あにぃ…オフレポでも、つらつらと書いてみようかねえ…。

 注意事項
(1)読みなおしてみたら、おもしろくなかったです。面白おかしいオフレポは期待しないでください。
(2)一部、嘘や誇張が混ざってますが、意外に嘘は少ないです。
(3)記憶が欠落しているため、露骨に間違えたことを書いている可能性が特大です。

 


 当初の予定では『オフレポ』は希望者だけ…という話でした。
 どうも、御影さんにオフ会メンバーが知れたあたりからおかしくなってきた気がします。
 決定事項は次の通り。

『全員、オフレポ提出必須。尚且つ、冬コミで同人ソフトを一本買い、そのレビューを書くこと』

 …頭おかしいんじゃねえか?(ぉ
 冗談です。
 しかし、逃げたら『レビュー20本追加』みたいなこと、本気で言ってます。
 俺は、同人ゲームがメインなので、ついでに一本やって感想チョロチョロと書いちゃえばええや、と思ってますが、皆様どうします?



【冬コミオフ企画〜冬コミ前日】

『認めたくないものだな…自分の若さゆえの過ちというものは…』
(アニメ『機動戦士ガンダム』より)


 冬コミに行くことが決まりました。
 発端なんて遡れば、俺が『ときめも』買った辺りまで遡っちゃいますが、まあ誰でもそうなんだろう…きっと。
 えーっと…ともかく、欲しい同人ゲームがあったからです。
 んで、使い魔さんが行くというので、それに便乗してついて行こう…要約しちゃえば、そんな感じ。
 むしろ、『とりあえず来い』というような理由で連れてこられた師匠が可哀相だ…。
 んで、確か6人くらいの予定だった冬コミオフは、『とりあえずチャットメンバーを見てみたい』という理由で来る人が増えて…。
 まあ、来るものを拒む理由は無いし、むしろ一人でも沢山見てみたいという気持ちもあって、ぼーっと眺めてたら…。


『実は、無連絡でオフに乱入するつもりでした』


 ゴフッ!!!!ゲヘッ!!!ゲヘッ!!!
 飲んでたジュース吐きそうになりながら、もう一度確認する…。
 ………間違い無く、MyKeっちの日記だった。
 …来る!?奴が来るううう!!!!!???
 本気で逃亡を考える俺だったが、末代まで祟られそうだったので、とりあえずやめ。
 どうしようか…と考えてる間に、冬コミは近づいてきて…。







【冬コミ一日目、出発〜東京駅】

『逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ………』
(アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』より)


 と…『冬コミ一日目』なんて書きましたけど、実際に俺が冬コミに行ったのは二日目だけで、ただ単にこの日が冬コミ一日目だというだけです。
 朝…目覚ましが鳴り、目が覚める。

『あさ〜あさだよぉ〜。朝ご飯食べて、オフ会逝くよ〜』
 
 頭に靄がかかったような…冬の朝の寝起き時によく起きる状態…。
 ……眠らせて欲しい…。この状態で睡眠に入るのが一番心地よいんだ…。
 実際、そんなわけにはいかないので、起床することにしましたぁ。

 前日用意していた荷物を鞄に入れ、冬コミ会場に並ぶ時の暇つぶしにでもなるだろうかと、小説3冊と旧式ワンダースワンを鞄に突っ込んで…。
「さて…逝くかな…」
 立ちあがる。

 ズシリ…。

「うぐぉ!?」
 そして、肩にかかる重さにうめく。
 一体何が入ってんだ!?俺は!?
 確認する俺は、異常に分厚いコミケカタログを見つけた。
 いや、もう…『コミケカタログは、オタク戦士最後の武器だ』なんて言われてますけど…殺れますよ、マジで…
 このコミケカタログが、2日目の俺の行動を著しく妨げることとなるのだが、むしろそのおかげで俺は助かっていたのかもしれない(2日目に続く…わけじゃない)。

 寒い中、完全防寒で自転車をこぎ、静岡駅に付く頃…。
「…あちい…」
 俺は、すでに厚着しすぎていたことに気がついた。
 っていうか、コミケカタログが重すぎるんだ。
 ともかく、予定時刻どおりに師匠との待ち合わせ場所についた俺は、師匠と落ち合い切符を買いに行く。
「…どこまでの切符を買えばいいんだ?」
「知らぬ」
 …………しもうた。
「…どっかで乗り換えとかあったりすんのか?」
「何も知らん。適当に買えばいいと思っていた」
「俺だって、昨日東京までのプランを読んでおこう…と思って、そのまま寝た」
 …さて、どの台詞が俺で、どの台詞が師匠の物でしょうか?
(答え:どっちにしても、同レベル)
 とりあえず、焔帝さんに電話をかけることにした。
「…どうだ?」
「かからん」
「……………とりあえず、東京までだよなあ?」
「……………在来線だよなあ?」
「………買えばいいか。多分」
「………買えばいいだろ、きっと」
 前途多難…そんな言葉が頭に浮かぶが、浮かんだからどうだ…というわけでもないし…。


 駅構内。
 熱海行きの電車が来るのを待つ。

『プルルルルル…プルルルルル…』

 誰だかわかんないけど、電話が鳴ってるなあ…。
 ぼんやりと考えながら回りを眺めていたら、師匠が俺にむかって尋ねる。
「電話…お前じゃねえか?」
「ほ?あ?電話?」
 携帯を取り出すと、『着信あり』の表示が…。
「…携帯が鳴ってるのに気がつかなかった」
「何のための携帯だ…」
 俺が聞きたかった。
 焔帝さんとNineさんの座っている場所を確認し、電話を切る。
 この時に俺の中で、『Nine』というHNを『にね』と読むのか『ナイン』と読むのかという疑問が解決していなかったが、さすがにそれをたずねる気にもならなかったし、師匠の反応はわかりきっていたので黙っていた。おそらく…『どっちでもいいだろう』と答えていただろう。だって、俺が聞かれたらそう答える。
 ついでに言えば、焔帝さんかNineさんが『逆ネカマ』…つまり、女性だったらいいなあ…なんて考えていたが、そんなこと言っても師匠の反応はわかっていたので、黙っていた。おそらく…『阿呆』と答えていただろう。だって、俺が聞かれたらそう答える。

 電車に入り、二人を発見する。
 …とっても、普通の学生という外見だった。『学生二人で電車旅行』…という雰囲気だった。
 …まあ、曲解すればその解釈は正しいのだが…。
 まあ、そんなわけで、東京まで特筆すべきことは無い。
 一つだけ言わせてもらえれば、『広島オフ会において、師匠が朝からカレーを食べさせられそうになった』ということについて、『朝からカレーはキツイ』と言っておられたみなしゃま…。

 ………その日の俺の朝食はカレーだった。
 ………その日の俺の昼食はカレーだった。



【冬コミ一日目、東京駅〜ホテル行きのバス停】

『うぐぅ』
(ゲーム『KANON』より)



 この辺りから記憶がいい加減になってきています…っていうか、記憶の欠落が早いなおい。
 東京駅で降りた俺達は、師匠が夢さんに連絡を入れるのをまっていた。
「…何!?違うホームにいるだと!!??」
「………あい?」
 東京駅に着く前に、到着するホームを夢見草さんにメールで送ったのだが、どうも間違えていたらしい。
 待ちながら、自分の送信済みのメールを確認する師匠。
「………あれ?確かに、俺…間違えてないよなあ?
間違えて…ないな
 誰が悪いのかは、わからない。むしろ、MyKeっちが悪いということで、この場を収めよう…俺は、真剣にそう思うのだった。(次回、第4話『友愛のポポトパンチョ沢口』に続く)
 とりあえず、ぼんやり待つこと数分…彼が現れた。
 黒いサングラスが印象的な、男性。
 彼こそが………
……誰?
 夢見草さん…それは、俺の想像の範疇を超えた方だった。
 ………もっと、オタク丸出しの人間だと思ってた…。だって、広島オフで『CCさくら』の……
「……………」
 想像しちゃ、いけないらしい…。
 は!?そういえば、場合によってはメイド服を着る予定だった…だとぉ!?
「……………」
 想像しちゃいけないらしい…。
 ともかく、今後の予定はどうなっているのやら?さっぱりわからぬ俺らに、夢見草さんが説明くれまする。
「え〜。それじゃ、○○に御影さんが来るそうなので…」
 ○○は、どっかの駅の名前だったと思いますが、よく覚えてません。どうせ、東京に行くことなんて無いだろうしな…当分。

 移動中、どうも俺と焔帝さん(Nineさんだっけ?)のどちらがどっちなのか、随分と気にしてる様子だった夢見草さん。『師匠』と呼んだ瞬間にばれるので、できるだけ黙っているようにしてたんですけど…どのへんでばれたのか気になってます。まあ、すぐだったであろうことは、間違い無いがな。

 ○○駅。御影さん(社会人)が参上です。
「どんな人だろうな?」
「さあ?」
ヤクザを探せば見つかるって聞いたけど」
 なんて、師匠と会話してた数分後…ヤクザ接近。(ぉぃ)
 いや冗談、御影さん(社会人)でした。
 最初会った時には、異常な違和感を感じたのですが、しばらくすると『ああ…チャットのまんまの人だ…御影さん(社会人)』そう思わされました。
 とりあえず、電車内で『真奈ぴーが…』とか『ご主人様起きてください』とか言うのはやめた方がいいかもしれませぬぞ。俺と焔帝さん…入れませんでしたわい。

 その後、どこだかで昼食食べて、電気街みたいなとこ行きました。
 …はい、この辺りから自分がどこで何をしているのか理解できていません。
「ここ…どこ?」
「さあ?」

 そんな会話が二回ほど…まあ、ええだろう。
 他のメンバーの方々との待ち合わせまで、電気街を周り…。
「HDDを買う予定」
 はい、この一言で見事に生贄誕生。おめでとう、師匠。
 色々と、為になる話をしてくださる御影さん(社会人)。仕事柄なのでしょうか?異常なくらいに、PC関係に詳しいです。
 そして、師匠はその説明の8割を理解してないでしょう。ああ、俺だって理解できんわい。
「20GのHDD、4000円増しで30GのHDDどっちだろう…」
「30Gだな」
「っていうか、40G買え」
 無理やり手渡される師匠。
 なんていうか、素敵な雰囲気に毒されて買わされちゃってます。まあ、いいでしょう。多すぎて困るものじゃないですよ、HDD容量って。
 んじゃば、行きますえかと思ってると、師匠が四苦八苦してます。
「…HDDがバッグに入らない」
 意外に大きいんですなあ…HDDの箱って。
 そこで、御影さん(社会人)が袋を貸してくださいました。
仕事で使ってるのだから、ちゃんと返してね」
 …仕事で、夏コミの時に配布(だか、買ったんだかしらんが)された紙袋使ってらっしゃる様子。
 あゆの絵がとっても可愛らし……
「…………」
 なんか困ってる様子の師匠だが、冷静に考えたら普段の俺のバッグには『コンバトラー』『テキサスマック』『CCさくら』のマスコットが括り付けられてたりして、そっちの方が痛いです。はい。
 っていうか、この時点でもセンチのマスコットついてましたけど、誰か気がついたんでしょうかねえ?

 移動中…遅れ気味になった俺と師匠を探す御影さん(社会人)のお言葉…多分忘れることは無いであろう。
「あ、『袋』……ちゃんとついてきてるね」
 すたすたと歩み去る御影さん(社会人)。
「…………師匠」
「…………考えるな」
 はい、考えないことにしますねい。

 そして、集合時間。
 冷静に考えると、何の集合時間だったのかさっぱり覚えてないんだが…ともかく…そこで、彼と遭うことになったのだった…。


【冬コミ一日目、ホテル行きバス停〜カラオケ】

『私は、本当に、子供が嫌いだああああああああああああああ!!!!』
(アニメソング(?)『子供達をせめないで』より)


 たった今確認しましたが、どうやら集合したのは新宿駅だったようです。(レヴィンさんのオフレポ参照)
 新宿駅周辺をゾロゾロと歩くこと数分。やたら、変な宗教集団を見かけます。
「キリストを信じれば救われる!!」
「罪深き者は、地獄に落ちる!!」
 宗教なんぞ、かけらも信じていない…っていうか、宗教関係者なんて(自主規制)だと思っている俺は、苦笑しながら眺めておりました。
 しっかし…静岡では見かけませんけど…東京近辺ではああいうのがいっぱいいるんですか?

 バス停の近くまで到着。ここから、ホテルまでバスが直行しているようすです。
 なんか、露骨に『F.coolさん』の特徴を再現したかのような方がなんとなく気になりながら、停止。
 御影さん(社会人)、F.coolさんを探すために携帯を取り出します。
 ………御影さん(社会人)の真後ろで、鳴り響く携帯。
「いるなら、とっとと声かけんかい!」
 御影さん(社会人)、思わず飛び蹴り食らわします。飛び跳ねて、アスファルトの上をバウンドしながら、通行人を弾き飛ばしていくF.coolさんの体は、やがて朱色に染まる…。(嘘)
 えっと…細かい差異はあれど、こんな出来事がありました。(※細かくありません)
 んで、F.coolさんの第一印象ですが………この方が、チャットで『人妻談義』してたり『胸についての論議(これは、違う人だったかなあ?)』してるのが想像できません。他の方の意見では、『もっとガッシリした人だと思ってた』なんて意見も…言われてみたら、そんな印象あったかもしんない…。

 んで、集合場所にはほとんどの方が集合していた様子で…。
 師匠、まっさきに一人の男性の元へ向かいます。
 …あれが、MyKeっちですかぇ?
 ………思ってたよりも、遥かに普通の人だ…もっと、こう…凄い人かと思ってた…。

 ………あんな方が、舞に斬られて悦ぶ方なのか…。
 ………あんな方を、『おでん種〜♪』とか言って、散々SSのネタにしてたのか…俺は…。

 軽いショックのようなものを感じながらも、あっさりと復活。他の方々のHNと顔を一致させるべく、情報を集めます。
「………使い魔さんは、彼かなぁ?」
 後で知りましたが、使い魔さんは、その場にいませんでした。(誰と勘違いしたのか聞かないでください。俺も覚えてない)
 まあ、そんな感じでぼんやりと見まわす俺の目の前で、二人の『漢』が会話してるのが目に入りました。
 一人は、F.coolさん。そして…
喘ぎの館買いましたから」
 あなた、つかささんですか。なんか、致命的に俺の知り合いそっくりですなあ…。雰囲気が。
 ちなみに、この辺りから顔とHNが一致しない方が半数を超えております。

 こっから、バスでホテルに直行。カラオケへと向かうわけで…そこで、色々とあったんですけど…まあ、当事者のオフレポを参照してください。
 良くも悪くも、その二人のオフ会中の関係を印象付ける出来事でした。

 自己紹介も無いまま、カラオケへ…誰も名乗らないもんだから、お互いにけん制し合うという何やら変な状態が出来あがってしまいました。
 まあ、俺も黙ってるかなあ…。
「あの、ガロッグさん」
 速攻、呼ばれました。
 F.coolさんの次の一言は…最も恐れていたことの一つでした…。
「プリントアウト頼んだ地図は?」
「忘れましたっ!」
 …オフ会時に、プリンターを持ってる方は地図をプリントアウトしてきて欲しい…頼まれたのが俺で…。
 このオフレポ書いてる今も、すぐそこを見ると頼まれた地図が置いてあります。(阿呆)
 どうも、カラオケ店までの地図だったようで…ご迷惑おかけしました。(ぺこり)

 カラオケ…それは、混沌の世界。
 っていうか、その時の人数が12人でしたっけ?全員が一部屋に入るのはキツイだろう(色々な意味で)と思ってましたが…。
 …あ、大部屋が空いてるんですか…全員、放り込むんですか。
 皆様、遠慮してるようでなかなか歌い始めません。
 口火を切ったのは、夢見草さん。歌うは…
「ブギ〜♪」
 …嘘です。『Last Regret』…はい、お約束です。
 一応、始まりはカノンSS関係の集まりですからねえ…これ。
 まあ、なんということの無いカラオケ風景。ぶち壊したのは、どうも3曲目だったらしく…。
「窓に〜映る〜け〜し〜きは〜♪」
 あい、つかささんの歌うは『女々しい野郎どもの歌』。ときめものバッドED曲ですね。
 冬コミオフのリーダー的存在になってしまっている、御影さん(社会人)。恐らく彼は、面倒な手続き等は嫌いだけど、仕切るのが好きというようなタイプじゃないんでしょうか?
 ともかく、彼が暴走を始めました。
 『子供達を責めないで』…MyKeチャ関係者の8割は知ってるでしょう…歌だけは。
「私は、そんなスノッブさんが嫌いだああああああああああああああああ!!!!」
 替え歌やらかしてくれました。爆笑。
 つかささんも、露骨に師匠の神経逆撫でするような歌い方をしたり…
 ALICEさんが来るとわかった瞬間に立ちあがって、『浜松事件』について熱く語り始めたレヴィンさん…(彼のオフレポ参照)

 それはそれは楽しいカラオケでした。
(※誰が何の歌を歌っていたのかは、ジュンジュンさんに聞けばわかるかもしれません)



【冬コミ一日目、カラオケ〜ホテル】

『自分で自分を抑えるなっ!自分を越えろっ!俺を越えろっ!!』
(『コミックマスターJ』より)


 夕食の時間です。
 500円くらいに抑えられたらいいなあ…なんて、あまりにも甘い考えだったことをそこで知るのですが、俺はMyKeっちに奢って貰ったので関係有りません。
 …いや、単にムービー送る約束したもんで、その代金の代わりなんですけどね…。
 ………そういえば、俺とMyKeっちの現実での乱闘を期待してた方…いらっしゃいますでしょうか?
 なんていうか…普通でした…色々な意味で。

 さて、kugawaさんお待ちかねの使い魔さんが、ここで登場です。
 どうも、徹夜明けで冬コミに特攻かけたらしく、眠そうです。
 全身白づくめの…胸に差した携帯につけられた栞の携帯ストラップが気になってしょうがない…。
 物凄く、近寄りがたい雰囲気です。
 俺の拙い文章能力で、そのすべてを表現できないのがもう、もどかしさすら覚えます。

 ところで、現実で俺達と会いたいと思ってる方がどれくらいいるのでしょうか?
 ここ、日本の外でもそんな方がおります。
「誰から電話来たんだ?師匠」
「火鳥くん」
 夕食中に、電話かけてくれました。
「ガロッグと代わります〜」
 MyKeっちと直に話して、次は俺と話してみたいとでも血迷ったんでしょうか?火鳥さん…俺に携帯が回ってきます。
「…はい」
 そのまま、Nineさんに渡そうとしました。
「いや…ガロッグさんだから」
 わかってんだよ!Nineさんが出たら、俺と勘違いすると思ってたんだよ!!
 仕方なく、携帯を受け取って出ることにしました。
「…師匠、電源どこ?」
「ここ」
「あい」
 …ピ。



 夕食再開だよもん。
「…ひでえ」
 師匠の言葉なんぞどうでもよかばい。俺は、携帯の電源すら切ってやろうと思いましたが、さすがに可哀相に思った師匠に止められました。
 しばらくかかってこない電話に、ふと不安を感じる俺です。
「ああ…お茶が旨い」
 ………不安を感じる俺ですってば。

 ピリリリリリリ…

 鳴り響く、携帯。
 覚悟して、出ました。
「…俺が悪かったので、殺さないでくれ」
「うっせえ、ぶっ殺す」
「悪いのは、MyKeっちだもん。俺じゃないもん」
「いいから、今すぐ舌噛み切って死にやがれ」
「許してください」
「…冬コミで買った当たりゲーム送ってきたら、考えてやる」
「そうでございますか…それでは、『弔』をお送りいたします」
「……なんだそれ?」
「『痕』っぽい、ビジュアルノベルでございます。女性キャラのみフルボイスでございます」
「…まあ、よかろう。マッハで送れ」
「了解でございます」
「それじゃ、切るぞ。この人で無しの最低クズ野郎
「はは〜。今後とも、よしなに…」
 …ピ。
 …………ふ…
「へっ!ば〜か、ば〜か!!火鳥さそのロリコン〜!お前なんぞ、一生知佳の(ごめん、俺の想像力では表す言葉を見つけられない)」

 ピリリリリリ…

「全部聞いてたぞ、この最低ゲス野郎」
「うぐぅ!ボクじゃないもん。MyKeっちが言えって言ったんだよもん!」
「見え透いた嘘をつくんじゃねえ、この大ボケ。あと、気色悪い喋り方すんじゃねえ。死ね…いや、むしろ氏ね
「ああ、某有名巨大掲示板用語までっ!?」

 ………火鳥さんは、こんな方です。
 ………っていうか、むしろ俺はこんなバカです。
 あ、ちなみに『弔』というのは、一応レビュー用ソフトとさせていただきます。(変更の可能性有り)

 え〜、実にバイオレンスな夕食後、一路ホテルへ…。
 ちなみに、ホテルは3部屋取ってあります。
 俺と師匠は夢見草さんと同じ部屋で、それ以外の方々は鍵を使って部屋に戻りました。
「………夢見草さんが持ってるんだよね?鍵」
「夢さん…今、ホテルについたって」
「んじゃ、待つか」
 俺、師匠、MyKeっちの3人はエレベーターの前で待ってました。
 ………え?MyKeっちが何で一緒に?って?
 …不法侵入だよもん。
 ………ばれなきゃいいらしい。
 …そして、ばれませんでした。
 ………………チッ。(ぉ

 10分くらい経過。

「来ねえよ」
「…なんでだ?」
「携帯…」
 ……………。
「夢さんの携帯…かからない」
「…うぐぅ」
 仕方なく、他の方の部屋でちょいと休ませてもらうこととしました。
「…他の方の部屋の番号、覚えてるか?
「…っていうか、自分の部屋の番号もわからん
 ……………。

 まあ、記憶を頼りになんとか他の方の部屋に入れてもらえました。


 しばらくのち、夢見草さんが戻ってきて部屋に戻りました。
 すぐさま、出かけていく師匠とMyKeっち。
 俺は…ちょいと、寝ちゃいましたわ…。
「…あ、使い魔さんに渡すものがあったのだ」
 使い魔さんがいる部屋へ向かうと…SNUさんにより、MADムービー放映会が開かれておりました。
 …ぼーっとしてると…何がどうしてそうなったのかわからないんだけど…『わくプリ』見ようという話になっちゃってまして…。
 …いつのまにか、肝試し会が開かれておりました。
 その直後、『ガッツ2』。

 …おめえら、俺を殺すつもりだろ?さては…。
 っていうか、自殺願望者か?


 凶行を尻目に、何やら話している師匠、MyKeっち、F.coolさん、ALICEさん………
 ………俺も混ざりたかったなあ…。

 眠ってしまった使い魔さんによって、つかささんが部屋を締め出される等の事件がおこったり、『二重影』を夢見草さんに渡すためにCDを持ってきたF.coolさんが見事に家にCDだけ忘れて来たりという事件が起こりながらも、平穏無事に(自分でも信じられんが)その夜は更けていき…。



【冬コミ2日目、出発〜会場前】

『たぶん。
 この夢から覚めることが、
 怖いのかもしれない』
(同人ゲーム『夢から、さめない。』より)


 ピピピピピピピピピ…

 目覚ましの音で起床。
 時刻は、4時。始発で冬コミに行くメンバーの起きる時間。
 まず、することは、目覚ましを止めること。つづいて、目覚ましを8時に合わせること。
「えっと…どうやって合わせるんだ?これ」
 適当に、いじってみる…。

 ピピピピピピ…

「うおあ!?」
 いきなり鳴りだして、慌てて止める。
 仕方なく、トイレに入って電気をつけて裏を確認しておきました。
 …この時点では、これで正しかったのかどうかわからなんだが…。

 俺の冬コミカタログの上に置かれた、CD−ROMを発見する。
 その瞬間に、昨晩夢うつつに聞いていた師匠と夢見草さんの会話を思い出す…。





「MyKeっち、死ねえええええええええええ!!!!」
「緊急回避!!!!!」


 ……違う、これは俺の普段の妄想だ。
 このCDは、俺に渡す予定の同人ゲーム『夕顔』でした。
 この時点で、『夕顔』がどんなゲームなのかは知りませんでした。
 …後で知ったとき、真剣にこれを俺に渡そうと考えた人間を殺すべきか悩んだりして…(次回に続く)。

 荷物を持って、立ちあがる。

 ズシリ…。

「またかっ!?カタログめ!!!」
 こいつのせいで、死ぬほど辛い思いしました。
 ………買った意味、ほとんど無かったなあ…これ。




 始発組、集結。
 ちなみに、会場に行くまで俺は何も考えずに着いていっただけです。
 その間、ガムを噛んでて舌まで全力で噛んだり、階段で段踏み外しそうになったり、実に地味にバカやってました。
 走っていく、コミケ戦士どもを見て、俺らは余裕だなあ…流石だぜ…なんて思っておりますと、ALICEさんが教えてくださいまする。
「今走っても、結局電車が出発するまで時間が有るから無駄」(記憶が曖昧で、口調を覚えてません…けど、ALICEさんは、俺と話したことすら覚えてないでしょう…きっと)
 なるほど!!さすが、ALICEさん。
 俺は、彼を尊敬し、二度と『なつのひかりはぁ〜?』などと催促して、その心を深い闇で閉ざすような真似は止めようと思いました。
 ………でも、好きなんだもん。あのSS。


 未だかつて見たことの無い混み具合の電車に乗り込み…ついに、冬コミ会場に到着。
 西館に用事のある俺は、皆様と分かれて一人行列へ………あれ?使い魔さんも西館じゃねえっけ?
 でも、使い魔さんに会うことはなかったなあ…俺には想像もできないサークルを回ってたんだろう…きっと。

 冬コミにおいての注意点は一つ。
『寒い』
 …それだけ。
 完全防寒のつもりでしたが、地面に座り込んだ瞬間に、冷気が俺を襲う。
 …しまった!?新聞が暖かいっていうのは、下に敷くためだったのか!?
 暇つぶしのつもりで持ってきた小説は、手袋をつけたままでは読みづらく、手袋を外すと手が震えて読めたものではなく…。
 あきらめて、寝ました。

 …7時30分ごろ…無性にトイレに行きたくなり、行ってみる…。
「……ほ?」
 行列。
 しまった!?冬コミでは、トイレが混むのか!?誰か、教えておいてくれよ!!(※常識らしいです)
 待っている間に、1時間経過。
「………そういえば、8時にセットした目覚まし…鳴ったかなあ?」
 確認したくても、携帯を持ち歩いていない俺にはできません…だから、なんのための携帯電話だよぉ…。
 結局、8時30分ごろ…師匠の携帯に電話を入れました。
 …鳴っているようで、安心。

 …しかし、冬コミという小さな世界。実に数々の人がおります。
 俺の完全防寒なんぞ生易しい、毛布に穴開けて頭から被るようにしたものを装着してる方。
 カップラーメン食べてる方。
 他にも、東館のサークルの確認をしてる方々…………
 ……って、東?こっち、西だろ?
 …あれ!?東のチェックしてる人がたくさん!?
 ………あまりの不安に、F.coolさんか焔帝さんに携帯で確認とろうかと真剣に悩んでしまいましたわい。

 己の荷物を無くしてしまい、『誰か、青いバッグ見ませんでしたか?』と聞いて回るコミケ戦士を見守りながら…

 10時…会場が開き…………列が動かない。
 …あまりにも人が多すぎて、10時と同時には入れません。
 まあ、これは知ってたので気長に待ちます。

 会場に入れたのは10時15分だったかなあ?
 目指すは、西館…サークル名は………




【冬コミ2日目、会場前〜会場内】

『殺してでも勝つからな、今日だけは…』
(小説『魔術士オーフェン・純愛編』より)


 『壁際はこちらです』との指示に従い、歩いていくと………目的のサークルの位置と正反対に出ていた。
「…………駄目じゃん!?」
 慌てて歩いていき………
「急がねば…急がねば…」




「ありがとうございました〜」
 売り子のお姉さんにぺこりと頭を下げ、喜びを噛み締めてみたりして…

――月姫、ゲット――

「………俺の冬コミは…終わった







『完』







 え?終わっちゃ駄目?
 しかし、俺…『月姫』のためだけに冬コミに来たし…。
 っていうか、大量に売ってるじゃねえか、月姫。
 しかも、行列なんてねえぞ…月姫。

 まあ、なんにしてもレビュー用のゲームも用意しないといけないだろうか?そう思い歩く。

『ロリロリエロアドベンチャー』

 …そこで、足が止まる。
「………使い魔さんに自慢できるかもしれん」
 冷静に考えたら、自慢できるわけもなく、また使い魔さんに会うこともなかったのだが、この時の俺は月姫が買えた喜びで、頭をヤられていました
 ………コミケというのは、怖い空間です。
 うさぎ倶楽部のファンディスクを買おうとして、間違えてとなりのサークルのCG集を買ってしまいました。(ド阿呆)

「……あ、お嬢の浴室行かんと…」
 そう、東鳩で北斗な同人誌の新刊を買うつもりだったのです…けど…

 ………うわ、すっげえ人…摩擦熱で人一人くらい焼失するかもしれん。
 …諦めました。委託販売を待ちます。

 西館で、同人ゲームを数本買い、とりあえずわかりやすいとこに出ようと思い、会場の外へ出る…。















 …そして、道に迷う。







「……携帯も通じない…」(※常識です)
 会場をぐるりと一周歩いて、なんとか入り口のところに来たところで師匠と連絡がつき、皆と合流。
 御影さん(社会人)だったかな?言い出したの…それとも、初めから決まっていたのか…
「それじゃ逝きますか」
 その時だけは、『行く』ではなく『逝く』でした。間違い無くね…。




『コスプレ広場』

 ………心臓が止まりそうになった。
 っていうか、すぐ目の前に美坂香里がいた。
『…………くそっ!スカートの中が見えそうなくらいに短いのに、何か巻いてるから覗けねえ!』
 …はい、皆様。俺は、階段上りながらそんなこと考えてました。

 広場入り口…一瞬、停止しかけた思考を必死に動かして、広場に特攻。
 巫女さんやら、女子高の制服やら…元ネタが分からないものが多い。
 なんというか、物凄い人ごみで…遭難しかけてました。
 あまり口にできないようなコスプレと、綺麗なお姉さんと…交互くらいに見つけて愉快な気分でした。
 とりあえず、お姉さんの短いスカートに目が行ってる隙に、本気で迷いかけたのは紛れもない事実です。(死)
 あと、広場内じゃないですけど、エリーのコスプレお姉さん…うなじがとっても綺麗でした。(激死)

 と、いきなり歩みが止まる。
「…ん?」
「あれ…」
 指差す先にいたのは…銀河警察!?
 ………格好良い…。
 階段をバックに、きめポーズ…ああ、転げ落ちてくれたら格好良いのに…。(ぉ
 他には、シャアがいたり…親子連れのコスプレ…子供連れでコスプレなんてするなよ…。


 ええ…その後、企業ブースに行きましたが、コスプレのショックが大きすぎて、何も覚えてません。
 ………っていうのは、その場で言った嘘です。
 俺は、皆様が衝撃的なコスプレで脳死しかけてる間に、キワドイコスプレのお姉さんをキョロキョロと探しておりました。(※良い子は真似しないでね………するわけあるかい)

 イヤにスパークしてるなあ…俺…こんな奴だったかなあ?(こんな奴です)

 特筆することはないだろう…もう。
 俺達は、秋葉原へと向かう。
 ………レビュー用のゲーム買うために…。
 …って、俺はもう買ってるんですけど…。



【冬コミ2日目、会場〜秋葉原・そして、解散】

『―――ああ、なんてバカなんだろう。
 僕はさよならばっかりで。
 ありがとうの一言も、あの人に伝えていなかった』
(同人ゲーム『月姫』より)


 水上バスで冬コミ会場を後に、そして、秋葉原へと…。
 …なお、会場に来るさいに往復切符を買ったのだが、無駄になってしま………あれ?一括買いしたF.coolさんに代金払ったっけ?俺。

 秋葉原には、洒落にならん量の人が…。
「どうやら、冬コミ帰りで寄ってるみたいで…」
 迷惑な話だ。(お前もそうだろうが)
 なお、この辺りから俺は、一秒でも早く『月姫』がやりたいという気持ちしかありませんでした。

 ………特筆することないですねえ…すいません。
 とりあえず、食事に行ったんですけど…小銭がなくて…
「んじゃ、レビュー用の地雷ゲーム買って、お釣りを作ってください」
 御影さん(社会人)は、もう『地雷』という言葉を隠そうともしません。

 まあ、そういうわけで同人ショップへ行ったのですが…すごい混み様で、とても入れたものじゃありません。
 早々と脱出して、特に買うものが無くて外にいた夢見草さんと合流。
 弟が『ワンダースワンカラー』を探していることを思い出して、夢見草さんの案内で、探しに行きました。

 …あっさりと発見。ありがとうございます。
 色を確認するために、弟に電話。
「…あ、もう買ったから
「そっか…んじゃ、いらないな」
「ああ」
 …………ほ?
 ………無駄?
「………すいません、夢見草さん」
 笑って許してもらえましたけど…迷惑かけましたのう…。




 最後の最後に阿呆やって、解散の時刻でございまする。
 再開を誓い合い、一同は解散。
「それじゃ、また会いましょう」
「さよなら〜」








 ………もう、会うことはないだろう。(ぉぉぉぉ




 冬コミ…熱い漢達の祭典。
 それを乗り越え、また一段と成長した俺は………成長?
 某チャット内でのことですう。
「○○さん(その時のチャットメンバー)は、同人詳しいですねえ…」
「ガロッグさんも、素質はあると思いますよ」


 イヤだあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!








『冬コミ戦利品』

『月姫』
 ジャンル:伝奇ビジュアルノベル
サークル名:TYPE−MOON
  URL:http://tsukihime.virtualave.net
 注意事項:『痕』が好きな人…絶対に買え。好きというわけでもない人…いいから、買え。本気で買うつもりの人は、なるだけ初期の情報0でプレイしてください。

『みるくせ〜き』
 ジャンル:オムニバス形式の成人向けビジュアルノベル
サークル名:Kachusha、協力:落伍舎
  URL:http://www.hoops.ne.jp/~rakugosya/

『Fluster』
 ジャンル:ミニミニCGDisk付きコピー本
サークル名:Akutoku Doumei(でいいのかなあ?)
  URL:http://www.din.or.jp/~sion/gen

『おとうさんといっしょ』
 ジャンル:あずまんが大王アクセサリ集
サークル名:ELEMENTAL SOFT
  URL:http://www.cyborg.ne.jp/~setsura/

『うさぎ倶楽部スペシャルディスク2』
 ジャンル:ファンディスク(次回作デモ、ショートノベル、壁紙集)
サークル名:うさぎ倶楽部
  URL:http://www.usagiclub.com/

『夢から、さめない。(限定新作セット)』
 ジャンル:AIR二次製作
サークル名:IёVё
  URL:http://www.tk.xaxon.ne.jp/~perish/

『弔』
 ジャンル:ヴィジュアルノベル
サークル名:SakuraSoft
  URL:http://sakura-soft.com/

『弔2』
(ジャンル、サークル名、URLは同上)

『Conve〜放課後の過ごし方〜』
 ジャンル:学園ギャグアドベンチャー
サークル名:RuruProject
  URL:http://www.geocities.co.jp/Playtown/7941/

『DEAR・・』
 ジャンル:ADV(多分)
サークル名:NirvanaSoft
  URL:http://home.att.ne.jp/blue/hironi/