愛のコント劇場『お茶目な秋子さん 甘えん坊編 後編』
※えっちです。
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「はぁ、はぁっ、はぁっ、あっ、あぁっ、ああっ!」
祐一の腕に支えられた秋子の幼い躰が、快楽に震えながら淫らにくねる。
「はっ、あっ、はぁっ、あっ、あっ、はぁんっ、あんっ、あぁんっ!」
秋子は唇を薄く開いて喘ぎながら、人形のように全身を弛緩させて、揺さぶられる動きのままに手足を上下に振っている。
「あぁっ、あぁあっ、あっ、ああ、あっ…ああ、あ…っ!」
やがて、秋子の汗ばんだ肢体が激しく痙攣し始めた。
「はっ、あっ、あぁっ…ぱっ、パパぁっ、あっ、あっあっ! …あっ、秋子…っ、も、もうぅ…!」
焦点の合わない瞳で祐一を見つめ、途切れ途切れに囁く秋子。祐一は腕と腰を動かして秋子の躰を揺さぶりながら、穏やかに笑い返した。
「ああ、好きなときにイッていいぞ」
「はぁうっ、あぅっ、はぅう…♪」
安堵しきった微笑みを浮かべた秋子は、快楽に身を委ねるように、また甘い喘ぎ声をあげて身悶えた。
「あっ、あ、あぁっ、あぁんっ! あっ、あんっ、あんっ、あぁあんっ!」
頼りない動きで手足をばたつかせ、宙を掻くようにもがいていた秋子が、首を前後に揺すって嬌悶し始める。
「…んっ」
祐一も腰の動きを大きくし、秋子の躰を激しく揺さぶる。じきに、秋子の瞳が限界まで見開かれ、
「あぁ、あっ、あっ、あ…っ、ああぁーっ!」
かん高い叫び声をあげながら、秋子は全身をわななかせた。秋子の短い手足が、強張りながら突っ張る。
「うっ…く」
秋子が絶頂を向かえるのと同時に、祐一のものを包み込んでいた柔肉が、ねじ切るように収縮する。祐一はのどの奥で呻きながら、秋子の深奥に精を迸らせた。
「ああっ、はぁっ、あ…っ、熱…い…」
最深部に情熱を注ぎ込まれた秋子は、下腹部を震わせると、うっとりと微笑んだ。
「は…あ、…ふぅ、はぁ…」
強張った四肢をぶるぶると痙攣させながら、絶頂の余韻に浸って忘我していた秋子は、大きく溜め息を吐いて、きょとんと瞳をまたたかせた。
「…ふぁ…パパぁ…?」
まだ意識が朦朧としているらしく、ぼんやりと舌足らずな口調で呟く秋子。
「ほら、秋子」
祐一は微笑み掛けながら、慣れた手付きで秋子の躰を抱え直すと、仰向けに寝転んだ。
「きゃっ」
胸の上まで秋子を引き上げ、汗ばんだ背中を優しく撫で始める祐一。
「ん…パパぁ♪」
祐一に緩くほつれた髪の毛を指で梳かれ、秋子は満足げにのどを鳴らした。
「…ふぁ…はにゅぅん♪」
濃い薔薇色に火照った秋子の幼い美貌が、柔らかくほころぶ。
「んっ、んんっ、ん〜」
秋子は祐一の胸板に手を添えて、甘えた仕草で躰を預けた。
「ん…うふん」
祐一の大きな手が秋子の髪の毛、うなじ、背中を通り、お尻を緩慢な動きで撫で上げていく。
「ひゃっ、きゃあん…くすぐったいよぉ、パパぁ♪」
歓声と共に、秋子の薔薇色に染まった肢体が跳ね回る。
「ほら」
嫌がる様子もなく声を弾ませる秋子の柔らかな肢体を、満遍なく撫で回す祐一。
「んっ、んふ、ふふっ…きゃっ、きゃあっ…いやぁん♪ …んふっ、ふぅ、はぁ…あぁん」
間を置かず、秋子の幼い肢体に情欲の炎が灯り、濡れた瞳が鈍く輝く。
「ふぅ、はぁ、ふぅ…うふん」
うずうずと躰を揺すっていた秋子が、やがて焦れったそうに腰を左右に振り始めた。
「はぅん…パパぁ…」
口にくわえた人差し指をしゃぶりながら、上目遣いで祐一を見つめる秋子。
「なんだ、秋子」
苦笑しながら、わざとらしく問い返す祐一に、秋子の顔が朱に染まる。
「むぅ〜、分かってるくせに…パパの意地悪ぅ」
秋子はにじり寄るように躰をずらし、祐一に顔を近付けると、唇を押し付けた。
「んっ、んちゅっ…んふ、ん、ぅちゅ…んん」
熟れ始める更に前の、若葉のような瑞々しい肢体を情痴の炎に熱く火照らせ、淫らな媚態を晒す秋子。
「はぅ、うぅん、んちゅ、ちゅっ…んん、んっ、んぅ…パパぁ…♪」
秋子は濡れた瞳で祐一を見据え、とろけるような甘い囁き声を漏らした。
「えへへ…もう一回…して?」
「ああ」
祐一は躊躇なくうなずき返し、秋子の躰を抱き締めた。
仰向けに寝転がされた秋子は、下腹部の疼きを隠そうともせず、淫らに腰を揺すっている。
「はぁ、はぁ…パパぁ、早く〜♪」
口元に添えた人差し指を音を立ててしゃぶり、幼い肢体を誘うようにくねらせる秋子。祐一は布団に手を付いて躰を支えながら、ゆっくりと秋子に覆い被さった。
「んん、ふ…」
祐一と秋子の唇が重なり、舌が絡み合わされる。
「はぅん…んっ、んむ、んふぅ…はぅ」
唇が離れ、唾液が糸を引いて垂れた。
祐一は目測で場所を合わせ、秋子に目線で合図を送る。
「いいか」
「…はぁっ、ふぅっ、はぁっ…パパ…っ、…い、入れて…早くっ、早くぅ」
既に昂ぶりを抑えきれなくなった秋子が、唇の端から涎を溢れさせ、がくがくと全身を震わせるようにしながら呟いた。
「…ん」
祐一の腰が押し出され、秋子の体内に突き入れられる。
「ぅあぁうっ! あぅっ、ひぅうぁあっ!」
秋子の躰が祐一の下で弓なりに仰け反り、歓喜の嬌声が漏れ出た。
「はっ、はぁっ、ふはぁっ、はっ、はぁっ…」
大きく口を開けて呼吸を整える秋子の表情は、年相応に幼くあどけなかった。
「……」
挿入した祐一がそのまま動かずに、秋子が呼吸を整えるまで少し間を置いていると、
「んんっ、くぅ…ぱ、パパぁっ…う、動いて…っ! 早くぅっ!」
秋子が悲鳴のような声で懇願し、焦れったそうに手を振り回した。
「ああ」
返事を返した祐一は、のどの奥で生唾を呑み込むと、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あっ、ああっ、あっ! あんっ、あんっ、ああぁんっ!」
快楽という波を真正面から受け止め、秋子の幼い肢体が弾けるように跳ねる。
祐一が腕を付いた格好で軽く腰を動かすと、それだけで秋子は気も狂わんばかりに嬌悶した。
「ぁひぅっ、ふぁっ! はぅ、ひぅ、うぅうっ! んくっ、うぅっ、うぁあぁーっ!」
髪を振り乱して嬌悶する秋子の唇からは涎が飛沫となって飛び散り、幼い肢体は激しく痙攣しながら飛び跳ねる。焦点の合わない瞳からは歓喜の涙が流れ、丸みを帯びた頬を濡らした。
「ひぐっ、うっ、うくぅっ、うぅっ! …ひっ、ひぅっ、ぅひぅっ、うぁあーっ!」
秋子の深奥までものを突き入れた祐一が、軽く腰を揺すって子宮口をくすぐると、秋子は悲鳴じみた叫び声をあげてもがいた。
「…あっ、あはぅっ、あぁう…あっあぁあぁーっ!」
時折、かん高い嬌声と共に秋子の脚がピンと突っ張り、つま先の指がぐっと握り込まれる。
「…ふぅ、ぅふぅ、ふぁ、はぁ…」
幾度目かの絶頂の訪れに、全身を弛緩させかける秋子だったが、
「ほら、秋子」
「あっ…はっ、はぁうっ、あっ、ああ、あんっ、んっ、ああんっ♪」
祐一に軽く深奥を突かれるだけで、秋子はすぐに顔をとろけさせ、甘い喘ぎ声を漏らして官能の虜になった。
「ぁはぁっ、はぁっ、あぁっ、ぁはぁんっ!」
幼い下肢を目一杯に伸ばし、秋子の躰が快楽に打ち震える。
「あっ、ああっ、ぱ、パパぁ…っ! …あっ、また…っ! ああ、またぁっ、あぁんっ、あぁんっ、あぁんっ!」
断続的に押し寄せる快絶の大波に揉まれ、秋子は肢体を引きちぎらんばかりにして身悶えた。
連続して絶頂を迎えた秋子は、過呼吸のように息を引きつらせ始めた。
「はぅっ、ふぅっ、ぅふぅっ、うぅっ、んっ、んふっ、ふぅっ! …うっ、うぅっ、うっ!」
「…ん」
秋子が息を詰まらせる前に、祐一は動きを緩やかなものにした。蜜壷の浅い場所を、緩慢な動作で何度も往復する。
「…んっ、んふぅっ、ふぅんっ、んんっ…ふぅ、はぁ、ふぅぅ…」
全身を破裂させるような快感に喘いでいた秋子は、新たに訪れたとろけるような悦楽を甘受して、うっとりと顔をほころばせた。
「ふっ、ふぅっ、ぅふぅっ、ふぅっ、うんっ、んっ、んふぅ…」
秋子に体重を掛けないように、腕で躰を支えながら、ゆっくり腰を振る祐一。秋子も祐一の気遣いを察し、その優しさに幸せそうに微笑んだ。
「はぁっ、あぁっ、はぁっ、はぁんっ、パパぁ…♪」
紅色に染まった腕を精一杯に伸ばし、祐一にしがみつく秋子。
「んっ…ねえ、パパ…あっ…秋子、もう大丈夫だから…大きく動いて…」
「無理するな」
秋子はゆるゆるとかぶりを振り、にこっと年相応の微笑みを浮かべた。
「んっ…平気…だから…ね?」
「……」
祐一はうなずき返すと、秋子の頭を軽く撫でてから、腰を大きく動かし始めた。
「…ふぅっ、ぅふぅっ、うぅっ、ぅんっ、んふぅっ!」
秋子の汗ばんだ太ももが痙攣しながら強張り、激しく上下に振れる。
「…んくぅっ、うぅっ、うんっ、んっんん、……はぁあぁっ、あぁーんっ!」
長く響く嬌声を上げ、秋子の躰が絶頂を迎えた。
「…ん」
祐一は腰を動かすのをやめ、秋子の呼吸が整うのを待つ。
秋子と祐一は既に数え切れないほど躰を重ねていたが、二人のやり取りはいつもこうしたものだった。
「…ふぁっ、ふぅ、ぅふぅ、ふぁ、はふぁ…」
恍惚とした表情を浮かべながら、上半身を震わせて荒い息遣いを繰り返す秋子。祐一は汗を吸って重くなった秋子の髪の毛をゆっくりと撫でた。
秋子は瞳の端に歓喜の涙を残したまま、顔を上げて祐一を見つめた。
「はぁ、ふぁ、はぁ…パパ…怒ってない?」
「は? なんでだ」
秋子は不安げに瞳を泳がせると、目線を逸らした。
「だ、だって…いつも秋子ばっかり先に…い、イッちゃって…パパは、気持ちよくなってないでしょう? …だ、だから…」
弱々しい表情で小さく呟く秋子に、祐一の顔には自然と苦笑が浮かんだ。
「そんなことないぞ、秋子」
祐一は穏やかに微笑みながら秋子のほほを撫で、正面を向かせると、唇を吸った。
「んっ、んむ…んん、ふぁ…」
秋子は一瞬目を丸くして驚いたが、すぐに舌を絡めて深いキスを交わした。
「…ふう」
祐一はそっと唇を離し、また秋子の頭を撫でる。
「大丈夫だよ、秋子。…俺は怒ってなんかないし、秋子のことを嫌いになったりもしない」
「…はぁ、はぁ、はぁっ…ほ、ほんと? パパ、本当?」
うずうずと躰をくねらせ、すがるように訊ねる秋子。
「ああ」
迷いなくうなずき返した祐一に、秋子の顔がほころぶ。
「秋子がイクときの声も顔も可愛いから、何度見ても飽きないし」
祐一の冗談めかした言葉に、既に赤く火照っていた秋子の顔が、更に朱に染まる。
「やっ、やだ…意地悪ぅ…」
真っ赤になった顔を俯かせて、上目遣いになって祐一を非難する秋子。
「それに正直な話し、秋子とこうして繋がってるだけでも、気持ちがいいからな」
祐一はそう言いながら腰を揺すり、秋子の蜜壷を軽くこすった。
「やぁっ、いやぁん♪ パパのえっちぃ…あ♪」
ぶるるっ、と秋子のお尻が震える。また火が点いた合図だった。
「んっ、ぅんっ、んふぅ…ふふふ」
何度か躰を揺すって、情炎を抑えようと試みる秋子だったが、早々に情欲に屈し、淫蕩な笑みを浮かべた。
「うふふぅ…パ〜パぁ…」
凄艶な微笑を浮かべ、情痴に濡れた瞳で祐一を見据える秋子。幼い柳腰が淫らにくねり、祐一のものを呑み込んだままの蜜壷が再び蠢動を始める。
「ん…」
粘膜の動きに合わせるように、祐一も腰の動きを再開させ、秋子の体内を往復しだした。
「あはんっ♪ …はぁっ、はぁあっ、あっ、あんっ、ぁはぁっ…♪」
秋子の美貌に何度目か分からない媚笑が浮かび、甘い喘ぎ声が上がり始める。
「あっ、あぁんっ、あんっ! …んっ、んんっ、んまっ…待ってぇ、パパぁぁ〜」
桜色に火照った全身を複雑にねじり、快感によがっていた秋子が、上擦った声で祐一を呼んだ。
「うん?」
腰の動きを緩やかにして、秋子に問い直す祐一。
「はぁっ、あんっ、んんっ…、…う、ぅひゅ…、後ろから…してぇ…♪」
秋子は唇の端からよだれを垂らし、呂律の回らない声で呟いた。
「ああ」
祐一は穏やかな口調で請け合うと、秋子の頭を一撫でしてから、秋子の背中に腕を回して、躰を繋げたまま抱き起こした。
「ぁはぁあっ、あっ、あっ、あんんーっ!」
抱き起こされた際に深奥をこすられた秋子が、瞳を見開いて悲鳴じみた嬌声を上げる。
ふらふら頭を揺する秋子を支えながら、落ち着いた手付きで躰を動かす祐一。
「抜かないでやった方がいいんだよな」
秋子は情欲にまみれて鈍く光った瞳で、祐一を見据えた。
「…ふぁうっ…あぅ、うぅんっ…抜いひゃ…らめぇっ」
あやふやな動きで手足をばたつかせ、命令口調で断じる秋子。
「分かってる分かってる」
苦笑して応えた祐一は、秋子の肩と腰に手を添えると、秋子に負担が掛からないように手早く躰をねじらせた。
「ぁひぅうぅ〜っ!」
体内をかき回された秋子が、引きつった喘ぎ声をあげて身悶える。
「…ん」
痙攣して強張った秋子の脚を降ろし、無理のない体勢にさせた祐一は、小さく息を吐いた。
「ふぁっ、はぅっ、ぁふぅっ、はふっ…」
布団に突っ伏して、肩を上下させながら呼吸を整える秋子。汗ばんだ背中の上に、すみれ色の髪の毛が散らばって張り付いている。
「…ん、んん…ふぅ、はぅ…ぁはぁ…」
やがて呼吸が鎮まるにつれて、唇から漏れる声音に色艶が混じり始める。
「ん…ふぅ…、…うぅん」
「秋子」
気遣って動かないでいた祐一が静かに呼び掛けると、秋子は首を振り向かせて、濡れた瞳で祐一を見つめた。
「…ふぁ…パパぁ…」
甘く囁いてから正面に向き直った秋子は、ふらふらと手足を動かして四つん這いになった。
「んっ、ぅんっ、んっ、んふぅ…うぅんんっ…ぅくぅ…動いてぇ」
秋子はふらふらと頭を左右に振りながら、催促するように自分から躰を前後に揺すりだした。
「…ん」
秋子の動きに応え、祐一も腰を動かし、秋子の深奥を突き始める。
「…んっ、ぅんっ、ぅあっ、あっ、ぁはぁっ!」
獣のような格好で背後から体躯を貫かれて、激しく深奥を突かれながら、秋子は躰全てで嬌悶し、悦楽に酔った。
「はっ、はぁっ、はぁっ、ぁはぁっ、あっ、はぁっ、ぁはぁあぁっ!」
喘ぎ声と共に上下する頭が髪の毛を振り乱し、半開きになった唇の端から垂れたよだれが、布団に染みを作る。重力に引かれて紡錘形になった乳房は、波打ちながら跳ね回り、汗を飛び散らせた。
「あっ、はぁうっ、ぅはぅっ、はぅっ、あぅっ、あぁうぅっ!」
結合部からは粘着質な水音が絶え間なく漏れ出、秋子と祐一の躰がぶつかり合う音が、部屋の内壁に反響する。
「あっ、あぁっ、はぁっ、ぁはぁっ…パパっ、パパ…っ、好きっ! 大好きぃっ!」
秋子は体内をかき混ぜられる愉悦に狂乱状態になりながら、叫び声をあげた。
・
・
ぽけらー
「ふや?」
はっ あっ えっ あっ?
ここは誰 私はどこ どうして 何時何分 なぜなにWhy?
ふぅ はぁ ふぅ はぁ 落ち着きましょう
ええっと ええっと
私は秋子 たった今 パパに後ろから
違いますーっっっっっっ
はぁ ふぅ はぁ ふぅ
私は秋子です ここは居間です 時間は
朝の四時半!?
わ 私 徹夜してしまっていたんですかっ?
あああああ
官能小説を読み耽って 徹夜する主婦
だめすぎです
「はふんっ」
はあ どっぷりと浸りきってしまっていました
秋子ちゃんが祐一さんに甘える様子が もう羨ましくて羨ましくて
違います 違いません 違います
「ほふぅ」
誤魔化すのはやめましょう
ああ 私も甘えてみたいです
お父様もお母様も厳格な方でしたから 私は甘えさせていただいた記憶はありません
「はあ」
やっぱり祐一さんしか当てがないんですね
ああん でも 『甘えさせて下さい♪』 なんて頼み込むのもおかしいですし
あぅー えぅー はぅー
もがもが もがもが
甘えたい 甘えたい 甘えたーい
「ふにゅ」
はあ 幼児化してもしょうがありませんね
少し早いですけれど 朝ご飯の用意をしましょうか
・
・
【その夜】
晩ご飯の後 お台所で洗い物をしている私の耳に 祐一さんにじゃれついている名雪の声が聞こえます
「ゆ〜う〜い〜ち〜」
「何だよ」
「うにゅ うにゅ」
「お おい よせって」
「ふふふ 嬉しいくせに〜 ご〜ろご〜ろ」
「ああああ 当たってる 当たってる」
「にゃう〜ん♪」
「おおおおお」
ああああ―――――――――――――っっっっ
いったい祐一さんにどんなことをしているの名雪
くぅぅ 臆面もなく祐一さんに甘えられる名雪が羨ましいです
「はぅ」
・
・
ふう さっぱりしました やっぱり日本人ならお風呂ですね
ベッドに腰掛けて 髪の毛を櫛で梳きます
「ふう」
さてと 今日は色々あって疲れましたから もう休みましょう
あ そうです 寝る前にお水を飲んでおきましょうか
とてとて お台所に行くと
「あれ」
「あっ」
終い湯に入っていた祐一さんが 下着姿で居間にいらっしゃいました
きゃー きゃー きゃーっ
裸 裸っ
若い男の肌 グフフ 全然違います
お お お 落ち着くのよ秋子
深呼吸 深呼吸
はぁ ふぅ はぁ ふぅ はい もう大丈夫
叫びだしたい気持ちをぐっと抑えて
「あの」
「珍しいな 名雪がこんな時間に起きてるなんて」
えっ
「今日 昼寝していたからか」
祐一さん 私を名雪と勘違いしているみたいですね
髪の毛を下ろしているからでしょうか
違いますよ と言おうとして はっと気が付きました
そうです これはチャンスです
「うん そうだよ」
名雪の口調を真似して にっこり微笑みます
うふふ これで祐一さんに甘えちゃいましょう
「明日 日曜だからって寝坊するなよ」
「大丈夫だよ」
「信用できん」
「うー」
うふふ そろそろ行きましょうか
もう思いっ切り 甘えちゃいますよ
ぐりぐりの もがもがの ごりごりです (←?)
覚悟はよろしいですね 祐一さん
3 2 1
今ですっ
「うー 祐一 ひどいこと言ってる」
がばっ 拗ねたふりをして祐一さんに抱き付きます
「うおっ お おいっ」
「うー うー うー」
ぐりぐり 頬ずり
ああ あったかいです
はふぅ 病み付きになりそうです
「離れろ 名雪」
「いやだよ」
祐一さんの躰にしがみついて
もがもが 身じろぎ
ああん この肌が触れ合っている感じが堪りません
「こら 名雪っ」
「うー」
もう少し もう少しだけ
後はごりごりをっ (←?)
「いい加減にしろっ」
「きゃん」
びくっと躰が震えて動けなくなりました
祐一さんは怖い目つきで私を見据えて
「いつもいつも甘えてきて 子どもじゃないだろ」
はぅ
「ご ごめんなさい」
実際に怒られているのは名雪ですけれど 祐一さんの剣幕に圧されて謝ってしまいました
「まったく 少しは歳を考えろよ」
ぐさぁっ
ひ ひどい ひどすぎます 祐一さん
うううう 私に歳のことを言うなんて
「ひっ ひぐっ う うええ〜ん」
ぽろぽろと涙が溢れ出しました
「うわっ 泣くほどのことか」
「えぅっ うっ えぅぅ」
だってだって 四十を越えた女に『歳を考えろよ』は むごすぎる言葉ですよ
「ふぇっ えっ ひっく ひっく」
はぅぅ 涙が止まりません
「ああ ごめん ごめんな」
おろおろしながら私を慰める祐一さん
「頼むから泣き止んでくれよ」
私だって祐一さんの前で泣き顔なんて晒したくはありませんけど
でもでも 涙が後から溢れてきて
「えぐ えぐ えぐ」
「ああ もう ほら泣くな」
祐一さんの手が私のあご先に添えられて
ちゅっ
「ふぇ?」
ちゅっ ちゅっ
ゆういちさんのおかおが すぐそばに
ゆういちさんのくちびるが わたしのめもととはなさきに 3かい
ちゅっ て
ちゅっ
きす
「え あ ええ」
ぽかんとしていますと祐一さんに抱き締められました
「あっ」
「ごめんな 怒鳴ったりして」
わたしの背中を優しく撫でながら言う祐一さん
「でも あんまり我が侭ばっかり言うと また怒るからな」
「はぅ」
そうですね 私が間違っていました
祐一さんに甘えたいばかりに 名雪の振りをするなんて
怒られるのが 当たり前です
きちんと謝らないと 保護者失格ですね
「くすん くすん ごめんなさい」
祐一さんの胸に顔を預けたまま 鼻声で謝りました
「よし」
優しく笑いながら ごしごしと私の頭を撫でる祐一さん
ほわん
「ああ」
胸の奥が 熱いです
祐一さんの大きな手の平で撫で撫で +(プラス) 穏やかな笑顔
ああ あああああ
くらくら
「はふぅ」
どさっ
「うわっ お おい しっかりしろ」
「ふぇ」
気が付くと 祐一さんのお顔が間近に
私 失神していたみたいです
「大丈夫か」
「は はい じゃなくて うん」
「ほら ちゃんと立てよ」
「うん」
まだ少しくらくらする頭で こっくりうなずきました
「俺はそろそろ寝るから」
「うん」
「じゃあ おやすみ」
ちゅっ ちゅっ ちゅっ
「ひゃ」
ま また目元と鼻に き き き キス
祐一さんはそのまま二階に上がっていってしまいました
あ あぅ はぅ はぅ はぅ
む 胸の奥が ふわふわします
あと お腹の奥の方が熱く疼き えへんえへん 何でもありません
も もう寝ましょう
ふらふら よたよた
どうにか 部屋に戻ってきました
まだ胸がどきどきしています
「はう」
祐一さんの唇が触れた辺りに 指を這わせてみました
まだ少し 濡れています
ふにゃああああ
ね 寝ますっ 眠りますっ
「羊が一匹 羊が二匹 羊が三匹」
いつも思うんですけれど 羊さんの数え方は 一頭 二頭ではないでしょうか
まあ それはいいとして おやすみなさい
「すや すや」
・
・
「ああーん ううーん あああー」
ふぇ
自分の声で目が覚めました
チュンチュン チチチ
窓の外から陽が射して 小鳥の鳴き声が聞こえます
「はふぅ」
重い躰を起こして くらくらする頭を軽く振ります
昨日の晩 ふわふわした気持ちのまま寝てしまって
夢の中で祐一さんと
うふふふふふふ
ぽたっ
「ああっ」
よ 涎が お布団に
拭かないと
と お布団を出ようとして
「ああああっ」
パンツとパジャマとシーツが スンゴイことに
はふん
・
・
後片付けと着替えをすまして 部屋を出ました
「おはようございます」
まだ誰もいない居間に入って 雨戸を開けます
がらがら
「ふああ おはようございます秋子さん」
「お〜は〜よ〜〜ご〜ざ〜い〜ま〜す〜〜」
祐一さんと名雪が 起きていらっしゃいました
「おはようございます 祐一さ」
きゅうううん
祐一さんのお顔を見た途端 胸が切なく鳴りました
「ああん」
がばっ
「うわっ」
「はっ?」
どうして 祐一さんのお顔が目の前に
どうやら祐一さんのお顔を見た途端 発作的に抱き付いてしまったみたいですね
って 冷静に分析している場合じゃありません
「あ あ 秋子さん?」
ああ 祐一さんが驚いた顔で私を見ています
でもでも 祐一さんの温もりは離れがたくて 腕が離せません
「え ええと 祐一さん あの その これは」
抱き付いたまま しどろもどろに言い訳を考えていますと
「うー お母さんばっかりずるいよー」
名雪は ぷくっとほっぺたを膨らませて
「わたしだって え〜い」
ばふっと祐一さんの背中に抱き付きました
「あああっ お おい 名雪っ」
「うにゅ うにゅ」
ぐりぐり
あっ 名雪がぐりぐりを
むー 私だって
「んんっ」
ぐりぐり
「あっ 秋子さんっ?」
「あー お母さんぐりぐりしてるー うー わたしだって」
ごりごり
「うあっ よせ名雪っ」
まあ名雪ったら ごりごりを
むー 名雪には負けていられません
私だって えいっ
ごりごり ごりごり
「ちょっと二人ともっ おおおおお」
ぐりぐり ごりごり もがもが
「うー あー うー」
祐一さんの声が上擦ってきました
「う うう」
ぶちんっ
何かが切れるような音がしたと思ったのと同時に
「うおーっ」
雄叫びを上げた祐一さんに 抱きすくめられました
「わあ」
「きゃっ」
どさっ そのまま もつれ合うように押し倒されて
しゅるっ ぶちぶち
あっ 服がっ
「うおー」
ああっ 祐一さん すごい勢いです
って いけません 拒まないと
「あ あのっ ゆ 祐一さん あ ああっ」
あふうううう
「ああっ あんっ あんっ あんっ ああんっ」
手遅れみたいです
ごそごそ もがもが
あっ あっ
ああ
「…………………………………………………………………きゃあっ♪」
「…………………………………………………………………ああん♪」
・
・
たまには甘えてみるのも いいですよね
愛のコント劇場『お茶目な秋子さん 甘えん坊編』 おしまい
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星牙でございます。
マキ「マネージャーの小原マキです」
作品の大半を情欲幼女が占めていて、コントとゆー感じがしないネ。
マキ「そなたが自分で分かっておれば、わらわから言うことはない」
うぃ。
校正している最中に思ったんだけど、前編と後編の皆瀬秋子ちゃん、年齢が変わってる気がする…前半は小学校低学年、後半は高学年な雰囲気。
マキ「取り敢えず、どっちでも犯罪じゃ」
それは気にしないけど(←気にしろ)、年齢は大切だヨ。『自分は、年齢一桁の女の子でないと愛せません!』という主張を持つ御仁には、気の毒なことをしてしまった。申し訳ない。
お読みいただきありがとうございました。
マキ「それでは、ご機嫌よう」
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