私の散歩道 〜ふたなり楽器店〜


 とある小さな楽器店の前。
 ショーウインドウ越しに高額であろう楽器を見つめてる少年がいた。
 その少年はいずれ有名なミュージシャンにでも成りうるのだろうか?
 否、私が思うにそれは無いと断言して良い。

「んくっ、んくっ……あううっっ」

 少年は、中腰になってズボンを下ろし、自らのペニスを扱いていた。
 どういう訳か店内の楽器を見ながらの自慰行為である事は明確だが、
 とりあえず説明すると、この街においてその行為を止めさせる事が出来る法は無い。

「ひっ……ひぃっ……出ちゃう、出ちゃう……あうぅぅぅっ」

 少年の小さな勃起ペニスが精を吹いた。
 少量ではあるが、未熟な精巣から作られた若々しい液体にはそそられるものがある。

「あの」

 私はどうしてそんな所で自慰を、と気になり声をかけてみようと試みたが、
 少年は此方に気が付くやいなや、たちまちズボンを慌てて引き上げ、
 ショーウインドウにこびりついた精液はそのままに、走り去ってしまった。

「チャック、開けっ放し……」

 焦っていたのか、ズボンから小さなペニスがはみ出たままだった事に関しては、
 いずれ少年自身が気付くだろう。

「それにしても……気になる」

 私は特に楽器に、こと音楽その物に興味が無いのだが、
 少年の精液に誘われるかのように、不思議と店内に引き込まれてしまっていた。

「これは……楽器?」

 店内に陳列されているものは、おおよそ私の知識とは異なる形状の楽器。
 と、言うよりは……値札を首からぶら下げた、全裸の女性群であった。

「はい、いらっしゃいませ。 当店自慢の楽器、よろしければどうぞお試し下さい」

 オーナー……とおぼしき美しい女性が、若干狼狽している私に声をかけてきた。
 その優しい笑みには商売に取り憑くいやらしさを感じさせない。
 きっとこの人は音楽が好きなのだな、と一目で理解させる、穏やかな表情だ。
 それはそうと、いきなり楽器を試してみろと言われた所で尚更困った。
 仮にこれが楽器として成立していようとも、私にはその使い方が想像できない。

「あら? 失礼しました。 まずは楽器のご説明を致しましょうか」

 私の様子を汲み取って貰えたのか、オーナーが楽器と呼ぶ女性を一人連れてきた。
 黒髪の長髪が美しく、穏やかそうな印象を受ける。 しかしその値段はとても言えない。

「この総合楽器の奏法には種類がありまして……まずは鍵盤奏法」

 オーナーの細い指先が、女性の股間から起立しているペニスを掴む。

「あっ……ああっ……」
「表が白鍵、裏筋が黒鍵、この娘は片手で全て弾けるタイプですね」

 オーナーの鮮やかな指遣いに従って、
 黒髪の娘の喘ぎはまるで一つの物語を奏でているかのように響く。

「あふっ、あふぅぅっ……んくっっ、はぁあっ……」

 その喘ぎはどこか儚く、しかし淫らな幻想へと私を引き込んでいく。
 気が付けば私の股間も随分と膨らんでしまっていた。

「盛り上がる所では、全指を使用して扱き立てます」
「あっ、ああっ! ああああっ!!! あはあぁああーーっ!!」

 強烈な、それでいて美しい指捌きが娘のペニスを責め立てる。
 奏でるような喘ぎ声はグラデーションをかけながら絶頂へと向かった。
 黒髪の娘が、嬌声と共に射精する。

「あひっ、あくぅうっ、あはあああぁあっ! へはぁぁあああ!!」

 びゅるるびゅるるる!! びゅぐぐびゅぐ! びゅぶぶぶぶびゅっ!!
 どびゅぶぶびゅううっびゅうぅっ! びゅるっびゅるっびゅうるうぅ!

「このような感じですね」

 白濁を噴出させ、息を切らす黒髪の娘。
 その凄絶な射精の様子を真正面から眺めていたため、
 娘の精液を容赦なくかぶってしまった事に関してはとやかく言うつもりもない。
 しかし、あまりにも見事な手腕だったせいか、
 見ている私も興奮させられてしまい、実は私自身もパンツの中で
 白濁を噴きこぼしてしまっているというのは……悟られてはいまいだろうか。

「驚かれるのはまだ早いですよ。 次は管楽奏法です」

 オーナーが次の楽器を呼び寄せた。
 様々な奏法に対応する総合楽器だが、奏法による得意不得意はあると言う事だ。
 次に現れたのは、年端もいかぬ幼い少女。 略せば幼女そのものであった。
 きょとんとした無垢な表情に、愛らしい肢体。
 しかし股間の肉棒は立派で、先程の黒髪の娘より大きなものを備えている。

「こちら、少々慣れを要しますが、基本としましては吹奏ですので、くわえて吹きます」

 オーナーが腰を落としたかと思えば、幼女のペニスをくわえ込んだ。
 するとたちまち、あどけない幼女が艶やかな喘ぎ声を発するではないか。

「あひぃーーっ! ひぃーーーんっ!! あっ、あぁふぁーーーん!!」

 幼い声色だが、その中に込められた淫香は濃厚である。
 どうも管楽奏法とやらは喘ぎ方が間延びするらしく、
 先程の黒髪の娘に比べると、幼女の悶え方は一度一度のスパンが長い。

「あふぅぅーーーーーん!! ひぃやぁあーーーぁあ!! あはぁあーー!!」

 オーナーはペニスを口にくわえているため、こちらには視線しか送れない様子だ。
 時折オーナーの頬が膨らんだりへこんだりしている様子から、
 空気の送り方がこの奏法にとって重要なのだろう、という事が推測される。

「あふぅー! はひぃー、はひぃー、はひぃぃー! ひあぁああぁぁーー!!」

 全裸の幼女が全身を戦慄かせる。
 可哀想に、責められっぱなしで絶頂を迎えさせられたのだろう。

「ひはぁぁぁああーーーーん!! はぁっ、はぁあああぁぁあああーーー!!」

 ぶびゅぐびゅぐびゅぐびゅぐびゅるるるるびゅぐどびゅぶびゅどびゅう!!
 ぐびゅりゅりゅぶびゅうびゅぐびゅぐりゅぶっぐびゅううぅううびゅびゅう!!

「ん、ぷ……うう……いかがでした?」

 幼女のペニスを口から離し、白濁液は床に噴き出るがままにさせるオーナー。
 見れば確かに、喘ぐ幼女の表情には苦悶の類が見あたらない。
 楽器はこうされる事こそが至上の喜びなのだろうか?
 何にしても、幼女が奏でる喘ぎに興奮してしまい、
 幼女が射精している合間に、私もまた二度目の射精をしてしまったのは事実だ。

「口が塞がる吹奏は説明が不十分になりがちですので……少し、お試しなさいますか?」

 オーナーの勝手な計らいで、私は幼女のペニスに口をつける事になった。
 異臭はしない。 それどころか、オーナーの唾液と幼女の精液が混じり合ったペニスは、
 口膣内から異様な興奮感をもたらしてくる。

「弱すぎず、強すぎない勢いで、吹くのです」

 とは言われても勝手の解らない私は、
 興奮する感情のままにただただ強く息を吹き付けてしまう。

「あっ……あっ……」

 幼女が私の息に反応して喘ぎを漏らしている。
 その様子がまた愛らしく、つい興奮して調子に乗り、どんどん息を吹きつけてしまう。

「あっ、はぁぁっ……」

 オーナーが奏でた時とは随分違う声色が出ている気がするが……
 それにしても自分の手で、いや口で音を奏でる行為のなんと興奮することだろうか。
 私のペニスがまただらしなく射精をしてしまいそうだ。

「くす……いいのですよ」
「……!」

 オーナーが、一体何に対していい、と言ったのかは定かではない。
 しかし、その一言は私にとって間違いなく駄目押しの一手となった。

「くふっ……くぬぅうう、ぅっ……ぅっ!!」

 びゅるるるっ! びゅるりゅりゅっ! ぶびゅりゅっびゅりゅっ!
 どびゅりゅっ、ぶびゅびゅっ! びゅぐっ! びゅぐっ! びゅぐっ!

「んふっ……! んふぅぅぅううぅぅっ……っ!!」

 腰をかがめて、全裸の幼女のペニスをくわえ込みながら、
 パンツの中でペニスが白濁をしぶかせてしまう。
 傍目から見れば、私はどれ程までにはしたない様子なのだろうか。
 幼女も私の射精混じりの荒い呼吸にそれなりに感じてくれたのか、
 釣られるようにして僅かながら口膣内に精子を噴き出してくれた。

「あ……んんあぁっ!」

 それが愛おしくなって、私は幼女のペニスを口から離す前に
 もしかしたらルール違反なのかも知れないが、名残惜しさに舌で舐め回した。
 すると幼女は随分と敏感に反応したのだが、
 楽器の奏でる喘ぎとは異なる、生々しい声色が出た。

「うふふ……お楽しみ戴けましたか? 次は打楽奏法です」
 
 オーナーが次の娘を呼び出す。
 ショートカットで背丈が随分と高く、胸も尻も、何よりペニスが大きい。
 先程の鍵盤奏法をこの娘で行う際には、両手での演奏が必須となるのだろう。

「打楽奏法の行い方はシンプルです、けど、奥は深いですよ」

 オーナーが平手をかざし、大女の巨根を強打する。

「あ゛っ! あ゛ぁ゛ぁ゛ーーーっ゛!!!」

 幹を叩かれると左右にぶるんぶるんと振り乱される巨根であるが、
 大女の意志で、ペニスがなるべく垂直勃起を維持しようと素早く復帰する。
 成る程、この楽器は打楽奏法とやらに特に相性が良いわけだ。

「あはぁぁッ! ア゛ぁぁーッ! ア゛っ! ぁァア゛アぁあッ!!」

 全裸の大女は自身とオーナーとの身長差を計算して、
 最もペニスが打たれやすい高さになるよう、自らがに股の姿勢を取っている。
 あの姿勢ならば恐らく、ペニスに与えられる刺激は殆ど逃げずに、
 最も効率よく奏者のイメージを伝えられるのだろう。

「叩く、と言う感じではなく……触る、と言う感覚で……」
「ア゛ひっ! あ゛ひィィ! ひィ゛ぃ゛っ!! あ゛ぁぁあ゛あっ゛!!」

 見た感じでは巨根にスパンキングを行っているだけなのだが、どうも違うらしい。
 あくまで楽器は優しく丁寧に扱うものだ、とオーナーは伝えたいのだろうか。

「または、熱いものに触れた瞬間、吃驚して手を離す……そんな感覚で演奏します」 
「お゛ォォお゛ッ! お゛ホォぉお゛オ゛っ!! お゛ォォお゛おォォぅぅっ!!」

 幹を叩けば幹の音が、亀頭を叩けば亀頭の音が大女の喉元から発せられる。
 大仰で迫力ある声色がこの奏法の魅力なのだろう、
 なにやら私のペニスの鼓動も高まってきてしまう。

「これはオーケストラのお話になるのですが……
 時として一部の打楽は出番が極めて少なかったりします。 例えば……
 ドボルザークの新世界では、第4楽章に僅か1回きりの出番だったりするのですね」

 オーナーが手を休め、突然ガイキングの話を始めた。
 ガイキングは関係無い気もしないでもないが、私はそれしか知らない。

「ですから、僅かな出番でも見せ場をしっかり取るための、とっておきの一打が」

 オーナーは美しい指先で大女の包茎を一気に捲り挙げ、亀頭を丸出しにする。
 そして大きく手を振りかぶり……

「……こう!」

 亀頭を、目にも止まらぬ速度で打ち据える!

「あ゛ぁッ!! アア゛ァア゛あ゛あお゛オぉお゛ォぉオお゛ォお゛ォ゛ォォッ!!」

 ボグビュグビュグビュグググビュグボビュグゥゥビュグビュリュリュウゥゥゥ!!
 ドボビュルリュリュリュボビュルリュドビュビュビュドビュブグビュルルル!!
 ブビュウウゥゥゥブビュブビュブビュウゥゥゥドビュルルルドビュウウゥゥ!!

「あ゛はぁァーーーッ!! はぁ゛ァァーー……ッ……はぁァ゛……ッ」

 大女の巨根からは見た目通りの精液が噴き出て、
 弛緩してしまったペニスはゆらゆらと揺れるがままになっている。
 僅か一発だったが、その迫力は凄まじかった。
 防音処理は施してあるのだろうが、今のは流石に店外にも響いたのではないだろうか?

「基本的には最も簡単な奏法ですので、すぐに出来ると思いますよ」

 私にもあんな美しい喘ぎ声を出させることが出来る。
 そんな蠱惑の言葉に、思わず私は大女のペニスを叩きたいという
 みっともない衝動に駆られてしまった。

「うふ……よろしければ、叩いてみますか?」

 どきっ、と、胸が鳴った。
 オーナーは明らかにこちらの思惑を見抜いている。
 いや……もしかしてそう思わせる所までもがオーナーの手腕だとすれば、
 これまでの流れは全て思う壺にはまっている、と言う事なのだろうか?

「ただ、この楽器は少し休ませなければなりませんので……
 代わりとして……私の、ペニスでよろしければ」

 ちぃぃ……と、オーナーがズボンのチャックをゆっくりと開ける。
 周囲が全裸の娘だらけの中、私以外に唯一衣服を着用している女性が、
 私のために、目の前でペニスを露出させようとしている。

「……っ! ぅぅっ! あぁぁっ……!」

 大女の射精で揺さぶられていた私のペニスは、既にはち切れぬ程に勃起しており、
 四度の射精を辛うじて抑えているのがやっとな状態なのだ。
 ゆっくりと、淫靡に誘惑してくるオーナーの股間を凝視してしまえば、
 否応にもその先を妄想してしまい、ペニスを抑えきれずに達してしまう他に無い。

「ああ……っ! あっ……あぁぁ……ぁぁーーっ!」

 ぶビュびゅビュッっ! ぶビュルるるっ!! ぶびゅるビュるるっ!!
 ドビュどびゅブビュっ! ドビュぶブブどびゅうっ! どびゅブビュるるゥッ!

「あ、ぁぁ、ああぁーーっ……ぁぁあーーっ……」

 射精混じりの妄想を振り切り、私は改めてオーナーの様子を見る。
 ズボンのチャックは開かれていたが、ペニスは出てきていなかった。
 薄桃色のショーツが隙間から見える程度だ。
 私は射精欲に駆られてオーナーのペニスの幻想を見ていたのか。
 大女がされたように、強く強く叩き据え射精させるシーンまでも浮かんでいた。

「うふふ……」

 いやらしい妄想だった。 まるで思春期に夢精するような感覚だ。
 フラッシュバックのように強烈な刺激は、私の劣情を抑えるに至らなかった。
 四度目の射精とあって、いよいよ私のパンツはぐしょぐしょになってきている。
 股間の布地から私の精液が吹きこぼれているではないか。
 そんな私のだらしない様子を、オーナーはただ優しく微笑みながら見つめるだけだ。

「最後に、弦楽奏法です。 これは別途弓が必要になりますよ」

 いつの間にかチャックを閉じているオーナーが淡々と次の奏法を紹介してくれる。
 結局、オーナーのペニスを打ちつける話はどうなったのだろう?
 と聞くのも野暮なので、私はその説明を大人しく聞く事にした。

「弓は、安い所で1万8000円程になりますが、より上質な調べを奏でるのでしたら、
 少なくとも4万円は見積もっていただく事になるでしょう」

 今までの中で最も高級な奏法だと言う事なのだろうか。
 弓の価格としては、楽器本体の値段を考えれば4万とて安いものではなかろうかと思う。

「弓の扱いには練習を要しますので……
 まずは、どのような調べになるか、聴いていただけますか?」

 今までの喘ぎでも充分私は興奮したというのに、その上を行くというのだろうか。
 無論聴きたくなくなる道理など無い。 願ったり叶ったりという所だろう。
 妄想のあまり、私のペニスから先走り汁が漏れる。

「うふ……では、そこにおかけになって、ご静聴下さいませ」

 私は言われた通り、ぽつんと置かれていた普通の丸椅子に座って、演奏を待つ。
 現れた娘は、銀髪の大きな縦ロールを備えた、
 いかにもこの奏法に相応しいのであろう、気品高さが漂う少女であった。
 細身の体をオーナーに預け、反り立つ勃起の裏筋には弓があてがわれる。
 私は、第一音を待ち焦がれ、胸を高鳴らせる。

「………………あっ」

 音速。 当然の事ながら音速の出来事。
 弓がひと弾きされ、銀髪の少女がひと声を漏らした。
 たったそれだけだった。 それだけで。

「……! んっ……ううっ! うぁぁっ!? ……あぁっ!」

 ぶびゅっ! ビュグッ!! びゅググッ! ビュぐうッ!! ビュググ!!

「あっ……あ、ぁ……ぁあ……あっ、あー……ぁぁ……」

 私のペニスが、意志を離れて独りでに射精行為を行っていた。
 そう形容しても良い程の唐突な射精。
 丸椅子に座っている私の股間部位からは、
 隠しようもない程に精液が外へと噴き出てしまっている。

「……あっ……あぁっ……はァぁっ……んっ……んふぅぅッ……んん……」

 オーナーの演奏は、始まって間も無い。
 長い弓が銀髪の少女のペニスを弾き、
 そこから奏でられる淫奏が私の股間を狂わせていく。

「ひはっ……! ひっ……! ひぃぃっ……ぁ、ぁぁぁ……!!」

 少女の喘ぎの一小節一小節が私を恍惚なる射精へと導く。
 私は丸椅子から腰を浮かせたり沈めたりしながら、
 どうしようもない快楽を逃がそうと半ば無意識に体を動かしているのだが、
 その甲斐は全く無く、むしろみっともなく連続射精を晒してしまうばかりである。

「あふぅぅ……ふぅううぁぁ……あんんんん……ぅんんぅぅぉぉぉ……」
「あくっ……っ! うっ……うぅっ!! うぅぁあぁぁ……ぁぁっ……!」

 全裸の少女を抱きかかえるオーナーの手先が、巧みに少女の乳首を弄り回している。
 乳房付近を弄ることでも声色が変わるのだろうか。
 良く見れば弓の動かし方も様々有るようで、動きに応じて喘ぎの調べも変わるようだ。
 じっと動きを追えば、まるで弓が生物のようにさえ見えてくる。
 もっとも、今の私は自分の射精で頭が殆ど一杯になっており、
 それ以上の事に気を回す余裕が無い……

「うふふ……カリ首にビブラート……これは強烈ですよ」
「あ、お、ぉぉお゛お゛ぉぉ、おお゛おほぉぉ゛おお゛ぉおおぉぉうぅぅ!!」
「くふぅぅぅ……っ!! うぅっ……! ぅぅううっ……!!」

 ビュルビュルびゅるびゅぐぐッ!! どびゅぐびゅビュグビュグぐびゅぐっ!
 ドビュぶびゅドビュるるるビュブびゅぶぶびゅぶ!! ビュブブぶりゅりゅっ!!

「あ゛ひぃいいぃぁあ゛あ゛ぁあうぅううあ゛あぁあ、ぁ、ぁ、ぁぁあ、ぁぁあ」
「か、はぁぁあ……ぁぁ……ん! ん、ううぅぅう……ぅぅんん……!!」

 ビュグぅぅゥッッ! ビュグびゅぐビュグるるるッっ!! ビュググ!!
 ぶっびゅぅゥウウぶびゅブビュるびゅぶぶっ、びゅぶッ! びゅぶうっ!

「あっ……あっ……ああっ……ああぁぁあ……」

 もし丸椅子に座っていなければ、確実に腰を抜かしてへたばっていた事だろう。
 それ程に、今の私は壮絶な連続射精を体験している。
 今や私の下半身は衣服もろとも自らの精液でぐしょぐしょになっていた。
 少女の調べは私の妄想を遙かに凌ぐものだったのだ。
 音速の刺激が私のペニスをまた射精へと誘う。 休む間は、与えられない。

「うふふ……ここから先は、更に上級の奏法をお聴かせしますね」

 この僅かな時間に何度と出したか解らない程に連続でこなした射精に朦朧としながらも、
 私はオーナーの言葉の意味をゆっくりと飲み込んだ。
 この上、まだ、凄まじい奏法があるというのか。

「普段はここまでお聴かせする事は無いのですけれど……
 あんまりにも気持ちよさそうに聴いてくださるので……特別、ですよ」

 特別、という言葉に私の期待は否応にも高まる。
 すると、またしてもオーナーは自らのズボンのチャックを開け始めたではないか。

「先程は少しからかってしまいましたが……今度は、お見せしますよ」

 ぶるん、と、美しいオーナーのズボンから立派な勃起ペニスが飛び出てきた。
 美しき女神が誕生する瞬間を見るかのような……
 そんな刹那の光景に見とれ、私は何度目と解らぬ射精をしてしまった。

「弓は私自身のペニスで行う……最上級の技術を要する奏法なんです」

 続いて、オーナーは上半身の衣服もたくし上げ、大きな乳房を露出させる。
 そのまま、銀髪の少女を抱きかかえるようにして、ペニスと乳房を少女の裸身にあてがう。
 少女の方を見れば、その表情は紅潮混じりにかなり切なそうだ。
 恐らくかなり興奮しており、射精を目一杯まで堪えているのだろう。

「いきますよ……それっ」

 オーナーが、そのしなやかな肢体を動かす。
 ペニスとペニスが擦れ合い、少女は絶頂の喘ぎを響かせた。

「あひっ! ひぃぃ゛ぃっ!! ひィおぉォ゛オお゛ぉォォ゛オ゛おぉォッッ!!」
「うくっ……!! くふぅぅぅ……ぅぅぅうんっ!!」

 ぼびゅぐビュグビュグりゅぅゥウびゅぐビュグビュグりゅううぅゥウうう!!
 ドビュぐりゅリュりゅううぅゥううビュグりゅううぅブビュビュううぅゥウ!!
 どぶどぶビュルびゅぐビュルルるドビュぶぶドブッびゅうぅぅううドビュうう!!

「ほぉお゛おォォお゛ぉぉおォォうう゛ぅゥゥ! くぅおオ゛ォぉぉお゛おォォん!!」
「はひっ……!! ひぃぃっ……っ!! ひっ……! ひぃぃっ……!!」

 もはや当然のように、私も瞬く間に射精させられてしまった。
 楽器である銀髪の少女も射精しているのだが、演奏は止まっていない。
 少女は射精しながらも淫悦の喘ぎを奏で続ける。
 この奏法においては楽器の射精すら終止符にはならないと言う事なのだろうか。

「うふふっ……うふっ……んぁぁっ……ああっ……あ、ああ……っ」
「ひはぁアあ゛っ! あっ、アアぁ゛っ!! あはぁァああぁアあ゛ー!!」

 丸椅子に腰掛けている私の視点からは、
 露出した尻肉を艶めかしく動かし、ペニスを弾くオーナーの後ろ姿が映る。
 その美しいヒップラインの動きを眺めつつ、少女とオーナー自身の喘ぎに聴き入る。
 どうしようもない快楽だ。 私の下半身は壊れた下水管のように精を吹き零す。

「くふうぅんっ……うふふ……あ、はぁぁっ……く、ふぅぅうー……ん」
「へぉ゛ォお゛お゛ォォぉ゛っ! へぉォ゛オ゛おぉォ゛ォ゛ぉぅゥうッ!!!」 

 時折、オーナーが気を回してくれるのか、演奏のアングルを変え、
 オーナーと少女の肢体が絡み合っている様を見せてくれる。
 うねうねと蠢くオーナーの巧みな肉体演奏に、少女は美しい喘ぎと精液をだだ漏らす。
 幻想的な、しかしとてつもなく淫らな光景であった。

「あ、はぁぁああ……んんぅぅっ……あ、ひぃぃううぅぅ……ぉぉぉぉ」
「へはァォぉお゛ぉォオォぅゥッ! あぁォ゛ォ゛ッ、ぉォッ、お゛ぉォオおォっッ!」

 二つのペニスと四つの乳房が絡み合い奏でる音楽は、店全体を淫らに高揚させていく。
 演奏を聴いて射精してしまっているのは私だけではない。
 周りに陳列されている他の楽器達も耐えきれずにペニスから白濁を迸らせているのだ。
 無論、先程の黒髪の娘も、幼女も、大女も、例外なくペニスを射精に狂わせている。

「あくふぅぅんっ! くふぅぅっ……くふぅぅぅっ! あはぁぁぁっ!」
「へォおお゛ぉォんンっ! へほォぉお゛ォおお゛ッ、オォォお゛ぅゥううッ!!」
「あっ……あくっっ……あくぅぅんっ……んっ……んんっ……!!」

 ドビュぐびゅグビュぐびゅドボぼぼボビュぐびゅぐりゅリュびゅぐブビュりゅりゅ!!
 ぶっグビュルルるドビュぐびゅドブブブビュぐグビュグビュりゅううぅぅドビュウう!!
 ボビュぐぐドビュぐぶドビュブビュびゅぼぼドビュぶドビュうどびゅブぼびゅゥゥゥ!!

「はァふぅゥゥううぅゥーーッ!! あぁァァあーーッ!! あぁァああーーッ!!」
「くぅぉぉおお……ぉぉんっ! くふぅ……ぉぉぉお………ぉぉんんっ……!!」

 ぶっボビュウゥゥーーッ!! ブビュビュゥゥーーーッ!! ドビュりゅりゅりゅゥゥ!
 ブビュググビュうぅぅーーッ!! ビュビュリュブビュブッビュウゥゥゥーーーッ!!!
 ドビュグッ! ビュグびゅぐビュグっ! ビュブぅゥドビュびゅビュブブブーーーゥゥ!

「あぁぁぉぉ……ぉぉおっ……っっ……おっ、おっ……おぉぉっ……おおっ……」

 簡易な演奏であったが、その間、私のペニス射精は幾度と無く続いた。
 しかし無理矢理射精をさせられているという気分にもなることはなく、
 終始恍惚とした気分でいられたのだ。
 それだけ上品で、淫猥な調べだった。

「はぁっ……あ、あっ……おぉっ……ぉぉっ……おおっ……お、おほぉぅぅ……」

 いつしか演奏は終わり、店内には再び静寂が訪れていた。
 四方八方から飛び交い続けた精液によって、床一面は白濁の水たまりになっている。
 私自身もまた、下半身はおろか全身まで自分自身の精液まみれになっていた。

「申し訳ありません……粗相を、お許しください」

 最後に、私の目の前でオーナーが自らのペニスを扱き立てる。
 細長い指先が美しい勃起を撫で回す光景を間近で見せつけられ、
 私のペニスもずぶ濡れの服の下で過剰に反応する。

「あっ、ああっ、イくっ……イくっ……くひぃィあぁあァアああァァあんんん!!!」

 ドビュビュビュビュりゅりゅうウゥゥゥうううゥゥぅうーーーーぅゥゥううッッッ!!!
 グビュびゅぶビュりゅブビュルルルルビュびゅぐぅゥゥドビュうぅぅううウウゥっっ!!
 バボビュブブどぼびゅぐぐバブビュビュグウゥゥううゥゴボッどぼぼぶっドブゥゥッ!!
 ズビュグビュルドブビュグビュッぶぅぅビュルドブビュゥぅううドボォォォォーーッ!!

「あくっ……!! あはぁァァああ……!! あっ……あぁァアア………ああ……」

 丸椅子から立ち上がることも出来ない私に向かって、
 オーナーは今までずっと堪えに堪えてきたのであろうペニスの悦楽を一気に放出した。
 今までのどの射精よりも凄まじい、猛烈な射精。

「あっ、あぁあぁぁ……! おっ、おぉぉっ……おおぉぉっ……おおおおおっ……!」

 私の視界はオーナーの白濁液に遮られたが、その間私も股間から射精液を振り絞る。
 私とオーナーの射精は暫く続き、全てを出し尽くすまでに至った。

「んあはぁァぁあッ……! イくぅッ……イくっ…くふぅゥウうぅん……ふぅぁぁあ!」
「は、ぉぉ……ぉぉおッ……! ぉっ……ぉぉお、はぅっ……ぅううぅーー……っ!!」

 この行為こそがオーナーの演奏の終止符を意味するのだろう。
 まさに、私一人のためだけに拵えられた、最高の演奏だ。

「……以上で、当店の総合楽器のご説明を終わりますね」

 終わってみれば、そう長くない時間だったようだが、
 私はすっかり音楽の世界に惹き込まれてしまっていた。

「お気に召しました楽器などがございましたら、是非お申し付けくださいませ」

 これほどまで音楽を気持ちよさそうに聴いてくれた方なのですから、
 きっと楽器も手に取っていただければ喜んでくれる筈ですよ、と付け加えられる。
 確かに、ここまで来ておいて冷やかしで帰るというのも後味悪いし、
 何より私自身に楽器を本格的に奏でてみたいという衝動が芽生えている。

「お値段の方でしたら、分割払いでご無理なさらないような額を設定できますよ」

 手近な分割プランを素早くシミュレートして提示してくれるオーナー。
 なるほど、確かにこれならば私にも払っていける……
 だとすれば、問題はどの楽器を選ぶかだろう。
 単純に射精回数の話をすれば最後の娘になるのだが、
 彼女を最大限に使いこなすためには弓を用いる熟練の腕が必要になるはずだ。

「お決まりでしょうか?」

 乳房とペニスを露出させた格好のまま、笑顔で私に話しかけてくるオーナー。
 そうだ、敢えて選ぶとするならば、私は…………

「……えっ? ……私が、欲しい?」

 これまでの演奏で、どの声よりも印象深い声があった。
 それはオーナー自身の嬌声。
 そもそも私が最も射精させられた最大の要因は、他ならぬオーナーなのである。
 叶うのならば、私はオーナーのペニスを奏でてみたい。
 私の腕がどれだけ下手でも、この人ならばきっと……

「うふふ……お目が高いですね」

 ずいっ、と、椅子に腰掛けたままの私に迫り寄って、私の股間に細指を置くオーナー。
 まっすぐな視線が私に向かい、耳元に熱い吐息がかかる。 

「ですが、折角ですけれど……」

 私のペニスが軽やかに撫で回され、グチョグチョに濡れているパンツの中で、
 またしても勃起が反応してしまう。
 凄まじい指遣いだ。 ここまで幾度と無く射精をしてきたからこそ耐えられるものの、
 普段であればこの刺激には数秒とて耐えきれないだろう。

「あっ……あっっ……あ、はっ……あはっ……はぁっ……あっ……あっ……!?」

 しかし、耐えている……と思いこんでいた私は、大きな勘違いをしていた。
 オーナーの指遣いにあわせて、
 私は無意識のうちにだらしない声をあげていることに気が付いたのだ。

「私を楽器として使う事は……何人たりとも許されていないのです」
「ひはぁ……っ! うあ……ぅあぁぁ……!! あ、あぁ……! あぁーー……っ!」

 私は、既にオーナーの意のままに奏でられてしまっている。 それに気が付くと、
 自分自身の制御を離れ、奏者のなされるがままに動いてしまうペニスが、
 間もなくだらしなく射精してしまうのだろう、という事も悟ってしまった。

「うふふ……私を楽器にするよりも、私の楽器にされる方が……幸せになれますよ?」
「あぁっ……!? あ、はぁぁっ……! はぁぁっ、はぁぁ……んんんぅぅっ!!」

 ビュグビュグびゅるるッ!! びゅぐぅゥうぅウウッ!! ビュブブブーーぅぅ!
 ドビュるるるぅゥッ! どびゅッ! ビュグぐゥーッ!! ビュブブぶぶッ!!!

「快楽の中で、声を奏で、調べと共に絶頂へ……楽器の幸せを、知ってみませんか?」
「ひぁぁっ……! ひぃぃっ……! ひぉぉぉおっ……!! おぉおおぅぅッ……!」

 ビュブブゥゥーーッ!! ドビュブどびゅぶドビュぐぅぅうっ! ビュルルルル!!
 ドビュぐびゅぐびゅううゥゥッ! どぶボビュぶぶびゅビュビュうぅぅうぅゥゥ!!

「あっ……! あぁぁっ! はぁぁっ……ぁぁ……っ……おーーっ! ぉぉおおっ!」

 オーナーの指先が、私のペニスを奏でる。
 服の上からの刺激だというのに、何という快楽だろうか……
 もし生のペニスに触れられてしまったら、私はもう引き返せなくなってしまうのだろう。
 私がオーナーを楽器にしようなどと、とんでもない話だった。
 このまま、ずっと射精していても良い。 この人に奏でられるのなら……

「ふふ…………なんて、冗談……ですよ」

 オーナーの口づけと共に、私の意識は半覚醒した。
 どうも、指先による射精で、とうとう私は気を失ってしまっていたらしい。
 先程見た壁時計の時刻から随分経過していることに気付く。

「本日はそろそろ閉店時間になりますので……
 もし、気が向きましたら是非またお越し下さいね。 楽器共々お待ちしております」

 精液まみれの全身は、時間の経過で半乾きになっていた。
 そのような事はさほど気にせず、私は狐にでも摘まれた思いで家に帰る事にした。

「……ぅっ……あぁっ……あ、あぁ……ああ……はぁ……」

 その夜……
 私は耳に残り、股間に響いた調べを反芻していた。 
 と言うより、忘れられなかったのだ。

「はぁっ……あっ……あ、ぁっ……ああ……お、ぉぉっ……」

 まるで脳が犯されているかのような感覚。
 私のペニスは、記憶を勝手に読み直すだけで勃起してしまい、達してしまう。

「ひぃぃぃ……っ! ひぃぃっ! あ、あぁぁ、ひぃぃ……あぁぉぉおおっ!!」

 ビュグびゅぐびゅぐるッ! ビュグビュグぶびゅっ! ブビュビュッ! びゅびゅぐっ!!
 ブビュルルブビュルッ!! ブビュびゅううッ!! どびゅぶびゅビュビュブブぶっ!!!

「はふっ……! かは……ァ、ぁぁ……あああッ……! あひ、あひぃぃっ!!!」

 私の腰は独りでにリズムを作り、指揮棒を操るのようにペニスを振り乱してしまう。
 オーナーの演奏は終わっていなかった。 いわば、ここから先は私のソロパート。
 ご飯を食べている最中でも、風呂に入ろうとも、布団に潜ろうとも、脳内演奏は終わらない。

「くひぃィ……くひぃィィいい……くふっ、くふぅぅ……くふぅぅぅ……っ、ぅっ、ぅぅっ……」

 ドブビュッ! ビュブブッ! ビュルルビュブビュルッ! ドブビュビュビュッ! びゅぐぐぐっ!
 ぶびゅビュどびゅううっ! ぶびゅぐぐドッビュブブどびゅうっ! どびゅっ! どびゅっ、ドビュッ…

「ひはあ……っ……ぅ、ぅあ、ぁぁぁ……ぅあああ……ぁぁあっ! ……あはぁっ……ぁっ…!」

 目に焼き付いた鮮烈な光景と共に頭の中で再生される淫らな楽曲は鳴り止まず、
 止まる所を知らない連続夢精は朝焼けの先まで続いた。

「くふぅっ……う、あ、ぁぁぁ……あ……ん……んっ!」

 数日後の事。
 脳内残響音も随分と抜け落ち、私はまたあの音を思い出そうと楽器店に立ち寄っていた。
 すると、ショーウィンドウの向こうにはいつか見た少年の姿があるではないか。

「……あっ」

 私はそこで気が付いた。 並んで陳列されている少年と、その隣にいる黒髪の少女……
 性別こそ違えど、顔立ちは実に似ているのだ。
 背丈から言えば姉弟の関係ではないかと推測できる。
 恐らく少年はあの時、楽器となった自身の姉を見て自慰に耽っていたのだろう。
 何を思い、少年もまた楽器となる道を選んだのだろうか……

「……うふふ……」

 ショーウインドウの向こう側で、此方の心まで見透かすような笑みを浮かべるオーナー。
 恐らく、ここで私が店の扉を開ければ、次には私がここに陳列されてしまうのだろう。

「……私は……」

 思い立った末、私は次の一歩を踏み出すのだった。



 了.