ぼよんぼよん
F.coolです。
初のAIRSS。
ですが、何だか印象の弱い妙なSSになってしまいましたとさ。
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霧島診療室の午後。
外は青空、とってもいい天気です。
今日も今日とて、居候の国崎往人くんは掃除に精を出して――
いませんでした。
「どーだポテトっ、参ったか」
ぼよんぼよん
「ぴこぴこ〜っ」
「わぁっ、大変だよぉ、往人さんがポテトを弾ませてるよぉ」
ポテトくんが、往人くんにあたかもバスケットボールのように床に弾まされています。
弾むんですねぇ、ポテトくんは。
「ぴこっぴこっ」
「さぁこのままドリブルだっ」
「国崎選手、巧みなフットワークで縦横無尽に駆けめぐりますっ」
いつの間にか佳乃ちゃんもノリノリです。
ポテトはさすがに我慢が出来なくなったのか、何とかドリブルから逃れようと、
わたわたと暴れます。
「ぴこっ!」
「うわっ、突然暴れるなっ……っとっとっと」
「ああっと、国崎選手、バランスを崩して……あれっ? おね…」
ぼよん
「……? 何だ、この後頭部の感触は?」
「おっ、お姉ちゃん」
「なにぃ?」
その通り。
往人くんの後ろには、世にも素敵な表情をした、聖女史が立っていました。
「……掃除をサボってポテトと遊んで、
あまつさえ私の豊満な胸に顔を埋めるとは……
良い度胸だな、居候?」
自分で「豊満な」と言う辺り、さすがです。
「いっ、いやっ、これはっ、ポテトがだな」
「これは大変だよぉ」
「ぴこ〜」
「お前らっ、見てないでなんとかっ」
「あ、ポテトの散歩、行って来なくちゃ。いこっ、ポテト」
「ぴこ♪」
「は、薄情者ぉ〜」
人間、大事なのは自分の命ですからね。
「……国崎くん」
シャキーン
「……あの、首筋に、なんか、冷たい……」
「ちょうど新しいメスが手に入ったんだ、試し切りに付き合ってくれないか?」
「ちょ、ちょっと待てぇぇぇぇっ!!」
その日、霧島診療所には、一人の男の断末魔の叫び声が響いたという……
めでたしめでたし。
(終)
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なんかやっぱり、AIRのキャラクタは書き慣れていませんね。
練習有るのみ、でしょうか。
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