とりとめもない淫夢 イバラ その1
松平千代は可愛らしい動物柄のパジャマ姿で朝の食卓に現れた。
「あふ。おはようございます」
眠たげに目を擦り、口に手を当ててあくびをする姿は、年齢相応で実に愛らしい。
焼き鮭の乗った皿をことこととテーブルに並べつつ、榊原伊衣子は主のそんな姿に苦笑する。
「おはようございます、千代様。あらあら寝癖が。夕月、洗面所に連れて行って直してあげて?」
「畏まりました。ささ、千代様、参りましょう」
「ぶう。一人で出来ます」
過保護に世話を焼こうとする中本夕月の手を振り払い、千代は頬を膨らませる。
「その前に、ミルクを一杯飲みたいです」
起き抜けは喉が渇くものである、当然の欲求に従って、千代は食卓に備え付けられている特製ミルクタンク――兼、変態愛玩奴隷の双月堂イバラに近づき、その股間に顔を寄せた。
「ああぁ…… そうですわ、千代様ぁ…… まずは、このイバラの、朝一の濃厚オチンボミルク……お飲みになってぇ」
イバラは、何故かメイド服を着せられており、両足を開いた格好で天井から吊り下げられている。
スカートは短く、秘所は完全に丸出しである。
しかしイバラの長めの男根は、先端にホースの付いた妖しげな器具ですっぽりと覆われていた。
「この、いやらしいミルク搾り機の中で、イバラのお下劣チンボ 朝からビンビンにスケベボッキしておりますの さあ千代様、スイッチを入れてくださいまし イバラのドロドロ欲情ミルク、搾ってくださいませぇ」
発情した顔で、甘ったるい声を出すイバラ。千代はにんまりと童女のような笑みを浮かべ、その器具の横にあるスイッチを入れた。
途端に股間を包む器具は震えだし、重低音を響かせ始める。
「お゛お゛お゛ぉぉぉぉおおぉぉぉおぉんっ おおおぉーっ おふうぅ 朝ボッキぃ イバラのドスケベな朝ボッキが……あ゛あ゛あ゛ぁぁ…… オナホールにぐりゅぐりゅされていますわッ あ゛へぇっ…… 気持ち、いいぃいぃ」
器具の中は粘膜を模したホールで出来ており、スイッチを入れるとそれが振動する仕組みだ。
敏感な男根を責められて、イバラはたまらず悦楽の表情で叫び始める。
「んひぃ…… 振動が伝わって、オキンタマが揺れてしまいますわぁ…… おおおぉ 恥ずかしいオキンタマ……千代様の前で、ぷらぷら…… あひぃ 千代様に見られると、オチンボがますます気持ちよくなってきてしまいますのぉぉぉっ ああ゛っふぅぅぅ…… ザーメンタンクがこぽこぽ揺れてぇ……気持ちえひぃ チンボ、チンボぉ チンボももっとゴシュゴシュして欲しいのですわぁ……」
「イバラは朝から下品ですね」
にこにことしながら、千代はかつての仇敵のそんな姿を見つめている。
「はい イバラは下品ですわ 最低なチンポミルク製造器なのですわぁ…… こんな風に機械にオチンボいぢめられて、どびゅ、どびゅ 濃厚ボッキ汁を射精してしまいますのぉおぉ あああ……千代様にそれを飲んでいただけるなんて、考えただけで……あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛ッ くひぃっ ダメですわ 敏感早漏チンボイッグぅうぅぅ」
いよいよ絶頂が近づいてきたか、イバラは汗を流して小刻みに震え始める。
そして、不自由ながらも腰を何度も中空に向けて力強く振りまくり――
「あ゛おっ イク オチンボぉおぉ 早漏なイバラのエッチなお肉棒 どびゅりますわあぁあぁ はひいいぃぃっ 千代様のために、イバラチンボミルク 搾りますのぉおぉぉぉ はへぇっ…… 気持ちいいぃぃ 腰が、勝手に、揺れて、っ、おおっ、お、オチンボっ、オチンボがイクううぅぅ」
どびゅびゅびゅりゅううぅぅぅっ……! どぶびゅううぅぅ! ぐびゅううぅ、どぶゆううぅぅぅ!
イバラの放った精液は、尿道に入れられたホースを通り、ゆっくりと外へ向けて流れてゆく。
千代は、そのホースの先端を口に含むと、ちうちうと音を立てて吸い始めた。
「んふうぅ…… イバラのチンボミルク…… 今朝も青臭くてむせ返りそうで 最高に美味しいですよ 千代のオキンタマにずきゅずきゅ来る味です」
「はぉおおおおぉぉぉ 千代様、そんなに吸われては…… はひぃいぃ オチンボ尿道、感じてしまいますわぁ おおっ、おおぉ 射精ぃいぃ 射精汁、吸われてっ あ゛あ゛あ゛ぁあぁ たっぷり出しちゃう、出しちゃいますわあぁあぁっ……」
「もう、お嬢様、飲み過ぎですよ」
「いやいや、栄養はたっぷり取るべきと存じまする。ささ、そのままグッと」
美味しそうな料理が並べられた食卓。
だらしない顔で男根から白濁を搾られる令嬢。
そしてそれを、美味しそうに啜る少女。
この三つが融合した、朝の光景。
伊衣子も夕月も和んだ表情で、そのアンバランスな光景を全く当然の如く受け止めていた。
*
「とまあそんな風になっちゃったりしませんかね」
「ならないんじゃないでしょーか」
千代の少々異常な妄想を、伊衣子は一刀のもとに斬り捨てる。
予想通り、この主人は頬を可愛らしく膨らませて、袖を上下にぱたぱたとさせて不満を漏らした。
「ぷう。伊衣子いぢわるです。夕月はそんなことありませんよねー?」
「い、いえ、私もちょっと……」
困惑した表情を浮かべる夕月に、千代はますます頬を膨らませる、が。
「起きてすぐ精液を飲むのは、余りに濃いかと思いまする……」
「……夕月」
つっこみどころおかしいです、と、さすがの千代も呆れたのであった。
(終わり)