ショートショートショート

ここに書いてあるお話は予告無く再利用するかもしれません
設定とかは無視していたりいなかったり

・堂島小夜の反逆

 ヤポーネ国境警備第二十七番隊隊長――血と泥に塗れつつも、それ以上の誇りを帯びた肩書きであったが、今となってはそこに「元」の頭文字を付けざるを得ない。
 この私こと堂島小夜は、老獪なる魔女の奸計により捕らえられ、今やただひたすらに恥を晒す日々を送っている。恥を晒すとは、単なる虜囚の辱めのことではない。人の心さえもねじくれ歪ませる魔女の悪辣な妖術により、私は能動的に痴女めいた振る舞いを強要されているのだ。
 今日も今日とて、奴隷達の恥垢をひたすらに舌で削ぎ落とし、何度も咀嚼した後時間を掛けて嚥下し、涙を流しながら礼を言わされるという、百度死んでも断りたくなるような真似をさせられた。
 何のためにそんなことをさせられているかと言うと――魔女がそれを見て指を差して笑うためだ。ただそれだけのために、私はかくも無惨な真似をさせられる。今の私は、ヤポーネの剣士ではなく魔女に飼われる生きた玩具でしかない。
 しかし、実のところ私は、ここ数日、こうして正気を取り戻すことが出来ている。少し前までは、魔女の言にただ盲目的に従う人形同然であった私が、どうしてまともに思考できるまでになったのか。おそらくこれは、私がいつも身につけていたこの二対の宝玉のおかげであろうと思う。
「……んぅ」
 父祖の代から受け継がれてきた、霊験あらたかな宝玉。魔女に見とがめられて没収されなかったことを今更ながらに安堵しつつ、私は両手にそれを掴み、静かに気を張る。
 この双玉を掴んでいると、身体の奥底からざわめきのような力が湧き上がり、四肢の末端にまで神経が行き届いたような感覚になる。
「……くふうぅ……ううぅ、ふぅぅあぁ……」
 体中が清らかな微熱に包まれる。こうしていると、今日我が身に受けた辱めも洗い流されていくかのようだ。
 本音を言えば、私は正常な思考など取り戻したくはなかった。
 意識が狂気に乗っ取られている間は、魔女が命ずるどんな残酷な行為も、ただ悦びのままに迎え入れることが出来ていたからだ。
 しかし今、元通りのヤポーネ武人としての心を取り戻してしまってからは、何事にもひたすら嫌悪しか感じない。否や、男根の快感だけは痛烈なまでに甘ったるく心の牙城を壊していくのだが――それもまた呪わしい。
 魔女に訝しがられぬよう、猛烈な嫌悪に包まれたままで、色狂いの演技までもそつなくこなさなくてはならない。一度無くしたものをまた手に入れたかと思えば、それをじわじわと腐らせられていくような、茨の上を歩いた方がまだマシと思える程、苦難の日々である。
「……ぐっ……う、ふぐっ……!」
 宝玉から発せられる気が、鈍痛となって私の心を戒める。
 そうだ、弱音を吐いている場合ではない。私がこうして魔女の呪いから解き放たれたのは、一種の天啓であろう。正気に戻った当初は、恥じ入りの余りに私は呻きながら崩れ落ち、その場で腹でもかっさばこうかとも思った。だが、かの魔女――鬼畜生にも劣る魔性の女、バーバレラを生かしておいては必ずや近い将来国難が訪れよう事は想像に難くない。
 諦めて快楽に溺れるより、潔く自害するよりも、私は仲間の無念と自らの羞恥、そして我が国の敵を滅ぼそうと誓った。
 それが、ヤポーネ国境警備第二十七番隊隊長――仮に「元」と付けられようとも――としての、生き様であろう。
 幸いバーバレラは、私が我を取り戻していることに気がついていない。自分の呪術に対する自信が裏目に出たのであろう。
 そしてもう一つ、バーバレラは私を一介の剣士としてしか見ていないようであるが――ヤポーネの法力は、人や物の内に籠もるのだ。
「……ふううぅっ……!」
 宝玉から手を離し、私は護身用の懐剣を掴むと静かに鞘を抜く。
「……くふううぅ……んぅうぅっ……」
 ひやり、とした冷気が迸り私は思わず息を吐く。抜けば刀身が汚れないよう雫が滴り始めるという、世にも希なる霊剣である。
 宝玉から得た霊気を刀身に擦り込むように、私は両手でそれを挟み、静かに何度も擦り上げる。
「……ああぁ……ああっ……」
 こうして少しずつ法力を擦り込むことによって、霊剣はより一層輝きを増し、魔女の呪いを打ち砕く破邪の一振りとなろう。
 あの魔女が如何に奸計を弄そうとも宝玉が闇を照らし、我が身を膨大なる魔の力で守ろうとも霊剣が肉の柔肌を切り裂く。
 乾坤一擲の勝負となろうが、負ける気はしない。仮に我が身が滅びようとも、かの魔女に必ずや痛恨の一太刀を浴びせてくれよう。
「……ふうぅあっ……ふうぅ……」
 霊気を帯びた身体が昂ぶり、口からうめき声が漏れる。目を開ければ、刀身が煌めいてすら見える。
 決起する日は近い。これは私怨による復讐ではない、魔女を調伏する儀式だ。
 ヤポーネ剣士としての最後の任になろうとも、霊剣と宝玉、堂島の名にかけて、必ずや果たしてみせる。
 私は剣を静かに鞘に仕舞い、硬く心に誓った。



 今夜あたり、そろそろ来るかしらね……
 階下から伝わる冷たくも熱く、鋭利でありながら力強い殺気を敏感に肌で感じ取った私は、身に纏っていたブラウスを脱ぎ捨て、一糸まとわぬ姿になる。
 深緑の髪が背中を撫でる感触がこそばゆい。
 私は部屋の入り口に何重にも張り巡らせた防護結界を全て解き放つと、キングサイズの天蓋付きベッドに身体を寝そべらせた。
 期待と興奮で、私の男根は先ほどから硬くそそり立ち、真っ直ぐ天を差したまま時折震えている。
 今回の遊戯には、中々長い間仕込みを続けた――それだけに、その苦労が実を結ぶこの夜を思うだけで、私は自分の頬が緩むのを抑えきれないでいた。
 オレンジ色のキャンドルだけがぼんやりとしているだけの暗い部屋で、私はそっと耳をそばだてて、待ち望む足音が届くのをじっと待つ。
 やがて――
 ドアが開き、新鮮で冷たい空気が流れ込んで部屋の暑気をかき混ぜる。キャンドルの火が派手に揺れ、壁に影絵を踊らせる。
 来た。私はそっと薄目を開け、音もなく入り込んできたその闖入者の姿を見つめる。
「……魔女め。覚悟しなさい……」
 予想通りそれは、静かな殺気に身を包んだヤポーネの剣士、そして私の大切な玩具である、サヤであった。
 彼女は、私の暗示のままに、暗殺に適した装束――即ち全裸でやって来て、じっとこちらの様子をうかがっている。
「……やけにあっけないわね……これも宝玉の効力か」
 薄い胸を晒したまま真面目くさった顔で眉をひそめるサヤの姿に、私は笑いを堪えるので精一杯だった。
 尤も、彼女には他にも色々と楽しい暗示を掛けているから、多少のことでは気がつかないのだけれども。
「……いいわ。ここまで来ては迷うこともない……よく寝ているようね」
 サヤは私の表情をちらりと伺う。彼女には、私が穏やかに寝息を立てているように見えているはずだ。
 そして、三呼吸ほどもするうちに、サヤは音もなくベッドの上に登り、私の身体にまたがるように立つ。
 なるほどさすがにサヤは達人である――もしサヤが、本当に正気を取り戻していたら、私はここであっと言う間に命を取られてしまうだろう。
 そんな万一の恐怖に、私はぞわぞわと興奮を覚えて背筋に鳥肌を立てる。
「……この宝玉が、お前の禍々しい魔力を遮断する」
 私を見下しながら彼女はそう呟くと、先ほどからずっと握りしめていた宝玉で、私の頭を挟み込む。
 ――と、認識しているのはサヤばかり――
おうぅ……
 私は、でっぷりと膝まで垂れ下がった二対の睾丸で、そろそろと私の亀頭を挟み込むサヤの姿とその感触に、思わず吐息を漏らした。
 はあぁぁ 変態っ この女ド変態よっ そんなシリアスな顔で寝込みを襲ってきて、デカタマでご丁寧にタマズリしてくれるなんてっ
 ふふふっ、私のボッキチンポ 勃起黒チンポが、ムチムチ白タマにレイプされちゃうわぁっ
「……苦しいか、魔女め。お前の邪気がどんどん宝玉に吸われてゆくぞ……」
 ああ、貴女の頭の中ではこの光景がどんな風に見えているのかしら 毎日毎晩、自分の部屋でエロキンタマを神妙な顔でにぎにぎしていたサヤぁ
「……くふうぅ。我が家に伝わる宝玉よ、どうか持って欲しい……この魔女の身を包む邪気を、吸い取りきるまで……」
 うふふふぅ……そんな力強く、キンタマでチン先をずっこずっこ したら、苦しくなるのは当然よね。
 でもおかげで気持ちがいいわ……んふううぅ……むちゅんむちゅんって、タマ袋の皮が絡みついてくるのがたまらないっ
 チンポの皮が剥けそうよおぉ……分厚い真っ黒チンポ皮、キンタマ剥きして頂戴ぃ
「……ううぅっ、く、くふううぅっ! ま、まだか……んくうぅっ……んあっ、おおぉっ……」
 んっくふううぅ んほぉお ずるずるメリメリ、皮が剥けてくううぅっ いい〜っ 生チンポを護る邪悪な包皮 剥がされるの快感よおっ
 ふふ。お礼に、暗示を少し、ずらしてあげる……いつまでもシリアス一辺倒じゃあ飽きるしね?
 私は右手を上げて、指をパチンと鳴らす。サヤはそれに気づく様子もない。しかし彼女の発する言葉には、明らかな変化が現れ始めた。
「……ぉおおぉぉぉ……聖なる宝玉キンタマぁ…… この私のデカすぎ変態キンタマで、魔女を弱らせるぅ んぐうぅ ……おタマでぐりゅんぐりゅん魔女を苛めまくるの気持ちがいいいぃ 邪悪チンポを、清めてやるわ…… ほっ んっほぉっ くふうぅおおおぉぉっ
 んひいいぃっ なあにこの救いようのない頭の悪さっ ふふ、思考に色々と混じって来ちゃって、自分のしているドスケベ行為が私を滅する儀式だと思い込んでいるようね。
 うふぅ、くふふふううぅっ…… いやあねえ、サヤったら……そんな、苦しげなアヘ顔晒してもっちりキンタマ包み んぅ、先汁漏れちゃうぅ…… 黒熟チンポからえっちなおねだり汁が漏れちゃうわ
 はへぇ〜っ…… 皮むきももうちょっとぉ もうちょっとよおっ 頑張ってサヤっ
……ふぐりぃ……宝玉ふぐりぃ…… メスフグリで、魔女の呪術チン皮を剥いてぇ…… 生チン先を清めるっ…… 仲間の無念っ 私が晴らすぅっ……魔女のチン先を清めまくって清めまくってぇ ……死出の旅の土産としてくれるぅっ……
 ぷっくふふふふぅぅぅっ 滑稽で快感で とってもいいわよぉサヤぁ……もっともっとして頂戴……
 あ゛おおっ……はっ、剥けっ 剥けるううぅぅ 熟年過保護ボッキ先 剥ける、オスマラヒン剥けるうううぅっ ひいっ んぐひっ、お゛ぉっ
 ほうっふぅうぅ……熱帯の夜よりもなお熱く、なお蒸れる、臭すぎるカリぃ……全部出たぁぁっ
 生チン先ぬっちゅぬっちゅぅ タマズリしてもらって心地がいいわっ、お゛おおぉおぉ…… もっと私を誅殺しなさいサヤあっ
「……くっ……ふっ……魔女め思い知ったか……これでお前を守護する衣は消え失せたわ……これでっ、トドメぇ……
 あらっ……えはぁ……タマズリ止めちゃうの?
 と、私がちょっと淋しげに目をやると、サヤは今度は、自慢の霊刀――股間に生えた長細い白肉竿をしっかり 抱えたわ。
……ふはっ……あ゛あ゛あ゛あ゛あぁあぁぁぁぁっ…… 凄い霊気だ…… 体中がビリビリほかほか、おおおぉおぉっ、チンポ快感に撃たれてしまう……っ
 それはそうだわ、そんなに一気に大事な鞘を、チンポ包皮を剥き去ったりしたら もう立ってられないほどのマラ刺激でしょうっ びゅるっ、びゅるって先汁を噴いちゃってぇ、何を格好付けているの、このチンポ狂いはっ
 そして、ふふふっ。そう、その肉刀で 早く私の首を狩ってぇ、狩って頂戴
 しゃがみ込んで、静かにそっとあてがって……そう、首ぃ、カリ首ぃっ ひいいぃぃぃぃっ
 剥き立て黒チンカリを白チンカリでごりゅごりゅごりゅごりゅうううぅぅぅっ 最高に気持ちがいいわあぁあぁぁっ あっ、はへっ、あ゛へっ 気を抜いたらすぐにどびゅっちゃいそうよおっ……
 ほおおおぉぉぉっ〜 気持ちの良い魔女断末魔お汁っ もうキンタマでごぼごぼ煮えたっているわあっ
「……ひっ んひい゛っ 魔女の、首ィっ 何故斬れないっ? んっぎいいぃぃいいぃ 霊気が伝わりまくってきてイキそうよ……ひい゛い゛い゛ぃっ、魔女チンカスと霊刀チンカスっ ……ぐじゅぐじゅぼじゅぼじゅコネ落ちて汚くてえぇっ 臭いチン首ズリいぃっ! もっと、もっと……ゴシゴシゴシゴシ チンポ同士摺り合わせないとダメなのかっ…… 往生際の悪い魔女だっ……
 くっひいいぃっ……サヤったらぁ、そんな、眉をぎゅっと寄せて、歯を食いしばって涎をぼとぼと垂らして
 そんなドスケベ顔で殺されるぅ チンポ暗殺されちゃうわあっ うひいいぃぃぃ…… チンポでチンカスチーズをごりんごりん削ぎ落とされるの気持ちいいっ
 いいわっ、射精、射精するっ イッグううぅっ、邪悪な魔女のチンポカリ首 ゴリゴリ恥ずかしいチンポズリされてイキまくるわああっ んお゛お゛ほおおおぉおおぉぉぉぉおおぉっ

……くほおぉぉお゛お゛おおぉぉっ 射精いいいぃぃ ……かくなる上はチンポアクメするうぅっ 真っ白臭すぎのサヤ霊刀っ 毎日毎晩鍛え上げたこのチンポでえぇ んふううぅ どびゅって、どびゅってぇえぇ、イック、イグぅ 魔女にトドメ射精 チンポでトドメえぇ チンポ汁で祓ってやるうぅぅうぅ うううぅぅぅぅぅ……んふぉおおおおぉぉっ、チンポ、チンポチンポチンポっ チンポおおぉっ

 どぶっぶびゅるるるうううぅぅぅぅっ! ごぶびゅるうぅっ、ぶびびゅるうぅっ!

 はああっ! ああっ、あっあ〜…… あはぁ……
 二人してイッちゃったわぁあぁぁ イッたあぁ 見事よサヤ、見事魔女の邪念を噴き出させてくれたわね、ふっふふふ
 貴女の魂と私の邪念 混じり合って私のエロボディにべっとり降りかかってぇ……熱いぃぃ……
「……え……っ? あ、え……?」
 あらサヤ、どうしたのかしら意外そうな顔をして……もっとアヘアヘ楽しんだらいいじゃない
 ああ、それとも、射精のショックで暗示が切れたのかしら?
 でも私も愉しませて貰ったから、もう良いわ
「……おのれバーバレラ……また私にこのような恥辱を……!」
 私が指をパチンと鳴らすと、瞳に燃えさかっていた怨念の炎がしゅっと消え、サヤは従順なただの人形に戻る。
「サヤ 後始末をよろしくね? じっくりまったり、時間を掛けていいからね」
「……はい。それでは、私のでっぷり垂れキンタマにて、オチンポ様にマッサージさせていただきます……ぺったん胸ではご奉仕できませんが、その代わりに膨れあがったオス汁タンクにて、悦んでいただきたく存じます……
 とろけるような顔になって、サヤは再び自慢の宝玉をねっとりと私のイキたて竿にあてがう。
 そのこりゅこりゅとした感触を楽しみつつ、さて次はどんな遊びをしましょうかと、私は気怠げに考えを巡らせた。


・成本輝美のお仕事

 ファッションデザイナー成本輝美は、普段の態度こそ一見いい加減なように思えるが、こと仕事にあたっては手を抜かない主義の持ち主だ。
 特に、オーダーメイドでコンセプトだけを聞き、デザインを任されたときなどは、そのプロフェッショナル性は十分に発揮される。
 大量のデザインノートと既製の衣装を大量に自分の仕事部屋に持ち込み、そこに半日籠もって出てこない、と言うこともざらにある。彼女はその間、集中力を高めるため、誰とも顔を合わせようとはしない。
 もっとも、顔を合わせない理由はそれだけではないのだが――
「え〜っと……チンポだけを出して……あとはぎりぎり隠れてて……ねぇ」
 今口にしたとおりのテーマで発注を受けた彼女は、それに沿った衣装を想起するべく――股間と乳首だけをブイ字型の細い布地で隠しただけの水着、濃紺色のスリングショットを自ら身につけ、鏡の前でポーズを決めていた。
 大柄でたくましく、肉感的な肢体を持つ彼女がそんな格好をしている様は如何にも悩ましく、過剰なまでに淫らであった。顔つきは真剣そのもので、彼女は真剣に仕事に打ち込んでいるのだが――確かにこれは、おいそれと他者に晒せるような姿ではない。
「んっくっ、にしてもきついねぇ……乳なんて四つに割れちまってるじゃないかい……」
 確かに、彼女の肉体にその水着は明らかにサイズが小さく、乳房に食い込みすぎたヒモは彼女の豊かな乳房をむっちりと押し割り、よりはしたなさを強調している。なおかつ、股間部はもはやそこを隠すことを完全に放棄し、常人よりも遙かに力強いサイズの男根と睾丸はブイ字の頂点からはみ出して硬く反り返っている。
「やれやれ、キンタマまで挟まれて持ち上げられて……タマまでボッキしているようだねぇ」
 特に意識することなく、張り出された睾丸を指先でとんとんと撫でる輝美。屹立しているとはいえ、さほどの性的興奮はないようだ。
 二、三のポーズを決めて見せて、どうもしっくりいかないのか、彼女は首を傾げる。
「でもこれじゃあちょっとシンプルすぎるねぇ……何かないかね、と……」
 衣装の山を掻き分け掻き分け、フリルのあしらわれた白のストッキングとロング手袋を見繕う。それを身につけてみると、多少は柔らかみが出て全体のバランスも取れたように見える。
 手足を清楚な可愛らしさで装うことで、スリングショットがより下品に見えることも、彼女の意識は織り込み済みだ。
「ふぅん……中々良いけど、もうひと味何か欲しいね?」
 立ち上がり、腰を捻り気味にしたポーズで確認を取り、輝美はニヤリと笑う。段々とデザインの方向性が定まっていくのは喜ばしいことであった。
 その勢いのままに、彼女は衣服の山を蹴っ飛ばす。床の上に幾多の衣装が無惨に散らばるが、別に彼女が突然ヒステリーの発作を起こしたわけではない――輝美はそのランダムな散らばりから、パッと見た印象で最後の決め手となる装飾を探そうとしたのだ。
 と、そこで彼女の目に止まったのは――
「……うわ……ああ、これ……これは無いねぇ……いや、逆に有り……?」
 10cmほどの、周囲にフリルのついたピンクのハートが四つある。顎をさすりつつ彼女がそれを持ち上げると、その布地は乳首だけを隠す変態的なブラジャーが2セットであることが分かる。
「……ああ、そうだねぇ……これをああして……うん、やってみようかね……」
 一人ぶつぶつと躊躇いがちに呟くと、彼女はそれを手に掴んだまますっくと立ち上がり、まずはスリングショットのヒモを、ぐ、ぐっと中央に寄せた。途端に、弾かれたように乳房は揺れ、ヒモのせいでやや外側に張り出したような形になる。
 そして彼女は迷うことなく、手にしたブラを乳房に巻き、大きめの乳首をしっかりと隠す。
 しかし隠れているとは言えども、見事な丘陵のてっぺんに可愛らしいハートマークがあるだけでは、どうにも露出趣味的な雰囲気が醸し出されてしまう。さらに彼女は、ハートマークの中央をぷっくりと不格好に持ち上げていた。
 今はまだ鏡を見ることはなく――続いて輝美は、もう一方のブラジャーの、ハート間のヒモの長さを調整し、ハート同士が殆ど隣り合わせにくっつくようにしてしまう。さてそれをどうするかと言えば、
「んっ……と……」
 たっぷりと突き出した睾丸にそっと二つのハート型を当てて、腰の後ろでブラのヒモを結ぶ。
キンタマにハートブラとか……こいつぁ下品だねぇ……」
 唇を歪めながら、輝美はそこでようやく鏡を見、自分の姿を確認する。さすがに自分の姿が恥ずかしいとは思っているのか、その頬は朱に染まっているが、まだまだ仕事意識の方が強い。
 両腕を持ち上げて腰をくねり、豊満なボディラインを強調するポーズを取る。ワイルドで熟した魅力の輝美に対し、その衣装は明らかに似合っていなかったが、もとよりそのギャップが彼女の思惑であった。
「しかしこれはさすがにバカエロすぎるかね……」
 くね、くねと上半身を揺らし、鬱蒼と生い茂る腋毛を見せつけつつ、輝美は眉をひそめて思考する。
「確かキンタマも丸出しが原則だったよねぇ……かといって、このタマブラを外すのは惜しいし……」
 やがて結論が出たか、彼女は苦々しい顔でぱん、と柏手を打つ。
「残念だけどこりゃ無しだね。次に行くかぁー……」
 成本輝美は仕事に対して手を抜かない。コーディネートが完成しても、それが顧客のコンセプトからずれているとすれば、固執せず思い切りよくそれを諦める。
 で、あるからして。
 これ以降は、仕事の他である。
「と、その前に……この衣装が一番似合いそうな……似合わなそうな奴は誰かねぇ……?」
 さらっとしたボブヘアーを揺らし、彼女は頑ななだった表情をにんまりと蕩けさせると、屹立したままだった男根をそっと握る。
「おお、チンポ熱いぃ…… 誰に着せて散々苛め倒してやろうか……
 自分が今着ている服を、知己の誰かに着せることを夢想しつつ――彼女は手の中で熱く震える肉の棒を軽く扱きだした。
「サユリか……竹串にも良さそうだねぇ……うちの娘だったら隆子あたり…… 一番これがアンバランスな奴……
 悩ましげに腰で円を描き、次々とモデルの姿を切り替えてゆく。誰しも一様に恥ずかしがってくれそうではあるが、輝美の中では今ひとつ決定力に欠けている。
 しかしそこで、ふと――彼女は、気づいてしまった。その結論に至ってしまった。
「うあ……」
 この衣装が最も似合わず、最も羞恥を覚えるであろう人物――
あたしじゃないかね……
 仕事モードが過ぎ去ってしまえば、この下品な衣装を身に纏い、筋肉質の豊満な肉体を鏡に映している自分こそが、実に恥ずべき存在であると気がつく。
 スリングショット姿で巨根を晒し、豊乳と巨丸をピンクのハートで申し訳程度に隠し、太めの二の腕にはためくフリルの下では蒸れてさえ見える腋毛を堂々と見せつけ――
全くこのド変態ババアは……仕事仕事って言い訳して、こんな恥さらしな格好してぇ……」
 気づいてしまったものは覆しようがない。彼女は、その性癖――サディズムの命じるままに、鏡に映るはしたない姿の熟女を責めいたぶることにした。
デカチンポもこんなにがちんがちんじゃないかね……んおっ、おふううぅ ちょっとセンズっただけでこの反応 よっぽど欲求を溜め込んでいたんじゃないかね? 溜め込み欲情でかすぎチンポ……
 野太い幹を柔らかく握ってさすり、低い声で唸る輝美。
こんな風にチンポ丸出しで 如何にも弄くり回してくれと言わんばかりじゃないかね? ほぉらあ、こうやって、あ゛へえああっ 乱暴にッ、お゛うっ ゴシゴシされんのが良いんだろっ? おおおっ、チンポゴシゴシいいぃぃっ エロボッキを乱暴にゴシゴシすんのすっごいいぃ
 皮肉な表情で自分を侮蔑した一瞬後には、目尻を下げて舌を出し、快楽に咽ぶ。
 忙しい変わり身を演じつつも、彼女の肢体は快感に昂ぶってゆく。
もっとだろう? ザーメン溜めすぎでパンパンに膨れあがったスケベなチンポ…… こうやって、こうっ がに股になって思いっきり突きだして……通りがかったみんなにとにかく揉みくちゃにされなくっちゃあ満足できないんだろうさ? 全く業突張りの我が儘エロチンポだねぇっ……いい年してドエロ衣装着て、チンポ振りが止まらないじゃないかねっ あ゛あ゛おっ おううぅ 必死になって手に擦りつけてきてさ、このチンポズリ中毒ババアはあぁあぁぁああぁぁ
 言葉の通り、どっしりと足をがに股に開いて、輝美はがくんがくんと力強く腰を振る。
 男根、睾丸はおろか、尻肉までもが柔らかく揺れ、とろとろと溢れ出す先汁で掌は濡れ、照明を受けて淫らに輝いている。
へ〜っ……んひぃ〜っ…… 分かってるさぁ……チンポだけじゃないだろう? このぶくぶく膨らんだデカ乳も ハートの中で乳輪ごと腫れ上がってるのが丸わかりじゃないかね……おおらぁ…… ハートの上から、乳首をきゅっきゅって んひぃっ 乳搾りぃ ハートニップルくりくりされてぇ、乳アクメキメようとしてんじゃないよおっ…… おおっ、お゛〜っ…… コリコリされまくって、あ゛あ゛っ、はあぁあぁ
 べろりと突き出された舌から涎の筋が一本床に落ちるが、今の彼女にはそんな些末なことを気にしている余裕はない。乳首を弄ったあとは掌を広げ、それでもなお余るサイズの乳房を鷲掴みにして、指先を食い込ませる。
あ゛はあぁ 乳揉みぃ エロババアのスケベおっぱいぃ 殆ど丸出しで、揉みしだいて遊んでくれって言ってるようなもんだろうっ 満足するまで、揉みこね揉みこね 乱暴にエロぱいをこね回してやるよおっ…… んおぉおぉっ……
 輝美の全身をうっすらと汗が覆い始め、額や太股からはしたたり落ちるほどになる。全身が火照っていく感覚を、輝美はだらしない表情で享受し、何かに急かされるように再び股間へと手を伸ばす。
分かってるよぉ……ここもだろう? ハートの中でぎゅんぎゅんぎゅんぎゅん疼き回ってさ、スケベったらありゃしないねぇ……こぉの、熟デカドスケベキンタマぁ
 手にすら余る陰嚢を持ち上げ、具合を確かめるようにたぷたぷと揺らす。脂に濡れた陰嚢の皮が張り、中で巨睾丸がもぞもぞと蠢いているのがはっきりと鏡に映る。
ハート付きの下品なエロ汁タンクぅ…… どれだけドスケベならこんなに大きくなるんだかねぇ? お゛おおおぉううぅっ……お゛お゛ぐううぅぅっ…… コリコリって転がすの効くうぅぅ……チンポからエロ汁漏れっちまうよお んお゛っ、濃い汁押し出されてッ、んあ゛っ 変態チンポおおぉっ エロタマイックううぅ 悶々キンタマがすっきりするよおっ んひいいぃぃぃっ キンタマいぢめないでおくれよおっ チンポがアヘアヘするうぅっ
 伸ばした背筋を震わせて、輝美は自分の睾丸を執拗に愛撫する。先汁がひっきりなしに溢れ出る鈴口から、甘い痺れが走り始めるのが分かる。
 しかしそこで彼女は、ぱっと両手を離してしまい――自分でやったことだと言うのに、輝美は意外そうな表情を鏡に映し、すぐに物欲しそうに口をとがらせて腰を振り始める。
あああぁ〜 あ゛あ゛あぁっ…… ここでチンポ焦らしぃ…… ここまで来て、アクメ寸前のチンポ焦らしぃぃ んほぉっ……チンポが爆発しそうっ……! ひぃぃ〜っ、デカチンがしくしくするうぅぅ
 目をぐっとつぶって苦悶をまざまざと表しつつ、輝美はそれでも自分の肉棒に触れようとはせず、両手を拘束されているかのように高々と掲げて、全身を波打たせて焦燥に泳ぐ。
あ゛っはぁ……はああぁ 頼むよ、頼むよぉ…… あたしの……マラデカ女の欲求不満ビキビキチンポぉ……最後までしておくれよぉ 射精……しゃせいいぃ ギトギトの濃密ザー汁、出させておくれよお ドマゾぉ ドマゾになるぅ 熟チンポを焦らされまくって、ドマゾにされっちまううぅ んひいいぃ チンポを苛められるのが大好きな、救いようのないマゾババアにぃ んお゛っ ほおっ ひぃいぃああぁあ チンポっ、チンポおおぉ 溜め込みザーメン出さないとチンポが破裂するううぅぅっ ほらほらほらぁ こうやっておねだりするからさぁ エロ腰振って、チンポおねだりぃ 恥ずかしいハートキンタマをぶるんぶるんさせて、グロチンポの射精おねだりっ 露出チンポがぶりんぶりん揺れてえぇ……あ゛あ゛へえぇ 情けない情けないぃ、恥ずかしい恥ずかしすぎるよおおぉぉぅ
 迸る汗が水滴となって床に落ち、輝美は狂乱状態であるかのように全身を躍らせる。男根のダイナミックな動きは風を切る音さえ聞こえるほどで、溢れる先汁は糸を引いて飛び散り、ぱたぱたとそこら中にへばりつく。
はあっ、あ゛〜っ……もう限界だねぇ……
 うっすらと目を開けると、ようやく輝美は自分の男根を両手でがっちりと掴み、腰をぐっと前に突き出した姿勢のまま固定し、まるで磨くかのような力強い手つきで巨根を扱きたて始めた。
おおおおうっ おううぅっ! んお゛お゛お゛おおぉぉっ はずかしチンポっ、フリル付きのはみ出しボッキいいぃぃぃっ センズリすごいっ、あああぁあぁっ、恥ずかしいチンポを乱暴にゴシゴシコキまくるのたまんないよおおおぉぉ あ゛ひいぃっ 見てぇ、見とくれえぇっ 恥ずかしすぎる格好をして、ドデカチンポしごきまくるマゾ女のアクメっ マゾアクメええぇ センズリオナニーでマゾアクメするうぅ 恥ずかしすぎる格好で、しゃ、射精いいいぃぃ ハートキンタマタンクから、スケベな臭い汁を撒き散らしちまうよおっ おうっ お゛お゛うぅイグううぅ 淫タマから汁登ってきたあっ、うううぅ 出るっ、汁っ、汁でるっ、マゾチンイクっ 露出ハミチンイクっ 羞恥衣装でアクメするっ あ゛ひいいぃっ 射精、射精、射精、射精、デカチン、デカチン、デカチン、デカチンっ イグううぅうぅううううぅぅぅっ

 ぶびっ、どびゅぶびゅるるううううぅぅううぅ! ごぶびゅるううぅっ、ぶびゅっ、どびゅううぅ!

 配水管が破裂したかのような音を立てて、野太い精液が鏡に向けて勢いよく叩きつけられる。
 輝美は背を仰け反らせ、目を剥いて絶頂した。
あ゛〜っ……あへっ へあぁああぁぁ これっ、オオオオ……気持ちいいいぃ んひぃああぁ……おおっ、ほお……チンポ余韻がすっごおおぉぃ…… 体中がふわふわするよおっ……んひぃ
 びんっ、と舌を中空に突き出して、輝美はうわごとのようにうめき声を上げる。
 手足はぶるぶると震え、気を抜いたら今にも崩れ落ちそうであるが、まだ断続的に精液を吐き出し続ける男根の快感を最後まで貪り尽くそうという欲望が、それを許さない。
「いいねぇ……この変態衣装の羞恥アクメ こんなの着てると思うだけで……おうう……乳首がぴんぴんして キンタマも、まぁだウズウズモゾモゾするよおっ ふ、ひぃ……ひゅっ、ふっ、うはぁ……
 びちっ、びちっと最後の一滴が床に垂れ落ちると、輝美はようやく身体の力を抜いて、その場に膝を折る。
「ふはぁ……しかし残念だね、一番似合うのがあたしだとすると……この衣装は封印かね?」
 彼女のポリシーとして、衣装はその相手に最も似合うようにデザインを行う――その理念から言えば、この衣装の完成度がいかに高くても、対象が自分では失格だ。
 仮に、自分用に使うとしても――今はついノリに任せて手淫を行ってしまったが、この格好はあまりにもマゾ性と羞恥性が強すぎる。サディストたる彼女が、一体どんなタイミングでこの衣装を着ることがあると言うのか。
 と、そう考えたところで、床に吹き散らした大量の精液を見て、彼女は腰をぶるっと震わせる。確かにこの感覚は、今まで体験したことのない凄まじい快感であった。男根は未だ物欲しそうに痙攣しており、さらなる羞恥と責め苦を望んでいるかのように見える。
「……いや、まあ、たまには着てみるのもいい、かも、ねぇ……
 果てた後の濃艶な肉体を鏡に映しつつ、そんな無様な姿を見つめながら、輝美はうっすらと微笑んだ。


・ランブルローズ Dr.アナスタシア VS 紅影

 内閣調査局の抱える忍者部隊。そのくのいちである紅影は、女子プロレス「ランブルローズ」の裏に漂うきな臭い影――拉致、洗脳、そして軍事用アンドロイドの開発の噂――を調査するべく、自らもレスラーとなって四角いジャングルの中に身を投じた。
 そして、ファイトの合間に調査を重ね、全ての黒幕がDr.アナスタシアと名乗る南米系の褐色美女であると言うところまで突き止めた。
 しかし残念ながら、確たる証拠までは掴めず――かくなる上は、直接対峙して聞き出す他ないかと考えていたところ、天の采配か悪魔の悪戯か、彼女とDr.アナスタシアとのマッチが組まれてしまう。
 マットの上では何が起こっても不思議ではない。今まで何人もの相手をマットの海に沈めてきた彼女の暗殺格闘術によって、アナスタシアが再起不能になろうとも、拷問まがいのサブミッションによって重要な何かを漏らしてしまおうとも、全ては試合の中のアクシデントである。
 口元を覆うマスクと、額を守る鉢鉄の間にある双眼が、冷たく輝く炎を帯びる。そう気合いを入れて、紅影は試合の日を迎えた、の、だったが――
「くううぅぅっ! こんな、馬鹿な、ことがぁっ……!」
 リング上の紅影は、試合開始直後から、下腹部を押さえて足下をふらつかせていた。
 局部のみを覆う布と、網目状のレオタード姿の紅影は、手刀にも組み付きにも精彩が無く、アナスタシアに軽くかわされてはいちいち返し技を喰らってしまう始末。
 不調なのは誰が見ても明らかであったが、アナスタシアは容赦することもなく、細身の紅影を掴んでは軽々と持ち上げ、マットに叩きつける。
「ぐあっ!」
「どうした政府の犬め、その程度か。こそこそと嗅ぎまわっているからそんな目に遭うのだぞ?」
ぐぅ、あっ! あ゛あぁぁ 止めろおおぉ……!」
 アナスタシアの足が、倒れた紅影の股間にストンピングを加える。それを与えられた紅影からは、苦痛の呻きとは明らかに異質な、甘ったるい声が漏れていた。
「貴様一体何を盛った……! 毒物への耐性は出来ているはずなのに……!」
「そこに油断して敵地の飲み物をがぶがぶと飲むとは、くのいち失格だなあ? この私の特製媚薬……お前の股間に、効きすぎるほど効いているだろう?」
「ぐあっ! ぐうっ、止めえぇ……! へえぇえぇ……
 気力体力ともに尽き、大の字になって寝転ぶ紅影の股間に、またもアナスタシアの足裏が襲いかかる。
 しかし今度は力強く踏みつけるのではなく、前後にごりごりと擦り上げ、相手の恥辱を誘うような行為だ。
 だがよく見てみれば、紅影の股間に、何かこんもりとした膨らみが衣装を押し上げているのが確認できた。
「さあ、そろそろトドメだ……恥を晒すがいいっ!」
 勝利を確信したアナスタシアは高らかに叫ぶと、うつぶせにした紅影の頭に両膝を絡みつかせ、勢いよくブリッジをして紅影を無理矢理立たせてしまう。その上で紅影の足首を掴み、決して逃れられぬようにし――
 倒立状態の自分を相手の身体に強制的に支えさせると言う、恐ろしいサブミッションを披露した。
ぎゃああっ! ぐうぅ、あああっ! 背骨がっ……腰があぁあぁっ! ぐああぁぁっ、離せえぇぇっ!
 うら若い乙女とは思えない、半狂乱になった必死の叫びを上げて、紅影は抵抗する。
 何とか抜けだそうともがくも、アナスタシアの両手にしっかりと足首を固定されていて、上半身でしか動けない。背骨を反らされて自然と股間を突き出すようなポーズにされ、紅影の股間の盛り上がりはますます強調される。
「さあ愚民共! この哀れな犬にトドメを刺してやれ!」
 そして、アナスタシアがそう叫ぶと――それを契機とするかのように、会場の客がわっとリングの上に登壇し、見事な肢体を誇る美貌のくのいちに群がってくる。
 当然、実行委員会側が止めてしかるべきだが、これが黒幕たるアナスタシアの余興を含んだ策謀であれば、誰もこの事態を鎮静する者は居ないだろう。
 小うるさいネズミを始末するのに、真っ当なプロレスに拘る必要はない――紅影は、自分の判断の甘さを悔いた。
 見れば男達は皆一様に、どろりとした濁った瞳をしている。洗脳されたか、薬物でも投与されたか、アナスタシアの傀儡と見て間違いないだろう。
んっ、ぐううぅぅっ! ふぐっ、がっ、ぐああっ!
 男達は亡者の如き緩慢な動きではあるが、不思議と統制は取れているようで、まず這い蹲ってアナスタシアの手と紅影の足を掴み、固定してしまう。次に首に絡みつく太股を、外れないようにしっかりと押さえ、紅影の両手も左右に拡げるように掴まれてしまう。
 こうして晒し者にされ、じわじわといたぶるように命を取られるのか――と紅影は苦虫を噛みつぶしたような顔で覚悟を決めたが、しかし男達は次に意外な部分に手を伸ばした。
 紅影の股間を覆う布地、その直上の網の目。そこに指先を引っかけると、網の目を拡げつつ布地を剥がそうとする。
「なっ! 馬鹿なっ、止めろ、はみ出てっ……はみ出してしまううっ!」
 気づいた紅影の悲痛な叫びも、男達の耳に届くはずもなく――押さえを失った紅影の股間の膨らみ、秘されていた男根が勢いよく網の目から飛び出してしまった。
「ふふ、はははははは! 無様だな紅影ぇ! お前がひた隠しにしていた貧相なチンポ 私が直接見られないのが残念だが、男達に散々嬲って貰うといい!」
 倒立状態のアナスタシアから、勝ち誇った哄笑が湧き上がる。
「ぐうぅっ、うううぅ……ゲスめぇ……!」
 顔を真っ赤にしながらも、自分で隠すことは出来ず、むしろ抗うつもりで逆に悩ましく腰を振ってしまう紅影。
 アナスタシアに言われたとおり、紅影の男根は長さこそ立派なものの妙にひょろ長く、色は青白くて先端はすっぽりと包皮に覆われてしまっている。
 それが網目からにょっこりと突きだしている様は余りに滑稽で、それでもなお紅影の瞳は苦悶と羞恥を露わにしてもがき続けている。
 そして男達の野太い手は、不気味なまでにゆっくりと紅影の肢体へと伸び――
ふっ! んぐぁあぁあぁああっ はっ あ゛あ゛っ 止めろおおぉっ! 離せっ、私のマラをっ……長マラを掴むなあぁああぁっ
 男根を、太股を、乳房を、二の腕を、指が食い込むほどに掴まれてしまう。
 アナスタシアの言った媚薬の効果か、ただ掴まれただけで紅影の身体は敏感に反応し、稲妻が走るかのような刺激が尾てい骨を突き抜けてゆく。
ふうぅっ、ぐっ、むぶふううぅぅ ふんぐうぅ! ぐっふっ、かはっ、んぎひいいいぃぃぃぃ
 強烈すぎる快感は背骨を軋まされている痛みと相まって、紅影の喉から絶叫じみた喘ぎを搾り出す。
 いつの間にか外されていたマスクから覗く口元は、食いしばった歯の隙間から漏れる涎に濡れ、彼女が如何に極限状態にあるか物語っている。
「どう〜した紅影、無様だなあ!」
「黙れっ! 許さぬ、絶対に許さぬぞおっ……!」
 挑発を受け、紅影は自分の背中にぴたりと張り付いているアナスタシアに呪いの言葉を吐き捨てる。
 しかし紅影が理性を保っていられたのもここまでであった。
ぐぎいぃっ! ひいいぃぃっ マラ皮をっ、お゛お゛お゛おっ、皮むきは止せっ、止めて、止めてくれええっ……ひっぐううぅぅ 生マラが剥き出しいいいぃぃぃっ! 剥きマラ死ぬうううぅぅぅっ
 男根を掴む手が、紅影の包皮を力強くずるりと剥き下ろした途端、彼女は目玉を裏返して亀頭部にびりびりと走る衝撃に悶絶した。
 剥き出しになった亀頭部は薄紅色で如何にも弱々しく、汗かはたまた別の分泌液かによっててろてろと淫靡に濡れそぼっている。しかしそんな手弱女のごとき亀頭を優しく扱うような気遣いをアナスタシアの傀儡たちが持つはずもなく、彼らは群がるように紅影の男根を握りしめ、ずじょっ、ずじょっと音すら立てて上下に扱き上げる。
ひい゛い゛い゛い゛い゛いいぃぃ〜っ! あ゛あ゛っ、がああっ はぐっ、んぐふうううぅぅぅ
 全く身動きの取れない中で、紅影は首だけを必死に振って艶やかな黒髪を無惨に振り乱す。
はあ゛あ゛あ゛っ センズリセンズリっ! センズリ止めろオオォマラコキ死ぬうううぅぅっ センズリセンズリセンジュリセンズリいいいぃぃぃっ 私のマラを乱暴に擦りまくるなあっ! ひいっい゛い゛い゛いいいぃぃ……! 剥きマラに強烈センズリいいぃっ 厳しすぎる厳しすぎるううぅぅぅっ お゛ほおおぉぉマライキするっ、無理矢理精汁搾られるうううぅ
「ははっ! もうまともに言葉もしゃべれなくなったか? 全く、政府の犬はこの程度か……ん?」
 狂乱して卑猥な文句を垂れ流し続ける紅影に、アナスタシアは呆れたような嘲笑を浴びせる。しかしそこで、彼女は周囲の異変に気がついた。
 男達は紅影の身体に群がったものの、四、五人も居れば彼女の周囲は満員となってしまう。ではあぶれた男達は指をくわえてみているだけかというと、そうはならず――彼らは紅影と同じように、アナスタシアのムチムチと張り詰めた肉体にその手を伸ばし始めたのだ。
「なあっ!? 止めろお前達! 私の言うことが聞けないのかっ……くっ、ううっ! 私の身体に触れるなあっ!
 理性をぼやけさせ傀儡と化したと言えども、二つの鍛え抜かれたしなやかな女体が放つムンムンとしたフェロモンに当てられたか、彼らは自分たちの欲望に忠実になり、アナスタシアの言葉も耳に届いていない。
 そして紅影から離れようとも、最初に互いの四肢を固定した手が動かぬままでは、アナスタシア自身も逃れることは出来ない。掌が無造作に乳房や太股を這い回る感覚に、アナスタシアは背筋を小刻みに震わせた。
んほおおぉおぉ…… 愚民共が、私の肉体に触るなど、冗談では、んごっ ふごっ 止めろっ! そこは止せっ……ほんぐううぅっ んごっ、ほごおおぉ
 エナメルのタイトスカートの中、アナスタシアの股間に手が触れる度、アナスタシアは瞬間的に理性を失って発情した獣の如き鼻息を噴き上げる。そこには紅影と同じような、硬く熱い膨らみがあり――
 男達は迷うことなくアナスタシアのショーツを引きちぎり、彼女の黒々とした雄々しい男根を衆目の下に晒してしまう。
 アナスタシアの男根は紅影と比べて太く硬く、如何にも鍛え上げられた立派な代物であったが、逆立ち状態の股間からまろび出てだらしなくぶるんぶるんと揺れている様は、いやらしい性玩具として男達からの悪戯を誘っているかのようであった。
ほ〜っ、お゛お゛お゛おおぉ チンポおおぉ……チンポが出たああっ……ぎっちり締め付けられていた、私のパワフルなドチンポおおぉ…… こんなみっともなく晒されて、んぐふうううぅぅぅううぅ〜っ
 皆の指先がそのたくましい幹に柔らかく触れる度、アナスタシアは敏感に喘ぎ、先ほどまでの強面が嘘のように乱れて腰を浅ましく振り立てる。
 そして、発達したカリ首を削るかのような激しい手淫が始まると、先端からはびしゃびしゃと先汁が流れ出し、アナスタシアは最早紅影の身体にぶら下げて貰っているのかと言うほど身体を弛緩させ、はしたない声を上げ始めた。
は〜っあ゛あ゛あ゛あ゛ はあ゛へえぇえぇっ はへえぇぇ あ゛へえぇええぇ チンポ、チンポはダメだっ、チンポ止めろおぉ お゛お゛お゛チンポセンズリきついッ、逆立ちチンポをずっこんずっこん 手コキいいいぃっ 愚民に手チンボされて感じるううぅ、チンポ感じるうううぅっ、チンポ気持ぢいぐなるううぅぅぅ んほお゛お゛おおぉおおぉ〜っ
ひい! い゛い゛! もげるっ、マラがもげるううぅ! んがはあぁあぁっ……耐えられぬっ がに股で無防備くのいちマラをシコシコされてっ、ふううぅぅぅ 臭いマラ先がっ、マラ首がイグううぅ、果てるっ くのいち失格のエロマラがなぶり者にされて果てるう゛う゛う゛ううぅぅぅ〜っ!
んあ゛あ゛あぁぁ〜っ キンタマまで、キンタマをむんずと掴むなっ! ひお゛っ! お゛お゛お゛ほおっ グリグリ効くううぅっ、んあ゛あ゛あぁ…… この私のキンタマをグリグリゴリゴリっ、ひごおぉ チンポが跳ね回って、んほおおぉ チンポアクメえぇっ、アクメするっ! 黒チンポが思いっきりイッてしまうううぅ イキチンポが逃げられないいいぃっ! チンポが処刑されるっ、エロデカ黒チンポ処刑いいぃ 私まで、ハズカシ固め公開凌辱処刑射精ショーの晒し者にされるふうううぅぅ
 紅影の思惑とも、アナスタシアの思惑とも外れ、一対一のプロレスマッチが一転して美しき女闘士の肉体を嬲る淫欲の宴と化してしまった。二人は感情を剥き出しにして叫び、緩みきった顔を涙と涎と鼻水でぐじゅぐじゅに輝かせ、体中の筋肉を強ばらせつつ強制的に絶頂させられる。
んごっ! ふがあぁあぁっ い゛っ! イグっ、マラがイグっ! マラがイク射精するっイグうううぅ イキマラ耐えられぬううぅ射精マラが忍べぬうううぅぅううぅ 敏感剥けマラ思いっきり射精するううぅぅっ んがあっ、ひいっ、んぎゃあぁあぁあぁあ゛あ゛あぁぁっ
ほおおおぉおぉお゛お゛お゛おおぉぉ〜…… 愚民共の凌辱センズリでイグっ、チンポおおぉぉおおぉぉ は〜っ、あ゛っへええっ チンポっ、チンポチンポアクメえぇえぇぇっ キンタマアクメでザーメン出るうううぅっ、男共に押さえつけられて、見せ物チンポから濃いザー汁搾られてしまうう ふ〜っ、う゛〜っ……んほお゛お゛お゛ イクイクイクイクイクイクうううぅっ、へえ゛ええぇぁああぁっ お゛ほ

 ぶっ、びっ、どぶびゅるるるるるううぅぅっ、ぶぼびゅるううぅぅっ!
 びびゅぶびゅるるううぅっ、どぼっ、どぼぶびゅっ、どぼびゅううぅ!


 運命の悪戯か、二人は同時に果て、煮凝ったミルクのような濃厚な精液をリング上に放った。
ひーっ、い゛ーっ、ぐひぃ〜っ……い゛い゛いいぃっ、んはあぁあぁ……マラああぁあぁ……マラが痺れえええぇ…… もう戻れぬううぅ もう耐えられぬううぅ イギマラ快感に抗えぬうううぅぅ……
はへえぇ〜っ、あ゛ひっ、んおおおぉ 私の貴重なザーメンが、びゅぶびゅぶ無駄撃ちぃぃ……! 射精アクメ見られまくってしまったあぁあぁ…… デカチンポが射精しまくったああぁ
 体中から脂汗を迸らせて、二人は嵐の後の疲労感にぐったりと口を開け、脳を酔わす快感に蕩けきった言葉を漏らす。しかし、周りを囲む男達にとっては、彼女らの男根を少しの間愛撫したに過ぎず――今度はリングコスチュームを所々引き裂きつつ、再び男根を五指の中に収める。
んぎいいいぃいいぃぃいぃ〜
あ゛へえぇえぇええぇぇええっ
 二人は深い絶望の、しかし悦楽の色味を帯びた叫びを上げる。
 このショーがいつ終わるのか、それは誰にももう分からない。


・ゆきだるま

 ふぁぁ〜……マズったなぁ……
 新雪が降ったからってはしゃぎ過ぎちゃったかな?
 朝っぱらから公園まで行って、誰の足跡も付いてない雪の上でノーパンオナニー
 朝立ちチンポから濃い汁をぶびゅっぶびゅって出して、雪を溶かして遊ぶのはすっごい気持ち良かったけど……
 脱いだパンツ何処行っちゃったか分かんなくなっちゃった。
 あっれー、何処に脱いだっけかなー。確かこの辺に……
 うあっ、やばっ。日も昇ってきたから、人が集まって来ちゃった……! スカート短いし、ノーパンでチンポボッキ状態だって、ばれちゃうっ……!
 ど、どーしよ、どーしよ……一旦物陰に隠れて、っと……でも何とかしなくちゃ出て行けないよぉ……
 そこでわたしはきょときょとと周りを見渡す。何か股間を隠せるものは無いか、ちょうどチンポを覆えるようなものはないか、と。
 しかし、どこもかしこもすっぽりと柔らかそうな雪に包まれていて、めぼしいものは何も見あたらない。
 って、そーだ! 雪! 雪があるじゃんっ!
 その辺の雪をころころころって丸めていって……よいしょ。大体、一抱えくらいになれば、いいかな……
 うう 雪を大きくしてる最中にも、ボッキしっぱなしのチン先がべたんべたんって雪にぶつかって チンポ萎えてくれないっ
 はあっ……で、この雪を持ち上げて、チンポにべちゃっとくっつけて……うううひゃっこい! ひゃっこいよおっ
 はぁっ……あはぁ……こうしておけば、そのうち萎えてくれるよね……?
 と、萎えチンを待ってるだけじゃあダメだよね。ノーパンなのはかわりがないんだから……
 こうやってこう、このまま抱えていけば、雪だるまを作ってる脳天気女子に見えるかなー? 見えるといいなあ。
 ひううう冷たいッ! 熱いボッキが痺れちゃうよおっ……
 我慢して少しずつ歩いて……よし、よし。
 私のことをちらっと見る人は居るけど、気づかれてはいないみたいだねー。
 このまま何事も無いかのように歩いて行っ……ふぁ、あ゛あ゛っ、あ〜っ
 え、嘘っ……ま、マジでっ……?
 雪がどんどん溶けて、チンポがずぼって、ずぼってぇ……雪だるまの中にハマっちゃったぁ……
 うあああっ……冷えるううぅっ……熱々チンポが、雪の中にっ ううぅ……チンポ元気すぎるよおっ!
 くっぁあぁ……ゆ、雪だるまオナホール こんなの初めてェ……ひっ、いいっ
 敏感包茎亀頭に、雪がきゅんきゅん沁みてぇ……ふあああぁっ
 はあっ、ああ、ああぁ……お、思わずアヘ顔見せちゃうところだったぁ……
 こ、こりゃぁ一刻の猶予もないねっ。このまま雪が溶けちゃったらアウトだし……
 ちょっと小走りになって、家まで急ぐしかっ。
 はっ、あっ、あっ、あっ……あ゛あ゛
 は、走れば走るたび、チンポがずぼずぼずぼずぼ 雪を削ってくよおっ……
 弱いチン先で真っ白い雪をガツガツ突きまくっててぇ……こ、こんなのおかしいよおぉぉ
 ホーケイチン皮の中に、冷たいのが入ってきてぇ……はあぁぁっ 冷たいいいぃぃ チンポ冷えちゃうっ……!
 ふっ、うっ、ふひいいぃっ デカタマもぶるぶるしててっ
 はあぁっ……パンツ履いてないから、キンタマが膝に、ぶっ、ぶつかるううぅっ
 やわっこいタマ袋が、膝に跳ね上げられてッ 冷え冷えの雪にべちゃってなってぇ おうっ、おおぉうぅ
 デカタマが感じちゃうっ、変態キンタマが気持ち良くなっちゃうよおっ
 はあっ、や、やばっ、雪がますます溶けてぇ……ぽたぽた水になって来ちゃってるっ。こ、これ以上早くなんて走れないし……
 ま、間に合ってぇ! おっ、おほ、んふううぅぅ はあぁぁ 見られちゃうかもと思いながら、雪オナホールをずこずこ 腰の動きが、おかしくなって来ちゃう
 下半身が冷え切って、ふらふらしてきたのに……チンポばっかりこんなに元気でぇ……
 こ、このままじゃ、臭いチンポ晒しちゃうよおっ! ノーパンボッキ、道ばたでフル露出して、見せつけちゃう……
 うっ、うああっ! 想像したらああぁ……チンポがますます硬くなって来ちゃうっ……
 ふっ、うううぅ 雪が溶けるううぅ かき氷みたいに、ぐじょ、ぐじょってなってるううぅ
 あっ、家、家見えたっ! ふうううぅぅっ 安心したら、あ゛あ゛ぁ……
 キンタマがきゅううぅってなってぇ……ひいっ いっ、いっ
 や、やだ、こんなので!? こんなのでチンポがイッちゃうううぅ……
 ああはあぁぁっ 雪をズコズコ犯しながら、チンポイッちゃうううぅっ
 ひいいぃ、射精、射精、どびゅどびゅ熱いのが出るううぅっ、うっ、雪、溶けちゃうっ
 ひやああぁぁっ、も、もうダメっ、あ゛あ゛あ゛あぁぁぁあぁっ デカチンポがイグうううぅぅぅ


 どぶびゅるるるるるうぅぅっ! ぶびゅっ、ごびゅるううぅぅっ、どびゅるうぅ!

 ひやあぁあぁぁ……ふひゃああっ……いっ、イッたあぁあぁあ……
 道の真ん中で、腰ぐいって上げながら、雪ぃ 雪に向かって、チンポイッちゃったあ……
 肉棒が凍るどころか雪だるま溶かしてぇ あは……生臭いチンポ汁、またどろどろってぇ……
 雪が溶けて、氷ミルク ぼたぼたってしてるよおっ……あ゛あ゛、あ〜っ……はあぁぁ、あ゛ぁ
「何してんのあんた」
 ひゃあああああっ!? だ、誰っ!? み、見つかっちゃったっ!? って、何だ、千春お姉ちゃん。
「何だはこっちの台詞よ〜。雪だるまファックして露出とか、面白そうだけど、家の前ではやめてくんないかな?」
 あ、いや、えっとさ、違うよ? これは、不可抗力ってやつでさ、別にわたしが好きこのんでこんな真似をしたわけじゃあ……
「ふぅ〜ん?」
 えっ、何それその顔。信じてよおっ……ま、まあ、好みじゃないかって言われると……冷えたチンポはまだじんじんしてるけど、気持ち良かったし……えへへ。
「どっちでもいいから早く家に入りなさいって。誰が来るか分かんないんだし……うう寒い寒い、こんな寒いのによく露出しようって言う気になるわねー」
 いや〜だってわたしはお姉ちゃんと違ってまだ若なんでもないよっ!
「……良いけど。ま〜どうせ、しばらくしたらそのチンポ、しもやけになってかゆかゆのムズムズになると思うから 楽しみにしてなさい
 えっ。えええっ。うあ、確かに、何か痺れたような感じがずっと続いてて……
 え、今日はずっとこのままぁ……?
「明日まで続いちゃうかもね?」
 ちょ、ちょっとちょっと勘弁してよ〜! そんなのヤダってっ!
「私に言われてもねー。100パーセントあんたの自業自得だし」
 う、うう、ううううぅぅ〜!


・おしえてほしいよけーねせんせい

 御免。夜分遅くに失礼する。
 私は上白沢慧音という者だ。つかぬ事を伺うが、貴殿は先日、藤原妹紅と言う少女と会ったかな?
 ああ、ふむ? うん。何だ妹紅め、名乗らなかったのか。
 いや、その竹林で会ったと言う少女で間違いない。
 私は普段からあの子の世話をしていてな、代わって礼に訪れたというわけだ。
 よろしいか? ……ああ、すまない。ではお邪魔しよう。
 妹紅は中々恥ずかしがりな性質でな、貴殿に礼を言うのは次に会ったときで良いだろう、等というものだから……
 さすがに私もお節介だとは思うのだが、恩義に報いないと言うのは私の信念に反する。
 そこで私がこうしてだな、あ、失礼、そうしゃちほこばらなくて結構……そこまで大きな真似をするつもりはないよ。
 それでどうだろう、私で何か出来ることがあれば、礼代わりにそれを聞こうと思うのだが……
 ふむ。貴殿の男根に手淫をして欲しい、と。
 そのくらいでいいのか? お安い御用だが……欲のない方だな。
 む? 追加? えっ。えっ……ええっ……あ、そ、それは何とも……
 いや、二言を弄すのは良くないな。うん、分かった。
 手淫を手伝いつつ――私自身も全裸になって、手淫をする、と。ふむ。いいだろう。
 それでは……ん、脱いだ服はここに置かせて貰うぞ……
 これで、いいのだろうか? 堂々と人に見せられるような肉体ではないが、あまりじっと見つめられると、さすがに恥じらいを覚える……
 美味しそう、とは異な事を。貴殿は人食い妖怪だったか?
 はぁ、肉感的だと言う意味……ご、ご冗談も大概にしてくれ 無駄に肉が付いているだけだぞ、私の身体など……
 さ、さあ! ともかく始めるとしよう。では……あ、ああ……これはこれは既に準備万端か……
 何と猛々しいチンポか…… 軽く握っただけで、脈動で手が震えてしまうほどだ……
 では失礼……それにしても、ごつごつとして兇悪な触り心地だな……
 おや、早速涎を垂らして……よく塗り拡げてあげような…… ふふふ、チンポ先が心地良いか?
 手慣れている? それはそうだ、普段妹紅の世話をしているのは私なのだからな。
 貴殿のムラムラとしたチンポ昂ぶりも、すっきりと……無かったことにしてあげよう
 ん? ああ、そうだった、私自身もするのだったな……ん、く……左手か……
 お、ほおうっ なかなか力加減が難しいな。
 さすがに、他人のをしながら自分もなどと、初めてのことだから……はぁ、ああぁあぁ
 私の身体も、いつになく火照っているよ まるで満月の晩のようだ……
 貴殿のボッキと私のボッキが、同調していくかのようだよ……ぁぁあっ……二本のチンポを、しゅこしゅこ、しゅこしゅこと……んほォォうっ 声に情欲が混じるのは隠しきれない、か……
 人の家で、全裸になって……何もかも見られながら、センズリ…… チンポしごき
 熱いチンポを一心不乱にじゅこじゅこ擦り回して、指先をくねらせて、んうぅ 腰が、揺れるっ
 何やらケダモノのような気分になってしまうっ…… んお゛お゛ぉぉっ 気持ちが、いいっ チンポがたまらないいいぃぃ〜っ……
 はぁあっ、あっ、そ、そろそろぉ……射精 獣チンポからびゅぶびゅぶと精液を放ちそうだ……
 ん、貴殿もか? それはいい……では一緒に、達するとしよう……
 あっ やぁんっ はっ な、何をするっ! 手持ちぶさたなのは分かるが、お、おっぱい お乳、揉むなあ
 そこまで許した覚えはないぞっ……柔らかいとか指が沈むとか、そんな感想は要らないっ! ああっ でも抵抗できないぃ……チンポから私の手が離れてくれないいいぃっ
 だぷんだぷんって、私の無駄乳肉揺さぶるなあぁ ひゃぅうぅ よ、弱い声が出てしまううぅ
 うっ、イクッ イックっ チンポがイグううぅっ い゛〜〜〜っ 乳首ダメええっ、ひ、ひ、ひ 乳首こりゅこりゅされながら射精するっ、射精イくうぅ 出る、出る、う゛うううぅぅううぅぅっ

 びっ、どびゅるるるるううぅぅっ! ぶびゅううぅっ、びゅぼぉっ、ごびゅっ!

 んぅぅぅぅっ ん〜〜〜っ おっ、おっふぅ……
 ひゃあぁ……ああっ……んっ、ふう、むっ……ううぅ、くっ

 君も私も……お゛うっ……たっぷりと出したな……ふふ、だが私の方が濃い、かな?
 やれやれ、それにしても、とんだいたずら者だな君は……いや、だから、触り心地とか……おっぱいを褒めるな、恥ずかしいな……
 ま、まあいい。これもおまけだ。床の掃除もして貰わなければならないからな。
 さて着替えて、と……私の礼は満足して貰えたかな? そうか、良かった。
 ところでものは相談だが……君さえ良ければ、満月の晩にでも私の所に来てくれないかな……?
 ふふ、今夜よりもずっと激しいのを馳走しよう……

・紅音さんと僕

 今日の紅音さんは不機嫌だと思う。
 ご家族を除いて、この世で一番紅音さんを理解している、と自負しているつもりの僕が、
 思う――なんて曖昧な表現を使ったのは、どう考えてもそうとしか思えなかったからだ。
 あ、ぶっぱドリル全部ガードされた。 ひゃあやっぱりカウンターが来たー。 負けたー。
 ああ、うん、今僕は紅音さんと格ゲーをやってる。
 誘ってきたのはいつも通り、腕の良い紅音さんの方。
 僕とゲームをしてる最中の紅音さんは大体ご機嫌で饒舌になるはずなんだけれど、
 それが恐ろしい事に今日は一言も喋ってくれないのだ。
 いつもなら嬉々として僕の敗因を分析してやたら懇切丁寧に教えてくれるはずなのに。
 不自然を通り越して不気味だ。
 不機嫌ですよー、というような表情をしていない分、それがより恐ろしい。
 まあでも、紅音さんが不機嫌な原因には心当たりがある。
 確かいつだったか、ええと昨日だったか一昨日だったか――確か先週だったか。
 その日は珍しく紅音さんは、髪型を変えてきていたのだ。
 それに合わせてか、服装も何だかいつもは違う格好だった。
 もちろん、僕は一目見てそれに気が付いたんだけど――
 果たして気が効かないことには定評がある僕だ。 見事に僕はスルーしてしまった。
 いやいや、一言言い訳をさせて貰うとすれば、
 紅音さんはいつだって突拍子もない事をして僕を吃驚させる素敵で愉快なお姉さんだ。
 だから、そのイメチェンも、きっと何かの布石なのだろうな――
 たぶん、すぐさまそれを指摘するのは野暮なのだろう――と僕は読んだのだ。
 おそらく、それが結果として読み違えだったのだろう。
 だ、だってだって、まさか紅音さんが、普通の少女のように、
 姿格好が変わった自分をただ見て貰いたかっただなんて、思いもしない!
 ほんともう思いもしなかったよ!
 その日紅音さんは何だか口をとがらせて帰った気がする。
 今、この場での不機嫌の理由は、多分その時のことを引きずっているのだろう。
 いつもさっぱりしていて、怒りを静かに継続させるなんて滅多にしない紅音さんが
 こんなことになるなんて、よっぽど僕からのコメントが欲しかったのだろう。
 まあ僕自身も救えないことに、その時紅音さんがどんな髪型でどんな服装だったか、
 すっかり忘れてしまっているのだけれど。 これではストレートに謝ることも出来ない。
 で、今日、紅音さんは、黙って僕の部屋にやって来て、黙って格ゲーを起動して、
 黙って僕にコントローラーを渡して、そのまま二人で黙々と――対戦を続けている。
 その表情は終始に渡り平常。 さて気まずいようなそうでもないような。
 紅音さんが臍を曲げるのはいつものことだし、
 切っ掛けが有ればこの仮初めの不機嫌も治ってくれるとは思うんだ。
 なんだかんだと二人でゲームしてるのがその証拠。
 ただ僕自身がその切っ掛けを持っていないだけで。
 うーんどうしようかな。
 えっとここで紅音さんはジャンプしてくる気がするから電撃を――あれっワープされた。
 ――あ、今のはゲームの話。また負けた。 十連敗だ。
 そうだっ。 僕は思いついたっ。
「ねえ紅音さん」
「あによ」
「次僕が負けたら、紅音さんにフェラチオしてあげようと思うんだけど」
 紅音さんは表情を動かさないまま、唇をぶふぅと震わせた。 器用だなあ。
「負け続きだからって、次に勝つ為の真っ当な思考を投げ出すのはあなたの悪い癖よ」
 あれ。 何だか僕がやけくそモードになってるように言われた。 違うんだけどなあ。
 確かに僕は熱くなりやすい性質だけれども、
 このゲームは紅音さんが強すぎるから、割と戦う前から諦めモードなので、
 負けてもあんまり悔しくないし――とか言うと、
『もっと上昇志向を持ちなさい! 今日負けても明日勝てるように修練あるのみ!
 あんたの使ってるキャラのコンボはこうで、立ち回りはこう、意識しながら反復練習100回!
 そもそも格ゲーはローリスクな動きで隙を減らしつつ、蝶のように舞い蜂のように…』
 っていう、とても有難い練習と講義の時間が始まっちゃうから黙っているけれど。
「違うの? それじゃなーに? 私を動揺させて油断を誘おうってわけ?
 それとも子供みたいにいつまでも拗ねてる私へのご機嫌取りかしら」
 んぐっ。 後者当たり。 ばれてる。
 と言うか紅音さん、そこまで自己分析出来てるならご機嫌治してよ。
「ち、違うよ」
「じゃあ何よー」
 さてえっと、つい違うと言っちゃったけど、じゃあ何と言おうか。
 そもそも僕は今何て言った。 え、フェラチオ? 僕が? 紅音さんの、お、おちんぽを?
 大人顔負けにびぃんと反り返る、やたらと熱くて無闇に敏感な、あの肉棒を?
 う、うう。 紅音さんを気持ち良くさせてあげたいと言う気持ちはあるけれども、
 今更ながらちょっとどうかと言う気がしてきた。
 だ、だって僕は男だし。 さすがに僕が肉棒をぺちゃぺちゃと舐めるのは気が引ける。
 どんな味がするのか、何となく予想はつくし……うええ。
 でも確かに前は紅音さんに僕がして貰ったんだよね。
 そのお返しと考えるしかないかなあ。
 うう、相変わらず僕は自分の言動で損をするタイプだ。
 ともかくこうなったら後には退けない! 押し通す! まかり通れ!
「え、えっと。 紅音さんのおちんぽしゃぶりたくて……」
 ばぁん。 痛ぁい! 毎度おなじみビンタ来たビンタ!
「あ、あん、あなたねえ……なんかもう勢いだけで言ってるでしょ? それ」
 顔を真っ赤にした紅音さんが、なるべく平静を装ってゆっくりとそう言う。
 ぐう。 お、おっしゃるとおりです。
「あなたはいつもそうね、後先考えず勢いだけで物事を決めちゃって。
 後から後悔して私に泣き言を言う。 今までにそんなことが何回有ったと思ってるの?
 横山光輝の三国志は好きでも歴史は学ばないタイプってところね」
 うう。 返す言葉も御座いません。 いややっぱりあるし。 最後。
「でも、あなたのそう言うところ、好きよ」
 えっ。
 えっ?
 は、はうあうあう。 紅音さんを照れさせるつもりが逆に僕が恥ずかしくなってっ。
 でもこの恥ずかしさがあんまり心地よくってうわああ。
 あ、紅音さん。 もう一回お願いします。
「わかりやすく言うわね。 嫌いじゃない!」
 遠回しになってるよっ!?
「まーいーわ! あなたがやることに、私はちゃんと付き合ってあげる。
 その……フェラチオのこともねっ」
 そうだね紅音さん。
 ハッキリフェラチオって言った方が恥ずかしくないよねビンタ痛いです!
 ――と、言うわけで。 さあさあ運命の十一戦目。 いざ勝負。
 僕が勝ちました。
 あれえ。
 おっかしいなあ。
 絶対ガードされるなあと思って出した僕のいい加減な電撃が何故か全段ヒットして、
 そのままぶっぱドリルで削り勝って……うーん?
「フッ……中の上と言ったところね……」
 何格好良い言い訳してんのさ! 初めて出会った武闘家同士じゃないんだから!
 僕はちらりと横目で紅音さんの股間を見る。
 あ。 やっぱり。
 傍目にも分かるほど、むっくりと膨らんでしまっている。
「っ!」
 僕の視線を感じた紅音さんのビンタが飛んできたけど、
 これは喰らってあげるわけにはいかないなあ。 僕は咄嗟に腕を出してそれを払う。
 ってもう片方からもビンタが放たれた痛いよ! 痛いよ!
 たまには僕にも格好良いところ見せさせてよ!
 こ、こほん。 ともかく。
「紅音さん。 今の本調子じゃなかったよね?」
「さあーどうかしらねー」
「まさかフェラチオされるのが怖くて手を抜いちゃったのかなぁ〜?」
 すいません! すいません睨まないで! 予想以上に怖い! やっぱ無表情より怖い!
「やっすい挑発だけれど、乗ってあげるわ……! もう一戦行くわよ!」
 そうこなくっちゃ! で、次の勝負。
 本気を出した紅音さんは初っぱなから怒濤のラッシュで僕を追い詰めていくけれど、
 僕の思いつき中心の適当な攻めも中々意外にクリーンヒット。
 そうそう。 ゲームはやっぱりこうして楽しまなくちゃね。
 どんな理由があっても、手を抜かれるのは好きじゃない。
 よし、よし……ここで紅音さんが飛び込んで来て、僕はそれに対空カウンター……
 ってあああコマンドミス! 空を切った誤発の攻撃に差し込まれる痛恨のフルセット。
 わあーい! 負けたぁ! やっぱり紅音さんは強いなあ!
「あぁ……」
 見れば、今まさに世界の崩壊でも迎えるような切ない表情を浮かべた紅音さんがいる。
 突然どうしたというのだろう。 僕にとっては神秘的とも言える表情。
 紅音さん、そんなに僕に勝ってしまった事が――
「……っくしゅん!!」
 口もとを咄嗟に両手で包み隠しながら、クシャミをひとつ。
「ふぁあ、ようやくスッキリしたわー、今朝からずっと出なくてムズムズしてたのよね」
 と言っ放った途端、一気にご機嫌顔になる紅音さん。
 なんだ、むずむずくしゅんじゃ神秘的でもなんでもないじゃないか。
「あの、紅音さん? 先程からずーっとすごく不機嫌そうに黙っていたのは……」
「ただ静かにクシャミを待ってるだけっていうのも、
 ティッシュでこよりを作ってこしょこしょするのもクシャミの思う壺みたいで嫌だったから、
 とりあえずホコリっぽくてかえってクシャミが出そうなこの部屋に居座ってみました」
 いや全然解らないから。 難易度高すぎるから。 無理無理そんなの読めないし。
「……じゃあ、さっき拗ねてるのどうのって言ったのは……?」
「あなたの考えくらい読めるわよ。
 どーせ先週たまったまツインテールで青いワンピースにさせられた時に、
 解っていながらなーんにも言わなかった事でも気にかけてたんでしょう?」
 あー。 ツインテールで青いワンピースでしたっけ。
 そう言われてみれば確かにそうだったような、うすらぼんやりとした記憶が浮かぶ。
「えっ……いやその、その通りなんだけど。 ……って、させられた?」
「まあ、色々あったのよ。 私としては本意じゃないわ。 自分でやるとなると面倒だもの」
 この辺りの事情を深く掘り下げたところで話がどんどんよれていくだけなのだろう。
 さておき、そこまで僕の心理を読んでわざと意地悪な事を言える紅音さんには感心した。
「本当は、あなたが勝ったときにこの条件を呑むべきだったんだけどねー……
 でもそれだとハードルが高くなりすぎるし、かといって手加減すると冷めちゃうし……
 どのみち私が負け続けるっていう選択肢は有り得ないから……」
 席を立ち、ぶつぶついいながら部屋の中をぐるぐるうろうろする紅音さん。
 何かを観念したかのように、スカートに手を掛け、ホックを下ろ……さない。
「なかなかどうして、あなたの割りには良い選択肢で私を嵌めてくれた、ってワケね」
 紅音さんの言っている意味は今ひとつ僕には理解できなかったが、
 僕が提示した条件が彼女にとって何か満足させうる要素を持っていたらしい。
 深いなあ……とワケも解らないまま感嘆していると、
 紅音さんはスカートを脱がないままショーツを下ろしている事に気がついた。
「ちょっ……紅音さん?」
「なによ。 するんでしょう? ……フェラチオ」
 あ。 はい。 します。 と、動揺して情けなく返事をする僕は、
 時間差でショーツのみという脱衣の意図に気がついた。
 要するに、スカートの中で勃起しているソレをしゃぶって貰おうというつもりなのだ。
 それが、僕がおちんちんをしゃぶっているところを見られたくないと思っている……
 と思い込んでいる紅音さんの配慮なのか。
 それとも単純に彼女の気まぐれなのかは解らない。
「やっ……やるなら早くしなさいよ。 ほら、早くっ、私を待たせないのっ」
 愛らしい薄桃色のショーツを床に置いて、スカート越しに股間を両手で抑える紅音さん。
「え、あ、あの、ちょっと待って、心の準備がもうちょっとその」
「いいから、はーやーくー! なさいっ!」
 紅音さんは内股で立ちつくし、とにかく僕を急かす。
 行為の邪魔にならないようにと、
 散らかってしまったゲームのコントローラーを片付けたりの雑用をこなす僕を傍目に、
「ああっ、もうっ……そんな事後回しでいいか、ら……ぁ、んっ」
 今、紅音さんの言葉尻にもの凄い違和感を覚えた。
 おそろしく艶っぽい声色が出てきたのである。
 驚いて紅音さんの顔を見ると、何かを堪えようとするように下唇を噛んでいる。
「ひっ……こんなときにまたクシャミが……ぁ、ぁぁっ……くしゅんっ!!」
 ややホコリっぽいと揶揄された僕の部屋で、紅音さんは再度クシャミをした。
 その瞬間、我慢するための口元が緩み、我慢と緊張の限界が揺らぎ、崩れたのか……
「あっ、やっ……だめっ……あ、んんっ……んんんんーーーっ……!!」

 びゅぐびゅぐどぶびゅぐびゅぶぶびゅるびゅるびゅる!! びゅぐぐびゅうううぅ!!

 僕はここにきて失念していた。
 こういう時には超が付くほど早漏な紅音さんは、既に我慢の限界だったのだという事に。
 スカートを脱ぐと恥ずかしさのあまり限界が早まってしまうから、
 苦肉の策としてショーツだけを下ろして僕に事を急いていたのだろう。
「あっ……ひっ……ひうんっ……んっ……」
 射精した事実を隠そうとしても、じわじわスカートの表面から白濁液が溢れているし、
 内股を伝って、今まで隠していたカウパー液と射精汁が大量に漏れている。
「んっ……んんっ……」
 腰を震わせ、どくどく、どくどく……と、決壊した尿道を震わせ続ける紅音さんのチンポ。
 僕が一部始終を見届ける中、紅音さんはスカートの中で、静かに激しい射精を終えた。
 それにしてもまー、僕はその一部始終をぽやーっと見つめていたわけだけれど。
 普段とのギャップが激しくて、なんて可愛い姿を見せてくれるんだろうか。
 どきどきすると同時に、僕は少々意地悪な気分にもなって、
 絶頂後の紅音さんはどんな愛らしい狼狽誤魔化しを見せてくれるのだろうと注視していたら――
「……ふぅ」
 賢者が如くすがすがしい顔!?
「さっさとくわえて貰って、早く済ませてもらうつもりだったんだけど……
 こうなった以上、ながーーいおしゃぶりになるわよ。 覚悟する事ね!」
 僕に余計な事を言わせまいと、自身の恥ずかしさを押し隠して進行させる紅音さん。
 長く楽しめるようになったのは、幸か不幸か……?
「じゃ、じゃあ……フェラチオ、するから……紅音さん、ちょっとだけスカートを……」
 言葉を濁してしまった僕の意図を汲み取り、
 顔をかぁっと赤くしながらも、素直にスカートをたくし上げてくれた紅音さん。
 その仕草の愛らしさに興奮しつつも、僕はおそるおそるスカートの中に顔を入れる。
「し、失礼します」
 礼儀正しくご挨拶した僕の頭に拳骨。きゅう。
 と、同時に、ぷぁ。うう。なんかべちゃってしたぁ……
 布地の裏側にこびりついた精液が頭に付いたよう……
 それに……すんすん。うん。まだ残暑はきついし。紅音さんは熱血少女だし。
 スカートの中がむんとした饐えた臭気に満ち満ちているのは、仕方がないことなのだろう。
 そして、スカートの中の薄暗がりの中で、僕の真ん前にずいっと突き出された濡れそぼる亀頭。
 正直ちょっと、シチュエーションに現実感が湧かない。
 目の前にあるのは、憧れのお姉さん、紅音さんのチンポで――
 でも海産物のような臭いと栗の花のような臭いが混ざり合って僕の鼻孔粘膜をつんつんと刺激してきていて――
 立ち上る熱気に真っ向からぶつかっている僕の顔。今更逃げ出したいなんて言ったら、紅音さんはきっと怒るだろう――
 いや、怒るよりきっと拙い展開が待っている気がする! 何かこう、呆れ顔で見られて、
 あなたはしょうがないわねなんて口では納得したようなそぶりを見せるんだけれど、内心すごく傷ついていて。
 それは駄目、ダメダメっ。僕が紅音さんを傷つけるなんて有ってはいけない――
 いや過去に結構何度かあった気がするけどさぁ僕って気が効かないから。
 だけど結果が分かっているのに自分で紅音さんを傷つけるってのは、
 あ、ごめんなさい、紅音さんずっと待っているのにぐだぐだしててごめんね。
 思いつきで行動しちゃうのが僕のいいところ、らしい。だからこうだ。

「……はむっ」

 びゅるっ!! びゅるびゅぐびゅるびゅるびゅぐぐっ!! びゅぐるるううぅ!!

「は…………ん……んっ!! うぅ……んんんーーっ……!!」

 僕が紅音さんのおちんちんの先端をくわえ込んだ刹那の出来事だ。
 亀頭をくわえ込んで尿道に舌をあてた途端、紅音さんの勃起は過剰なまでに跳ねた。
 びっくりして僕が口から男根を離して頭を逸らした次の瞬間には、
 紅音さんの勃起ペニスがスカートの中で盛大な射精を行っていたのである。
「あの。 紅音さん……早」
「うっ……うるさいわね、フェラチオとかっ……した事はあっても、
 されるのは……初めてなんだからっ……ま、まだ慣れてないのよっ!」
 早くも二度目の射精をしてしまった紅音さんが必死の弁解を行う。
 いや、これ、明らかに慣れてる慣れてないの問題じゃないでしょう?
「や、やっぱり駄目、スカート越しっていうのは、やっぱやめっ……
 いつどこから責められるのか解ったもんじゃないわ……ちょっと待ってなさい、脱ぐから」
 僕の返答を待たずにスカートをするすると下ろしだす紅音さん。
 どう責めたところで紅音さんの早漏は変わらないような気がする……と思いつつも、
 僕としても視界が遮られる状況ではやりづらいと感じていたので、
 結果として双方にとって都合の良い申し出となった。
 でもあの薄暗がりの中で紅音さんのチンポとだけただ相対しているってシチュエーションも結構楽しかったのだけれどな。
 それに見えないなら僕が悪戯心を出してキンタマとか、お、お、おま、あ、あそことか、触ることも出来たろうに。
 ……ああ、だから紅音さんはイヤだと言い出したのか。
「ついでにあなたも脱ぎなさいよ! 全部っ」
「え、ええっ」
「そんなベトベトした格好でされるなんてかなわないわっ、ほら、私も全部脱ぐから」
 ベトベトにさせてくれたのはあなたですよ紅音さん!
 とはいえ彼女には何かしらの意図があるのだろう、言いくるめられるままに服を脱ぐ僕。
 横目で紅音さんの脱衣姿を見て、いや、紅音さんの可愛らしい喘ぎ声を聞いたときからだけど、
 僕の股間がどんどん興奮で盛り上がってきている。
「このまま責められっぱなしなのもシャクだし……
 あなたのそのだらしなく勃起したチンポ、私の脚で弄ってあげるわ」
 なるほどそういうことですか。
 全裸になった紅音さんは、僕に足を開かせたまま座るように要求。
 立ちんぼで僕に肉棒をしゃぶらせつつも、僕の股間を責めると言うつもりなのだ。
 あくまで展開の主導権を僕に譲る気は無いらしい。 この辺りが実に紅音さんらしい。
「でも紅音さんすぐ射精しちゃうし責められながら脚を動かすなんて出来るわけへぶぅ!」
 凄まじい勢いで頬をひっぱたかれた。 部屋中にいい打撃音が響く。
 一応、早漏とは直接言わずにオブラートに包んで表現したつもりだったけれど、
 それでも紅音さんには相当恥ずかしいらしく、きつい一撃を貰う事になった。 えへへ。
「でも、どうかしら……やってみれば意外と解らないモノよ」
 とにかく開脚姿勢で座り込む僕だ。
 丸出しで無防備になった僕の勃起が紅音さんに見られてる、と思った次の瞬間には、
 すらりと伸びた素足に軽く踏みつけられ、ぐにぐにと刺激されていた。
「うっ……! あっ、あ、あ……?」
「どうしたの? もーとっくに勝負は再開してるんだからね」
 いつの間に勝負になったの!? というツッコミを入れる余裕がない。
 何故なら予想以上に、いや、そんな所ではない……
 想像を遙かに超えて、紅音さんの脚責めが気持ち良すぎるのだ。
「う、くっ……だ、駄目っ……」
「なーにーが、駄目なのかしらー? ねーっ!」
 どうしてこんなに上手なのか。 足は攣ったりしないのだろうか……
 うろたえて悶える僕の様子を見て、もの凄く生き生きとする紅音さん。
 このままでは紅音さんを責め立て、射精させて何もさせないどころか、
 僕の方が何も出来ないままイかされてしまいそうだ……
「あ……あっ……だめっ……イくっ……! イっちゃうっ……!」
「…………」
 器用に足で扱き抜かれる僕の勃起が、瞬く間に限界を迎えさせられ、
 全身が震え、いよいよ射精……と言う寸前で、紅音さんは足の動きを止めた。
「……えっ?」
 射精寸前まで追い込まれ、突如お預けを喰らった……という事に気が付いた僕。
 このまま紅音さんの裸体をおかずにして自分で射精しても良いかなとは一瞬思ったが、
 それをしてしまうとまず間違い無く紅音さんの意図に反してしまうだろうから、
 何食わぬ顔のつもりで、心では必死に自分のペニスの射精願望を抑え込んでいた。
 寸止めするならもう少し早くしてよ! と、ワケの解らない逆ギレを起こしつつ……
「冷静な表情を装ってるつもりだろうけどね……
 イかせて欲しかったって顔をしてる。 まる解りだもん……ぷっ、ふふふ……」
 ニヤニヤと、やーな感じの笑みを浮かべる紅音さん。
「今のはちょっと不意打ちだったからね、途中で止めてあげたのよ。
 お互いに責め合ってこそ公平な勝負が成り立つ。 そう言う事よっ」
 余計な気を効かせずに、そのままイかせてもらえれば有難かったんですけども。
 ともあれ、この勝負(?)……
 先程紅音さんが言った通り、どうなるか解ったものではなくなってきたようだ。


・もこたんのおちんちんしゅっしゅしたいよぉ〜

 ああ、そこの。
 あんただ、あんた。この竹林に通りかかったのも何かの縁。
 ちょっと……ここじゃ何だから、少し奥まで来てくれるか?
 ああ、別に取って食いやしないさ。私は人間だ。
 ほら……ちょっと見てくれ、これ……私の、ここ……
 もうパンパンに張り詰めて、苦しくて苦しくて……今にも爆発してしまいそうなんだ……
 キンタマももっちり膨れあがって、疼いて溜まらないんだ……くっ、さすがにちょっと恥ずかしいな……
 こ、ここまで言えば、分かってくれるだろう?
 え? 駄目? 意外と意地悪だなあんたは……
 わ、私の、ゴリゴリにおっ立った欲情チンポを、力強くセンズリして欲しいんだ……
 こ……これでいいか? ああ、もう、私の顔を見るな…… 赤くなってるのなんて、見ても楽しくないだろう……?
 ここまでさせておいて、まさか逃げるなんて……あふぅ…… そう…… そうやって優しく握ってくれ……
 ふうう……あんたの手が適度にひんやりしていて、すごく心地良いよ……
 はぁ〜っ……あっ、あっ、あっ、あっ…… もう先走りが漏れちゃってる……とても上手だ……
 一人でしても、どうにも満足できなくてさ……いつもは世話してくれる知り合いが居るんだが、最近忙しいらしくて……ふう ふうぅっ……んふ〜……
 このチンポと来たら言うことを聞かなくて、手間を掛けさせられるよ……はあ そんな、撫でるようにぃ……ふうぅ チンポを良い子良い子って、や、こらぁ…… 気持ちがいいけど、この我が儘チンポには、もっと乱暴にしても良いんだぞ……
 へあああぁっ ああ〜っ そうっ、そうっ、そうぅぅ 根本から引っこ抜くように、ずぼって、ずぼってぇ……ああ効くううぅっ…… チンポ持ってかれそうで、溜まらないんだっ……
 ああ、指の輪がカリに引っかかって、あ゛っ そ、そこばっかり集中的にしなくていいっ 敏感っ、敏感なんだっ あ゛あ゛あ゛っ 私のデカチンポ泣かされるっ カリ責めで泣いちゃうよおっ
 ふひゃあぁあぁ…… き、キンタマまでしてくれるのか……そこまで頼んじゃいないが……あ、イヤなわけじゃないんだ。ああ、ころころ、ころころ 掌で転がされてぇ……はあぁっ……私のチンポ、いたせりつくせりだな……ザーメンがたっぷり詰まりすぎた、重たいてかてかキンタマ……たぽたぽって揺らされるのも、好みかも……
 あ゛あ゛ううぅ…… ポケットに手を突っ込んで、チンポだけ差し出してセンズリしてもらうのお……最高だよお…… ずいぶんと上手じゃないか、あんた……
 はあっ、あっ、はへ…… あ、もう駄目……腰が勝手に、落ちてく…… がに股になるう……
 た、立ってられない……ちょ、ちょっと、肩を貸して貰って良いか? ああ、有り難う……ひょっとしたら、火傷しちゃうかもしれないけど……許してくれるな?
 はぁっ、はっ、やぁぁっ また激しくなったっ! りょ、両手で、ずっこ、ずっこっ 助平な音立てて私のガチガチボッキ扱かれてるうっ 両手コキっ、すっ、すごいいいっ 疼きが全部取れていくよおっ
 はぁ〜っ、ああぁ、はあぁ〜 タマが勝手に、ぶるんぶるんって揺れて……ひはぁああ……そろそろ、イキそうだ……
 あはああ…… 人にこんなに、丹念にボッキを慰めて貰って……私はとっても嬉しいよ
 嬉しい……嬉しい……嬉しい…… チンポが嬉しい…… んぐぅ……キンタマのずきずきがきつくなってきたぁ……出る、出るうぅ……もっとにゅこにゅこ、チンポしごいてくれ……シゴキまわしてくれ……
 気持ち良い〜っ……気持ちいいよおっ…… ああ出るっ、出る! 射精するっ! うううぅーっ……! チンポが弾けるッ はあ゛〜っ……

 ぶぼぶびゅるるるるるううぅぅっ! ぶびぶびゅるっ、びゅぼぉぉっ!

 ヒィ〜っ……くひぃぃ〜っ…… イッてっ 弾けてっ 噴火しまくってえぇっ もうわかんないっ、私わかんないっ、わかんなくなるよおっ…… んうううぅぅっ……気持ち良いザーメン全部出るっ、根こそぎ射精するううぅっ
 はっ はっ はぁっ はあぁ 滅茶苦茶良かったぁ……良かったぁ…… 久しぶりにこんな、こってりとしたチンポ汁を排泄したよ……
 私のチンポも、満足できたみたいだ……とっても、すっきりできたよ。有り難う。
 ちょっと甘えすぎたかな。恥ずかしいから、内緒にしておいてくれよ……
 ……ん。兎の気配がする。
 ごめん、本当はもっとちゃんとお礼を言いたいけれど、見られたくない奴に見つかりそうなんだ。
 うん、ここをこっちに真っ直ぐ行けば竹林からは出られる。ごめんな、本当に。
 こんなに私のチンポを可愛がって貰ったお礼、ちゃんとするから…… じゃあ、また今度!


・いくてんは全人類の緋想天

 天人にして天人に非ず。欲望のままに振る舞う不良天人。
 非想非非想天の娘、比那名居天子は飢えていた。
 肉体的に飢えていたのではない。心が、精神が飢えていた。
 ひたすらに退屈で安穏な、さざ波一つ無い平和に満ちた天人の世界。
 しかし彼女の非力ではよもや世界ごとひっくり返すような真似が出来るわけもない。
 そこで彼女は一計を案じ――騒々しくも美しい下界、即ち博麗神社を中心とした地上を揺らすことにより波を起こし、待ち望んでいた刺激を得たのであったが――
 だがそれが拙かった。
 刺激による悦びは、一度得てしまえば同じ刺激では二度と満足できなくなる。
 天子のような欲望に満ち満ちた性格であれば、それはなおさらのことである。
 地上からの使者は天子に剥き出しの感情をぶつけ、諸悪の根源たる彼女を力強く打ち倒す。
 見下していたはずの地上人に天界の総領娘たる玉座から引きずり下ろされ、苦杯を舐めさせられる。
 それは退屈な日々を送っていた天子にとってたまらなく甘美な経験であった。
 果たして彼女は、それ以上の屈辱と痛みを求めてしまう。
 その快感を突き詰めれば肉体的な被虐欲へと転換し、地上との一件が終わってから後も、彼女は自らの肢体を無惨な嬲りものにされることを夢想して日々を悶々と過ごしていた。
 竜宮の遣い。空気の命ずるままに天子のお守り役。
 美しき緋の衣、永江衣玖はそんな彼女のためによく働いた。
 働いた、と表現したのは、衣玖が天子の欲望を満たすときに、そこにはありありと奉仕精神が透けて見えていたからであった。
 奔放なまでに欲望を口にする天子に対して、彼女は仕置きと称しその肉体に適度な責め苦を与える。
 彼女の秘所に電撃を与えるときも決して焼け焦げぬように加減をし。
 羽衣による鞭打も傷跡を残すような真似はしない。
 そうした行為の数々は全て天子の欲望を満たすためだけに行われ、興の熱はそれ以上にも以下にもならない。悦ぶのはひたすらに天子の方であって、衣玖にはただ徒労が残るだけであった。嗜虐による奉仕とは実に倒錯した行為でこそあったが、しかしそれ以外に真実は無かった。
 とはいえ衣玖にとって、天子が悦ぶ様は満更でもなく――この我が儘天人の欲望があらぬ方向に向かぬよう、適切に処理する。そんな自分の役割に、それなりに誇りらしいものも生まれてきていた。
 こうしてこのまま、彼女の渇きに一杯の茶を運び続ける。慣れてしまえばそれもまた平穏であり、衣玖はこの日々に何の問題も無いと思っていた。それは天子の方も同様であり、それなりに刺激的でそれなりに苦痛で、そして優しく包み込む羽衣のような衣玖の嗜虐に、何も不満は無かった。無いと思っていた。
 最強と驕る古強者。圧倒的なまでの力と残酷さ。
 四季のフラワーマスター、風見幽香と出会うまでは。



「でねっ! でねっ! 幽香の責めはそりゃあもう凄いのよ! 熾烈で苛烈で……私に対して一片の慈悲もなく! 本気で壊そうと言う意志が、残酷なオーラが、それはもう私の肌に伝わってくるのよ!」
「ははあ」
「きっと幽香にとって私なんて、路傍の花――いいえそれ以下の価値しか無いんだわ! 弄ぶだけ弄んで、飽きたらぽいって捨てられちゃうの。そうしたらもう私は元に戻れないの! 廃人になっているかもしれない、命さえ亡くしているかも知れない」
「そうですか」
「でね、衣玖はそれを察して、日に日に生傷が増えていく私を案じて、跡を付いていって……幽香に傘で横っ面を張り倒されて、うっとりとしながら涎を垂らす私を目撃しちゃうのよ!」
「ふうん?」
「衣玖は言うわ、『総領娘様、こんな事を続けていては貴女が駄目になってしまいます! 一緒に戻りましょう!』突然の闖入者に、幽香は驚きもしないし怒りもしないの。ただにんまりと薄笑いを浮かべて、私の方をちらっと見るだけなの。帰りたいなら帰ってもいい、って言わんばかりにね!」
「はい、それで」
「でももう私は、幽香のくれる圧倒的なサディズムに身も心も犯されて、冒されて、侵されてしまったの……このまま私の全てを、ずたずたにされたい……衣玖の気遣いは嬉しかったけれど、でもそれは私の求めていたものじゃない。優しさなんて要らなかった。ただ本気が欲しかった。本気で私を虐めて欲しかった!」
「はいはい」
「でも立場上、いいえ、性格でも、衣玖はそんなことできない。衣玖が出来るのは、ぬるま湯がちょっと熱くなった程度のごっこ遊び。幽香を知ってしまった今では、もう戻れない……あの頃のようには戻れないの……身体の奥底が、明日も希望も根こそぎ奪われて、どん底の襤褸雑巾のように打ち捨てられるのを求めてしまっていたのよ!」
「うん、うん」
「衣玖は私の袖を掴んで、無理矢理にでも立たせようとするわ。でもその顔は、心底から私に対する優しさに満ちていて、涙ぐんでさえ居るの。私は幽香の脚に必死でしがみつきながら……衣玖の心を裏切る罪悪感に対してさえ、心地よさを感じてしまっていたのよ!」
「あらあら」
「幽香は五月蠅そうに私を蹴っ飛ばして、私は転がり這い蹲る……『あんまり五月蠅いようなら捨ててしまうわよ』そんな無慈悲な言葉に、私は顔を真っ青にして、その場に土下座するの。『どうかどうか哀れな塵屑の私を捨てないでください、お願いします』ってね。勝ち誇った笑みを浮かべる幽香、地面に額をずりずり擦りつける私、涙を浮かべながら呆然と立ちすくむ衣玖――その場に漂う、最早時計の針を戻しようもない、絶望感と退廃――」
「それはそれは」
「――って展開を期待して、幽香にちょっかいを出してみようと思うんだけれど! どうかしら? 素敵だと思わない!?」
「総領娘様」
「なあに」
「仮にそう言うことになったとしても、私は助けに行きませんので」
「えーっ!?」
「そこまで行ってしまっては、最早貴女は天人とは呼べない。総領娘様ではなくなる。そうしたら私に貴女を助ける義務はなくなります」
 衣玖は呆れた顔をして立ち上がり、ため息と共に踵を返す。
「えっ。えっ。そんなっ。い、衣玖、ちょっと待ってよ、どこ行くのよ! 義務とか何とか、ずいぶんと薄情じゃない!」
「風見優香に襤褸雑巾にされてしまいたいのでしょう? 私は止めない。ならば貴女の望むとおりではありませんか」
「え、えぇ、そうだけれど……」
 童女のように頬を膨らませ、俯いて伸ばした手を引っ込める天子。衣玖はやれやれと軽く振り向いて、いつも通りの涼しげな顔でこう告げる。
「私は絶対に止めませんので。絶対に迎えに行ったりなどしませんので。総領娘様を完全に見捨ててしまいますので。今言ったような、貴女の夢想した展開など起こり得ませんので。だから、分かりますね?」
 執拗な繰り返しに、天子はほうっと気の抜けたように口を開け、やがて衣玖の真意を悟る。
「あ、うん。じゃあ、やめておくね」
「それがいいでしょう」
 何もかも見抜かれた上での、衣玖の巧妙な優しさに、天子はにっこり、嬉しそうに笑った。


・立ちション

 ひぃっ! も、漏れっ……漏れちゃうわっ!
 お腹の下がしくしくしくしく、突き刺すように痛んでぇ……おしっこ おしっこしたいいい!
 何てことかしら……確かに今日は暑かったけれど、こんなになるまで飲み過ぎてしまうなんて。
 いいえ、そもそも、学校に居るうちにトイレに行っておけば良かったのよ。
 でもたまたま、テストの採点がキリ良く終わったりしたから、電車の時間に間に合うかしらと思って……
 電車に乗っている内は、まだ我慢できるレベルだと思っていたのに。はあっ、こんな事なら、汚いのを我慢して駅のトイレに入っておけば良かったわ。
 ああ、もう、後悔しても仕方がないわ。ほんの少々の恥じらいを惜しんで、途中のトイレに入ることを選択しなかった私が愚かだったのよ。
 このあたりにはコンビニももう無いし……んううぅぅっ!
 膀胱がぱんぱんっ……ううぅ……漏れるうぅ……破裂しちゃうううぅ! 歩けないわよお……
 ダメっ! おしっこ……おしっこが、出ちゃうううぅっ……!
 くふ……! こうなったら、その辺りのお宅に、恥を忍んでお願いをするしか……
 い、いいえ私は高校の先生なのよ? それがそんな恥ずかしい真似を出来るはずが無いわ……
 きゅううっ!? でもこのままお漏らし……道の真ん中で、いい年した女が、おしっこお漏らし! なんてしちゃうよりは……!
 あっ!? 公園……公園だわ!
 公園ならきっと公衆トイレがあるはずよ……
 はあぁ……九死に一生を得た気分だわ……あ、あとちょっとよ、頑張って、頑張って……
 ……ああ、でも公園にはまだまだ人通りがあるわね……
 い、いいえ、でもトイレに入るのは自然なことよ、人間の生理として当然のことだわ。
 だから別に恥ずかしがる必要はないの……ごく普通に、トイレへ、トイレへ……
 あら? サッカーボール……
 え゛ひゅ
「うわっ! やべっ! どこ蹴ってんだよー!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
 う゛う゛う゛ううぅぅっ、う゛ふふふふふふううぅぅっ
 お腹にサッカーボールをぶつけるなんてっ……なんて悪い子達……!
 い、いいえ落ち着いて私。あの子達は公園で遊んでいただけよ……素直に謝ったじゃない……
 ちょ、ちょっとじょろっとしちゃうところだったけれど、大丈夫……ぎりぎりで大丈夫よ……
「あ、あの顔見ろよ、俺知らねー!」
「ごっ、ごっ、ごめんなさいごめんなさいっ! ええと、えっと!」
 あ、ああ。我慢してる間にすっかり酷い顔になっちゃったようね……無垢な子供達を怯えさせてしまったわ。
 笑顔、笑顔……ああ、だめ、おしっこ! おしっこで笑顔が引きつっちゃう!
 そうよおしっこおおぉぉぉおしっこ漏れちゃうのよおおおおぉぉ!
 こっちを伺ってないで早くどっかに行きなさいっ! うっ、ひゅ ん゛ーっ! ん゛ーっ!
 んぎゅぎゅぎゅぎゅううぅっ! もうっ、もうもうもうっ!

「す、すんませんっしたー!」
「ごめんなさいーっ!」
 あっ、あっ……ボールを拾って、すれ違って逃げていってくれたわ……
 教職にある者としてあるまじき態度だったとは思うけれど……よ、良かった、助かったわっ!
 これでトイレに……あ、あそこね! んっ、ぎふううぅぅっ! ダメね最後まで油断しちゃ……
 おおお早く 早くじょろじょろしたいいぃぃっ! 苦しいおしっこ、思いっきり遠慮無く出したいわあっ……!
 ひいっ……うっ、うふううぅっ、おおぉっ あ、歩くだけでもうっ、ほおおっ、弾ける、膀胱が弾けるううぅぅっ……!
 もうすぐ、すぐ着くわ、ほらっ、最後まで我慢してっ! あとちょっとだからおしっこ我慢っ!
 ……えっ。
 ……なんて書いてあるのかしらこれ……
 ……故障に付き使用禁止……ご丁寧に、男女とも……
 ん゛ふぁぁあぁぁ〜〜〜っ!
 無理、無理無理無理無理無理いいいぃぃぃぃ!
 おしっこおしっこおしっこおしっこっ! 今すぐおしっこ! おしっこしないと死んじゃう死ぬううううぅぅっ!

 ふっ! ああ、茂みっ! トイレの裏の茂みいいいぃっ! そこっ! そこでいい! そこで十分よおおっ!
 あっ、あひっ、ひいいぃ 漏れるっ、びしょ濡れパンツになっちゃうっ!
 ここっ、んぐうぅっ! 饐えた臭いが漂ってきて、変なラクガキとかされてるけど、ここが私のトイレっ おしっこお便所おおおぉぉっ!
 はああぁチンポっ、チンポ出すっ、チンポ引っ張って、んあ゛あ゛っ 出たああぁあぁぁっ
 爆発しちゃうっ! おしっこ、小便っ、んううううぅぅっ! 立ちションするうううぅぅぅっ!
 へ、は、あぁ、あ、あぁあぁ、あ、あ〜〜っ…… あ〜…… はぁ〜
 じょろじょろじょろじょろ、景気よく出てるううぅぅううぅ〜 良かったわぁ……間に合って良かったあぁぁ……
 教師としてえぇ……デカチンポおっぴろげておしっこ 公園トイレの裏で立ちションだなんて 最低だけれども
 お漏らししなくて良かったわぁ……おしっこが気持ちいいいぃ……
 腰をどっかり落として お外で思いっきり……放尿っ
 溜めてたからいっぱい出ちゃうわぁ……んおおぉ黄色いっ 壁が黄色くなっちゃう
 地面にじょじょぼ泡が立って、汚い湯気が振りまかれちゃうううぅ……立ちション恥ずかしいいいぃ……
 おううぅぅ……おしっこいっぱい出たあぁ……ふうぅ
「でさぁ……成本せんせーがまた怒るんだよそれで」
「いや、怒られたからでかいピアス外してさ、だからってちっちゃいピアスにするってどうなのよそれ」
 ひっ!? えっ、う、うちの生徒の声っ!?
 う、うし、ろ……?
 ……ひええぇっ……! トイレの裏に回ることで必死で気づかなかったけれど……
 後ろは金網を挟んで普通に道路じゃないのっ!
 い、いやっ! こんなところ見られたら、笑いものに……い、いいえ! もう教師失格! クビだわ!
 気づかないで……こっちに気づかないで……お、お願いよ……?
「……あれ? なんか臭くね?」
「公園のトイレじゃねー?」
 ひいいっ! いやっいやっいやっいやっ!
 我慢できなくてお外で放尿しちゃう失格チンポ教師 見ないで見ないで見ないで見ないでええええぇぇぇっ!
 ……ふううっ。チンポを急いでしまい込んで、その場から逃げ去ることで何とかなったけれど……
 でも見られてないとは言い切れないわ……あ、明日から不安……
 脅されて、嬲りものにされたりとかないかしら……ち、チンポ嬲り……
 こ、今度はボッキが収まらなくなっちゃうわっ! ダメよ、落ち着いて、落ち着いてっ!


・聖白蓮の煩悩退散!相談所

 こんにちは〜、命蓮寺にようこそいらっしゃいました。
 ここでは、人間妖怪を問わず、広くご相談を受け付けています。
 それでその、今日はどうなさいましたか?
 良いんですよ、恥ずかしがらずに。何でも話してくださいね。
 まあ。
 そうなんですか、性欲が。
 いいえ、いいえ。煩悩は全ての生きとし生けるものにとって、平等に与えられた悩みの種ですから。仕方のないことです。
 私には感じ取れます。煮えたぎった行き場のないザーメンでキンタマがパンパンで。さぞお辛かったでしょう。
 そうですね、数日の間こちらに入門していただくと言うのはどうでしょうか?
 ええ、今すぐにというわけではなくて。
 準備をしていただいてから、数日間、我々と共に精進潔斎――え、かえって煩悩が溜まる?
 はあ、そうですか……良いと思うんですけどね。
 ああ、そうそう、それにしても、そんなお辛い状態で帰すわけにも行きませんし。
 どうでしょうか、その……うふふ、身体は正直ですね。
 はい。それじゃあ失礼して……まあ。凄いわ。こんなに血管が張り詰めて、今にもはち切れそうですね。
 え? おっぱいで、ですか? はい、構いませんよ。
 それじゃあこうして……インナーだけずらして……よいしょ、っと……
 上着を着たままだなんて……こういう感じがご希望なのですね。
 すごく大きい、ですか? そうですか。自分ではよく分かりませんが……
 はい。それでは、あなたの煩悩抽出。私が行いますので、あなたからは決して動きませんよう……
 ふううぅっ……
 凄く熱いですね……おっぱいに焼けた鉄の棒を押しつけられているかのようです……
 如何ですか? オチンポが嬉しそうに跳ね回っていますけれど、煩悩は抜けそうですか?
 それじゃあもう少し激しくしますね……しょっ、んっ……
 私の狭間にすっぽり包まれて見えないですけれども、とろとろと先汁が出ていますね……
 優しく優しく、乳ほぐしして あなたの煩悩ボッキを癒しますから……どうぞいつでも、ご遠慮なく。
 キンタマも意志を持っているように蠢いて……粥のように凝り固まった欲望汁が、たっぷり出そうですね……
 えっ? あっ! い、いけません! あなたから動かれてはっ……
 ひやっ あんっ……あ、あひぃっ……
 はぁっ……コリって……されちゃいました……
 気づいて……しまいましたか? 変な感触が……ありましたか?
 ええ、そうです……おっぱいの谷の奥底で、私の煩悩チンポもガチガチになって挟まってしまっているんです……
 大きすぎて、興奮すると、自分でぎゅむっと挟み込んでしまうのです
 私もまだまだ、煩悩が打ち払えません……この強欲な太魔羅に悩まされてばかりです……
 あっ あっ あーっ 熱いっ 温かいっ
 いけませんっ 先端同士でちゅむちゅむと睦み合うなどとっ
 これはあなたの煩悩を取り除くためのものであってぇ 私まで魔羅刺激されてはっ
 は、はへっ、はへぇぁ 裏亀頭がぴったり んふううぅっ ふうっ
 はっ、あっ おっぱいを掴まないでくださいっ、私が自分でやり……ああぁあぁぁ
 うううううぅ……そんな、ケダモノのように、私のおっぱい目がけて腰を振られては……
 なんたる強欲な、チンポの擦りつけ…… はしたなすぎます
 私の肉体を、性欲の対象にしないで下さい…… これっ、は あくま、でっ、もぉ おおぉっ お悩み相談のっ……あ゛あ゛っ 裏筋ィィ……
 うひィィィっ おっぱいが上下に擦られてっ、ふああぁぁ 自分のまで擦り上げてしまうわっ
 ふ、太い硬チンポ同士でゴリゴリとしてえぇ……柔らかいおっぱいで全体をむにむにっとされてはぁあぁ ふうっ、うっ 私まで、どうにかなってしまうっ
 あっ、あっ、あ゛あぁぁっ は、あぁっ!
 あ……あ、熱いぃっ……!

 あぁ……出したのですね、煩悩の塊を……すごいこってりとして、へばりつくようですね……
 え、私ですか? うふふ、大丈夫です。気にしないで下さい。
 このくらいは結跏趺坐して心を落ち着ければたちどころに――ひっ んっ ふああぁっ
 お礼ですって? い、いいえっ、要りませんお礼なんてっ! 結構ですっ! そもそもそんなことが目的では……あ゛っ
 ひいいぃっ どうしてご自分でなさるときより激しいんですかっ
 はあぁっ、おっぱいも凄くて……んぅ んぅ んぅ 私のチンポがあなたのチンポに追い詰められるうぅっ
 あ、あ、ダメっ、ダメえぇ…… 偽りの涅槃が……煩悩があぁっ……おっ、んぉぉぉぉっ
 ひ〜っ……しゃ、射精っ 射精してしまうっ 乳ズリチンズリで魔羅が弾け飛ぶわっ……んううぅぅっ チンポがあぁ……チンポがっ……
 ひぃああぁああああぁあぁぁぁぁあぁ〜っ


 ぶっ、どぶびゅるうぅぅっ、びびゅるるうぅっ、ぐびゅっ、どぶびゅうううぅぅぅ!

 ああ、ああ、ああ、あ〜…… ひっ、はへっ はへえぇ……
 久方ぶりに……凄まじく濃密な、乳白色の淫汁……ザーメン……だらしなく噴き出してしまいました……
 ふぅ、ふふ……あなたのと混ざり合って……溢れ出してきてしまいました……これは着替えないとなりませんね。
 はい? あら、あら。そこまで謝らなくとも……反省する心は大事ですが、気に病むことはありませんよ。
 まだまだ私も修行が足りないということなのですから。ええ。頭を上げてください。
 ええ、はい。またいずれ。
 ――また煩悩が膨れあがったときには、いつでもおいで下さい ご入門もお待ちしていますよ……


・ゲーセン

「ああ、ここがゲームセンターですのね! 初めて来ましたわ!」
「やー、やっぱりイバラさんはさすがお嬢様だなー」
「かえって世間知らずなところを露呈して恥ずかしいですわ。それでその美景さん、わたくしを誘った理由は……?」
「んー、すぐに分かるよー。そうだね、とりあえずアレをやってみようか……いきなり格ゲーはきっついかなー?」
「あら。このゲームならメイド達の部屋でやったことがありますわ」
「あ、ちょうど良かった。じゃあ私の対面の筐体に座ってね」
「うふふ、お外でゲームなんて初めてですわ……お手柔らかによろしくお願いしますわね」
「こちらこそ♪ じゃ、お金をまず入れて」
「百円玉ですわね! この日のために用意してきましたわ!」
「そうすると下の方からオナホールがうぃぃんって出てくるから」
「ええ、出てきまし……えええええっ!?」
「それをチンポにずっぽり付けてー」
「ちょ、ちょっと待って下さいませ美景さん。わたくし公衆の面前でそれは……」
「んー? あはは、周り見てごらんよー」
「え……? はぅぁっ!? 皆さんオチンボを丸出しでぶびゅぶびゅしまくってますわっ!?」
「ねー? ここはこういう所だからさ」
「は、はぁ……分かりましたわ……ゲームセンターって凄いところなのですわね……! ん、よいしょ……は、はふ オチンボ ずっぽんいたしましたわ
「んくっ……んはぁ…… 私も入ったよー……と、キャラクター選択だよ。私はこの子ー」
「わたくしは……このキャラクターを使っていましたわ」
「はいっ。じゃラウンドワンレディゴー。それっ! はどーけん! はどーけん!」
「きゃ、油断して……へお゛うっ
「あは、びっくりしたー?」
「な、何ですのっ……ホール全体が、どぶるるっと震えましたわっ
「ここの筐体はねー、必殺技を喰らうとオナホールが動くようになってるんだよ」
「え、えええっ!? ちょ、ちょっと、そんなのって有りませんわ! ひおう……痺れるぅ……
「手加減はしないからねっ♪ しゅんぷーきゃくぅ!」
「うひううぅっ ホールがグルグル回ってっ あっ、はへっ しゅ、集中できませんわあっ……ふぅっ、うふううぅ……ガードを固めませんと……」
「はいそこで投げ技」
「んほォォうっ
「投げられるとホールが動いてチンポ倒されちゃうからねー」
「ひはあぁ こんなの戦えませんわぁ……おっ うふっ
「しょーおーけん! しょーおーけんっ! で〜……春一番っ!」
「あ゛っひっ 回りながら、上がって、下がって、ひお゛お゛ぉおぉぉっ 上がりすぎぃぃぃっ オチンボ抜けちゃいますのおっ ひっ、いひっ あ゛〜イックううぅ……イッてしまいますわあぁあぁっ

 びゅぼぼぼおおぉっ! ごぶびゅるるるうぅっ、びびゅううぅ!

「あっはは イバラさんイッたね? 射精すると自動的に負けになっちゃうから気をつけてね〜」
「はっ、ぁはぁ……こ、濃いのがこってり わたくしのオチンボスティック、ぼっこぼこにいたぶられてしまいましたわぁ……
「んっふふぅ〜♪ どうイバラさん? もうイヤってんならやめるけれど……?」
「いいえっ、リベンジいたしますわ!」
「そうこなくっちゃぁ♪ ようし、それじゃ、またも先手必勝!」
「ふふ、甘いですわ美景さん!」
「げっ、当て身!? んっ、ぐううぅ オナホ来たあぁぁ
「え〜と確かこれで技が……」
「んっあ゛あ゛ッ! 振動が強烈すぎッ……ひぃぃキンタマまで震えるよおっ
「それからこれは三連発ですわね……」
「はおっ おほっ んはあぁあぁっ ズコッ、ズコッ、ズコッてキッツいの三回来たあぁぁ…… 私のエロチン、扱かれまくってるうぅ
「うふふ、チンポリベンジ いたしますわっ
「ううぅ〜……またイバラさんをアヘアヘ言わすもんっ! えいっ」
「飛び上がりましたわね……それっ、お喰らいなさい♪」
「えっ、スパコンっ……? ひいあっ! ホールが浮き上がって、回りまくってっ 亀頭ばっかり責めるううぅぅっ 先っちょ責めはやあぁぁ んっはっ チンポ皮剥けちゃうよっ んほおぉ〜 生チンオナホコキぃ 効いちゃう、効いちゃうっ……イックううぅぅううぅっ

 どっぶびゅるううぅぅっ! びゅぐぼびゅるうぅぅぅっ、びびゅううぅ!

「ほほほ、お返しでしてよ♪」
「うううっ、まだまだぁ…… へひっ…… 最終ラウンドがあるよっ……
「ふふっ、負けませんわよ…… おおおっ、オチンボが硬くなっちゃいますわぁ……


・則恵&清子×輝美

 双月堂家の地下室。成本輝美は全裸にブーツという淫らな格好で、両腕を天井に吊り上げられていた。
うんむぐう゛う゛う゛う゛ううぅぅっ! むぶふうううぅう゛う゛う゛うぅっ!
 口にはギャグボールを嵌められ、男根の中程にはきつくベルトが巻かれている。どれだけ精液が溜まっているのか、睾丸は陰嚢の皮が薄く張り詰めて見えるほど膨れあがり、男根もベルトの部分がひょうたん状にくびれて見えるほど腫れ上がっていた。
「べーん」
「べーん」
 そんな無残な状況の輝美に対して、さも愉しそうに平鞭を振るう二人のメイド達。
 彼女たちの表情にはまるで邪気というものがなく、まるで玩具で遊ぶ子供そのもののようであった。
ぐぶほおっ! んごっ、ふごっ、ふんごほおおおぉぉぉっ!
「何言ってるか全然わかんないですよ輝美様。ぎんぎんチンボとパンパンデカタマの方がよほど雄弁ですねー」
「ほらほらもっと腰を振って下さいなー。チンポ拘束を解きたいなら、その恥ずかしい身体でアピールしましょうねー」
 あまりの状況に気丈な彼女も逆らう気力を無くし、皮膚が張り裂けるような痛みに泣き叫びながら言われたとおりに腰を振る。
 太めの足をどっかりと地面に付け、まるで掘削でもするかのように必死になって空腰を振るう輝美の様はあまりにも卑猥で、見ている則恵と清子からも嘲笑が漏れる。
「ぷっくくくふぅ なんですかその無様な姿は。そんなにチンポイキたいんですか、変態チンポオバサンですねー」
「くすくすぷふぅ でもまだまだ足りませんよー。その程度で射精させて貰えると思ったら大間違いです。ほうらべぇん」
ふぅんごほおおおぉぉぉっ! むごっ、ごふううぅっ、ぶふううぅぅぅ!
 頼りがいを感じるほどにたっぷりとした尻肉に一閃が走り、赤い筋が残る。輝美は大粒の涙をぼろぼろとこぼしながら、巨睾丸が肉竿と女陰にぶつかってべちゃべちゃと音を立てるほど激しく腰を揺さぶった。
「あっはははぁ これはひどいねー
「品性の欠片もないねー 何あのキンタマ、アメリカンクラッカーかなー
「いやあ、メトロノームじゃないかなあー 下品ボディから脂汗滴らせてチンポ振りまくって、はしたなぁい
う゛ぐっ、うっ、むぶううぅ、ふぶううぅ……!」
 プライドをずたずたに切り裂く彼女たちの嘲笑に対して、輝美はくぐもったうめき声を上げることしかできない。しかしそのごく僅かな反骨心も、彼女たちの手がその男根に掛かると途端に霧消し、歓喜の声へと変わる。
「そろそろいいかなー?」
「よいしょっと……ようしベルト取れたぁっと」
 窮屈だった肉棒の感覚が解き放たれ、自分の思い通りに立ち上げられるという快感。パンパンに張り詰めた睾丸の疼きも最高潮に高まり、彼女の声にも甘い吐息が混ざり始める。
ほぶっ ぐっふっ んほぉぉぉ おぼぉぉっ
「ありゃりゃあ ベルトを外してあげただけで凄いサカリっぷりだねー」
「もうちょっと付けておいた方が良かったのかもねー?」
むふっ むほっ、お゛うっ お゛うううぅぅ
 外したベルトを手にしたまま、二人がそんな相談をしているのを目の当たりにして、輝美は哀切の響きを持った声を上げる。思考がすっかり快感に支配されてしまい、自分がどれほど情けないことをしているのか、その自覚すらない。
「あはははぁ 情けない声だねえこのメスゴリラ
変態チンポババアゴリラ チンポ射精できるのがそんなに嬉しいんだー
 口々に輝美を罵りながら、則恵は背後へ、清子は目の前へと回る。
 それぞれに男根を弄ってくれるのかと輝美は夢想したが、しかしてそれはただの希望的観測でしかなかった。
「私はダブル鞭でお尻をべんべぇん
「私は両手でくっさい腋毛をぶちぶちぶちぃ
いっぱい苛めてあげるから
いっぱい射精していいよお、マゾメスゴリラ
 果たしてそんなもので絶頂出来るものか、と輝美が目を見開いた瞬間、両の尻肉に火ゴテを押しつけられたような刺激が走る。
むっほっ ぶっほ、ごほおおおぉおぉっ ぶぐごほおおぉ
 則恵による双鞭の打撃を受け、弾かれるように背筋を伸ばせば、清子の可憐な指先が蒸れきった腋の茂みを乱暴に掴み、思い切り引っ張る。
んっほおおおぉぉ〜っ ぐほっ、ごほっ ぐっふううぅっ、ほっごおぉっ、ごほおおぉぉオオオっ
 まさしくゴリラとしか例えようのない声を張り上げて、輝美は腰を振るわせながら目を裏返す。そして、

 どぶぶぶびびゅるううぅぅっ! どぶっびゅるうぅっ、びゅぐぶびびゅるうぅぅ!

 間髪入れずに与えられた二連発の刺激に、輝美の脳は混乱を来し、彼女の自慢だった巨根は爆発するように被虐射精をしてしまうのであった。