愛のコント劇場『お茶目な秋子さん お風呂上がりでGO編』
※えっちです。
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「はぁ……」
秋子はゆったりと湯舟に浸かり、物憂げな溜め息を吐いた。温めのお湯が、秋子の躰に溜まった一日の疲労を溶かしていく。
「ふぅ」
おとがいを反らして天井を見上げながら、緩やかな仕草で湯をかき混ぜる秋子。お湯に浸(ひた)された肢体が桃色に火照り、豊熟した乳房が光の屈折で殊更大きく見えていた。
浴室を出た秋子は、脱衣所でバスローブを羽織った。風呂が空いたことを伝えに祐一の部屋に行こうとして、ふと立ち止まる。
「…下着を付けなくても、構わないかしら」
甥とはいえ、思春期の男の部屋に、裸身にバスローブを羽織っただけの無防備な格好で行くことに躊躇いを感じ、逡巡する秋子。
「…すぐに部屋を出れば、大丈夫ですよね」
秋子はあまり深く考えずにそう結論を出し、祐一の部屋に向かった。
階段をのぼり、祐一の部屋の前に着く。ドアを軽くノックして、
「祐一さん。お風呂、お先に失礼しました。空きましたから、どうぞ」
呼び掛けて、しばらく待ってみても、部屋の中から返事はかえってこない。
「…?」
少し迷ってから、秋子はノブを回して、そっとドアを開けた。
「祐一さん…?」
ドアの隙間から、室内を覗く。
「…ぐー」
祐一はベッドに仰向けになり、寝息を立てていた。
「あらあら」
微笑ましい気持ちになった秋子は、部屋の中に入り、ベッドに近付いた。
「祐一さん、お風呂にどうぞ」
「ぐー」
再度呼び掛けてみても、一向に起きる気配がない。
「うふふ、祐一さんたら」
祐一の寝顔に、やんちゃだった幼児時代の面影を見付けて、くすくす微笑む秋子。
「祐一さん、起きて下さい」
秋子は祐一の肩に手を添え、優しく揺さぶった。
「…ん」
伏せられていた祐一のまぶたが微かに痙攣し、呻き声と共に開かれる。
「祐一さん、お休みになる前に、お風呂に入って下さい」
寝起きの祐一を見て、更に母性本能を刺激された秋子は、可笑しそうに微笑みながらそう言った。
「祐一さん」
秋子は無防備に身を乗り出し、祐一に覆いかぶさるように顔を覗き込んだ。
「……」
寝惚けていた祐一は、意識より先に、感覚で目の前の秋子を認識した。
風呂上がりの火照った肢体から薫る女香、バスローブを大きく隆起させた豊満な乳房、引き締められた柳腰、成熟した大人の女性のラインを描く臀部。
祐一の本能が、秋子を優しく朗らかな叔母ではなく、熟れきった美女として捉えた。
「…祐一さん? どうかなさったんですか」
ぼんやりと自分を見つめる祐一の視線に訝しげなものを感じた秋子は、小首を傾げて祐一の顔を覗き込んだ。その瞬間、祐一の獣性が爆発した。
「…秋子さんっ」
祐一は名前を呼ばわりながら、秋子の細腕を捕まえ、ぐっと引き込んだ。
「あっ」
ベッドに倒された秋子の肢体が、バネに弾んでぼんっと跳ねた。
「……え? あ?」
仰向けにされ、覆い被さられた秋子は、自分がどうなったのか分からず、またこれから何をされようとしているのかも思い付けずに、きょとんとした表情で祐一を見つめる。
「秋子さんっ」
祐一は飢えた野獣のような切羽詰まった表情で、秋子のバスローブの襟元に手を掛け、迷わず左右に開ききった。秋子のまろやかな乳房が大きく弾みながら飛び出し、露わにされる。
「あっ、きゃあっ」
ようやく状況に気付いた秋子は、慌てた様子で声を上げた。
「な、何をなさるんですか、祐一さんっ。いけません」
上擦って掠れた声で、制止をする秋子。無論、一度理性のたがが外れた男が、そんな言葉を聞くはずもない。
まだ火照って薄桜色に染まっている乳房に一瞬見入ってから、祐一は秋子の胸元に顔を寄せ、その豊満な乳房に躊躇なくかぶりついた。
「あっ、ああーっ!」
夫を失って以来、十数年ぶりの感覚に、秋子の躰は大きく弓なりに仰け反り、唇からは歓喜の悲鳴が漏れ出た。
豊穣な乳房が、荒々しく揉み上げられ、こね回される。乳首は口に含まれて吸い上げられると、すぐに勃ち上がった。
「はあっ、あっ、あっ! …ああんっ!」
祐一の激しい愛撫に、秋子の躰が跳ねる。
「あっ、あっ…! …だ、だめ…っ、祐一さんっ…ゆ、許して…」
痺れるような快感に抗いながら、弱々しい声で懇願する秋子。祐一はその言葉に耳を傾けず、両手で乳房を揉みしだき、鼻息を吹きかけながら、執拗に乳房をねぶり続ける。
「はぁっ、あっあ、ふぅっ…! …い、いっ…いけません、祐一さん…い、今ならまだ、私も怒りませんから…ああ!」
勃ちあがった秋子の乳首に、祐一の歯が当たるのと同時に、秋子の背筋に電気が走り、言葉が途切れた。
「あっ、あ…あっ、はぁっ、はぁ、ああっ、はぁんっ…んんっ!」
言い様のない感覚に疼く肢体を、小刻みにわななかせる秋子。
「はぅっ、ふぅっ、うぅんっ、んん…!」
秋子自身も忘れかけていた、情欲の炎が秋子の躰の奥で燃え盛り始めていた。
秋子の生家である鳳丞院(ほうじょういん)家は、『結婚するまで女は操を守るもの』という風潮が当たり前の旧家であった。
その鳳丞院の次女に生まれた秋子は、性の目覚めが比較的早かった。学生時代には、初体験を済ませた友人を羨望の眼差しで見つめ、その話しに聞き惚れ、それこそ垂涎の思いで自分が女になる日を夢見ていた。
しかし秋子が中等部に通っているころ、秋子の姉、美春(みはる)が駆け落ち同然に嫁ぎ、鳳丞院家を出奔するという事件があった。
長女を失った鳳丞院家には、せめて秋子を手元に置き留めておきたいという思惑があり、自由な恋愛を禁じられた秋子の願望は、長い間燻り続けることになった。
結局、秋子が仕事場で出逢った皆瀬雄一と(姉に倣ったわけではないが)駆け落ち同然に結ばれたのは、三十路を越えてからだった。
しかし、結婚後半年を待たずに雄一は事故で早世し、後には秋子と、雄一の忘れ形見の名雪が遺される。
結果として、名雪の母親であることを強いられた秋子は、自らの躰を情痴の業火に焦がし続けることになったのであった。
雄一を失った後も、秋子の躰は常に快絶と情欲を求めていたが、秋子自身の貞淑で自律的な性格により、何とか抑え込まれていた。
だが秋子の深奥で消えることなく燻り続けていた情炎は、いま甥である祐一によって強引に解き放たれ、既にその炎の舌先は秋子の躰を舐め始めていた。
「はっ、はぁ、はぁっ、はぁっ、ああ…!」
十数年ぶりの感覚に半ば怯えていた秋子は、躰がほぐれていくと共に性感を目覚めさせ始め、僅かずつ情痴の表情を晒し始めていた。
「…はっ、はぁっ、はぁんっ、あんっ…、…んんっ…だめですよ、祐一さん…あっ!」
口先だけで拒みながら、躰を小刻みに揺らし、内ももをすり合わせる秋子。自然に躰がくねるように動き、唇からは甘い吐息が漏れ始めていた。
「はぅんっ、んんっ、んふぅ、ふぅっ、はぁっ…ああっ…!」
乳房に鼻先を埋めて舌と唇を動かす祐一を、受け入れるように抱き締める。
「あっ、はぁっ、はぁうっ、ふぅっ、はぁっ、あっ、あっ! あっ、ああ、あぁうっ!」
かん高い声で喘ぎながら、乳房から送られてくる快感を享受する秋子。既に秋子の頭から、祐一を拒む意志はなくなっていた。
「あっ、ああっ、あんっ、あぁんっ! …あぅっ、あぁうっ、うぅん…ふぅ、はぁ…んっ、んんっ、んぅ〜っ!」
秋子が求めるのは、その熟れた肢体全て…つま先から、髪の毛一本に到るまで…を焦がし尽くすような、凄絶な昂ぶりと紅蓮の情炎だけだった。
「あああああああ―――――――――っっっっっっ!」
私は思いっ切り悲鳴を上げながら ばたんと文庫本を閉じました
はあ ふう はあ ふう
呼吸を整えてから 改めて文庫本の表紙を見ます
『皆瀬秋子情欲シリーズ50 情欲未亡人第三夜 〜狂艶情婦〜』
あああああ またこんな言い訳の効かないタイトルを
それにしても 50冊目ですか
私の秘密の本棚には 情欲シリーズが1から49と外伝三冊 全部揃ってますけど
はぅ どうして私は 何度も失敗しているのに このシリーズの本を買ってしまうんでしょうか
自分(とそっくり)な名前が出ているから というのはありますが
それ以外の理由としては
作中の秋子さんと祐一さんを 現実の私と祐一さんに投影して 自分を慰め げふげふ
いずれ訪れる私と祐一さんの逢瀬のための予習 げふげふげふげふ
「はぅっ」
そんな理由しかないんですか
ええと ええと 他の理由は
そ そう 私は読書家だからです 本当ですよ
でも最近はこの手の本しか読んでいないような気も
「はふん」
ほほに掛かった汗を拭いて 帯の謳い文句を見てみます
『居候の甥と美貌の叔母 二人の躰が絡まり合い紡ぎ出される情欲と痴態の狂艶(きょうえん)』
この本の主役の皆瀬秋子さんと準主役の相沢祐一さんは いつもは多種多様な関係ですけど 今回は基本の甥と叔母なんですね
つまり私と祐一さんにそっくりということです
あ いえ 私と祐一さんは 肉体関係を持ったりはしていませんよ まだ
ああっ ま まだと言いましても そういう予定があるとかいう意味ではありません
でも いずれはきっと げふげふ
「はふん」
内容は 先程読んだ通り お風呂上がりの秋子さんが 祐一さんのお部屋にお邪魔して
そこで祐一さんに押し倒されてしまって
その後は 組んず解れつで しっとりで ねっとりで どっぷりで
もう 羨ましくて仕方がありません 違います
「はぅ」
考えないようにしていたんですが 実は一つ問題があるんです
この本の中では 皆瀬秋子さんは冒頭からお風呂に入っています
それで あの
私もたった今 お風呂に入っているんですけれどーっっ
湯舟に浸かって温まっている間は どうしても退屈になってしまいますから いつも本を持ってきているんです
そして 今日は選りに選ってこれなんです
ああああああ
そして そして 更に問題がありまして
今日はまだ祐一さんがお風呂に入っていらっしゃらないんです
ですから私がお風呂を出た後 呼びに行かないといけないんですっっ
ああああああああーっっ
ひょっとしたら お話しの通りになってしまうかも知れません
今から愉しみです 違います
いえ まあ 勿論 この本の話しの通りになるとは考え難いんですけれど 可能性は可能性です
事実は小説より奇なりという言葉もありますし
その理屈ですと この話しよりもスンゴイ展開になってしまうかも
どきどき わくわく 違います
でも ひょっとしたらということもありますし 一縷の望みぐらいはありますよね って望みって何ですか
当然 祐一さんが襲い掛かってきて下さること 違います
私の方から祐一さんに襲い掛かって 違いますっ
双方合意のうえに組んず解れつ 違いますっっっ
「はふん」
まあ まだお風呂から上がるのは早いですし この本をもう少し読み進めてみましょうか
・
・
「あぅっ、あぁうっ、うぅんっ、んんっ、ふぅっ…!」
祐一の躰にまたがった秋子は、髪の毛を振り乱しながら嬌声を上げ、体全体を激しく躍動させていた。
「はぅっ、ふぅあっ、はぁっ、あぅっ、ぅふぁっ、はぅっ!」
秋子の瞳は濡れて煌めき、半開きになった唇からはあられもない啼き声が漏れ続ける。
「あ、秋子さん」
仰向けになって秋子の躰を突き上げ、その媚態に魅入っていた祐一は、揺れ続ける乳房を鷲掴みにした。
「はぁあぁっ、ああっ、あんっ! …はぁっ、あぁんっ、ぅふぁっ!」
秋子の躰がくねりながらわななき、祐一を包む柔肉が痙攣する。
「んんっ…ふぅっ、ぅふぅっ、はぁっ、ぁはぁっ、ああんっ!」
秋子は満面に媚笑を浮かべ、再度淫らな舞いを踊り始めた。
蜜と腺液と粘膜とが絡み合う水音が激しさを増し、秋子の唇から漏れ出る嬌声も高さを増していく。
「ふぅっ、ふぅんっ、ぅんっ、んっ、んふぅっ、うぅんっ、ぅんっ!」
子宮口を突かれる毎に、秋子の臀部からうなじまでを電撃が駆け抜け、秋子はそのたびに軽い絶頂を迎えた。
「あぁっ、あ…はぁっ、はぁっ、ぁはぁっ、はぁっ、はぁんっ!」
絶頂の余韻にくらくらと頭を左右に揺すりながらも、秋子は更なる悦楽を求めて、何度も体重を掛けて腰を落とした。
「あっ、あぁっ、あぁうっ、あぅっ! …んっ、ぅふんっ、うぅんんっ! …ふっ、ふぅっ、ぅふぅっ、ふぁっ、あっ、はぁんっ!」
疲れて持ち上げるのが億劫になれば、祐一の上で腰をうねるように回転させ、蜜壷をかき混ぜさせる。
「うぅっ、ぅんっ、んんーっ! …んふっ、ふぅっ、うぅんっ、んんーっ!」
秋子は目眩(めくるめ)く快楽に溺れ、酔いしれていた。
湯気を立てながら舞い踊っていた秋子の躰が、快楽の大波を迎えようとし始めた。
「あぁっ、あぁうっ、はぁうっ、あぅっ、はぅっ、あぅっ、うぅっ、うぅんんっ!」
あやふやな動きを繰り返しながら、秋子の声が徐々に昂ぶっていく。
「あっ、あぁっ、あぁうっ………………んっ、あぁあぁーっ!」
悲鳴じみた叫び声が秋子の唇を突いて出るのと同時に、絶頂を迎えた躰は大きく弓なりに反り返った。
「…う、うっ!」
秋子の蜜壷が痙攣しながら収斂し、祐一はのどの奥で呻きながら、呆気なく射精した。
「ぁふんっ! …ぅんっ、んっ、んん…」
体内に注ぎ込まれた熱い迸りを受け、秋子はうっとりと鼻を鳴らし、陶然と微笑んだ。
「ふぅっ…んん…、…あふぅ…」
全身を弛緩させ、前屈みになりながら祐一の胸板にうつ伏せになる秋子。
「…秋子さん」
祐一は秋子の体温を感じながら、ほつれた瑠璃色の髪の毛を撫でた。
「んふ……うぅ…ん…」
秋子はのどを鳴らして、心地よさそうに瞳を細めて微笑んだ。
若い衝動を持て余していた祐一と、熟れた肢体を永い間疼かせていた秋子。元々、お互いのことを憎からず想い合っていた二人は、情炎の渦に巻き込まれていた。
「ふぅ…うふふ、祐一さん…」
秋子は甘えた呟きを漏らすと、躰を擦り寄せ、ゆっくり円を描くようにくねらせ始めた。
「…う」
豊熟な肢体の柔らかみを受け、のどの奥で呻いた祐一は、負けじと秋子のわき腹に手を這わした。
「あふん」
既にお互いに何度も絶頂を迎え、徐々に相手の性感を見つけ出し始めていた秋子と祐一は、じゃれ合うように互いの躰を愛撫しだした。
「んっ、んんっ…うふん、ふふふ…もう、祐一さんたら…」
くすぐったそうに声を弾ませた秋子は、濃い薔薇色に火照った顔をほころばせ、反撃に祐一の耳たぶに噛み付いた。
「あ。…お返しです」
祐一はそう言うと、秋子の秘部に触れた。
「きゃあっ、あんっ! …ずるいですよ、祐一さん…そこは、だめですぅ…んっ、はぁ、あん…」
臀部を揺すりながら抗議する秋子の声を無視し、祐一の指は休むことなく動き、秋子の秘部に刺激を与える。すぐに蜜壷から蜜が垂れ始め、祐一の指を濡らし始めた。
「あはぁっ…はっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、あっ、はぁ…!」
秋子の唇が薄く開き、熱い吐息が漏れ始める。祐一は包皮に覆われた陰核に指を伸ばし、くすぐるように弄びだした。
「ああっ、あふぅっ! …んんっ、んふぅっ、ふぅっ…ああ!」
秋子の腰が震えながら持ち上がり、小刻みに痙攣する。
「はっ、はぁっ、はぁ、あっ、ぁはぁ…」
潤みきった秋子の瞳からは、既に理性の光が消え、煌めく情欲の炎だけが燃え盛っている。
「うふぅ…はぁ、はぁ…あの、祐一さん…も、もう一回…」
早々に降参をした秋子が、上擦った声で祐一を呼んだ。
「……」
祐一は何も言わずにうなずき、秋子の唇を吸って、その肢体を抱き締めた。秋子もすぐにそれに応え、祐一を抱き返しながら、舌を出して祐一の唾液をすする。
「んっ…うぅんっ、んぅ、んちゅっ、ちゅっ…ちゅっ、んっ…んふっ、ふぅん…」
唾液と舌が絡み合う粘った音が、秋子と祐一の唇の隙間から漏れる。
躰を離した秋子は、祐一に横向きに寝かせられた。
「はぁ、ふぅ、はぁ…」
一刻も早く祐一の温もりを享受したい秋子は、全身を小刻みに震わせて、情痴にひずむ眼差しで祐一を見上げている。祐一は秋子の片脚を持ち上げ、自分の肩に乗せた。
「あっ、ああん…うう」
秋子は大きく開かれた内ももをわななかせ、羞恥に瞳を伏せた。
秋子自身は熟れた肢体と過敏症とも言える性感を持っていたが、生まれつきな性格と古風な育ちのために、享楽に耽ることに抵抗を持っていた。
また夫の雄一も節度のある人柄だったこともあり、更に結婚生活の時期も短かったため、秋子の性の経験はお世辞にも豊富とは言えなかった。
しかし、若い祐一の遮二無二な攻めにより、性感を目覚めさせられた秋子は、官能に引きずられるように嬌悶し、恥女のように祐一を求めた。また祐一もそれに呼応するかのように秋子の熟れた肢体を飽きることなく貪り、豊潤な媚体に深く溺れていた。
秋子の脚を肩に担いだ祐一は、場所を合わせて、先端を秋子の蜜壷の入り口に添えた。
「あっ、あぁうっ! …はっ、はぁっ、はぅっ! …は、早く…」
唇をわななかせながら、身動きの取れない躰を前後に揺すって、おねだりする秋子。祐一は意地悪く微笑むと、僅かに先端だけを秋子の蜜壷に挿入し、すぐに抜いた。
期待に強張っていた秋子の躰が、焦燥感で弾けるように身悶えだす。
「あぁうっ、あっ、ああっ! …いやっ、そんな…どうして…あっ! …ゆ、祐一さんっ!」
先端だけを入れてすぐに抜くという動作を繰り返す祐一に、秋子は悲鳴のような声で呼び掛けた。
「ああっ、あーっ! …はぅっ、うぅあっ! …はぁっ、ふぅっ…だめっ…も、もう許して…」
身動きできない躰を揺すっていた秋子は、顔を伏せて懇願した。
「はっ、はぁっ、ふぅっ、はぁうっ…お、おねがい…い、い…入れて…下さい…っ」
祐一は満足そうにうなずくと、秋子の脚を抱え直して、一息に秋子を貫いた。過剰に溢れていた蜜が押し出され、粘着質な音が結合部から響く。
「ああっ、あぁうぅ――っ!」
深奥まで突き通された秋子は、かん高い叫び声を上げて、早々と一度目の絶頂を迎えた。
「…ふぅ」
軽く呼吸を整え、激しく腰を揺すりだす祐一。
「うぁうっ、あぁっ、うぅあーっ!」
秋子は獣のように低い嬌声をも漏らし、恥ずかしげに瞳を伏せた。
秋子は横臥位で祐一と交わりながら、頭を揺らして髪の毛を振り乱し、激しく身悶えていた。
「はぁうっ、ぅあぁうっ、あぅっ、うぁあっ! あっ、はぁっ、あっう、あぁうっ、ふぅあぁっ!」
祐一は秋子の長くしなやかな脚を肩に担ぎ、前屈みになって体重を掛けながら、大きく腰を前後に動かし、秋子の深奥を突き崩すように攻め立てる。
「うんっ、んぅっ、んふぅ、うふぅっ、ふぅっ、ふぁっ、ふぅあっ!」
低い喘ぎ声を漏らしながらシーツを掴み、全身を駆け巡る恐悦の波に耐える秋子。
「はぁっ、はぁうっ、あぁうっ、あぅっ、はぅっ、はぅうぅ〜!」
祐一の脈動を体内に感じ、秋子は熱を帯びた自分の頭が煮沸しているような錯覚すら覚えた。
初めての側位に緊張気味だった秋子だったが、慣れていくうちにじょじょに新たな性感の刺激を享受し、更に強い快感を求めて、腰を揺すりだした。
「はぁっ、はぁっ、はぁんっ、あんっ! …んっ、んふっ、んふぅ、ふぅっ、うふぅっ!」
秋子の顔が自然にほころび、腰の動きにも拍車が掛かる。
「うっ、ふぅっ、ぅふぅっ、ぅんっ、んうぅっ、ぅふぅっ、ふぅんっ、ぅんっ、んんっ!」
粘る水音が激しさを増し、快感が加速度的に昂まる。絶頂を迎えつつある秋子は、一瞬でも長くこの快感が続くようにと祈るように願うが、その想いも虚しく快絶が訪れる。
「あっ、はぁっ、ぁはぁっ、はぁっ、あっ、あっ………あぁあぁ――っ!」
思考が真っ白く弾け飛び、全身が温かな快感に包まれたように熱く火照る。絶頂を迎えた秋子の躰は、自然に祐一の精を搾り取るようにくねり、蜜壷が引き絞られた。
「うっ!」
祐一が呻き、秋子の体内に精を注ぎ込んだ。情熱の迸りを受け、秋子の臀部が震える。
「んっんん…! …ああっ…熱…い…」
陶然と呟き、秋子は絶頂の余韻に微睡んだ。
「…ふう」
祐一は惚けた表情を浮かべて、肩に担いでいた秋子の脚を降ろした。腰を引こうとして、
「…はぁ、はぁ、はぁっ…ああん」
全身を濃い桃色に火照らせ、荒い呼吸を繰り返していた秋子は、一瞬肢体をわななかせると、手を伸ばして祐一の腕を取った。
「…だめ…」
「え…」
秋子の濡れた瞳を覗き込む祐一。
底知れない情欲が、熾き火のように秋子の全身を焦がしていた。
「…はぁ、はぁ…お願いします…も、もっと、愛して下さい…」
おぼつかない手付きで祐一の腕を取り、甘く囁く秋子。
「…か、躰が、疼いて、火照って…もう、堪らないんです…ゆ、祐一さん…」
秋子は低く抑えた声音で、一言一言区切りながら囁く。
「秋子さん」
祐一はのどの奥に込み上げてきた生唾を飲み込み、秋子に向き直ると、その手を取った。
「はぅっ、うっ、うぁっ、あっ、ああっ、あぁうっ!」
薄暗い部屋に、秋子のくぐもった喘ぎ声が低く響く。
「ふぅあっ、あっ、あぁうっ、うぁっ…! …もっ、もっと、もっと…うぅっ!」
ベランダに向かう窓に裸身を押し付けられた秋子は、背後からの激しい注挿に、身も心も狂喜させていた。
「はぅっ、うっ、うくぅっ、うっ、くっ……ぅんんぅう〜〜!」
早々に絶頂に達した秋子は、瞳を伏せ、のどの奥で呻きながら、ギッと窓ガラスを爪で引っ掻いた。
「んっ…、…ほら、まだですよ」
背後から秋子を犯していた祐一は、小さく呻いてから、またすぐに腰を振って秋子を責めだす。
「はっ、あっ、ああっ! …あぅ、あぁうっ、あっ、あっ、ああっ!」
僅かに肩を震わせた秋子は、すぐに祐一の動きに応えるように腰を振り、歓喜の嬌声を上げ始める。
「はっ、あっ、はあっ、あっ、ああっ、はぁあっ!」
絶え間なく襲い来る快絶の波に呑み込まれ、整った顔を情痴に歪ませた秋子は、この上ない幸福感に包まれていた。
・
・
ぼけー
「はっ」
いつの間にか 全身全霊でのめり込んで 読み耽ってしまっていました
はぅ
それにしても皆瀬秋子さん
羨ましすぎ 違います ふしだらです
お風呂上がりにバスローブ一枚で 男の方のお部屋に行くなんて
襲われても文句は言えませんよ
って よく考えたら 私もしょっちゅう祐一さんのお部屋にお邪魔しています
「はふん」
え ええと その 迫られてもきちんと拒まないといけません
私が祐一さんに迫られた場合
私ならきっと 悦んで迎え入れ 違います
むしろ こちらから迫って 全然違います いえ 違わないかも 違いますっ
はぅ はぅ
え ええと ええと あ 秋子さんのことはもういいです
祐一さんは こんなことをする方ではありません
いきなりベッドに引きずり込むなんてことはなさらないです
本当の祐一さんは
私がこんなに待っているのに ちっともその気になって下さらない いけずな方 違います
はぅぅ 何を言っているんでしょうか 私
いけません 少しのぼせているみたいです
もうお風呂から出ましょう
・
・
脱衣所で躰を拭いてから ふと考え込みました
これから祐一さんに お風呂が空いたことを お伝えに行かないといけないんですけれど
バスローブを羽織っただけで 平気ですよね
ひょっとしたら件の小説のように 襲い掛かってきて下さるかも知れませんし 違います
ええと祐一さんは誠実な方ですから 大丈夫でしょう
いえ 期待する気持ちなんてありませんよ
全く無いとは言いませんけど げふげふ
むしろ すごく期待しています げふげふげふげふ
「はふん」
・
・
万が一の可能性を考えて 躰に香水を塗ってから 脱衣所を出ました
さあ これから祐一さんのお部屋にお邪魔して決戦です (←?)
どきどき わくわく
「どうも秋子さん」
ほぇ
祐一さんが居間のソファに座って コーヒーを飲んでいらっしゃいました
え え どうして祐一さんがここに
お部屋で私を待っていて下さっているものだとばかり (←?)
「あの祐一さん お休みになっていたんじゃないんですか」
「ついさっき眼を覚ましたんです」
はぅんっ
そんな そんな
ああ お休みしている祐一さんの躰にのし掛かるという 私の遠大な計画が (←!?)
がっっっっっっかりです
「秋子さん どうかしたんですか」
「なんでもありません」
はぅ
「じゃあ俺 風呂に入ってきますから」
はい どうぞ ごゆっくり と私が言おうとすると
祐一さんが私の手を取りました
「秋子さんも 一緒にどうですか」
「え」
ひょい 躰が持ち上げられました
「ほえ」
お姫様抱っこされたまま お風呂場まで連れて行かれる私
「えっ えっ」
なに 何が起こってるの
「あ あの」
祐一さんは何も言わずに私を降ろすと バスローブのベルトを解き始めました
しゅるっ するする
「あっ あっ」
はらり バスローブが降ろされて 生まれたままの姿にされました
「綺麗です 秋子さん」
服を脱いだ祐一さんは 私の手を引いて お風呂場に入りました
ええっと ええっと
これは どういうことなんでしょう
「秋子さん」
あ 祐一さんの手がお尻に
えっ あっ
あっ
「…………………………………………………………………………………あん♪」
・
・
お風呂場での祐一さんは とっても素敵でした
事実は小説より奇なり というのは本当なんですね
愛のコント劇場『お茶目な秋子さん お風呂上がりでGO編』 おしまい
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星牙でございます。
マキ「マネージャーの小原マキです」
タイトルを思い付くのに苦労しました。
うーん、コントと呼ぶにはきつすぎる内容ですな。
マキ「分かっていれば、わらわから言うことはない」
うぃ。オチも捻ったんだけど、やっぱり弱いね。趣向を変えることに手間取りすぎました。
思い付きで作った鳳丞院家の設定だけど、案外面白いかもしれない。秋子さんが上流階級の出身だとゆーのは、説得力があるし。
そして『旧華族の良家の娘』という、それだけで燃えられるフレーズ!
マキ「燃えるなぁぁっ!」
厳格な家庭で育った清楚な淑女が、己の肉体の情欲に翻弄され、堕ちていく…善(よ)し!
マキ「善しじゃないーっ!」
お読みいただきありがとうございました。
マキ「それでは、ご機嫌よう」
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