愛の劇場『お茶目な秋子さんR誕生日編 おまけ中編』

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「ふう」
 湯舟に浸かって、伸びをしながら大きく息を吐いた。
 風呂場の天井を見上げ、今日の名雪と秋子さんのことを考える。
「……」
 二人がメイド服を着込んでいたことは、少し驚いたけど、まあ大騒ぎする程のことじゃない。嫁さんを二人貰っていることの方が、よっぽど大ごとだし。
「…むう」
 メイド衣装の名雪の媚態を思い出して、自然に顔が緩む。
 まん丸いお尻を左右に振って、嬌声を上げながら激しく身悶える名雪の嬌姿は、最高に可愛かった。秋子さんのシックなメイド衣装もいいけれど、俺も若造だからして、扇情的なミニスカートに心が惹かれる。
「…ん」
 そう言えば、今日の秋子さんはずいぶんと大人しいな。控えめで慎ましくしながら、することはいつもする秋子さんらしくない。

 秋子さんのことだから、きっと何か考えがあるんだろうな。…俺にとっても、嬉しい方向で。
「失礼します」
 秋子さんの澄んだ声と共に、引き戸が開く軽い音がした。
「…やっぱり」
 顔を上げて見てみると、メイド衣装を隙なく着込んだ秋子さんが微笑んでいた。
「旦那様、あまり驚きになられていませんね」
 可愛らしく小首を傾げて呟く秋子さん。
「なんとなく予想していましたから」
「残念です」
 秋子さんはにっこり微笑んで、あんまり残念そうでもない様子で呟くと、エプロンの前に手を揃えて、深々とお辞儀をした。
「旦那様、ご奉仕に参りました」

 湯気で充満したお風呂場に、メイドさんが微笑んで立っているというのも、随分とシュールな光景ではある。
「背中を流してくれるんですか」
「お背中を流させていただくのは勿論、どのようなご要望にも応えさせていただきます」
 にっこり微笑んで、頼もしげに請け合う秋子さん。
「……」
 せっかくだから、流してもらおうかな。出ていってもらうのも気の毒だし…と、自分に言い訳をする。
「分かりました、お願いします」
 タオルで前を隠しながら立ち上がって、湯舟から出る。
「かしこまりました、旦那様」
 秋子さんは微笑んでうなずくと、おもむろにワンピースのボタンを外し始めた。
「って、なんで脱ぐんですかっ!?」
 まさかそう来るとは思わず、驚きの声を上げる。
「私の胸で旦那様のお背中を流すためです」
 当たり前のことを言うように、のほほんと返事をする秋子さん。

「脱がなくてもいいです。普通にやって下さい、普通に」
 秋子さんは可愛らしく小首を傾げて、
「でも、いつも私か名雪の胸でお洗いになられているじゃありませんか」
「うっ」
 確かに秋子さんの誕生日以降、三人で一緒にお風呂に入ったら、必ずどちらかの躰で洗ってもらっている。
 ふわふわすべすべの肢体は、スポンジの垢擦りとは比べ物にならないぐらい、柔らかくて気持ちがいい。…いや、そうじゃなくて。

「うふふ、それでは」
「あっ」
 俺が考え込んでいる間にワンピースのボタンを外し終えた秋子さんは、恥じらうようにほほを染めながら、慎ましい仕草で胸元を開いた。
 豊穣に熟した、見事な乳房が露わになる。
「……って! あっ、秋子さん、下着はっ?」
 また驚きの声を上げてしまう俺。
「私はメイドですから、下着は付けておりません」
 剥き出しの乳房を恥ずかしげに意識しながら、にっこり微笑んで答える秋子さん。そーいえば、名雪もそんなことを言っていたな。

 乳房を剥き出しにしたメイドさんが、湯気の篭(こ)もるお風呂場で立っているとゆーのは、既にシュールと言うより変な夢のよーな気がする。
「……」
 電灯に明るく照らされている、秋子さんの乳房を見つめる。
 乳脂がたっぷりと詰まった乳房は、広い底面積とずっしりとした質感のせいで、ことさら大きく見える。全景も型くずれするどころか、造形美を感じるほど流麗な線を描いて、ふっくらとした綺麗な球形を保っている。真ん中を通る稜線の上には、淡い色合いの乳首が小さく突き出ていて、肌とほとんど同じ色の乳輪に囲まれていた。
「はう」
 湯あたりではない理由で、くらっと眼が回った。

「さ、旦那様。こちらへどうぞ♪」
 タイル床の上に膝立ちになって、にこにこ微笑みながら俺を急かす秋子さん。胸元は一応腕で隠してはいるけど、秋子さんの細い腕で覆いきれるよーな代物では無論ない。
「え、ええと…はい」
 取り敢えず秋子さんの艶姿はあまり見ないようにして、背中を見せる格好で座り込む。
「それでは、失礼します」
 秋子さんの細指が俺の肩に掛かり、次いでふんわりと柔らかく重い膨らみが背中に押し付けられた。
「あぐっ」
 思わず小さく呻く。密着した秋子さんの餅肌は、きめ細かく瑞々しくて、背中に吸い付いているのではとさえ思えてしまう。
「動きますよ」
 秋子さんは俺の耳元でそう囁くと、肩に掛けた指を支えにして、ゆっくりと躰を上下させ始めた。押し付けられた乳房が、柔らかく形を変えて、たわみながら俺の背中をくすぐるように撫でていく。
「んっ…んっ…んっ…」
 秋子さんは微かにのどを鳴らしながら、体重を掛けて躰を揺すり続ける。
「うう」
 頭が熱くなって、ぼんやり痺れてきた。

「んんっ…はふぅ」
 しばらくして、秋子さんが悩ましげな吐息を漏らして、肩に掛けていた手を俺の胸の前に持ってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
 俺の胸板を撫でながら、背中に顔を押し付けて頬ずりをして、甘い喘ぎ声をあげる秋子さん。なんだか、いつもと様子が違う。
「あ、あの、秋子さん? …うっ」
 突然、秋子さんの手が下腹部まで這ってきた。
「…あ、うわっ!」
 秋子さんの手がタオルの下に滑り込んできて、思わず声を上げてしまう。
「ちょ、ちょっと、秋子さん…ぐっ!」
 秋子さんの十本の細指が、絡み付くように俺の物を包み込む。

「はっ、はぁ、はぁ…、……うふふ、旦那様…私、拗ねてなんていませんよ?」
 秋子さんが俺の耳の後ろに唇を寄せ、上擦った声で囁いた。その間にも、秋子さんの指は止め処なく蠢き、俺の物を弄ぶ。
「へ?」
 首を振り向かせると、秋子さんの熱く潤んだ瞳と眼が合った。
「はぁ、はぁ…お二階に上がってから、私を放ったらかしにして名雪としっぽりなさっていたことなんて、私は全然気にしていません」

 秋子さんはふらふらと頭を揺すりながら、瞳を細めて媚笑を浮かべた。
「…『祐一さんはやっぱり老いた私よりも若い名雪がいいんですね、しくしく』とか、『上品で落ち着いたメイド服よりも、ミニスカートのメイド服の方がお好みなんですか、ぐすんぐすん』とか、『こんなことなら私が祐一さんをお二階にお連れするべきでした、ぐよぐよ』とか、『いいでしょう、分かりました。それなら私の持つ全ての技を駆使して、祐一さんをメロメロにして差し上げます』とか、そんなことは一切考えておりませんよ?」
「そんなことまで考えていたんですか…あぅっ」
 物を強めに握り締められて、小さく呻く。
「はぁ、はぁっ…ですから旦那様、そのようなことは考えていませんと、申し上げております…」
 頭だけでなく、体全体をふらふら左右に揺すりながら、うわ言のように呟く秋子さん。

「はっ、はぁっ、はぁうっ、ぅんっ…」
 秋子さんは甘えるように鼻を鳴らしながら、躰を揺すって乳房を押し付け、俺の物を弄び続けている。
「うっ、うう」
 甘やかな吐息が耳元に吹きかけられ、同時に密着した柔肌から、秋子さんの体温が染み入るように伝播してきた。豊満な乳房が俺と秋子さんの汗を潤滑油にして、背中を舐めるように跳ね、微かに尖った乳首が肩甲骨を引っ掻いてくすぐる。
「はぁ、はぁ、はぁ…旦那様…」
 俺の物に絡み付いた秋子さんの細指が、休みなく蠢き、優しく撫でる。秋子さんは目視せずに指を動かしていて、指の動きがぎこちなく、そのもどかしさが更に俺の頭を熱くした。

 秋子さんのこの類の攻撃には幾度となく完敗しているけど(と言うか、勝ったことがない)、これは格別に凄まじい。
「…あっ、秋子さんっ!」
 あっさりと堪えきれなくなった俺は、名前を呼ばわりながら、秋子さんの手首を取って振り向いた。
「あ、旦那様…ぁんっ!」
 体重を掛けて、秋子さんを仰向けに押し倒す。濡れたタイル床の上に秋子さんの躰が転がり、びしゃっと水しぶきをあげた。仕立てのいいメイド服が、水浸しになる。

「あっ…んぅっ!」
 潤んだ瞳を向けて口を開き掛けた秋子さんに、何か言わせる前に唇を塞ぐ。
「んっ、んぅっ、んっんん…んっ、うぅんぅ…」
 一瞬瞳を見開いてから、すぐにうっとりとまゆ毛を震わせ、色っぽくのどを鳴らす秋子さん。俺が舌を入れようとする前に、口の中に秋子さんの舌が飛び込んできた。
「んっ、んぅん、ぅん、んんっ…ん、んふっ…ちゅ…」
 秋子さんの美貌が少女のようにほころび、目元が可愛らしく朱色に染まる。
「ん、ぅんっ、ちゅ、んちゅっ…んん、んふっ、うちゅ…ぅん」
 秋子さんの手首を掴んでいた手を離し、ほほに添え、より強く秋子さんの唇に吸い付く。
「うぅんっ、んふぅ…ん、んちゅ…んん、ぅちゅ…」

「…ふぅ」
 絡まっていた舌をほどき、喘ぐように唇を離す。
「んっ、んんっ…ぅふぁ………はぁ…」
 泣き出しそうなほど潤みきった秋子さんの瞳と眼が合った。
「はぁ、はぁ…、…旦那様…っ」
 掠れて上擦った声で囁き、そっと瞳を伏せる秋子さん。俺は秋子さんの背中に腕を回して、強く抱き締めた。

 秋子さんの胸元に顔を近付ける。
「はぁ、はぁ…」
 秋子さんの呼吸に合わせて、緩やかにたゆたう乳房をしばらく見つめてから、勢いよくかぶりついた。
「あっ、はっ、ぁはんっ!」
 秋子さんの唇から、歓喜の悲鳴が漏れ出た。秋子さんの胸元に顔を埋めて、豊満な乳房を揉み上げながら、ねぶるように舌を這わせる。
「あっ、はぁ、はぁっ、はぁ、あっ、あぁんっ!」
 秋子さんはおとがいを反らすように躰を仰け反らせて、うずうずと肩を揺すりながら喘ぎ声を上げた。
「はっ、はぁっ、んっ、んん…」
 綺麗な桃色に染まった乳首を口に含み、力を込めて吸うと、
「あ、あっ、あぁーんっ! ん、んん…ふぅ、はぁ、あぁ…」
 一際大きな啼き声がほとばしり、秋子さんの躰がぶるぶるとわなないた。

 秋子さんの乳房を甘噛みしながら、両手を添えて揉みしだく。
「はぅっ、んっ、んはぁっ、あっ、はぁんっ…んっ、んぁっ、はぁっ、あっ!」
 秋子さんの喘ぎ声が、浴室の壁に反響する。
「あっ、はぁっ、はぁ、あっ、ぁはぁっ、あぁ、あっ、はぁっ!」
 絹のような手触りの餅肌で包まれ、みっしりと乳脂の詰め込まれた、豊熟の極みとも言える乳房を、激しく愛撫する。
「ぁはぅっ、んっ、んぁっ、はぁんんっ! …はっ、はぁっ、んんっ…も、もっと、もっと強く…旦那様っ!」
 秋子さんは全身を激しく痙攣させ、内ももをすり合わせながら、悲鳴なような声で懇願した。俺も当然のようにそれに応えて、音を立てて乳首を吸い、指がめり込むほど強く乳房を握り締める。
「ああーっ! はぁんっ、あんっ、あっ、あぁんっ! …はぁ、あっ、あぁん、あんっ、ああっ!」
 秋子さんの声が高く大きくなり、上半身が激しく上下に揺さぶられる。
「あっ、ぁはぅっ、はぁ、はぅっ、ふぅあっ、ああっ、はぁんっ、ぁんっ、ぁんっ、あんっ!」
 乳房を剥き出しにしたメイドさんを本当に押し倒して、胸元にむしゃぶりついているという状況に、目眩がするほど興奮した。

 勃ち上がって硬くなっている乳首を、前歯で軽く挟むと、
「あっ、ああっ、あっ! あぁあぁあぁーっ!」
 秋子さんは長く響く嬌声を上げ、全身を大きく仰け反らせた。
「…はっ…はぁ、ああぅ、ふぅ………うふん…」
 秋子さんの顔が真っ赤に染まり、幸せそうにほころぶ。俺は口を離して、
「秋子さん、また胸だけで…」
 言い掛けると、秋子さんははっとした表情で顔を起こして、あたふたと首を振った。
「いっ、いえ、まさかそんな、そのようなことはございません、本当に、旦那様」
 顔を真っ赤にして、何故か倒置法を使いながら、可愛らしく誤魔化す秋子さん。
「まあいいですけど」
 俺は微笑みながら、躰を起こした。
「いえ、あの、ですから…ええと、そのぅ」
 秋子さんはもじもじと恥じらいながら、口の中で言い訳を続けている。

 俺が床に押し倒したせいで、秋子さんのメイド服はほとんど濡れそぼり、水を吸った部分はもともとの紺色から、濃い藍色になってしまっている。
「あの、旦那様、聞いていらっしゃいますか? …あっ、きゃあっ!」
 いきなりスカートを捲り上げられ、秋子さんは羞恥の声を上げた。
 ペチコートと一緒にスカートを眼の高さまで持ち上げると、秋子さんの桜色に火照った太ももと、フリルで縁取られた薄手のストッキングが眼に入る。
 綺麗な脚を眺めながら、目線を付け根の方に移すと、ガーターベルトと一緒に、やけに派手な下着が履かれているのが見えた。

「…う」
 思わず息を飲み、まじまじと見つめる。
 色は大人の色香の溢れる薄紫で、シルク特有の淡い光沢を放っている。全体には精緻なレース細工が施され、両サイドで紐を結んで締める形の、大人の下着だ。
「秋子さん、この下着…」
「ああっ、言っちゃだめですっ」
 俺が口を開き掛けた途端、秋子さんの下腹部がビクンと跳ねて、可愛らしい啼き声がスカートの向こうから聞こえた。

 捲り上げたままだったスカートを少し降ろして秋子さんを見てみると、秋子さんはエプロンで顔を覆ってふにふに身悶えていた。
「ええと、その…先程も申し上げましたけれど、旦那様が名雪と仲睦まじくしていらしたので、『私も自己主張をしておかないと』なんて思ったり、『祐一さんを誘惑してメロメロにしてしまうために、取って置きの下着を出しましょう』とか、そのようなことは一切ございませんですっ」
 よっぽど慌てふためいているらしく、恥ずかしそうに顔を隠して、もじもじ内ももをすり合わせながら、訊いてもいないことまで喋ってしまう秋子さん。

 個人的にはこういう派手な下着はかなり好きだけど、秋子さんの可憐な仕草に嗜虐心が刺激され、意地悪な気持ちになってきた。
「秋子さん」
「…は、はい…」
 秋子さんは怖ず怖ずとエプロンの縁から顔を出して、怯えの色を滲ませた瞳を向けた。俺は意地悪い笑顔を浮かべて、
「メイドさんは貞淑でないといけないのに、秋子さんはこんな下着を履いているんですか」
「あ、ああっ……………は、はい……も、申し訳ございません…」
 一瞬、恥ずかしさのあまり失神し掛けたのか、秋子さんの瞳が虚ろに揺らいだ。秋子さんはすぐに頭を振って意識を保ち、気丈にうなずいてみせる。
「じゃあ、お仕置きですね」
 何気なく言うと、秋子さんはきょとんとした表情で俺を見つめた。
「え…」
 俺は立ち上がって、ぽかんとしている秋子さんに手を差し出した。
「立って、こっちに来て下さい」
「え? あ…は、はい」
 何をされるのか不安げにしながらも、従順に言われた通り立ち上がる秋子さん。濡れそぼったメイド服の裾から、ぽたぽたと水滴が垂れた。

「壁を向いて、手を付いて下さい」
「はい、旦那様」
 秋子さんは異論を差し挟むことなく、メイドさん口調で従ってくれている。
 それでも自然に丁寧語を使ってしまうのは何故だろう。『秋子さんには丁寧語で接すべし』と、俺の魂の設計図に記されているのだろーか。…まあ、どうでもいいけど。
「もう少し下に手を付いて下さい」
「はい」
 腰の少し上の高さの壁に手を付いてもらい、前屈みの姿勢になってもらう。
「あの、これからどうすれば……きゃあっ!」
 スカートを捲り上げられて、秋子さんはまた悲鳴を上げた。お尻を突き出した格好で、改めてパンツが露わになった。

「だ、旦那様? 何を…」
 秋子さんは狼狽した表情で振り向き、震える声で訊ねてきた。
 俺は何も言わずに、秋子さんの下着の紐に手を延ばし、引っ張った。蝶結びになっていた紐は、僅かに抵抗したものの、呆気なくほどけた。
「………あっ、あっ、ああっ!?」
 何をされたのか察し、秋子さんがお尻を振って身悶える。
「動いたら駄目です」
 俺がそう言うと、秋子さんはビクッと肩を震わせて、動くのをやめた。それを見計らい、もう片方の紐もほどく。
「あ、ああっ! …い、いけません、そんな…っ!」
 両サイドの紐をほどかれたパンツは、辛うじて汗と蜜でお尻の上に張り付いているだけになった。秋子さんもそれが分かるのか、ぶるぶると痙攣するようにお尻を震わせてわなないた。

 もともと生地が薄いうえに濡れているせいで、パンツはほとんど透けてしまっている。赤くなり始めている肌の色も、お尻の綺麗な丸みとその谷間も、その上の笑窪までがはっきりと見えた。
「あ、あっ、あの…旦那様? …こ、これから、どのようなことを…」
 振り向いた秋子さんの瞳には、怯えの色に交じって、快楽の期待で色めき立った光が宿っている。
「勿論、お仕置きです」
 言うや否や、俺は秋子さんのパンツを剥ぎ取った。よく熟れきった桃のようなお尻が、電灯の光を受けてきらめく。
「ああ、あっ!」
 下半身を震わせて、はっとした表情で振り向く秋子さん。俺はパンツを放り、そのまま秋子さんのわき腹を掴んで、一息に貫いた。
「ああ、あっ! ああーっ!」
 秋子さんはつま先から肩までを弓なりに仰け反らせて、大きな嬌声を上げた。
「ん、んんっ…く…はぁっ、はぁっ、はぁっ…あ、ああ、こんな…」
 秋子さんは挿れられたのと同時に軽く絶頂を迎えたのか、よろよろとへたり込みそうになった。
「ほら、倒れたら駄目です」
 わき腹を押さえ込み、ぐっと深奥を突く。
「ああ、あっ、あっ! …はっ、はぃぃ…」
 ぶるぶるとお尻を震わせながら、必死で壁にすがり付いて躰を起こす秋子さん。
「お仕置きなんですから、楽になったら駄目です」
「…はっ、はぁっ、はぁっ…はぃ…」
 秋子さんは肩を上下させて、必死で呼吸を整えながら、
「…は、はい…旦那様、…あ、あき、秋子を…お、お仕置きして…下さいませぇ…」
 息も絶え絶えに、上擦った声で呟いた。

「…ふぅ」
 息を吐いて呼吸を整えてから、激しく腰を動かし始める。
「はっ、はぁ、はっ、はぅっ! …んっ、んん、あ…んっ、ぁんっ、ぁんっ、はぅんっ!」
 秋子さんは肩を揺すって、鼻に掛かった喘ぎ声を漏らし始めた。
 もともと燻っていたのか、秋子さんはすぐに火が点き、あられもない悲鳴を上げて嬌悶し始めた。
「はぁうっ、ふぅあっ、ぁはぁっ、はぁっ、ぅふぁっ、はぁっ、はぁあぁんっ!」
 頭を上下に振りながら、躰を前後に揺すり、全身で快楽を享受する秋子さん。剥き出しになった乳房が、円を描くように揺れ動き、たぷたぷと音を立てながら汗を飛び散らせている。
「ぐっ…、…あ、秋子さん」
 秋子さんの中は、止め処なく溢れる高温の蜜と、絡み付いてくる火照った粘膜で、灼熱の坩堝と化していた。粘膜が痙攣しながら収縮して、秋子さんの躰の奥に引きずり込まれるような感覚に捕らわれる。
「はっ、はぁっ、はぁんっ、あんっ、んんっ、んぁっ、ああっ!」
 ホワイトプリムも、ベルト代わりのリボンも、ストッキングも、ガーターベルトもそのまま。ワンピースの胸元をはだけさせて、スカートを捲くってパンツもむしり取って放り捨てている。
 ――背中を流しに来てくれたメイドさんを押さえ付け、後ろから攻め立てている――凄まじい状況に、酩酊するような興奮を覚え、自然に躰が前屈みになって体重を掛けて、腰の動きが早くなった。
「あぁっ、あっ、あぅっ、はぁうっ! ああっ、あんっ、あぁあっ! はぅっ、はぁうっ、あぅっ、はぁあぁっ!」
 秋子さんが激しい注挿に全身を震わせ、つま先を伸ばすようにお尻を高く上げて、昂ぶった嬌声をほとばしらせた。

「あっ、あっ、はぁんっ、んっ、んくぅっ、んぅっ……うぅっ、ぅふぁあーっ!」
 秋子さんがタイル壁に爪を立てて、ぶるっと肩を震わせた。また軽く絶頂を迎えたらしく、俺を包み込んでいる粘膜が収縮する。
「…ん」
 軽く息を吐いて、快楽をやり過ごす。
「…ふぅっ、ふぁっ、ふぅ、ふぁ…はふぅ…」
 秋子さんはくらくらと頭を振り、うなずくように項垂れて、満足げに喘いだ。
「ふぅ、はぁ……はふぅ…」
 秋子さんの躰が弛緩し掛けた頃合いを見計らい、体重を掛けて腰を前に出し、秋子さんの深奥に突き入れる。
「きゃあああっ、ああーっ!」
 秋子さんの唇から、お腹の底から絞り出すような悲鳴が上がり、同時に秋子さんの蜜壷が引き締まった。俺は秋子さんのわき腹を掴み、突き崩すように強く秋子さんを攻め立てだす。
「あぁあぅっ、ふぁっ、はぁうっ! …ぅあっ、あっ、まっ、待ってぇっ、待ってくらはいっ! …だめぇっ、ぇうっ、ですぅっ、ぅあぁうっ!」
 呂律の回っていない低い声と高い声を交互に上げながら、秋子さんがいやいやをするようにかぶりを振った。
「お仕置きしている最中ですから、聞けません」
 俺はそう言うと、深い部分を突くためにゆっくりと重く動かしていた腰を、早く小刻みに動かし始めた。
「ひっ、ひぁっ、あっ、あっ、ああっ! あぁっ、あぅっ、ふぁっ、はぅっ、はぅっ、あぅっ、はぅっ!」
 秋子さんは肩を竦ませて、お尻を上下に振って身悶えた。
「んっ、んぁっ、んぁうっ、んんっ! はっ、はぁっ、ぁはぁっ、はぁっ、はっ、はぁっ! …ん、んんっ…だめぇ、だめなの…ぅんっ、んっ、んぁっ!」
 時折、意味のある言葉を発していた秋子さんは、やがてまた躰に火を灯して、自分からお尻を揺すり始めた。
「あっ、あんっ、はぁんっ、んんっ、んぁっ、はぁんっ! …んぁっ、んはぁっ、はぁっ、はぁんっ!」
 俺と秋子さんの躰が断続的にぶつかり合う音が浴室に響く。

「はぅっ、あぅっ、あぅっ、はっ、はぁうっ、あぅっ、ぅあっ、ひぁっ!」
 喘ぐ秋子さんのわき腹から手を離して、背中に覆い被さる。
「はぁっ、あっ、あっ…? …あ…旦那様…?」
 とろけるような甘い表情で振り向き、潤んだ瞳を向ける秋子さんにキスをしてから、揺れる乳房に手を被せた。
「んっ、んふぁっ、はぁ…♪」
 ぶるっと背中を震わせ、秋子さんがうっとりと媚笑を浮かべた。
 乳房を持ち上げるように下から支えると、指が第二関節まで沈み込んだ。構わずに手の平を押し付け、揉みしだく。
「ああっ、あっ! …はぁ、はっ、はぁっ、あっ、ああんっ!」
 秋子さんの唇から歓喜の嬌声が漏れ出て、蜜壷が軽く引き絞られる。首筋に舌を這わせると、秋子さんはくすぐったそうに躰を震わせて、お尻を揺すった。

 乳房を揉みしだきながら、緩くなっていた腰の動きを再開させる。
「はぁっ、ああっ、あぅっ、はぅっ、ぅふぁっ、ぁはぁっ、はっ、はぅっ、はぁうっ!」
 秋子さんももう抵抗する意志はないらしく、顔をほころばせながら歓声を上げて身悶えている。
「はっ、はぁっ、あっ、はぁ、あっ、ぁはぁっ!」
 自分からお尻を振っている秋子さんの深奥からは、文字通り溢れるほどの蜜が湧き出し、絡み付く粘膜の水音を激しくさせている。
 覆い被さった体勢からでは見えないが、俺の太ももにまで秋子さんの蜜が伝ってきているぐらいだから、秋子さんの太ももも同じようになっているのだろう。大量の蜜が止め処なく俺と秋子さんの太ももを伝って床に垂れていき、間に合わずに溢れ出した蜜は、滴になって結合部から直接床の上に落ちていく。
「はぅっ、うぁっ、あぁっ、はぁっ、あぁあぁっ!」
 秋子さんが引きつった声を上げて、お尻を左右に振り、また軽い絶頂を迎えた。それと同時に、雨垂れが地面を叩くような音がして、勢いよく汐吹いた秋子さんの蜜が床に撒き散らされる。
「はっ、はぁっ、はぁんっ、んんっ、んぁっ! はあ、ああっ、…好きっ…好きです、祐一さんっ…あ、あぁっ!」
 うわ言のように呟き、秋子さんは躰を上下に揺すった。

 やがて俺の方にも限界が近付いてきた。
「ふぅあっ、はぁっ、はぅっ、ふぅっ、ぅふぅっ、ふぁうっ!」
 秋子さんは体全体を大きく揺さぶり、深い快楽に溺れている。この分だと、すぐにまた大きな絶頂を迎えるだろう。
「はぁっ、はぁんっ、んっ、んぁっ、はぁ、あぁっ……!」
 案の定、秋子さんはひざと太ももを震わせるようにしながら、あやふやな動きで躰を揺すり始めた。
「はんっ、んっ、んぅ、ぅうっ、ぅふぁっ、はぁ…っ、…んんっ」
 秋子さんの声が引きつり、動きがおぼつかないものになっていく。
「ふぅっ、ふぁっ、はぁっ、はふぁ…」
 俺は秋子さんが絶頂を迎える手伝いをしようと、結合部に手を伸ばして、見当を付けて秋子さんの陰核を指で摘み上げた。
「――ひぅッ…」
 それと同時に、秋子さんが息を呑む。
「〜〜〜っ! …っ、……っ! ………〜〜〜っっっ!」
 何度もつま先で跳ねながら、秋子さんは声にならない悲鳴を上げた。それと同時に秋子さんの体内が収縮し、痙攣というよりも振動と呼んだ方が相応しいほど激しく震えた。
「うっ、うあっ!」
 堪らず力尽き、痺れるような快感と共に秋子さんの中で果てる。
「うっ、うう」
 絡み付く粘膜越しに柔肉が激しく蠢動して、圧倒的な快感が流れ込んでくる。俺は意識が遠くなりそうになるのを、歯を食いしばって耐えた。

「…ふぅっ」
 ようやく秋子さんの蜜壷の動きが沈静化して、俺は息を吐いて肩の力を抜いた。
 秋子さんの乳房と下腹部に添えていた手の力を緩めると、秋子さんはくたくたとその場にしゃがみ込んでしまった。
「あ、秋子さん?」
 背中を支えながら仰向けにすると、ちょうど秋子さんが瞳を開いた。
「……、……あ…祐一…さん…」
 か細い声で呟き、手を伸ばして俺のほほを撫でる秋子さん。
「…え…? …あ…私…どうしてしまったんでしょうか…」
 失神した直後で意識が朦朧としているのか、秋子さんは弛緩して動けない躰を不思議そうに見下ろして、小首を傾げた。
「ふう」
 取り敢えず一安心した俺は、秋子さんの髪の毛を撫でた。

 しばらく髪の毛を撫でられて、気持ちよさそうにぼーっとしていた秋子さんは、ようやく状況を思い出したのか、はっとした表情で躰を起こした。
「あっ…も、申し訳ございません、旦那様。メイドの分際で、旦那様に介抱していただくなんて…あんっ」
 立ち上がろうとして、よたよたとよろめき、また俺に向かって倒れ込んでしまう秋子さん。
「…はぅ…もう、どのように申し開きを致せばよいのか…」
 秋子さんは恥じ入るようにうつむいて、もじもじ人差し指をつつき合わせた。
 また嗜虐心が目覚めた俺は、意地悪く笑って、
「お仕置きされた挙げ句に失神するなんて、秋子さんには、メイドさんとしての気構えが出来ていませんね」
「…はぅん」
 しょんぼりと顔をうつむかせる秋子さん。
「しょうがない。また、お仕置きですね」
 俺はそう言うと、全身を預けるようにしていた秋子さんの躰を転がして、横抱きに抱え込み、ひざの上でうつ伏せにした。
「えっ、あっ? …そ、そんな…ああっ?」
 秋子さんは少女のように可憐な仕草で、肩を震わせて怯えた表情を向けた。俺は何も言わずにスカートを捲り、秋子さんのお尻を剥き出しにして、たぷたぷ柔らかい肉を揉み始める。
「あっ、はぁっ、はぁんっ! …あっ、ああ…は、はいっ、お、お仕置きして下さいっ…♪ あ、あっ!」
 肩をわななかせ、喜悦の表情を浮かべる秋子さん。

 秋子さんの腰に締められている、ベルト代わりのリボンを引っ張った。
「あんっ」
 水を吸って解きにくくなっていたリボンを、ほぐすようにして緩めて、秋子さんの柳腰から抜き取る。
 ほどいたリボンを放って、半脱ぎだったワンピースごとエプロンも脱がす。これで秋子さんはストッキングとガーターベルト、ホワイトプリムだけになった。
 メイド服を背後に置いてから、秋子さんの脇の下に手を入れて、抱き起こす。
「はぅんっ…だ、旦那様ぁ…」
 もう火が点いたのか、秋子さんが熱く潤んだ瞳を向けて、甘く囁いた。

 俺は床に胡座をかいて座り直して、秋子さんの腰の後ろに腕を回して向かい合った。
「秋子さん」
「…は、はいっ…どうぞ、旦那様」
 俺の呼び掛けに、快楽への渇望で真っ赤になった顔をこくこくと何度もうなずかせる秋子さん。俺はうなずき返してから、場所を合わせて、秋子さんの躰を落とした。
「…んっ」
 湿った粘膜が絡み合い、溢れ出した蜜が立てる特有の水音と共に、俺と秋子さんの躰が繋がる。
「んぁうっ、ん〜…っ! …んぅっ、ん………はぁっ…」
 秋子さんは伏せた瞳にぎゅっと力を込めて、ほとばしりそうになった嬌声をのどの奥に飲み込んだ。
「…はっ、はぁっ、はぁんっ…んん…あぁ…」
 ゆっくりとまぶたを開けた秋子さんは、濡れた瞳を俺に向けると、うっとりと媚笑を浮かべた。
「…うふふ……ん…ちゅっ」
 秋子さんのほころんだ顔が近付き、唇が重なる。
「はぅんっ…んんっ…んちゅ、ちゅっ…んぅ、んっ…んふ、んちゅ…うぅん…♪」
 秋子さんは情熱的に舌を絡めながら、もじもじとお尻を揺すって器用に脚を伸ばし、俺の腰の後ろに絡めた。たゆたゆと柔らかく弾む乳房を押し付け、全身で快感を求めるのも忘れない。
「んっ、んぅっ、んぅ…ふぁ…はぁう…」
 唇を離した秋子さんは、鼻先を触れ合わせるように顔を寄せ、
「…はぁ、はぁ…旦那様、早く…お、お仕置きして下さいませ…」
 甘くとろけるような猫撫で声で、おねだりした。

 これでお仕置きになるのだろーか、と思いながら、俺は腰の後ろに回していた腕を秋子さんのお尻の下に添え、腰を突き上げるように動かし始めた。
「あっ、はぁっ、ああっ、はっ、あぁんっ! …あっ、はっ、はぁっ、ああっ!」
 秋子さんは慌てたように俺の首の後ろに腕を回してしがみつき、澄んだ嬌声を上げ始めた。
「んっ、んんっ、んぅ、うぅんっ! んふぁっ、はぁっ、はぅっ、はふっ、ふぁっ、ぁふぁっ!」
 秋子さんの瞳がまた伏せられて、整った顔立ちが情痴にひずむ。秋子さんの媚貌を眺めながら、揺さぶりを大きくすると、秋子さんの歓声が更に大きくなり、深奥から溢れる蜜が量を増した。
「はっ、はぁっ、はぁっ、はぁあぁっ! …ああっ、んっ、んぁっ、あぁんっ、あんっ、あんっ、ああーっ!」

「あっ、はぁっ、はぁんっ、んんっ、んぁっ、ぁはぁっ、あっ、あぁっ!」
 秋子さんの腕が俺の背中に回され、体全体が跳ねるように揺れる。
「あふっ、ふはぁっ、はふっ、ふぁっ、ぅふぅっ、ふっ、ふぁっ、ぁはぅっ!」
 秋子さんは髪の毛を振り乱しながら、自分から腰を揺すっている。秋子さんの乳房が弾むように押し付けられ、唇が何度も唇を重なる。
「んっ、んちゅっ、ちゅぅっ、んふぅっ、うぅん、んんっ…はぁあぁんっ!」
 秋子さんの嬌声が浴室の壁に反響して、木霊した。


                                        《おまけ後編に続きます》

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 星牙でございます。
マキ「マネージャーの小原マキです」

 また昔の話しになってしまいますけど、『つやつや秋子さん』の反省点で、『看護婦さんとのラブシーンとゆー感じをあんまり出せなかった』というのがありました。
 それを踏まえた甲斐があって、今回は見事にメイドさんとのラブシーンという感じを出せました。るんらら〜、よかったね〜♪
マキ「いいわけあるかぁーっ!」

 お読みいただきありがとうございました。
マキ「それでは、ご機嫌よう」

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