秋子さん



祐一、秋子さんにマッサージする。

こんばんは、F.coolです。

内容は、タイトルの通り・・・・・・ですが、
どうしたんでしょうか、私。
今回は、暴走しまくりです。
どうかご容赦のほどを・・・・・


あらすじ
佐祐理さんの家で、舞にマッサージをされた、祐一。
・・・・あれ?これだけ?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 途中いろいろあったが、舞にマッサージされて体もすっかり軽くなった俺は、
せっかく覚えたマッサージを、今度は自分から誰かに試してみたくなった。

 俺がこういう気持ちになれたのは、きっと舞のマッサージがとても気持ちよく、
また、それだけ舞自身の心がこもっていたからだろうと思う。
 だから、その気持ちを本人に返してあげないわけには行かないだろう。

 そう思い、
「なあ、舞。お返しに、マッサージしてやろうか?」 
 と、言ってみると、
「いい・・・こってない」
 けんもほろろだ。
「あ・・・そうか。じゃあ、佐祐理さんは?」
「あははーっ、佐祐理も、さっき舞にして貰ったから、遠慮しておきますー」
「そうか・・・」
 残念だ。

 そして、他愛もないお喋りをしつつ、時は過ぎゆき・・・
 部屋が夕焼けで真っ赤に染まるのを合図に、その日は解散することにした。

「それじゃあ」
「ああ、また明日な、舞」

 どっしりと構える倉田家の門の前で、舞に別れを告げた俺は、
帰路をたどる途中も、一歩あるくごとにまるで生まれ変わったかのように良く動く
自分の体に感心しながら、・・・・・一つのことを思いついた。





 夜もすっかり更けて・・・・・
 水瀬家にて。
 ちゃぷちゃぷと、いつもと変わらない、水洗いの音が響く。
 俺は、台所で夕食の片づけをしていた秋子さんのうしろ姿に、声をかけた。

「秋子さんっ」
「はいはい。どうしました?」

 今日も今日とて、俺達のために黙々と家事を全て一人でこなす秋子さん。
 いかに手慣れているとはいえ、その苦労は俺なんかには推し量れない物がある。
 見たところ、秋子さんは先程から度々首をかしげたりして、どうも肩の調子が良くないようだった。
そればかりではなく、この間なんか、辛そうに腰を叩いているような姿もみかけた。
 俺達の前ではそんな雰囲気は微塵も感じさせないが、恐らく、全身に疲れがたまっているのだろう。
 このままでは、いかに秋子さんとはいえ、体に無理が来てしまう。
 そうなる前に、そんな秋子さんに、いつもお世話になっている者として、せめてもの恩返し・・・・・・・

 秋子さんに、マッサージをしてあげようと思う。

「最近、疲れてませんか?」
「いいえ、それほどでもありませんが・・・・確かに、ちょっと肩がこってきましたね」

 そう言って、秋子さんは少し困った風に頬に手を当てる。
 その仕草をしている秋子さんはとても若々しく見え、二十代と言っても十分通用するほどだろう。
 若々しいのは顔ばかりではなく、落ち着いた雰囲気のニットのカーディガンに慎ましくおさまったその肉体も、
傍目からでも大変瑞々しく感じらる。
 そしてその躍動感溢れるしなやかな動作は、少しも年齢を感じさせず、まるでどこかの若奥様のようでもあった。

 マッサージをすると言うことは、即ちその魅力溢れる肉体を余す所無く俺が・・・・・・・・

 おっとっとっと。

 何を考えてるんだ、俺は!これは純粋な恩返しだぞ!

「ですが、それがどうかしましたか?」
 秋子さんは、皿洗いの手を休めず、俺に微笑みかける。
「あ・・・はい。それでですね、もしよかったら、俺がマッサージしてあげようかな・・・・と思って。
 まあ、日頃の恩返しのような物です」
 そう言って俺は、さすがに少し気恥ずかしくなり、うつむいて頭を掻く。
「まあ・・・いいんですか?」
 それを聞いて秋子さんは、ほのかに嬉しそうな顔をする。
 しかし直後、ちょっと戸惑ったような顔になり、
「でも・・・こんなおばさんより、名雪にしてあげたらどうです?あの子だって、疲れているでしょう」
「とんでもない」
 俺はかぶりを振る。
「一応、俺も名雪に言ってみたんですよ。そしたら、
『わたしは、いつも部活でしてもらってるからいらないよ』って、冷たいもんですよ」
「あらあら・・・そうなんですか・・・・それじゃあ」
 秋子さんは、一旦視点を洗い物に向け、
「片づけが終わってから・・・で、お願いできるかしら?」
「もちろんです!」

 俺はほくそ笑んだ。
 ついにこの手で秋子さんの成熟した肢体を・・・

 ああいやいや。恩返し、恩返し。



 すっかりなじんだ感触のリビングのソファに軽く腰掛け、秋子さんが来るのを今か今かと待ち受ける。
 うう・・・まだか・・・
 考えてみると、マッサージする方が待ち受ける、と言うのも妙な話だが。
 やがて・・・・
「・・・お待たせしました」
 僅かな足音と共に、楚々とした秋子さんの姿があらわれる。
「いえいえ、それほどでもないですよ」
 俺は幾分かの緊張を伴ってそれに答える。

 まるでデート前の恋人同士だ。
 俺は心の中で苦笑する。

「それで、場所はどこでやりますか?」
「そうですね・・・それじゃあ、私の部屋でお願いしますね」
「え?でも、いいんですか?」
 秋子さんの部屋に俺が入ったりして・・・・ちょっと、恐れ多いような。
 すると秋子さんは、ちょっと微笑んで、
「何を言ってるんですか、祐一さん。私達は、家族でしょう?」
「あ・・・・そうですね」

 その通りだ。
 俺達は、家族なんだ。
 家族だから、
 マッサージしてあげることも、
 部屋にはいることも、
 自然なことなんだ。

 そうだよな。

 ・・・・・・・・ぬふふ〜

 俺は、自分の中に黒くやましい心が広がるのを、感じずにはいられなかった。



 秋子さんに連れられて、部屋のドアを開ける。

 そこに展開されたのは、落ち着いて、整った調度と、綺麗に掃除されたフローリング。
 余計なものなど何一つ無い、完璧な部屋がそこにあった。

 まるで、俺の部屋とは大違いだな・・・
 そのあまりのギャップに、ついまじまじと部屋の中を眺めてしまう。

「祐一さん?」

 秋子さんの声で我に返る。

「あ、はい。で、どこでやりましょうか」
「それじゃ、ベッドの上にしましょうか」

 ベッド・・・・・
 ベッド イン・・・・

 はっ!俺は何を考えてるんだ!
 相手は俺の叔母さんだぞ!

 ああ、だが・・・
 だがしかし・・・・だが、しかし・・・・!


 俺の懊悩をよそに、秋子さんはすでにうつ伏せにベッドに寝そべっている。
 そのあどけない無防備な姿は、とても高校生の娘がいる母親とは思えないほどで、
綺麗・・・と言うよりも、むしろ可愛い、と言う言葉の方が先に立ち、
つい、我を忘れて不覚にもちょっとドキドキしてしまった。
 秋子さんが、寝そべったまま、屈託無い笑顔だけこちらに向ける。
 さすがに秋子さんも幾分か恥じらいがあるのか、ちょっとだけ頬に赤らみが見える。

「それでは、お願いしますね」
「任せて下さい!」

 俺は、ベッドの上に上がると、まず、セオリー通り足の裏から始めた。
 秋子さんの足の裏は、思ったよりも小さく、華奢であって、
何となく、愛おしさとでも言ったらいいのか、不思議な感覚が俺の中に広がるのを感じた。

 さて・・・・まず、土踏まずの所を、こう

 ぐ・・・ぐ・・・

「ああ・・・気持ちいいです」

 秋子さんは目を細め、心地よい痛みを甘受している。

 で、アキレス腱を軽くもみ・・・・

「はぅん・・・・」

 秋子さんはますます気持ちよさそうだが・・・
 しかし次は・・・
 問題の・・・脚部だ。

「・・・・秋子さん」
「はい?」
「覚悟はよろしいですか?」
「え?」

 俺は、秋子さんの足を抱え込むと、舞のしてくれたように、
ふくらはぎを親指で交互に押し始める。

 にゅ、にゅ、にゅ、にゅ、

「!?!?!?!?!?」

 秋子さんのふくらはぎは、こっているせいか多少固くはなっていたものの、それでも十分に柔らかく・・・
 なんて事を俺が感じる前に、

 わたわたわたわたわたわたわたわた

 秋子さんの足が、縦横無尽に暴れ回り、三つ編みにされた髪が、背中をはね回る。
 さすがに秋子さん、俺のようにバカ笑いこそしないが、その顔は真っ赤に染まり、大変くすぐったそうだ。

 ぎしぎしと音を立ててベッドがきしむ。
 
 慌てて俺は秋子さんを押さえ込む。

「秋子さん、暴れないで下さい」
「だ・・・だって、・・ああっ、あぁ!」

 その、まるで秋子さんらしくないとでも言うか、
ある意味とてもかわいらしい行動を目の当たりにして、俺はかなりドキドキしていた。

 俺のマッサージによって、こんなに乱れる秋子さん・・・・

 いつもは冷静沈着な秋子さんが・・・・

 むむ・・・・・ううう・・・・・・・

 未だ暴れ続ける秋子さんを押さえつけようとして、太股をがっちりと掴む。

 しかし、そこで

 もにゅ

 俺の手のひらに暖かな体温と共に心地よい感触が伝わる

「あっ、やっ、祐一さん、太股、掴まないで下さいぃ・・・」

 それに加えられた恥ずかしそうに消え入る声

 この連続攻撃によって、俺の理性は一瞬に吹き飛んだ。

 この・・・年若い俺の叔母を、・・・・滅茶苦茶にしてやりたい・・・

 むくむくと俺の中に加虐心がわき上がってくる。



・・・・・・・・・(以下、暴走モ−ド・・・・)・・・・・・・・・



 とりあえず落ち着いた秋子さんに、俺の親指はさらに激しく脚部を刺激して行く。

 にゅ。にゅ。にゅ。にゅ。

「あっ・・・ああっ!祐一さん、もっと優しく・・・あふっ」
「まだまだ、これからですよ」

 俺の親指は、秋子さんの太股にも容赦ない責め苦を与える。

 ぎゅむっ。

「あああっ。あふ、・・・・・・ああっ!」

 ぎゅむっぎゅむっ

「あ、ああああ、あン!」

 秋子さんがたまらず身をよじる。俺はそれすら許さず、無造作に左手で背中を押さえつけた。

「ふああっ・・・・」

 秋子さんの脚部は、思ったよりもずっと弾力に富んでおり、俺が親指を躍らせる度に確かな反応が返ってくる。
 それがますます俺の情欲を狂おしいまでにかきむしらせる。

 ぎゅ、ぎゅ・・・・・

 よし・・・・
 さて、足の付け根まで辿り着いた。
 さすがにお尻の辺りまで行くと、危険なのでやめておいたが。

「はい、一丁上がりです」
「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
 
 俺が優越にひたった目で秋子さんを見下ろすと、
 秋子さんは荒い息をたてて、ベッドにうずくまっている。

「どうしました?」
 わざとらしい問いかけ。
「はぁ・・・・はぁ・・・・ふぅ、なかなか、大変なマッサージですね」
「そうですね」

 ・・・・・さすがは秋子さん、そうそう弱音は吐かない・・・な。

「それでは、もう片方の足も、お願いします・・・・」
 そればかりか、さらに次を求めるとは・・・
 ならば。

 俺は、秋子さんの左足を抱えると、さらに執拗に、たっぷりと親指を蠢かせた。

「ああっ・・・祐一さん、きついぃ・・・」
「まだまだですよ」

 ぎゅむぎゅむむ。

「あふぁ!」

 その時、秋子さんは完全に俺の支配下に在った。
 いつもは一家の長として、何となく神聖不可侵な印象を抱かせる秋子さんだったが、
このときばかりは俺の指先一つでのたうち回る、無力な一人の女性でしかなかった。

 ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ。

「あ、あ、ああ!」

 俺の蠢きに、逐一過剰な反応が返ってくる。
 俺はそれが楽しくて、同じ所を執拗に責めあぐねたりと、
我ながら性根の悪いことをし、意地の悪い笑みを浮かべつつ、
じっと汗をかきながらそれに耐える秋子さんを眺めたりしていた。

「ああっ・・・・」

 秋子さんの悩ましげな声は、一分余りも続いたが、俺にはそれがたったの一瞬のように思え、
きっと秋子さんは一時間ほどにも長く感じていたのだろうと思う。
 それぐらい、激しいマッサージだった。

 さて、左足も滞り無く終わった。

「さて、秋子さん、次は背中ですよ」
「はぁ・・・はぁ・・・はい、お願いします」

 ではさて・・・さすがに、足の付け根に腰を下ろす・・・・のは恐れ多いから、
 俺は中腰の体勢になって、秋子さんを挟み込むような体勢をとる。
 これだって、見るように見れば充分危険な体勢だと思うが。

 では、まず背骨沿いに・・・そろそろと親指をあてがい、緩急を付けつつ上方へとせり上がるように指を動かす。

「あふ・・ああっ・・」

 秋子さんが鼻に掛かった嬌声をあげる。
 その声は、本人の意図せざる所で、俺の情欲を刺激するばかりだった。

「どうですか?秋子さん・・・ずいぶん、こっているようですが」
「はぃ・・・そうですね・・・あああっ!」

 秋子さんが答え終える前に、俺は舞直伝のツボに強く指を沈める。
 その途端に漏れいでる喘ぎ声に、俺は自分が喜びに震えるのを感じた。

「あっ・・痛いです・・・祐一さん、」
 秋子さんが眉をしかめ、苦悶の表情を浮かべる。
「まだまだ、これからです」

 肩胛骨の周りを、執拗に責め立てる。
 ニット越しに感じる、女性特有の柔らかな感触が心地いい。
 さらには、近くのツボを二点同時に刺激する。

「あっ、あっ、あっあああっ!や、祐一さん、もう、堪忍して下さい」

 ついに秋子さんの喉から哀願の言葉が絞り出された。
 しかし俺は、ただ薄笑いを浮かべ、その願いを聞き入れず首筋にそっと手を伸ばした。

「!!!」

 ふるふるっ

 秋子さんの身が僅かに震える。
 俺は、それを助長するかのように、指を滑らせ、喉元にまで手をはわせる。
 それに対応して、秋子さんの震えもだんだんと断続的に、激しくなっているようだった。

「や、祐一さん、くすぐったいです・・・」
「さ、仕上げですよ・・・・・」

 それでもまだ、俺は許さず、首の付け根に、ぐっと親指で力を込める。

「あ、あ、あ、」

 たまらず秋子さんの首がすくむ。俺は一旦手を離し、それではいけませんよとでも言いたげに、秋子さんの細い肩に手を伸ばし、
ゆっくりと力を込めてせり上がった肩を沈める。

 観念した秋子さんが力を抜くと同時に、再び首の付け根のツボを押さえ込む。

「ーーーーーーーーーーー!!!!」

 秋子さんが声にならない叫びをあげる。

 俺は、いい知れない快感に打ちふるえた。





「さて・・・こんな所でしょうか」
 あらかた終えた俺は、ベッドの淵に腰掛け、秋子さんの反応を待った。
「・・・ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ」
 秋子さんはベッドに突っ伏して、マッサージの余韻をこらえているようだった。
 トレードマークの三つ編みが無造作に転がっている。
 電灯の下に照らし出される汗ばんだ秋子さんの顔は、傍目にも悩ましげで、俺の心は十分すぎるほどの満足を得る。

 ふと・・・・

 秋子さんの手が、傍らに投げ出されているのに気づいた。

 おお、そう言えば手のひらのマッサージはまだだったな・・・
 秋子さんの手だ、きっとすべすべで綺麗な手なんだろう。

 と、俺はその手のひらをまじまじと見つめる。


 ・・・・


 俺は愕然とした。
 俺の目に映ったそれは、想像していた映画女優のような美しい手ではなく、
所々ひびきれた、普通の主婦の手であったからだ。

 そこで、俺は、ハッと気づいた。
 いつもいつも、俺達のために家事を一手に引き受けてくれている秋子さん。
 不平も言わず、一生懸命に・・・
 にこやかに、逞しく・・・・
 そんな、母の手が、綺麗なままで居られるわけ無いじゃないか。

 俺は思わず秋子さんの手を取り、強く握りしめていた。

 ・・・・・・いや、違う。
 これは、決して醜い手なんかじゃない。
 この、ひびきれた、かさかさの手は、
 家族の、「母」の、

 美しい、手なんだ。
 世界一美しい手だ。

「祐一さん、次は、手、ですか?」

 気がつくと、秋子さんが俺の方に向き直って、自分の手を恭しく持っている俺を不思議そうに眺めていた。

 その瞳は一寸の曇りもなく、俺の事を家族として信じている真っ直ぐな瞳だった。
 だから尚更、俺は自分の心の奥底にあったどす黒い感情を見透かされているような気がして、
恐れ入って縮こまり、ただ呆けたように呟くしかできなかった。

「秋子さん・・・」
「はい?」

 俺は、さっきの不埒なマッサージを心から後悔した。
 いくら暴走していたとはいえ、秋子さんに、あんな事をしてしまうなんて・・・・
 
 どうしたらいいんだ・・・・
 ああ・・・・・謝って済まされることじゃあ・・・・ない・・・かな・・・・

 恥じ入った俺は、どう言ったらいい物か、二の句を告げないでいた。

 すると、秋子さんは、一言・・・・・
「祐一さん、さっきのマッサージ、気持ちよかったですよ」

 えっ・・・・
 俺は顔を上げる。

「秋子さん・・・」
「ちょっと、痛かったですけどね」

 そう言って秋子さんは悪戯っぽく笑った。

 その笑顔に、罪の意識に苛まれていた俺の心は、どれほど救われたことか。

 秋子さん・・・
 俺が、あんなひどいマッサージをしたって言うのに・・・
 いや、秋子さんのことだ。
 俺の考えなど、もとよりお見通しなのかもしれない。

 やはり、秋子さんにはかなわないな・・・・

 まあ・・・・どっちでもいい。
 とにかく、俺は心持ちはどうであれ、秋子さんにマッサージをしたのだ。
 ちゃんと、責任を持って、マッサージを最後までやらないとな。

「それでは、仕上げの、手のひらマッサージです」
「はい」

 秋子さんの未だ少し汗ばんでいる手のひらに、親指をあてがう。

 ふにふに。

「あっ・・・」

 できるだけ・・・・

「気持ちいいですね」

 優しく・・・・

「・・・・・・」

 柔らかく、包み込むように・・・・

 心をこめて・・・・

 日頃、俺達が秋子さんにお世話になっているように・・・・

 さっきの反省と・・・日ごろの感謝をこめて・・・

 ふにふに・・・・

 秋子さんは、そんな俺の事を、頬に手を当て、目を細めて見つめていて・・・・

・・・・・

・・・・・
















 それは、いい加減様子を見に来た名雪が、
「仲睦まじいよ〜」と訳の分からないことを言いながら乱入してくるまで続いた。




(終わり)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さて・・・私は、アシスタントの方が来る前に逃げ出しませんと・・・・
「何かおっしゃいました?」

ひぃぃぃぃ!貴女は!
「はい、こちらにいらして下さいね」

助けて!誰か!うわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・
「往生際が悪いですよ」


・・・ずるずるずるずる(引きずられて、物陰に姿を消す)・・・・


(十分後・・・・)


・・・・・・F.coolで・・・す・・・
「改めまして、アシスタントの、水瀬秋子です」

・・・・・・
「読んで下さって、有り難う御座いました」

・・・・・・・・・・・・・・・・たす・・・・けて・・・・
「F.coolさん、命があるだけ感謝して下さいね」

・・・・・・・・・・・・・・・・
「よいこは、真似してはいけませんよ」

・・・・・・ジャム・・・いや・・・・・
「それでは、またお会いしましょう(ニッコリ)」


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