東方双人称 風見幽香 前編


 ちょっと。そこの貴方。
 私の大事なひまわり畑で、何をしているの?
 言いなさいよ。ほら。怒るから。
 え? 何? 言わないつもり? ここまで堂々としておいて、逃れられるはず無いでしょう?
 ……ああ、怒るからって言ったわね。確かに。
 じゃあ言わなかったら許されるとでも思った……? 言ったら怒るけれど、言わなかったら……
 ええ、素直で良いわ。そうね、貴方は事もあろうに、この私のテリトリーで立ちションをした。
 そのお粗末で汚らしい、醜い肉棒からじょぼじょぼと……
 あら止めなくてもいいのよ。続けなさい。放尿しなさいよ。いいから。
 ずいぶん出るわね。我慢していたの?
 ……何照れ笑いなんて浮かべてるのよ。気持ち悪い。今はビンタくらいに留めたけれど、私の機嫌を損ねたらすぐに貴方の体重を50gぐらいずつ減らすわよ?
 ああ、ようやく終わったのね。放尿。立ちション。堂々と私の見ている前での排尿行為。
 思い切りじょろじょろ出して気持ち良かった? ほら、最後の一滴まで落とさないとね? はい、フリフリして。フリフリ。
 ……さあ、て。
 あら何よ、どうしていきなり土下座なんてしてるの。
 誰がいつ土下座しろなんて頼んだのかしら。それとも土下座すれば許して貰えると思ったのかしら。
 でも土下座にしてはまだ頭が高いわね? ふん。ぐり、ぐりっ、と。
 ううん、こうして貴方の頭を踏んづけていても気が晴れないわね。
 一応言い訳でも聞いてあげようかしら。喋る権利をあげる。どうぞ。
 ……ああ、そうね。うっかりしていたわ。こうして地面に顔を押しつけられていては喋れないわね。
 ほら、足を退けたから顔を上げなさい。何をべそべそ泣いているの? 気持ち悪いわ。
 泣かないで頂戴、泣かないで……泣き止んでくれないと、貴方の額にあてられた傘の先が、ずぶっと行ってしまうわよ。うふふ。
 ふうん。我慢の限界だったの。そう。それで?
 え、肥料になると思った? こんな汚い肥やしは御免被るわ。
 ここが私の大切な太陽の畑だって知らなかったのかしら。ここには滅多に人間も妖怪すらも立ち寄らないというのに。
 知らなかったの。そうなの。どうして人間はこうして簡単にタブーを破れるのかしら。愚かね。本当に愚か。
 じゃあ私の事も知らないでしょう。
 ……あら……こんな美人が居るなんて知らなかった、ですって? お上手ね。
 ……っ!
 ほらどうしたの〜……私は貴方を蹴っ飛ばしたけれど、吹き飛んでいいなんて言ってないわ。
 仰向けにひっくり返って、貴方の粗末なものがまる見えだわ。
 隠さなくていいのよ? どうして隠すの。せいぜい誇らしげに見せつけたらいいじゃない。
 その汚くて情けないおしべ…… 小便をどぼどぼと垂れ流した、憎たらしいおしべ
 呆れたわね。どうして膨らんできているのかしら。
 こうやって傘の先で突っついてあげると……あらまた膨れた。馬鹿みたい。
 本当、オトコっていうのはゴミね……貴方は今の自分の立場が分かってるのかしら。
 私がほんの少し、そうほんの少し力を入れただけで、貴方の生殖機能は無に帰すというのに。
 そんな状況で、まだ受粉させたいの? 汚くて臭い花粉を、その貧相なおしべからどぼどぼ打ち出したいのかしら?
 それとも、なあに。
 いじめられたいの? 貴方。
 私にいじめられたくて、この浅ましいおしべをビンビンにいきり立たせているの?
 言わなくても良いわ……私の傘の先を逆に跳ねとばすみたいに元気になってるじゃない。
 まあ、しょうがないわよね? こんな不格好なものを生やしている限り、本能からは逃れられないものね。
 そう、全てこれが悪いのね。このチンポが。
 ……ふふ、チンポだなんて私の口から出てきて、びっくりしてる? チンポ。チンポ。この最低最悪の欲情器官を表すのに相応しい、間の抜けた語感じゃないの。チンポ
 このチンポなんかを生やしているせいで、生殖がしたくてしたくて仕方なくなっちゃうのよね。
 出し所のない抑圧を抱えて、いつでも悶々ムラムラとしているのですものね。仕方ない仕方ない。
 そう言えばさっきのおしっこもここから出てきたのよね……
 最低。ホンット最低ね。最低ね、チンポって器官は。
 こんな塵屑みたいなおしべを付けられて、オトコっていう生き物は哀れね。同情さえするわ。
 可哀想ね、可哀想。こんなものをぶら下げて、可哀想。
 取ってあげましょうか♪
 あら、冗談よ。そんな怯えた顔をしないで。大丈夫よ。今の所は。
 汚くて臭くて……本当にみっともない器官。私が女で本当に良かったわ。
 こんなのが付いていたらと思うと、ゾッとするもの。生殖しか頭になくなってしまう、呪いの器官ね。
 ねえ。したいの? したいかしら。生殖。受粉。種付け行為。セックス……
 誰と? 当然、私と……
 あはっ、腰を浮かせちゃって、馬鹿みたい! 期待しちゃったの?
 そりゃあ私が綺麗な花として魅力があるのは分かるけれど。まさかねえ。貴方如きが種付けできるだなんて、思わないで欲しいわ。
 こんなおぞましいチンポが私に侵入? 冗談じゃないわね。触れるだけで吐き気を催すわ
 と、ここまで言ってもボッキしたままなのね。本当に愚かしいわこのチンポ。チンポだからしょうがないのだけれど。
 さあ、どうしてあげようかしら、これ……
 苛められたがりの、絶対に種付けなんて出来るわけがない、マゾ根性に満ち満ちたオスチンポ
 貴方は一生、まともな種付け行為なんて出来ない、出来るわけがない。チンポを本来の目的で行使することなんて、夢のまた夢。否定も肯定もしなくていいわよ。私がそうだと決めたから。
 キンタマもぷっくり……恥ずかしいお汁が詰まりまくって、破裂してしまいそうね。あら、ふふふ。傘の先でコリコリしてあげると、貴方って面白い顔するのね♪
 ここが敏感なの……? ザーメンタンク袋、感じちゃうの……? 恥ずかしい子種袋で、チンポが硬くなっちゃうの?
 正直ね〜。私の機嫌も、だいぶ良くなってきたわ。
 射精、したい……? そう。したいのね。この忌々しいエロチンポのせいで、射精のことで頭がいっぱいなのね♪
 可哀想な貴方の、どうしようもない射精欲求。満たしてあげてもいいわ。
 ほら、私の顔をじっと見て……そうよ、しっかりと見て……
 緑色の柔らかな髪も、チェックの衣服に身を包んだ完璧なスタイルも……ちゃんと目に焼き付けなさい。
 さあ……貴方の浅ましすぎるスケベチンポは、私の何を欲しがっているのかしら?
 薔薇のようなお口……? よく実った乳房……? しなやかな指先? すらりとした太股? それともショーツの奥の秘密のお花? さあ、どれ?
 あら……だなんて、選択肢に無いわよ。足が良いの? 私の足に、醜いチンポをぐちって踏んづけられたいの? チン踏みされたいの? そうなの……♪
 正解よ。それ以外のものを望んでいたら、貴方の命は今ここになかったわ。
 さすがチンポね、唯一射精させて貰える対象を選び取れるなんて。性欲のためなら何でも出来るのね。チンポって凄いわ。ああ凄い。反吐が出る。
 ほら。
 ん? 何をぼさっとしているのよ。靴。脱がせて。
 ああ、それとも靴で踏んだ方が良かったのかしら……ふふっ、そうではなかったみたいね。慌てなくて良いのよ。ええ、そう、恭しく脱がせなさいね。
 黒ストッキングの私の足……今からこれが貴方のチンポをいじめてあげるのよ。どう?
 ほら、匂いも嗅ぎなさい。鼻の穴を開いて。私の足の臭いを有り難がりなさいよ。
 うふふ……ああ、でも、間違っても舐めたりしないでね?
 そんな気持ちの悪いことをされたら、貴方の前歯全部折るわよ。そう。口は閉じたまま。
 呼吸する度に私の濃密な匂いが鼻孔につんつんして、たまらないでしょう♪
 あはっ、腰がぶるぶるしているわ 本当に興奮しているのね、情けないチンポ
 エロ花粉をめしべになすり付けることも出来ずに、足なんかでびゅうびゅう無様に搾られちゃうのがそんなに良いの♪
 本来種付けに使うべき器官なのに。私のような美しいメスを組み敷いてずぼずぼとハメ倒すためのチンポなのに。
 それがこうして……こう……土踏まずで先端を撫でられると、はしたない分泌液をぴゅうぴゅう噴いて
 黒ストッキングがすりすりして気持ちいい? あらそう。良かったわねえ♪
 貴方には呪いをあげるわ。一生、私の足でしか射精できなくなる呪い。
 呪いと言っても、強制力はゼロ。破りたかったらいつでも破って良いのよ。
 私が怖くない、と言うのならね……
 あら嬉しい? 嬉しいのね変態? 腰をフリフリして、恥ずかしいわね。勝手に私の足に懐かないでくれるかしら?
 先端ばっかりじゃなくって、こうしてこの野太い幹も 足指で捕まえられて、上下にスリスリされるの気持ちが良いでしょう? たまらないでしょう? 貴方のようなマゾオスには、これ以上の快感は無いでしょう……
 え? なあに? 私が浮かんでる?
 それは浮かびもするわよ、妖怪だもの。立ったまま貴方のチンポを満足に嬲れるわけないじゃない。
 それとも私が、上手な足責めの加減も出来ずに、バランスを崩して貴方のキンタマ ぐちゅって踏みつけちゃう方が良かった……? そう言う救いようのない責めも期待していたのかしら♪
 浮いた血管が脈動して、私のつま先にどきどきが伝わってくるわ……グロテスクで醜い、浅ましい肉棒ね。
 こんなに膨れてきたけれども、何よ、もうイキそうなの?
 足コキチン踏みで射精してしまいそうなの? 情けないわね。変態早漏チンポ。
 何、その顔…… ゾクゾクして来ちゃうじゃない。快感と羞恥と屈辱で、歪みきったオスの情けない顔。見ているだけで興奮して来ちゃう……
 このチンポ私に捧げなさい。ええ、チンポだけじゃなくてキンタマも。
 責任は一切取らないわ。最初から最後まで面倒見てもあげない。
 それで良いわよね。頷きなさい。せいぜい無様に有り難がって泣いて感謝しなさい。
 不服なの? 良いわよ? 私もう帰るから。
 最後の慈悲で命は奪わないでおいてあげるけれど、もう一生会ってあげないわ。
 あはっ、貴方のような弱々しい人間にとっては、私のような恐ろしい妖怪に一生遭わずに済むなんて、結構幸せかもしれないわね?
 ええ、そうした方が絶対に得だわ。貴方がまともな人間なら、そうするべきよ。
 はい、お返事をどうぞ。
 ……そう……♪ やっぱりね。やっぱり貴方は、理性の決断よりチンポの決断を優先したわね。
 この汚らしくいきり立った、性欲器官が有る限り、貴方は射精欲求に逆らえない。
 オスである限り逃れられない、可哀想な真実ね。
 チンポが股間にぶら下がっている限り、性欲の虜。私の――いいえ、万人の奴隷。世界で最も卑しい肉の塊。
 メスに食べられて栄養にされるのならまだしも、私の一時の玩具程度にしかなれないのだから、本当に哀れね。
 ふふ、後悔してももう遅いわよ。貴方のチンポは私に服従したのでしょう? キンタマも私に隷属したのでしょう?
 ほら。タマタマをリフティングしてあげる。優しくね、優しく……
 ふかふかのキンタマ、ぽふぽふって……つま先で遊んであげる。
 気持ち良い? 大事な大事な精液生産所をこうしてオモチャにされて、透明な蜜をとろとろ垂れ流しちゃって。
 私がちょっとその気を出せば、ここを再起不能に出来るって言うのに。
 今貴方の性欲は、継続か断絶か、そんな恐ろしい境地に立たされているというのに。それでも興奮しちゃうのね。穢らわしいわ。チンポの業は深いわね……私でも感心してしまうほどだわ。
 ほら。私のつま先に遠慮無くのし掛かってくる、この穢れたキンタマ。むずむず動き回って、今まさに射精してしまいそう。気持ち悪い動き。うう、寒気がして来ちゃうわ。
 いたぶられて尚もっともっととおねだりしてくる業突張りなチンポ。
 射精したい? イキたい? 汚い花粉を、何に受粉させるでもなく、ただ無様にぶちまけてみたいの?
 私の足に完全屈服しながら、絶望のチンポアクメしたいのかしら。うふふふ。
 ……じゃあ、どうしましょうね。
 もう私の奴隷なのだから、このまま放っておいて帰っても、貴方に文句を言う権利は無いのだけれど。
 ……ふふ♪
 本当に文句を言わないのね。その悔しそうな顔。良いわ。素敵よ。
 私の気が変わらないうちに、腰を持ち上げなさい。早く。
 ええ、そのままよ。絶対に腰を落としてはダメよ。いいわね。
 それじゃあ、私の体重に逆らいなさい。踵をこうやって貴方の根本に付けて……チンポの裏を、思いっきり踏んであげるからあっ……!
 あっはっ あっはははは ほら頑張って頑張って♪ 顔を真っ赤にして腰を突っ張りなさい
 もっともっと重くなるわよ……しかもほら、ぐりぐりって チンポ踏みづらいから、つい足が動いてしまうわ…… 裏筋に私の足裏が、ごりごりごりごり擦れちゃうわねえ
 あらあ……ダメよ、何をそんなに蜜を噴いてるの。恥ずかしいオトコ蜜。
 私の足を滑らせて、チンポ逃れようという魂胆かしら。許さないわ。
 はい、捕まえた…… 足の指で、ぎゅって亀頭握っちゃったわ
 暴れちゃダメよ……ほらほらほらほら ぐちゅぐちゅって ぐちゅぐちゅしてあげるわ
 貴方の敏感なチンポ先を、私の足の指がしっかり包んで、ぐちゅぐちゅぐちゅぅ…… 嬉しいの? そんなに嬉しいの♪ 私の足にたっぷりいじめてもらえて、嬉しくてしょうがないの
 うふふふふふっ なんて素敵な顔 おぞましいオス絶頂を我慢して、歯を食いしばって
 何? 射精させて下さい? はあ? 何を言ってるのかしらね。
 オス汁を噴きたいなら勝手にすればいいじゃない。今私が命じたのは、腰を落とさないようにってだけよ。
 ああ、何? まさかチンポが気持ち良すぎて腰が抜けちゃいそうなの?
 ダメよ、射精しても良いけれど、力を抜いてはダメ。出来るかしら? チンポに全精力を持って行かれる哀れなオスの貴方に、そんな器用な真似が出来るのかしら? あっははは
 私の足にここまでして貰って、もう限界のようね。卑しいオス肉棒にこんな丁寧なサービスをされて、もうすぐにでもアクメしそうね?
 ほらあ、イッてしまえっ……! 穢れた汁をぶちまけろ!
 って、きゃ、あっ……?
 何よいきなり元気になっちゃって。私の足を押しのけるほど腰を掲げて……あ、ああ……凄い……出してるぅ……弾けてるっ……
 びゅぶ、びゅぶ、びゅぶうって……放水するような勢いで、自分の顔に向けて 汚くて臭い子種汁、出しまくってるわ♪
 あはっ、よりによってセルフ顔射だなんて 元々惨めだって言うのに、チンポ射精の中でも最低レベルの惨めさねえ。
 うわっ、臭あい……遠くにいても吐き気がするわね、この青臭い濃い匂い。粘っこい花粉汁が顔にぼってりへばりついていて。息も出来なくなるほど自分の子種を浴びた気分は如何?
 ああ、どうせなら最後まで出しちゃいなさいよ。ほら。踏み直してあげる。
 あっは びゅうって搾り出されてっ 本当に情けないチンポだわ。あらあらぁ、こんなゲスなチンポなのに、この私に従属できて幸せね。改めて感謝しなさいね。
 でも腰を落とさなかったのと、私の足にぶっかけるような真似をしなかったのは、褒めてあげるわ。
 ふふふ。褒められチンポは素直ね、すぐまた元気になっちゃって。
 このグロテスクな肉花。白い花粉蜜をごぼごぼ垂らしちゃって、気持ち悪い。ぺっ。
 ほら、私の唾で貴方の小汚い射精勃起を清めてあげたわよ……はい。ちゃんとお礼が言えたわね。そうよ、その調子。
 さあて……私はもう帰るけれども、貴方はダメよ。
 私は帰ってこのキンタマ脂とイヤらしいガマン汁に濡れちゃった足をよく洗わなくちゃならないけれど、貴方はまだそのまま自分のザーメン浴びたまま、そのチン花を咲き誇らせていなさいね。
 そして自分の惨めさを、情けなさを、じっくり考えるの。
 チンポみたいな破滅的に役立たずな器官を持ってしまったことを、ずっと嘆き続けるの。
 分かった? 分かったわね? 浅ましいキンタマを揺らして返事なさい。ええそう。良い子ね。
 様子を見に来たりはしないわ。自分で勝手に判断して帰って良いわよ。
 不安かしら。怖いかしら。私にちゃんと命令されたいかしら? でも許さない。自分の限界まで、チンポを生やしていることを心から反省するのよ。
 チンポ生えていてごめんなさい、射精したくなってごめんなさい、って……
 ふふふ、それじゃあね、さようなら、チンポ奴隷。そのままずっとチンポフリフリ続けるのよ。
 また今度、私のご機嫌の良いときに来なさい。いじめてあげる。
 機嫌が悪かったら即座に殺してしまうかも知れないけれどね……


(中編へ続く)