いたづら秋子さん  お仕事は秘密です


単発シリーズ化(笑) ちょっとしたifシリーズ、お茶目な秋子さんです。
今回はさほどではない、どちらかというと一発ネタで…
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「秋子さん、秋子さん」

 あの日のことです。私は唐突に祐一さんに呼び止められました。

「何でしょう?」

「あの、前から疑問に思ってたんですが…秋子さんの仕事って、何なんですか?」

「ごめんなさい、秘密です」

「……え!? …そうなんですか…」

 あら、祐一さん。
 何をそんなにびっくりして居るんですか?




「…秋子さんが、人に言えないような仕事をしているなんて…」





 え。
 ち、ち、違います祐一さん
 それは誤解です





「うそ…そうだったんだ、お母さん」






 ああっ、名雪まで
 いつの間に出てきたの
 違うの、違うのよ名雪


「私、お母さんの事、尊敬してたのに」

「なんて事を言うんだ名雪、秋子さんはお前のために頑張って居るんだぞ」

「あっ…そうだね祐一、そんなこと言っちゃ駄目なんだよね」

「そうだぞ名雪」


 あの…勝手に、話を作らないで下さい…


「例え秋子さんがどんな仕事をしていようと、秋子さんは秋子さんなんだ」

「そうだね、お母さんはお母さんだよね」


 一体、二人ともどんなことを想像しているんですか
 例えば…

 …想像中…

 ぼっ(赤面)

 いや、いやです



 ひょっとして…

 …想像中…

 ぼっ(湯気も出ちゃいます)

 そんな
 恥ずかしいです

 私のそんな姿を、想像しないで下さい


「だからな名雪、間違っても秋子さんのことを『ママ』と呼んだりしては駄目だぞ」

「祐一も、お母さんが石鹸を泡立てるのが上手な事に気づいたりしては駄目だよ」


 …あの…
 二人とも、やめて…


「そう言えば、秋子さんは荷造りで紐を縛るのが凄く上手かったな」

「お肌もいつもつやつやしてるよね…」


 いや、いや
 二人とも
 なんて事を想像してるんですか


 ああっ
 二人の視線が

 ちく、ちく

 痛いです



 お母さんはそんな仕事はしてません

 そんな仕事…どんな仕事ですか


 …想像中…


 ぼっ(卒倒しそうです)


 違います

 お母さんは純情可憐なんです
 間違ったイメージを持たないで下さい


「そんな! 秋子さんが『ばにー♪』な格好でお尻をふりふりさせて酒を配っているのかもしれないなんて!!」

「私、ひらひらのえぷろんどれすを付けたお母さんが『ご主人様…』なんて言ってるシーン、想像できないよ!」


 いやぁ
 泣きそうです


 ひぅ
 二人とも


 これはイヂメですか?
 二人で
 私のことを
 イヂメてるんですか?


「(ニヤリ)」

「(ニヤリ)」



 …二人とも、ひどいですっ

 ぐすん…


(終わり)

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阿呆なネタですね(^^;
ああ、全然「いたづら」してないじゃないかと言うツッコミはお許しを…
それでは〜


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