愛の浪漫劇場『ぷちしおり その7』
※えっちです。
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「ん、んっ…祐一さん♪」
甘えた仕草ですり寄ってくる栞を抱き締め、背中をさすってやる。
「うふぅ」
栞はうっとりと微笑み、俺の胸に頬ずりをしながら、ごろごろとのどを鳴らしている。
柔らかな栞の躰の温もりを堪能していると、幸せな気持ちというか、安らいだ気分になれる。
「栞」
優しく呼び掛けながら、丸いほっぺたを撫でた。
「あ、ん…えへへ」
ふにゃっと可愛らしく瞳を細めて、にっこり微笑む栞。
ふわふわ柔らかな頬を指でなぞっていくと、目元の近くに、さっき流れた涙の跡がまだ残っていた。
「ちょっと、こっちにおいで」
栞の背中を抱き寄せ、顔を近付ける。
「え? あっ…ひゃん♪」
頬に付いた涙の跡を舌で舐め取ると、栞は歓声を上げてこそばゆそうに躰を揺すった。
栞の反応が面白くて、もう一度舌を這わせてみる。
「きゃ♪ …ん…ふふっ」
栞はぶるっと腰を揺すって感じてから、穏やかに微笑んで俺を見据えた。瞳の奥に、悪戯っぽく煌めく光りが見える。
「栞」
抱き寄せて、すべすべ柔らかな栞の絹肌に何度も舌を這わせる。
「あっ、んっ、きゃふ♪ やっ、あん…ん、あふっ…ひゃうっ♪」
ぞくぞくと背筋をわななかせ、可愛らしく身悶える栞。
栞のきめ細かな餅肌は、柔らかいうえに甘くていい匂いがして、病み付きになりそうな旨味が感じられる。可愛らしく悶える栞の仕草と相俟って、ついつい何度も繰り返していると、
「あ、んん…んふぅ、はぁ…あぁ、あん」
いつの間にか栞が、荒い息を吐きながら、疼くように腰を揺すっていた。
「ん?」
嫌がらせたのかと思い、唇を離すと、栞は顔を上気させながら、潤んだ瞳を向けた。
「はぁ…祐一しゃん…」
俺をじっと見つめた栞は、ほぅっと淡い吐息を漏らし、もじもじとはにかみだした。
「どうした」
「あ、あの…その…」
栞は少し間を置いて言い淀んでから、
「えっと…ほっぺたじゃなくて…く、唇に…ちゅーして、欲しい、でしゅ…」
消え入りそうな小声で呟き、ふにゃふにゃ恥じ入った。
栞はお預けをされた仔犬のように、期待に満ちた瞳を向けている。
「……」
まあ、キスぐらいならいいか。本音を言えば、俺もしたいし。
「分かった」
「わぁい♪」
にこーっと、こっちが嬉しくなるような、幸せなそうな笑顔を浮かべる栞。
「おいで、栞」
「はい」
こっくり頷いた栞は、素直に躰を預け、顔を寄せてきた。
小柄を通り越した小さな肢体を、そっと抱き締めると、幼い子ども特有の高めの体温が、じんわりと染み入ってくる。
「はぅ…祐一しゃん…」
俺の顔を覗き込んだ栞は、上気した頬を可愛らしくほころばせると、慎ましく瞳を伏せた。
目の前の、あどけない美貌を見つめる。
幼いという言葉では追い付かないような、無垢で可愛らしい顔立ちの幼女が、淑やかに目蓋を伏せて、ごく自然な仕草で唇を奪われるのを待っている。
「……」
今更ながらに背徳感が込み上げてきて、金縛りのように動けないでいると、
「ん…どうしたんでしゅか?」
待ちきれずに目蓋を開けた栞が、不思議そうに小首を傾げた。
「うっ」
その可愛らしい仕草と、澄んだ声音に、俺の中で何かが外れたような気がした。
「いや、何でもない」
低い声で答えて、甘美な誘惑に導かれるように、栞の躰を抱き寄せた、
栞の頬に手を添え、丸みに沿って撫でる。
「あ、んん…♪」
栞はうっとりとのどを鳴らし、もう一度瞳を伏せた。
「栞」
厚みのない唇に半ば魅入られながら、顔を近付ける。
「んっ…」
唇が重なり合う瞬間、栞は小さく息を呑んだ。
「…ぅ」
唇がそっと触れ合い、一つになる。
栞の唇は素肌と同じく、柔らかく瑞々しかった。ふんわり甘く蕩けるような口唇の感触を、ゆったりと味わう。
「…ん、んん」
栞の鼻息が、さわさわと俺の頬を撫でる。仄かに甘い女香が鼻腔に流れ込み、俺の意識を溶かした。
「ふぁ…あ」
長いような短いようなキスが終わり、どちらからともなく唇を離す。
「…んふぅ」
伏せていた瞳を薄く開いて、夢見心地のような表情で惚ける栞。舌を出して、可愛らしい仕草で唇を舐めてから、ようやくにこっと微笑んだ。
「…えへ…」
栞は俺の顔を見つめると、恥じらいがちに頬を染め、もじもじと躰をくねらせた。
「……」
恋人と唇を交わした満足感と、幼女に悪戯でキスしてしまったかのような罪悪感という、倒錯した二つの感覚に囚われていると、
「あの…祐一しゃん」
俺の顔を見つめた栞が、か細い声で呼び掛けてきた。
「うん?」
「えっと…」
栞は上気した顔を隠すように、俺の胸板に頬を寄せ、
「…もう一回…いいでしゅか?」
「へ?」
「今度は、その…わたちから、させて下しゃい」
恥ずかしげに声を抑えて、囁くように呟く栞。
不意を衝く発言に俺が戸惑っていると、栞はぐっと顔を近寄せて、
「…だめでしゅか?」
鼻先が触れ合うような距離で、再度おねだりしてきた。
「え、えっと」
「祐一しゃん…お願いでち」
今にも唇を差し出してきそうな表情で、静かに囁く栞。
間近に迫ったあどけない美貌と、切なげに濡れた瞳、頬に拭き掛けられる甘い吐息に、くらくらと目眩がした。
いつの間にか口の中に溜まっていたつばを飲み込み、
「駄目じゃない。…おいで、栞」
ごく自然にそう返事をして、手を栞のほっぺたに伸ばし、そっと触れていた。
「あ、ん…祐一しゃん」
うっとりと瞳を細めた栞は、ぽっと目元を朱に染めると、恥じらいがちに唇を差し出してきた。
「…ん」
栞の匂いが近付き、温かく湿った感触が唇に触れる。
「ん、ふ…んん」
栞は今度は目蓋を伏せずに、幸せそうに瞳を細めたまま、うっとりと唇を触れ合わせている。
さっき舌で湿らせていたからか、栞の唇はしっとりと柔らかみが増していて、気持ちがいい。まるで俺と栞の互いの唇が溶け合ってしまったかのような心地よさに、眼がチカチカした。
「…ふぁ」
淡い吐息を漏らし、栞がそっと唇を浮かせた。
「……」
名残惜しく思いながら、無言で見つめると、栞も寂しげに瞳を潤ませている。
「栞」
「…はい」
短い会話を交わし、どちらからともなく、唇を寄せ合った。
「ん…ぅん」
呼吸をするような自然さで、唇が一つに重なる。
「ふぅんっ…んん」
うっとりとのどを鳴らし、幸せそうに瞳を細める栞。
唇を重ね合わせたまま、栞を抱き締めた腕を動かし、小さな背中をゆっくりと撫でてやると、
「んふぅ、うぅ、ぅん」
栞は顔をほころばせ、こそばゆそうに腰を揺すった。
「う、ん、んん」
とろとろと柔らかな唇の感触と温もりに、頭の奥の熱が広がり、思考が散り散りになっていく。
口付けたまま、栞の瞳を見つめ、舌をほんの少し動かす。
「…ん、ふ」
察しのいい栞はすぐに瞳を細めて微笑み、唇を薄く開いた。
「…あ」
栞の瞳が潤み、細いのどがこくんと音を立てる。
「…ぅん」
唇の隙間から、栞の口内に舌を差し入れる。ほとんど同時に、栞の舌とぶつかった。
「んぁ」
栞の舌は、手足や躰と同じに小さく温かで、ほんのりと甘い味がした。
軽く舌先を触れ合わせてから、巻き付けるように舌を絡める。
呼吸に合わせて揺れる背中を撫でてやりながら、栞に無理をさせないように、舌をゆっくり動かし、口の中をくすぐるように這わせていく。
「…んふぅんっ、んっ、んぅう」
栞はふにゃっと可愛らしく顔をほころばせ、疼くように腰を揺すった。
「…あぁ…んふ」
喘ぐように息を吐きながら、栞も舌を出してきた。
ちゅっ、ちゅっと唾液の掻き混ぜられる水音が響く。
「あ、ん…ん、うう、んんっ」
快楽を求めて、短い舌を懸命に動かし、のどを鳴らす栞。粘膜の絡み合う湿った音と、唾液を啜る水音が、重なった唇の隙間から漏れ出る。
「ん、んっ、んふぅ、うぅん…んん、あぁ…っ」
栞のあどけない美貌に、淫蕩な媚笑が浮かんでいる。
「んっ、んふ…うぅ〜」
うっとりとのどを鳴らしながら唇を押し付け、艶めかしく舌を差し出して唾液を啜る栞。潤みきって焦点を失った瞳が、妖しげに煌めいている。
「んっ、うぅん…ふぁ、はぁ…んん」
栞は途切れ途切れに唇を浮かして切なげな喘ぎ声を上げながら、また直ぐに顔を押し付け、音を立てて舌を絡めてくる。
「んっ、んちゅ、んっ…ふぅ、うぅん」
疼くように揺さぶられる腰を撫でてやると、
「んぁ、ふぁ、はぁあぁ…」
栞はぶるぶるとお尻をくねらせて身悶えた。
幼い肢体を精一杯に伸ばし、懸命に舌を絡める栞の仕草が、可愛らしくてたまらない。うずうずと左右に揺れる腰を撫でてやっていると、
「ん、ふぅっ、んんっ…あぁ」
栞がびくっと肩を震わせ、淡く嘆息しながら唇を離した。唾液が銀糸になって唇から伸び、音もなく千切れる。
「…はぁ、あぁ…ん」
栞は唇を薄く開き、ぼんやり呆けている。
「どうした」
呼び掛けてみると、栞ははっと瞳をまたたかせ、急にもじもじと恥じ入りだした。
「えっ、あっ…そ、その、あの…」
「? 気分が悪くなったのか」
栞はふるふると首を横に振り、
「いえ、違いましゅ…えっと、その逆で……き、気持ちよくなっちゃって…えへへ」
恥じらいがちに人差し指を絡ませ、誤魔化し笑いをする栞。どうやら、軽い絶頂を迎えただけらしい。
ほっと安堵しながら、栞の顔を覗き込んで、
「なんだ、キスだけで、気持ちよくなったのか」
からかうように言うと、栞は唇をわななかせて恥じ入った。
「え、えぅぅ…だって、だって…仕方がないじゃないでしゅか」
ふにふにと恥じらいながら、栞は上目遣いに俺を見つめ、
「…祐一しゃんに抱っこされて部屋に連れてこられて、いきなりベッドに入れられちゃったんでしゅよ? わたちだって女の子なんでしゅから、その…え、えっちな気持ちになっちゃいましゅよ」
小声で囁き、慎ましげに顔を伏せる栞。
「そういうものか」
「そういうものでしゅ」
栞は顔を上げて、きっぱり頷いた。それから、夢見る少女のようなうっとりとした表情で、
「…祐一しゃんの匂いに包まれて、ずっとドキドキして…それだけで、すごく幸せな気持ちになっちゃいそうで…ふぅ♪」
蕩けそうな甘い囁き声に、こっちも気持ちが昂ぶってくる。
「えっと…それに…」
言葉を途切れさせ、ちらっと意味ありげに俺を見つめる栞。
「……好きだって、言ってもらいまちたから…」
栞の幼い美貌が、ふわっと可愛らしくほころんだ。
栞は顔を伏せたまま、俺の空いている手を握り締め、
「祐一しゃん…触ってみて下さい」
栞に導かれ、慎ましい膨らみに触れる。高めの体温と一緒に、早鐘のような鼓動が手の平に伝わってきた。
「…どうでしゅか?」
羞恥に震えながら、控え目に訊ねる栞。
胸の奥を疼かせるような可憐な仕草にくらくらしながら、
「ああ…ドキドキしてる」
低い声で答えて、栞の胸板に指を這わせた。
「あ、ん…♪」
栞がぴくっと背中を震わせ、短い嬌声を上げた。
栞の躰の線に沿って手を動かし、起伏に乏しい肢体をなぞるように指を滑らせる。
「はぁ、あん…んん、あぁ…」
軽く手の平を這わせるだけの愛撫に、栞はぞくぞくと腰を揺すって身悶えた。
「栞」
「はぁい…ん、ぅん」
抱き寄せると、栞は淡い吐息を漏らし、自分から顔を近付けて、唇を差し出してきた。
「んん、ふぅ…」
唇が重なるのと同時に舌が絡み合い、粘った水音が隙間から漏れ始める。
「うぅん、んっ、んんぁ、はぁ…ぁはぅ」
悩ましげにのどを鳴らし、キスを愉しむ栞。短い舌がとろとろと蠢き、甘酸っぱい唾液が流し込まれてくる。
栞の胸を撫でていた手を滑らせ、背中、腰を通ってお尻に触れる。スモック越しにお尻に手を這わせた途端、
「んっ、んぅっ…あぁ」
栞の小さな躰がわななき、浮いた唇から掠れた喘ぎ声が漏れた。
火照って熱くなったお尻を、そろそろと撫でる。ふっくらとした丸みに沿って手を這わせ、指を押し込んで揉みほぐしたりしながら、その柔らかみを愉しむ。
「…あっ、あぁん、あぁっ、はぁん…んん、あぁ」
栞は鼻に抜ける啼き声を上げながら、もがもがと肩を揺すり、焦れったそうに内ももをこすり合わせている。
「栞」
「はぁ、あ、あぁん…んんっ」
頬を上気させて荒い呼吸を繰り返している栞に顔を近付けて、唇を奪う。
「んっ、んぁ、ふぁっ、はぁっ、あ…んん」
瞳をうっとりと潤ませ、嬉しそうに舌を出して応える栞。短い手が俺の肩に添えられ、寝間着が握り締められた。
深いキスを交わしながら、両手を栞のお尻に添え、ふにふにと揉みしだく。まろやかな柔らかさが手の平に伝わってきて、眼が眩むような心地よさだった。
「あぁ、はぁ、ふぁっ…あぁん、んん、ぅんっ…」
淫蕩な媚笑を浮かべた栞は、喘ぎ喘ぎ唇を浮かしながらキスを求めてくる。
「んっ、んちゅ、ぅふぅ…はぁっ…祐一しゃぁん」
栞が舌足らずな声で呟き、感極まったように体重を掛けてきた。
「んっ…どうした」
栞は顔を近付けると、きらきらと煌めく瞳で俺を見据えた。
「ふぅ、はぁ…仰向けに、なって下しゃい…わたちが、上になりましゅ」
切羽詰まった表情で囁く栞が可愛くて、自然に手が頬を撫でていた。
「ああ、分かった」
頷いて、栞を抱っこしたまま躰を転がし、仰向けになる。
「あん♪ …えへへ」
本当に嬉しそうに微笑んだ栞は、ぎゅうっと体全体を押し付け、ごろごろとのどを鳴らした。
小さな栞の躰は、羽毛布団よりも軽く柔らかく、高めの体温が気持ちいい。
「栞」
頬を撫でていた手を滑らせて、肩からうなじに回し、そこから髪の毛をゆっくり掻き上げる。
「あ、んん…はぁ♪」
うっとりと嘆息し、甘えた仕草で腰を揺する栞。淡い色合いの瞳が、その奥の情炎で煌めいている。
「…うふぅ」
鼻を鳴らして微笑んだ栞が、顔を近付けてきた。薄桃色の舌を出して唇を湿らせ、
「んっ…ぅちゅ」
唇と舌が同時に触れるような、甘いキスをされた。
「えへ…んん、ん♪」
深みのある媚笑を浮かべた栞は、短い手を俺の頭に回して押さえ付けると、音を立てて吸い付き始めた。
「んっ、んちゅっ…ぅん、ぅちゅ、ちゅっ…ふぁ、はぁ、ぁむ…んん♪」
唇だけでなく、頬や鼻先、あごの下にまで唇と舌を這わせていく栞。こそばゆい感触と甘酸っぱい匂い、そして淫蕩に顔をほころばせる栞の媚態に、くらくらした。
しばらく栞の好きなようにさせて、その可愛らしい仕草に見惚れる。
「んっ、んふっ、はぁうっ…ふぅ、う…んっ、んん〜」
うずうずと焦れったそうに腰を揺すっている栞の腿に手を伸ばし、そっと触れた。
「はぅんっ♪ …ん、んふぅ…」
過敏になっていた栞が、びくんと顔を浮かせて喘いだ。すぐに蕩けた媚笑を浮かべ、またちゅっちゅっと音を立てて吸い付き始める。
上気した柔肌をそろそろと撫でていくと、
「あっ、あっ、あぁっ…はぁんっ」
栞は薄桃色の舌を出したまま、ふるふると全身をわななかせた。
しっとりと吸い付くような餅肌の感触を愉しみながら、手の平を上に滑らせていく。スモックの中に侵入させ、ふっくら膨らんだお尻に触れた。
「あ、んんっ! …あぁ、はぁ」
ぶるぶると腰を揺すり、待ちかねていたように顔をほころばせる栞。
まん丸い珠型のお尻は程良く火照っていて、溶けかけた丸餅のように柔らかい。指が沈み込んでいくようなふわふわとした手触りを何度もこね回す。
「あん、うぅん、ぅん、あぁっ…ふぁ、はぁっ、あぁんっ」
栞は疼くように躰を揺すりながら、口を大きく開けて喘いでいる。
丸みに沿って手の平を這わせたり、柔肉に指を食い込ませたり、割れ目をなぞってくすぐったりすると、
「あはぁんっ、あぁっ、あんっ、あんっ、あぁ…ふぁ♪」
栞は全身を跳ねさせながら、弾けるような嬌声を上げて身悶えた。
まろやかなお尻の形を歪めながら、やわやわと揉みしだいているうちに、栞の息がどんどんと荒ぶってきた。
「んふぅっ、はぁ、ふぅ、あぁっ…んっ、んん」
唇の端から薄く涎を垂らし、半ば恍惚とした表情で声を荒げていた栞は、よたよたと頼りない動きで俺に覆い被さり、
「ふぁ、あ…ぁむっ」
飛び掛かるような勢いで、むしゃぶりついてきた。狙いが逸れたのか、唇から少しずれたところに吸い付かれる。
「んっ、うぅん、ふぅ…んちゅぅ、ん…」
栞は顔をずらして唇を合わせると、潤みきって焦点を失った瞳で俺を見据えながら、舌を絡め唾液を啜り始めた。
「んぅうっ、んふっ、ぅんん…んちゅ、うっ…ふぅ♪」
栞の幼くあどけない美貌が情痴に彩られ、その凄艶な美しさに思わず見惚れてしまいそうになる。
「はぁ、ふぁ、あぁ、ん…ゆぅいちさぁん♪」
息苦しげに唇を浮かせて、舌足らずな啼き声を上げる栞。疼くようにくねる躰が、時折びくっと震えるのは、小さな絶頂を迎えているからだろう。
「ん…栞」
栞の髪の毛を指で梳き、小さな頭を支えながらキスに応える。
「んっ、んふ、はぅうん…ぅちゅ、ぅん」
栞の瞳が細められ、のどが小さく鳴った。
「はぁ、ふぅ、んん…ぁむ」
栞は舌を出したまま唇を浮かせると、艶めいた表情で俺の頬を甘噛みしてきた。
「んっ…」
背筋が痺れるような感覚に、お尻を撫でていた手が止まる。
「ふふぅ…んちゅ」
栞はうっとりと瞳を細めて、今度は舌を伸ばして頬を舐めた。それから唇を押し付けて吸ってから、また優しく歯を立てる。
「ふぁ、はぁ…んむぅ、んっ…ちゅっ、ぅちゅ…ん、んん」
可愛らしい仕草で甘噛みとキスを繰り返し、幸せそうにのどを鳴らす栞。
耳たぶをくすぐる栞の甘い吐息に酔ったように、頭の奥がぐらぐらと熱くなってきた。
「栞」
か細い躰を抱き締め、お尻に添えたまま止まっていた手を動かしだす。
「あ、あん」
瑞々しい水蜜桃のような、強く握り締めたら本当に甘い果汁が噴き出てきそうなお尻を遠慮なく撫で回し、捏ね上げ、揉みしだく。
「あっ、あぁん、あっ、あぁっ、あんっ」
歓声を上げ、快楽に身悶える栞の躰をぎゅっと抱きかかえ、更に愛撫を加えていく。
「ふぅ、はぁ、うぅんっ…うぅ、ふぁ、はぁ」
全身を駆け巡る官能に、栞の頭がふらふらと左右に揺れた。
「あっ…んん…ゆぅいちさぁん♪ …うぅ、ふぅ」
悦楽に翻弄され、今にも失神してしまいそうな表情で惚けていた栞が、ふわふわと上擦った声で呟いた。
「うん?」
「…はぁ…祐一しゃんの、パジャマ…脱がせさせて、下さい♪」
俺の寝間着の襟を握り締めながら、とろとろに潤んだ瞳でおねだりする栞。
「いいけど」
「わぁい♪」
栞はふにゃっと顔をほころばせると、震える指でパジャマのボタンを外し始めた。
俺も手の動きを緩めにして見ていると、
「ん、んぅ」
栞は上から順に一つずつ外していっているが、上手く出来ずに焦れったそうにまごついている。
「…ぅ〜!」
癇癪を起こして、もがーっと吼えた栞は、襟に手を掛け、ぐっと引っ張ろうとした。
「待った、栞」
栞の指に手を被せ、そっと押し止める。まあ、今の栞にボタンを引き千切る力はないだろうけど。
「ほら」
残っていたボタンを手早く外してやると、栞は恥ずかしそうに顔を伏せて、
「えぅ…すみません」
小声で呟いて、寝間着の前を開いた。
「…はぅ」
俺の胸板に見惚れながら、うっとりと溜め息を漏らした栞は、愛おしげな表情を浮かべ、小さな手でぺたぺた触りだした。
鎖骨の辺りから腹筋まで、満遍なく撫でてから、
「えへ…」
そろそろと顔を寄せ、ほっぺたを乗せた。
「ふわぁ…温かいですぅ♪」
上擦った声で呟き、体全体を揺するようにして頬ずりする栞。ふわふわの絹肌が胸の上を這い、痺れるような感覚が込み上げてきた。
「し、栞っ、それ、くすぐったい」
ひっくり返りそうな声で呼び掛けると、栞は頬を寄せたまま目線だけ向けて、
「ん…もう少しだけ、我慢ちて下しゃい」
そう言って、また顔を押し付け、むにむにと頬ずりし始めた。
「ああっ」
「んふぅ、祐一しゃんの匂い…」
夢見心地のような囁き声と同時に、栞の舌が胸筋を這った。
《その8に続くんでち》
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星牙でございます。
マキ「マネージャーの小原マキです」
ようやく火が点いてきたよ。やはり、浪漫系はこうでないとね。
マキ「淡々と言うな」
うん、じゃあ、熱く言おう。
次回は栞嬢が四つん這いになります! それどころか脚を自分から開き、ひっくり返され、更にスンゴイ事に!
マキ「やめれー」
お読みいただきありがとうございました。ご意見、ご感想はこちら→hosikiba@hotmail.comまでどうぞ。
マキ「それでは、ご機嫌よう」
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