潔く負けを認めるのは明日を勝ち取るため だけど、ズルして負けを認める前に戻れるならば――水瀬名雪の場合 ちょっとまってっ!(ガシっと肩を掴む) ふぅ、あぶなかったよ〜 なんで私の家の私の部屋に、お姉ちゃんは勝手に入ってるの?って う〜ここは私の家だよ〜 あっ、ちょっとまって、確かにあなたの家でもあるんだよ。 ええぇと単純に言うとね、私は未来の貴方なんだよ〜 すごいでしょ〜 うん、そうだね〜今から大体7年後くらいかなぁ。 えっ? うん、そうだね〜、あそこにあった三越が今はアウトレットショップになって たりとか……百花屋さんもしっかりと健在だよ。 って……世間話してる場合じゃないよ。 今、あなた何しようとしてた? 祐一を襲おうとしてたでしょ? えっ違うよ〜仕返しだよ〜って、あのね。 確かに、祐一にさ……その、私……いうか、あなたの着替えを覗いたとかいきなり告白 されてショックなのはわかるよ。 しかも、あんなにいいムードに盛り上げておいて……てっきり『俺名雪のこと好きだ』 って告白でもされるのかと想ってドキドキしてたら、 「ゴメン……俺、おまえの着替え覗いちゃったんだ。……育ってないな、上も下も」 とか、とんでもないこと言われて、頭が混乱してるのは解るよ。 でも、でもね、私も見られたから仕返しとか言って、祐一のズボンを降ろしに行くのは止めて。 これで、私も祐一の見たからこれでおあいこだねって言うつもりだろうけど ぜんっぜん、おあいこじゃないよ〜(涙 ね、頼むからやめて。 って、ねぇ聞いてる? ……なんかお酒臭くない、昔の私? えっ? ちょ、ちょっとなんで抱きついてくるの? やっ、やめ、いやぁ頭を胸にすり寄せないでぇ。 ちょ、はなし、ふむっふも、ふりゅぅ(唇を奪われた) うっ、ふはぁぁっ、駄目だぉーーー(涙) 謎完(笑) |