AOK:番外編『クリスマスですねっ♪』
注意書き
1.今回の話は番外編です
2.よって、本編とは何の関係もありません
3.それでは、お楽しみ下さい
クリスマス
本来、その日は聖なる日であった
しかし、今の日本において
その真の意味を知って騒いでるものはいない
ただ、祝うべき日として
ただ、恋人と2人で何にも邪魔されずに過ごせる日として
そうして、存在していた
そうならそうでも良い
特別な意味を持たなくても
祝福できるのなら
それで良いんだ
久瀬「う〜、恥ずかしい」
?「そんなことないですよ」
久瀬「僕は、ああいうキャラじゃないと思うんだよ」
?「うー、そんなことないですよ、皆さん、久瀬さんの良いところを知らないだけですよ」
久瀬「君がそう言ってくれると嬉しいよ、――ちゃん」
久瀬の隣で照れたように笑うひとりの少女がいた
あははー、久瀬さんもようやく春が来たようですねっ
?「ぽんぽこたぬきさん」
ふぇ?
?「・・・春が来てもまた、冬はくるから」
あははー、でも舞
舞「???」
冬が来ても、春はまた巡って来るんだよ
そういう巡り会いの中で、人は色んな人と出会って別れていくんだよっ
舞「・・・・・・」
でも、佐祐理は舞とは別れたくないです
舞「・・・私も」
舞!
うぬぬ、またナレーションを取られちゃったよ
ぴこ〜
ポテトも心配してくれるんだねぇ
??「アホか、あんたらにはもう付き合っておれんわ」
うぬぬ・・・
??「しかし、あの娘らも仲ええなぁ」
そうだねぇ、ポテト
??「何や、話しかけるのはその犬かいな」
そうだよぉ
??「・・・これ」
??「なんや、あんた?」
あ、天文学部の遠野美凪さん!
美凪「ぴんぽーん」
??「なんや、その遠野さんがどないしたんや」
美凪「・・・これ」
??「あぁ、くれるんかいな」
こうして、晴子おばさんは美凪ちゃんから何かを受け取りました
??「誰がおばさんや!!!」
晴子さん
??「まぁええわ で、なんやこの袋?」
美凪「進呈」
やったね、晴子さん
??「やっとらんわ」
美凪「霧島さんにも」
がさごそ・・・
美凪「進呈」
私も貰えたぁ〜
で、中は何かなぁ
ぴこー!
お米券・みそ汁付き
??「なんや、みそ汁付きて!!」
美凪「ぐ〜」
遠野さんは、右手の親指を立てて前へ突きだしたよ
??「ぐ〜やないわぁ!!」
わ、わ、晴子さんが暴れ始めたよぉ
??「誰が暴れとんやぁ!!」
美凪「・・・うっとり」
遠野さんまで、ボケに走るよぉ
ぴこ〜
ぽつんと、一人座ってる
祐一「なんで、誰もいないんだ?」
その時後ろから手が回された
そして、祐一の目を覆う
??「私は誰でしょう?」
1.名雪、か
2.秋子さん?
俺は選択肢にはないが
祐一「誰か分からないので、耳元で声を聞かせて下さい 秋子さん」
秋子「はい、祐一さん」
そして、秋子さんが手を離したと同時に
がばっ!
秋子「ゆ、祐一さん?!」
祐一「秋子さん!!」
すでに俺の頭の中では、この後の展開が読めていた
まず、秋子さんは恥じらいながらも・・・
そして、最初は触れるだけのキス・・・
次は・・・
苦節1年
ついに、俺は大人になります
秋子「祐一さん、苦しいです」
祐一「すいません」
そう言われ俺は、腕の力を緩める
これはもう、俺の・・・
トゥルルルル、トゥルルルル
名雪「あれ?」
祐一「秋子さん、良いですか」
秋子「はい・・・(ぽっ)」
トゥルルルル、トゥルルルル
秋子「あの、祐一さん、電話」
祐一「電話なんて・・・」
秋子「・・・はい」
トゥルルルル、トゥルルルル
祐一「現在おかけになった電話番号は使われておりません」
名雪「わっ、祐一切っちゃ駄目だよ」
祐一「今良いところだったんだぞ!!」
名雪「ごめん、祐一」
祐一「で、何のようで電話かけたんだ」
名雪「あっ、お母さんに今日は香里の家に泊まるからって言っておいて」
祐一「分かった、伝えとくよ」
名雪「祐一、お母さんに変なことしちゃ駄目だからね」
祐一「あぁ、お前も香里と変なことするなよ」
名雪「えっ!?(赤面」
祐一「・・・おーい、名雪〜」
名雪「そんな、香里と変な事なんて!!」
祐一「もしも〜し」
名雪「いやん(はぁと)」
祐一「いやんじゃない!!」
ガチャン
祐一「切りやがった」
秋子「祐一さん、誰からでした」
祐一「名雪からです 今日は香里の家に泊まるって」
秋子「あらあら、そうですか」
秋子「そろそろ御夕飯にしましょうか」
祐一「そうですね、ちょうど腹も空いてきましたし」
秋子「運動した後ですもんね」
祐一「えぇ、まぁ、そんなところです」
秋子「今日はクリスマスですから、ケーキも用意しましたよ」
祐一「へぇ、それは楽しみですね」
秋子「じゃあ、早速準備しますね」
祐一「俺も手伝いましょうか?」
秋子「祐一さんは、待ってて下さい(赤面」
やっと、ナレーション復帰だよぉ
ぴこぴこー!
祐一くんは、どんなケーキが出てくると思ってるのかなぁ
ぴこ〜
そうだよねぇ、秋子さんだから凄いケーキだよねぇ
たぶん、五段くらいあるケーキだよねぇ
??「それって、ウエディングケーキとかそういうのちゃうんかい」
ちがうよねぇ、ポテト
ぴっこり
??「そんなもんかいな」
そんもんなんだよぉ
祐一「秋子さん、力いれすぎです」
秋子「あらあら」
祐一「2人しかいないんですから、7段もあるケーキ作らなくても」
秋子「今年は祐一さんが一緒ですから」
祐一「あ、秋子さん」
秋子「はい?」
祐一「食べましょうか」
秋子「そうですね」
祐一「全部は無理そうですけど」
秋子「祐一さん、食べてくれないんですか?」
祐一「秋子さん、お願いですから涙目で頼み込まないで下さい」
秋子「うるうる」
祐一「食べさせていただきます」
秋子「ありがとうございます(にっこり」
そのころ、久瀬は
久瀬「そろそろ休もうよ」
?「駄目ですよ、久瀬さん」
久瀬「楽しいのは分かるけどさ、そろそろ休まないと」
?「じゃあ、あそこのベンチで休みますか」
久瀬「そうしよう、栞ちゃん」
栞「じゃあ、行きましょう」
そう言って、久瀬の袖を掴んで走る栞
久瀬「走ると危ないよ」
栞「そんなことないですよっ」
栞がそう言って、振り返った瞬間
どたっ!
栞「う〜〜」
久瀬「栞ちゃん、大丈夫!!」
そう言って、走り寄る久瀬
栞「いたいです〜」
久瀬「あぁ、だから危ないって言ったのに」
栞に手を貸して、立ち上がらせる
久瀬「どこも怪我してない?」
栞「大丈夫ですよ」
久瀬「じゃあ、今度は歩いていこうね」
栞「はい」
手を繋いで、ベンチまで歩く
久瀬「今日はちょっと疲れちゃったね」
栞「はい、ちょっとはしゃぎ過ぎちゃいました」
久瀬「あっ、そうだ」
栞「どうかしたんですか?」
久瀬「今日は、プレゼントがあるんだ」
栞「えっ、そうなんですか?」
久瀬「・・・これ」
久瀬は鞄から、細長い箱をとりだした
久瀬「気に入ってくれると良いけど」
栞「うわっ、何ですか?」
そう言いながら、栞は箱を開ける
中にあったのは、簡単なネックレスだった
久瀬「バイトをして買ったんだ どうかな」
栞「うわ〜、嬉しいです!」
そう言って久瀬に抱きつく
久瀬「わっ、栞ちゃん みんな見てるよ」
栞「みんなに見てもらいたいです」
久瀬「し、栞ちゃん」
聖なる夜のこと
恋人達は愛を誓い合う
祐一「うっ・・・」
秋子「祐一さん、おかわりはいりますか?」
祐一「いや、もう食べれないです」
秋子「祐一さん、頑張ってくれましたからね」
祐一「部屋で横になってます」
そう言い残して部屋に戻る
どさっ・・・
ベッドのスプリングが気持ちいい
うと・・・、うと・・・
ベッドで横になってると眠気が襲ってきた
秋子「あらあら」
祐一さんももう眠っています
秋子「お布団も掛けないで」
ばさっ
秋子「ふふ、可愛い寝顔」
秋子「祐一さん、今日は私のわがままに付き合ってくれてありがとうございます」
祐一さんは見てないけど、礼をして部屋の外に出ます
本当にありがとうございます、祐一さん
そのころ、名雪は
名雪「か、香里・・・、恥ずかしいよ」
香里「恥ずかしがらなくて良いのよ、名雪」
名雪「でも、やっぱり、へんだよ」
香里「名雪、可愛いわよ」
名雪「あぁぁん、はぁ・・」
香里「ふふ、本当に可愛いわ、名雪」
名雪「だ、ダメだよ、香里・・・」
香里「私ももうダメ、名雪!!」
名雪「か、香里ぃ!!」
あとがき
番外編でした
今回は斉藤&美汐はなくて、久瀬&栞です
新たな組み合わせです
しかし、今回は何か今までに増して凄い
何がって、名雪、香里がよぉ
百合じゃないすか?!(爆
ダメだ、百合に毒されてしまった(笑
本来、斉藤、美汐の絡みにしたかったんだけどな
百合が、百合の花が襲ってくるよ、由宇お姉ちゃん<誰だよ、由宇お姉ちゃんって
次回は、百合の花を摘み取りましょう(笑
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