才な動きに気を取られ、背後のチェインヘッドの事を失念してしまっていた。
 ヤツの攻撃は、剥き出しになっている私の尻を再度目掛けてきたんだ。
 強烈な生尻へのスパンキングが、押し込めかけていたあたしの射精欲を一気に後押しした。

「ひぉぉおっ!! お尻ぶたれて……!! あッ……ぅああぁッ! ダメーーーーぇェッ!!」

 びゅぐぐっ!! びゅぐるるるるっ!! びゅぐりゅりゅりゅっ!! びゅるるううっ!!
 びゅるるびゅるるるるびゅるうっ!! どびゅどびゅどびゅぶぶぶどびゅぶうぅぅ!!

「あ……あッ……ダ、メ…………あたしのチンポ……イ、イくっ! ビクンビクンしてっ……!! イってるよっ……! あ、あひぃぃっ……イかされちゃったよぉぉ……み、見るなぁぁ……」

 びゅぐっ! びゅぐぐっ! どびゅどびゅどびゅぅぅっ! どびゅるるるっ! どびゅっ!
 ぶびゅぶびゅぶびゅびゅびゅっ! どびゅるるどびゅるっ、どびゅぶぶぶびゅうっ!

「ひあああぁぁ……ひぃぃぃ……あたし、あたしぃ、スーツの中に射精してるよぉぉぉ…………! スーツの中があたしのザーメンでドロドロしちゃう…………くそぉぉ……」

 尻へのスパンキングで情けなくも達してしまったあたしだけど……まだ戦意はある。
 両手さえ封じ込められてなければ、身体さえ自由なら……
 この程度の魔物はすぐにでも片づけてやれるのに、いいようにされているのが腹正しい。

「はぁ……はぁぁ……チンポイかされたのに……まだ腰振っちゃうよぉ……くそぉぉ……」

 ゲイズの催淫術があたしの身体を支配し続ける。
 こうして強制的に空腰を使わされている間にも、一つ目ハウス中の魔物が寄って来る。
 無駄な時間と体力を浪費させられる事に苛立ちを覚えつつも、快楽にはどうにも購えない。

「くぅ、うっ……ゲイズの、触手っ……? いやっ、このっ……まとわりつかないでよっ!」

 ゲイズの胴体からうねうねと伸び出てくる気色悪い触手群があたしの身体にまとわりつく。
 ただでさえ自分の意志で動く事が出来ないあたしは、触手のせいで更に動きを制限された。
 吸引虫に負けず劣らず、随分いやらしい動きであたしの身体を這い回ってきてくれる……

「あ、くぅん……っっ……なんてトコ……触ってくるんだよ……ぉぉっ……」

 いつも汗ばむから露出している脇の下や、スーツの中では精液まみれの内股……
 やや敏感な部位を触手特有の気味悪い動きで巧みに刺激される。
 たまったものじゃない……ペニスは射精したばかりだって言うのにもう勃起が復活してる。

「嫌ぁぁ……何で、もう……あたしのチンポが、ビンビンになってるのよ……ぉぉ」

 普段なら1日1回の射精で充分満足しているあたしだ。 なのに今は無性にチンポが疼く。
 これは、ゲイズの催淫もさることながら……いや、アレかな……
 今、右腕に装備している回復の腕輪のせいなのだろう。
 さっきから攻撃を受けているのに、痛みも疲労感も……そして性欲もすぐに回復している。

「ひぃぃ……あ、ああ……チンポ、すぐ回復しちゃうぅ……こんなに勃起しちゃってぇぇ……」

 先程よりも更にスーツを突っ張りあげ、あたしのチンポが貪欲に快楽を求めている。
 情けない話だが、両手がこうなっている今、この性欲処理は魔物達に委ねるしかない……
 あたしは快楽に屈し、振りたくられる腰に歓喜を与えられる期待を寄せるのだった。

「ひぃぃおおぉぉっ……吸引虫が吸ってきたぁぁ……あ、ああんっ、良いよぉ、良いよぉぉ……」

 程なくして、吸引虫がザーメンでグチョグチョになっているスーツのチンポを吸ってきた。
 射精したてで敏感になっている亀頭を強烈にバキュームするんだ。 たまらない……
 あまりにも凄まじい勢いの淫吸に、あたしはたちまち第二第三の射精をしぶかせてしまう。

「おっ……おぉおおぉっ! あっ、はぐぅっ……出るっ、出るぅぅっ! あたしのチンポがまたイっちゃうぅぅぅ!! あッあああぁそんな吸われるとアヒィぃんんン!! イくぅゥうぅゥゥぅぅ!!」

 びゅぐるるるるるびゅぐりゅりゅりゅりゅりゅびゅぐぐぐびゅるるるるるどびゅびゅびゅびゅ!!
 どっびゅるるるどびゅるるどびゅぶぶぶどびゅるぶびゅどびゅぶぶぶどびゅるぶびゅうう!!

「ひィあぁぁああァァん!! あたしチンポ吸われてだらしなくイかされてるよぉぉ!! チンポザーメンひぃあぁァ!! 吸われ射精気持ち良いよほぉォぅぅ!! ヒィぃいいィィぃん!」

 ぶっびゅるびゅぐるるるるびゅぐりゅりゅぶびゅるるどびゅどびゅどびゅううぅぅぅどびゅう!!
 どびゅぶぶどびゅぶどびゅっどびゅびゅどびゅううぅ!! どびゅるるどびゅぶぶどびゅう!

「あっふぅああァぁああッ!ザーメンであたしのスーツがパンパンだよぉ! ザーメンスーツになっちゃうぅぅぅ! 全身あたしのチンポ汁でドロドロになってくのぉォぉぉ!!」

 どびゅぐぐぐどびゅぐどびゅるるるどびゅるぶびゅぶびゅぶびゅううぅぅどびゅぶどびゅう!
 ぶびゅぶびゅどびゅどびゅぐびゅるるるっ! ぐびゅどびゅどびゅぶぶぶどぶぶびゅううっ!

「へはぁ! へはぁぁぁぁああ!! あっ、ああぁぁっ! お尻っ、お尻ぃぃっ! お尻叩かれるとまた感じちゃうよぉぉぉ!! ひぃいい舐めないでぇェ!! イくぅぅぅっ! またイくぅぅゥッ!」

 吸引虫の執拗なチンポバキュームに加えて、立て続けにチェインヘッドがあたしの尻を狙う。
 その顔面があたしの尻肉にぶつかったかと思ったら、そのまま尻穴を舐め回してきた。
 ……長旅で暫くマトモに洗ってないから、かなり恥ずかしい……
 それでも長い舌先は尻穴の奥まで入り込んできて縦横無尽かつ丹念に舐め回される。
 前立腺まで犯されて……あたしのチンポはいよいよもって射精が止まらなくなってしまった。

「はぁぁ……はぁぁぁぁあ……無理ィ……こんな、射精、立て続けに……はひぃぃぃっ! あたしの、チンポ、おかしくなっちゃうぅゥゥ……あ、あぁぁぁ、あああぁぁーっっ!」

 ゲイズの視線も最早どうでも良いくらいに、あたしの頭はぼぉっとしていた。
 触手はあたしの乳首を隠している布地を捲り取り、豊満な乳房を揉み出した。

「い……嫌ぁぁ……オッパイまで好き放題揉まれちゃってるよぉぉ……あく、うぅぅ……ダメ、あ、あ、オッパイ、ひぅぅぅん……オッパイ、ンンぅぅああァ出ちゃううぅぅぅ……!!」

 ビュルビュルと乳首から吹き出る液体。 あたしの母乳だ。
 知らないのかい? 女風来人なら、誰もが性的に興奮すると母乳が出るものなのさ。
 しかしオッパイ搾りも強制チンポ射精に劣らず気持ちが良い……
 ケツアナ責めもチンポとオッパイの噴射を後押ししてくる。
 このままじゃあ……快楽の度が過ぎて、身体が持たないよ……

「!! っ、ああッ、チンポがっ……チンポザーメン出し過ぎで……チンポ布がぁっ……!」

 絶え間なく放ち続けるチンポ汁は、股間の布地を極端に膨らませていた。
 そして、とうとう……股間一面の布地を破裂させてしまうほどに至ったのだ。

「ひぃっ!? ひぃぃぃーーーっ!! あたしのチンポッ、チンポが丸出しになっちゃったよぉぉ! ああっ、嫌ぁぁっ!! 剥き出しチンポ、くわえ込まれて……ひぃァあああーー!!!」

 露出したあたしのペニスは、吸引虫の淫らな口元にぱっくりとくわえ込まれてしまった。
 スーツ越しに吸われていただけでもあの有様だったんだ。
 ましてや生で吸われたらどうなるかなんて……あたしには想像も出来ない。 したくない。

「!! っ、うっ、あ、ああっ、ひぃいいいいいいい!! ひぃぃィィいぃぃィいいイイイいい!!
 駄目ぇぇェええエェええ!! おっおッおっおっおオオォォチンポ吸われて扱かれまくってるぅゥゥうぅぅ!!! ヒィぉォオおチンポ凄すぎるぅゥウうぅぅゥゥウううーーー!!」

 尋常ではない刺激があたしのペニスを支配する。
 ぬめぬめとした粘性と淫らな弾力を持った凹凸がチンポに絡みついてきて、強烈な吸引力と締め付けを交えつつ、高速で扱き立てられるというのだ。 これで耐えろと言う方が無理だ。
 極上の全自動魔物オナホールにあたしのチンポはいいようにコかれる。
 射精をしても、射精をしても、次から次とチンポが刺激されるから、終わらない。

「あふぅゥゥううぅぅうウ!! あたし魔物にチンポもオッパイもお尻も犯されて射精しまくってるよぉぉ! 魔物に好き勝手イかされるのが気持ちよすぎるのぉぉ!! あっ、ああァッ、また吸引虫が増えてるぅぅぅ……ひぃィッ、オッパイに吸い付いてきたぁぁああ……!」

 ゲイズの催淫術で好き放題淫らな射精劇を踊らされているうちに、あたしの前方斜め左右には新たな吸引虫がやってきていた。
 二体の吸引虫はそれぞれ左右の乳房に吸い付いてくる。
 露出しているあたしのオッパイは、ペニスと同様に猛烈な快楽を与えられてしまうのだ。

「ひっはぁァァああぁぁあアア!! あっ、あァッ、ああぁぁああああ!! 乳首っ、乳首がぁぁっ!! オッパイまで吸われて、ひぉォおおぉおぁぁあんん! ああぁオッパイイくぅぅ! オッパイ、イくっ、イくぅぅ!! あっ、くふゥうぅぅザーメンも母乳もビュグビュグ止まらないのぉォお!」

 びゅるびゅるるるびゅるる!! びゅぐびゅぐぐぐびゅぐっ! びゅぐぐっびゅぐっ!!
 どびゅどびゅどびゅううぅぅぅううっ! どびゅるるどびゅるるどびゅううぶぶびゅうっ!!
 ぶっびゅぐぐびゅぐびゅるるぶびゅるどびゅぶぶっ! どびゅるるどびゅぐぶぶびゅぐううっ!

「ひぁァァぉォオぉおおぉォウぅぅん!! ダメぇぇェ!! あぁァそこっ、ケツアナ前立腺ンん!! ンんひぃィッ、無理矢理イかされちゃうゥゥぅ!! あッぁあアァァああイくっ、イくぅぅゥゥゥ!! チンポ魔物にコキコキされまくってイッちゃうぅゥゥウううーーー!!」

 ぶっびゅぐぐぐぶびゅぐるるどびゅるるどびゅううぶびゅびゅびゅぶびゅううぅぅどびゅううう!
 ぐびゅぶぶぐびゅぶびゅるるどびゅるどびゅうぅぅどびゅぶどっぶびゅびゅびゅびゅるるる!
 びゅぐびゅぐびゅるるるるどびゅぶどびゅどびゅどびゅぶびゅどびゅぶぶぶどびゅぶぼっ!

「あひぃィィッ、ひィィおぉぉオォぉぉおおぉぅゥぅっ!! らめぇへぇぇ!!! らめへえぇぇえ!! チンポブビュブビュ出しまくってるのに回復しちゃうよぉォおお!! へぁあぁはぁぁああ!!  無理矢理ザー汁射精させられてるのに回復しちゃうといつまでも気持ち良いのぉォお!!」

 ぐびゅううぅぅぅうぐびゅるるるぐびゅぐびゅぶびゅぶぶどびゅぶびゅるどびゅううどびゅう!
 ぼびゅぶぶどびゅぐどびゅぐどぶぶびゅぐるるどびゅぐぶびゅううどびゅぶぶびゅるる!!
 どぶっびゅぶぶぶぶどびゅぶどびゅるるどびゅぶびゅぐびゅばびゅべびゅぼびゅう!!

「えぁあはぁぁああぁん!! はぉォオおぉォううん!! チンポが、チンポがぁァああぁぁ……… あっ、ああッ、ああぁァアあっ!? お尻に何か入ってくるぅ……あ、あっ……? チンポっっ! バカでかいチンポが入ってくるぅゥウうぅぅっ……?! あっあァあぁあアァあーーッ!!」

 射精に喘ぎ狂うあたしの尻に、頭部を戻したチェインヘッドの巨大マラが入り込んできた。
 いや……最早、ねじ込んで来たと言う程の強引さだ。
 無理矢理尻穴を拡張されているってのに、痛みは感じない。
 むしろ穴を拡げられるたびにあたしのチンポとオッパイが歓喜に震えている。

「あがぁァあぁぁあアアぁあああッ!! デカマラがあたしのケツマンコに入ってくるぅぅゥゥうう! ひぎぃいイィいぃチンポでかすぎるよぉぉおォォッ! あ゛ぁぁあ゛はぁぁぁああ゛あ゛ああ゛!!  イぐうゥッ!! あたしのチンポもオッパイもイ゛っちゃうぅゥゥうう゛ウうぅぅーーー!!」

 チェインヘッドの股間でいきり勃つチンポは凄まじい大きさだ。
 馬並という単語があるけど、そんな比じゃ無い。
 経験上、イカリ状態になった魔物や人間は例外なくチンポをおっ勃てる程興奮する。
 しかもそれを隠そうともせずガムシャラに襲って来るモンだから、どうしても目に入るんだ。
 それを見た限りじゃ、アイツの最大勃起時の大きさはあたしの身体まわりに匹敵する太さで、しかも頭部の鎖に負けず劣らず馬鹿みたいに長い。
 ドラゴン、ミノタウロス、デブータ、マスターチキン、等々……
 色んな魔物のチンポを見てきたけど、こいつのデカマラはあらゆる魔物の中でも五指に入る。

「ひぃおお゛ォォおお! ひほぉ゛ォオォおお゛おぉ!! あ゛ああっふぅああ腰動かすなぁァあ!! おなかの中でデカマラがジュボジュボして、脈打ってるぅゥうう!! いひぃィい゛ぃいィイ!! あたしケツアナに射精されるのォォ!! あはぁァああ魔物に中出しされちゃうぅゥう!!」

 腰をいやらしく動かしてるのは……魔物の方じゃない、あたしの方だった。
 ゲイズにしたって既に眼光は放っていない。
 あたしは自ら快楽を望んで、チンポを、オッパイを、ケツアナを、魔物に犯されてる。
 どうしようもない喜悦の強制連続射精、そして回復、射精、回復、射精……
 魔物達も興奮したのか、あたしを犯す動きがせわしない。

「はぁっ、はぁァァああぁぁァァああッ!! 吸引虫が、あたしのチンポとオッパイ吸って扱きながら射精してるよぉォォ……! そんなにあたしのチンポ汁が美味しいの……? みっともなくブビュブビュ出しちゃってさ……あっ、ああァんッ! まだ吸い足りないのォォ……!?」

 吸引虫は、グロテスクな外見の下部からにょっきり生え出ている男性器状の突起から精液だと思われる粘性の白濁を吐き散らす。
 ゲイズの触手がその突起にも伸びてきては乱暴に扱き立て、吸引虫の射精を促進させる。
 物言わぬ魔物とは言え興奮もする物なのだろう。 その精液はあたしに劣らず際限が無い。

「あんッ、あぁ、はァああ゛ぁァアあぁぁあ゛あんんん……! ゲイズまで、射精してるぅぅ…………オッパイ揉んでる触手からチンポ液が沢山出てきて……ひィうぅぅう゛うンンん! あ、ああ、あ、あ、ドロドロして気持ちわるいぃぃ……臭いし……あ、へはぁァァぁ……」

 ゲイズの男根は無数の触手全てがそうだ。
 まあつまり普段襲われる時は常にチンポで攻撃されていると言ってもいい。
 あたしの身体を絡め取る触手の先端から、ブビュブビュと精液が吹き出てくる。
 気のせいか、左右のゲイズの目がとろりとしているようにも見える。

「!! ぁう゛っ……!! う、ううっぅっ!! う、あ、ぉォオオほぉォォ゛おおぉぉ゛お゛お゛ッ!!  デカマラ射精が来るよぉォおオぉぉーーー!! あ、あひぃィィいいぃい゛イイ゛ーーッッ!!!  あがはぁァァぁああああ!! 射精されてるぅゥゥう゛ぅう゛ゥウう!! あぁぁぁあ゛ああ!!」

 そしてチェインヘッドのデカマラが、あたしの腹の中で爆発した。
 バカでかいチンポは、相応のキンタマ二つ分の体液を噴出させる。
 チェインヘッドが、ォ……ォ……と、さぞや気持ち良さげに仰け反って呻き声を上げる傍らで、あたしの方はどんどん放出される大量のザーメンで膨らんでいく腹の、苦悶と快楽がない交ぜになった刺激を必死に受け続けていた。

「ぅう゛う゛うウあぁァああ゛アァァあああ!! お腹が精子でどんどん膨らんでいくよぉぉおお!! ああアァはぁああ破裂しちゃう! あたしのお腹が魔物ザーメンで破裂しちゃうぅゥゥうう゛!! く゛ひぃィィい! お腹が危ないのに感じちゃうよぉおォ! あたしのチンポおっ勃っちゃうぅゥ! あんンンン!! はぐぅゥゥんん゛ん゛ァァァ! イグっ、イ゛グイ゛ぐいぐイぐゥうゥぅぅ!!!」

 ドッボぉぉォォオおおおぉォオォぉオびゅぐビュグボビュぐびゅぐぼボビュグぼぼボォォおお!!
 ブビョボぼびゅるるどびゅぐグボビュぐぼぼびゅぐぐドビュドビュぐびゅびゅビュドビュうぅぅ!!
 ブビュブブブどびゅぐびゅるるドビュぶぶドビュぶびゅドビュぐぶビュリュりゅりゅうううッッ!!

「はぁァああぁあアアアあぉォォお゛お゛ぅゥウウ゛うん!!! 射精射精射精ぃィィいいィいっ!! チンポもオッパイもすごいよぉお、ザーメンもパイ汁も搾られ放題ぃィイいぃぃ……ひん゛んっ! 魔物に射精させられるの、たまらないのよぉォォおお!! あんン、いくら射精してもぉぉお゛、あッへぁあぁァアははあ゛アアぁァ!!! あたしのチンポ萎えなひいぃぃィィィいいい〜〜!」

 ぐぼグボぐぼグボビュググぶびゅるビュルぶびゅグググブビュルうぅぅううドビュウうぅゥウ!!
 ドブビュぶびゅるビュルルびゅぶビュグビュルルびゅぐぶぶドビュウゥゥドブビュビュビュ!!
 ドッピュウゥゥゥゥゥゥ!! ドビュビュビュビュぶびゅぶぶぶぶぶボバッぶぼびゅぅっ!!

「デカマラぁひぃぉおオ゛オぉぉオ゛オオ゛ゥゥウ!! デカマラチンポ汁出しすぎなのよぉォお!! あんンぐふぅぅウウゥぅおぉ゛ォオォオオ゛ッッ、あぁぁぉォオ゛お゛ぉぉッ!! ひぃィィいィい゛!! ダメぇェエえ゛えっ!! あたしの回復チンポ、中出しされてイ゛っちゃううぅゥゥウう゛う゛!!! へェおぉオお゛ぉォオおォお゛ぉお゛おッ! イぐぅゥう゛うぅゥう゛ぅうぅウうう゛う゛ゥーーー!!!」

 グビュびょぶぶぶぶドブビュルルぼびゅドビュぶびゅグビュルルどぶびゅぐドブビュブブ!!
 どびゅドビュブビュどぶぶぶドビュぼびゅボボボボどびゅううぅゥドビュグぼびゅううゥゥ!!!
 ブッビュグググびゅぐうぅゥぅドビュルどびゅブブブドボドボどぼびゅぐるるドブウぅゥうっ!!!
 ずびゅびょぼずびょぼォォドボォォどぼびゅぐドボビュウゥゥどびゅるるブビョオオォォォ!!!

「イぐっ、イグぅゥゥううぅぅっッ!! あたし、何度でも、何度でもイっちゃうぅゥウうぅううーー!! へはぁァあぁ、はひゃああ゛ァァあ、へやあ゛ぁあ゛あぁァああ゛ああぁぁァァ…………」

 あまりの射精の連続で、頭は完全に真っ白になっていた。
 チンポばかりが回復して、あたしの精神は既に尽き果ててしまっていたんだ。
 射精をしながら気絶をするあたし。
 たぶん、気絶してる最中でもだらしなく精を放っているんだと思う。
”目潰し”お竜の冒険も、今回はここまでか……そう、確信した瞬間だった。

「………………!!?」

 回復の腕輪が、閃光を発した。 何事かと思った時には、もう遅い。
 腕輪を中心に大きな爆発が巻き起こった。

「…………え? ……ええ?」

 あたし自身、状況が良く解っていない。
 解る事と言えば、何故か回復の腕輪が爆発してあたしの服を全部焼き焦がしてしまった事。
 おかげで両手は未だに壺で封じられた挙げ句、チンポもおっ勃てっぱなしの全裸だ。
 お腹もさっき大量に中出しされたせいで妊婦のそれ以上にぼこんと膨らんでいる。
 これ以上無い程に屈辱の格好になっちゃいるけど、周囲の魔物は殲滅出来た。
 格好悪くても、生き延びてこそ風来人の冒険だ。 これは喜んで良い事なのだろう……か。

「そうか……そういえば回復の腕輪に何か妙な印が刻まれていたと思ったら……」

 元々は人から貰った回復の腕輪だったけど、うっすらと何かの印が刻まれていた。
 アレは、思い出してみればバクハツの腕輪の印だったんだろう……
 唐突に腕輪が大きな爆発を巻き起こすっていうハタ迷惑な能力が隠されていたわけだ。
 あたしに譲った人からすれば悪戯のつもりだったのだろうが、今回はそれに救われた。

「あとは、この壺を何とかしないと……服も着られないわね」

 全裸を恥じてる暇は無い。 次の危険が迫ってるかもしれないんだ。
 両手を封じる壺を割ろうと、あたしは壁に向かって手を振りかざす。
 しかし……もう、全ては遅かった。

「う。 う、ぅぅっ…………駄目だ…………っ」

 あたしは、力無くその場にぐったりと倒れ込む。

「おなか……すいた…………」

 回復の腕輪で尋常無く減っていた空きっ腹は、陵辱の最中で既に限界を超えていた。
 そこに爆発によるダメージも重なって、あたしの体力はもう限界だったんだ。
 おにぎりはあっても、手が封じられてる以上は食べる事が出来ない。

「この”目潰し”お竜とあろうものが……くそぅぅ…………一生の……不覚……」

 どうする事も出来ず……
 あたしは風来人において最も情けない倒れ方、空腹で投了してしまうのだった……