愛の劇場『お茶目な秋子さんR誕生日編 おまけ前編』
※後日談のよーなものです。
※えっちです。
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商店街から続く家路を通り、家に辿り着く。
この家の中では美貌の若妻が二人(片方は年齢不詳だけど)、俺の帰りを待っている。
「ただいまー」
ドアを開けると、間髪入れずに返事が返ってきた。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「お戻りになるのを、首を長くしてお待ちいたしておりました」
「……。すいません、家を間違えました」
そう言って、二人に背中を見せないよーにドアを後ろ手に開けた俺は、外に逃げようとした。
「間違えていませんよ? ここは旦那様の家です。……えいっ♪」
「それーっ♪」
ガシッ、ガシッ! 二陣の疾風に腕を掴まれ、一瞬で家の中に引きずり込まれた。
「あー」
見慣れた居間に放り込まれる。
「ま、待った! 待って下さい、秋子さん、名雪!」
声を振り絞って、左右に腕を掴んでいる二人に呼び掛ける。
「はい、なんでしょうか」
右腕にしがみついたまま、可愛らしく小首を傾げた秋子さんの姿を見下ろす。
ゆったりと肩口の膨らんだデザインの、濃い紺色のロングワンピース。細かいレースで縁取りがされている、清潔そうな純白のエプロン。フリルの付いたカチューシャ(確か、ホワイトプリムとか言った)が前髪を押さえていて、秋子さんの顔を普段より幼く見せている。ベルト代わりのリボンが、細い腰の後ろで蝶々の形の結び目を作っていた。
メイド服だね。うん。…誰に言ってるんだ、俺は。
「……」
左腕に抱き付いて、にこにこ朗らかに微笑んでいる名雪の姿を見下ろす。
ちょこんと可愛らしく頭に乗っかっている、秋子さんと同じ形のホワイトプリム。肩口を膨らませた、パフスリーブ型の水色のベスト。同じ色のチョーカーが細い首に巻かれ、アクセントになっている。白いブラウスは無闇に襟ぐりが大きくて、胸の谷間が見えてしまっている。スカートも丈が短くて、薄手のガーターストッキングに包まれた太ももの付け根が見えそうになっていた。
こっちもメイド服だ。うん。…だから誰に言ってるんだよ。
「一応、礼儀として訊きますね」
「はい」
「二人とも、その格好はいったい何なんですか。…いえ、何のつもりでそんな格好をしているんですか」
秋子さんと名雪は、にっこり微笑んで俺から離れた。
「私は、旦那様のメイドです」
「同じく、わたしもご主人様のメイドです」
一部の隙もない、礼儀正しいお辞儀をする名雪と秋子さん。
「私も名雪も、旦那様にご無理をさせてばかりだと気付きました」
「それ故、このたびは僭越ながら、二人でご主人様のメイドになることを決意いたしました」
顔を上げた秋子さんと名雪は、淀みもなく朗々と言葉を続ける。
「「祐一様の全てのご要望に応え、誠心誠意お尽くし申し上げることを誓います」」
名雪と秋子さんは綺麗にハモった口上で締めくくり、背筋を伸ばして、もう一度深々とお辞儀をした。
「……」
黙って突っ立ったまま、名雪と秋子さんを見つめて、何をどう言おうか考えていると、
「ご主人様、上着を鞄を頂戴いたします」
名雪がそう言って、慎ましい仕草で両手を差し出した。
「あ、ああ」
反射的に、上着と鞄を渡す。幾らか落ち着きが戻ってきて、まともな思考が出来るようになった。
「あの、秋子さん、名雪」
「「はい」」
また綺麗にハモった返事を返す二人。完璧に同調した音が、耳に心地よい…って、そうじゃないだろ。
「ええと、気持ちは嬉しいんですけど、やっぱり落ち着かないんで、やめて欲しい…んですけれ…ど」
名雪と秋子さんの瞳が見る見るうちに滲み始めたのを見て、言葉を失う。
「…すんっ…旦那様、私のような大年増のメイド服なんて、見苦しくて我慢できないと…そうおっしゃりたいんですね」
「…うゅ…わたしみたいなドジでノロマなカメのメイドなんて、要らないんだね…」
肩を震わせながらハラハラと涙をこぼし、泣き崩れる二人。
「ああっ」
頭の何処かでは、『騙されてる、騙されてるよ、きっと』と分かっていても、それでも俺はこの二人のこんな姿は見ていられない。
「分かった、分かりましたっ。名雪も秋子さんも、メイドでいいです」
「…本当ですか?」
「うゅ…ほんと?」
口元を手の平で押さえて、潤んだ瞳で見上げる名雪と秋子さん。…メイド服と相まって、むちゃくちゃ庇護欲と嗜虐心がそそられる。…いや、そーじゃない。
「本当です」
ああ、言ってしまった。
名雪と秋子さんの顔が、朝陽のようにパァッと明るく輝く。
「ありがとうございます、旦那様♪」
「このご恩は、精一杯お仕えすることで返させていただきますね♪」
本当に嬉しそうに微笑みながら、深々とお辞儀をする名雪と秋子さん。
秋子さんは直立不動の姿勢で、いつもの穏やかな微笑みを浮かべて、
「旦那様。お夕食の前に、何かお召し上がりになりますか?」
「え? ええと」
現状に圧倒されている今の状況で、何か食べられるわけがない。
「いえ、いいです」
「では、お夕食の時間を早めに致しましょうか」
「いつも通り、7時でいいです」
「かしこまりました」
深々とお辞儀をする秋子さん。
上着と鞄を持って控えていた名雪が、楚々とした仕草で話し掛けてきた。
「ご主人様、お部屋をお連れ…失礼しました、お部屋にお連れいたします」
「ちょっと待て。別に案内なんてされなくても、部屋ぐらい分かるぞ」
名雪の瞳が、妙な具合に潤んだ。
「…ですが、それではわたしの仕事が…」
何故か顔を赤らめて、ごにょごにょと言葉を濁らせる名雪。
「?」
名雪はあごを引いて顔をうつむかせたまま、上目遣いに俺を見つめてもじもじしている。
まあ、いいか。このままこうして立っていても仕方がないし、二階に上がれば名雪の意図も分かるだろう。
「よし。じゃあ頼むぞ、名雪」
「あ…はい、ご主人様っ」
顔を上げて、にっこり微笑む名雪。
「では、私はお夕飯の仕込みに入ります」
秋子さんがお辞儀をして言った。
「旦那様、ごゆっくりおくつろぎ下さい。名雪、旦那様に粗相のないようにね」
「うん」
名雪と秋子さんが、何やらアイコンタクトを交わしている。
「?」
名雪の後ろについて、二階に向かう。居間を出て、階段を昇り掛けたとき、
「う!」
先に昇っている名雪のミニスカートの中身をもろに見てしまい、小さく呻いた。
陸上で鍛えられた太ももは、すらりと伸びていて綺麗だ。細かいフリルの付いたガーターベルトと、半透明のストッキングの光沢が目に眩しい。
「……」
そして脚の付け根には、名雪の大きなお尻がある。
大きいとは言っても、名雪のお尻はもちろん型くずれなんてしていない。キュッと形よく引き締まり、綺麗なハート型の曲線を描いていて、丸くて柔らかそうだ。
安産型に膨らんだお尻は、白いパンツで覆われて…ない。パンツはお尻を覆うどころか、谷間にほとんど挟まれていて、名雪の真っ白い肌は露出して剥き出しになっている。…一昔前に流行った、Tバックみたいだ。
名雪の脚が一歩段差を昇るごとに、お尻の肉がたぷたぷとプリンのように震えて、見ているだけで頭がくらくらする。
ふるふる揺れるお尻をぼけーっと眺めていると、階段の途中でお尻が…じゃない、名雪が立ち止まった。
「ご主人様?」
「はいっ! …あ、いや、なんだ?」
「ご主人様こそ、どうかなさったのですか?」
上着と鞄を大事そうに抱えたまま、階段を降りてくる名雪。
「え、ええと」
名雪のお尻に見惚れてた、とは言えん。
「いや、なんでもないぞ。上がろう」
「? はい、参りましょう」
名雪は不思議そうに小首を傾げてから、こっくりうなずいて、また階段を昇りだした。
「……」
ゆらゆら、ふりふり。たゆたゆ、ぽよぽよ。
「…ぼけー」
「ご主人様?」
「はぅっ」
名残惜しくて、つい階段に長居してしまった。お尻が珍しいわけじゃないけど、名雪がメイドさんの服装なことと、ミニスカートの中を覗いているっていうのが妙に興奮して…ごにょごにょ。
ようやく部屋の前に着き、名雪はドアの脇に控えた。
「どうぞお入り下さい、ご主人様」
「ああ。ありがとうな、名雪」
名雪に『ご主人様』とか呼ばれるのは、背中がくすぐったい感じがするけど、『お父さん』だの『おにぃちゃん』だの『先輩』だのと呼ばれたことがあるから、特に耐えられないということはない。
俺が部屋に入ると、名雪も自然な仕草で一緒に入ってきた。鞄を机の脇に置き、ハンガーに掛けた上着に丁寧にブラシをかける。
「名雪、そこまでしてくれなくてもいいぞ」
俺がそう言うと、名雪は慎ましく首を横に振った。
「お言葉ですが、これがわたしの仕事の一つですので」
強固な意志と、仕事に対する誇りを感じさせる、凛とした口調で言った。……ホントに名雪なのか?
「名雪、ちょっとこっちに来てくれ」
「はい」
名雪は無警戒に近付いてきて、俺の目の前で控えた。
「……」
顔を近付けて、じっと見つめてみる。
人畜無害そうな丸顔。少し薄目のまゆ毛。長く揃ったまつ毛。小さく可愛らしい鼻梁。小さな口を縁取る、薄い唇。
「うーむ」
どこから見ても、眺めているだけでほにゃっと気持ちの安らげる、いつもの名雪だ。
しかし、これだけでは分からない。実際、名雪と秋子さんが入れ代わって、からかわれたことも何度かあるぐらいだし。
「…えっと…何か?」
名雪は俺に見つめられて、少し落ち着かない様子で立っている。照れているのか、薄く赤らんでいるほっぺたが可愛らしい。
「……」
ホワイトプリムを避けて、空色の髪の毛を撫でる。さらさらふわふわの髪の毛が、柔らかく手の平に触れた。
「あ…ご主人様」
一瞬、気持ちよさそうに瞳を和ませてから、慌てて真面目な表情を作る名雪。駄目だ、まだ分からん。
大きく開かれた胸元から、深い峡谷が見える。
「あ…」
俺の目線に気付いて、名雪は恥ずかしそうに瞳を伏せた。
白いブラウスは丸く膨らんでいて、乳房の形をはっきりと浮き上がらせている。…ん? …あれ、もしかして…。
「なあ、名雪。…ひょっとして…」
俺が口を開いた途端、名雪の顔がさぁっと鮮やかな紅色に火照り、胸元も綺麗な朱色に染まった。
「…はい…下着は、付けておりません」
名雪は小声で、でもはっきりとした口調で告げた。
改めて、名雪の胸元を見つめる。
ふっくら柔らかそうな丸みを帯びた乳房が、ブラウスに流麗な線を描き、その突端には俺が気付く原因になった突起が小さく浮き上がっている。…って、見ている場合じゃない。
「なんでまた、そんなことを」
名雪はさらに恥ずかしそうにうつむき、全身を濃い桜色に染めた。
「…わたしは、メイドですから」
瞳を伏せて、囁くように呟く名雪。薔薇色に染まったほほが、可愛らしい。
「いや、それは理由になってないぞ」
急に落ち着かない気持ちになってきた。いかん、このまま一緒に居るのは精神衛生上よくない。
「う、うん。じゃあ、鞄と上着を持ってきてくれてありがとうな。もう部屋に戻っていていいぞ」
俺がそう言うと、名雪は上目遣いに俺を見つめた。
「いいえ…まだ、お仕事が残っておりますから」
「へ?」
「失礼します」
名雪は一礼してひざまずくと、俺のベルトを外して、ズボンに手を掛けた。
「おっ、おいっ?」
不意を突かれてバランスを崩した俺は、後ろのベッドに腰掛ける体勢になった。
膝立ちになった名雪に、素早くズボンを降ろされる。
「ま、待てっ! 何する気だ?」
「ご奉仕いたします」
名雪は微かに潤んだ瞳を向け、短く答えた。…五胞子? とボケる余裕はなさそうだ。
「…あ…」
トランクス越しに大きくなっている俺を見て、名雪が感嘆の声を上げる。気のせいか、瞳の潤みがさらに濃くなったよーな。
「ええっと…これから、確か…」
名雪はうずうずと肩を震わせ、小声で何か呟いた。口の中でぶつぶつ暗唱してから、
「ご主人様、どのようなご奉仕をお望みですか?」
「え」
「お口がよろしいですか? それとも、胸がお好みですか?」
これは、その…つまり、アレについて訊いているんだろーな。
「……」
俺は少し考え込んで、
「よし、決めた」
「はいっ」
名雪は瞳をきらきら輝かせながら、勢い込んで身を乗り出した。
「ご主人様、どのような……」
口を開き掛けた名雪のわき腹を掴んで、ベッドに引っ張り上げて、組み伏せた。
「きゃあっ…ゆ、祐一? …じゃなくって、ご主人様っ?」
瞳を丸くして、わたわた慌てる名雪。
「してもらうより、今は名雪が欲しい」
俺はそう言うと、名雪のベストやブラウスを脱がしにかかった。
「えっ…あ」
名雪の顔が、快感の予感にふにゃっとほころぶ。すぐにハッとして、ぶんぶんと首を横に振った。
「だ、だめだよっ…です、ご主人様っ。それじゃあ、奉仕にならな…きゃんっ♪」
ブラウスを引っ張り降ろして名雪の乳房を剥き出しにして、むしゃぶりつくように吸い付く。
「あっ、あぁっ、あんっ! …だ、だめぇ、祐一…じゃなくて、ご主人様ぁ…あっ…、…だめだったらぁ……あぁんっ♪」
脚をばたばたと振り回しながら、快感に喘ぐ名雪。既に固くなっていた乳首を音を立てて吸うと、名雪の抵抗はすぐに止んだ。
「はっ、はぁっ、はぁんっ……ああ…だめだよぉ…これは、最後に…はぅ、ふぅ、はぁん…」
うわ言のような名雪の呟きは、聞こえない振りをする。
「それじゃあ、いただきます」
・
・
「ふぁっ、はぁっ、はぁうっ! あぅっ、はぁうっ、あはぅっ!」
名雪の乳房を揉みながら、少し荒っぽく腰を動かす。
名雪のブラウスとベストは肩と腕に引っ掛かり、スカートはひざの下で縺れて絡まっている。半分脱ぎ掛けの名雪を押さえ付けて、無理矢理しているような錯覚に、自然と腰の動きが大きく激しくなっていく。
「はっ、はぁ、はぁっ、あっ、あぁっ…んっ、んぁっ、あぁんっ!」
名雪が喘ぎ声をあげて頭を振るたびに、ずり落ち掛けたホワイトプリムが髪の毛と一緒に振り乱される。
「…あっ、あぁっ、あぅっ、ぅんっ、んっ、はぁっ……! …あ…あ、あっ、ああぁぁ〜っ!」
名雪は肩を小さく震わせると、息を引きつらせながら上半身を弓なりに仰け反らせた。同時に、俺を包む名雪の粘膜が痙攣しながら収縮する。
「…んっ…」
目眩がするほどの快感と共に、腰から力が抜けた。名雪の深奥に全てを注ぎ込むように、躰を前屈みに倒す。
「あっ、あぁうっ、あっ…熱い…」
ビクンとお尻を揺らし、名雪が喘ぐように呟いた。
「ん…ふぅっ、はぁ、ふぅぅ…」
しばらく互いに動かないで、呼吸を整える。
「はぁ、ふぁ、はぁ…………んふふ、祐一ぃ〜…だぁい好き♪」
名雪がまだ呼吸を弾ませながら、ほにゃっと微笑み、よたよたと腕を伸ばして抱き付いてきた。
「えへへ…んちゅっ、ちゅっ……好き…んっ、ちゅっ」
ふにゃふにゃに顔をほころばせて、何度も俺の顔にキスをする名雪。
ふと意地悪な気持ちになった俺は、名雪に向き直った。
「おいおい、名雪はメイドだろ? ため口を利くな」
名雪の顔が、はっと強張る。
「あ、そうか…え、えっと、えっと…ご、ご主人様、申し訳ありませんでした」
慌てて言い繕った名雪をひっくり返して、今度はうつ伏せに組み伏せる。
「きゃあっ! ゆ、祐一…じゃなくって、ご主人様?」
首を振り向かせて、怯えたように躰を揺する名雪。
「不出来なメイドの名雪には、お仕置きだな」
わき腹を掴んで、さっき階段でさんざん誘惑してきたお尻を高く持ち上げる。
「え、ええ? あっ!」
振り向いた名雪は、火照って薔薇色になっていた顔に、羞恥と歓喜の入り交じった複雑な表情を浮かべた。
「え、ええと…こういうときは…、…はい、ご主人様っ。ふ、不出来な名雪に、お、おっ、お仕置きしてっ…して下さいっ!」
興奮のあまり激しくどもる名雪が、愛しくて堪らない。
「よし」
短く答えて、名雪を後ろから刺し貫く。
「はぁっ、あっあぁーんっ!」
・
・
「はぁうっ、あぅっ、うっ、ぅんっ、んぁあっ、はわぁっ! はぅっ、うぅっ、ふぁっ、ひゃあぁあ!」
膝立ちになって、名雪を背後から攻め立てながら、同時に乳房と秘部を弄くる。名雪はシーツを握り締めて、激しい息遣いとあられもない悲鳴を上げ続けている。
「はぅっ、あぁうっ、あぁうぅっ! …ひぅっ、うぅっ! ひゃっ、わっ、ぅわぁあぁ〜!」
包皮を剥いて剥き出しにした陰核を指でつまむと、名雪はかん高い嬌声を上げて、お尻を上下に揺らして悶えた。
「はっ、はぅんっ、んっ、んぁっ…だめぇ、わらひ、また…あぁうぅ〜〜!」
低い声でうわ言のように呟いた名雪が、ぶるぶるっと躰を震わせた。
「…ん」
俺を包み込んだ柔肉が痙攣と収縮を繰り返し、名雪がイッたのがはっきりと分かった。
「はぅうぅんっ、ぅんっ、ぅん………ふにゃあ♪」
名雪は躰を前後に揺らして、絶頂の余韻に浸ってから、かくんとうなずいて全身を弛緩させた。
「ふぅ〜、はぁ〜、ふぅ〜♪」
満足げに微笑んだ名雪が、大きく肩を上下させて、呼吸を整えている。
名雪の火照った躰はふにふに柔らかくて温かいから、重なっているだけでも充分すぎるほど心地よい。…だけど、
「ほら、名雪。休むな」
意地悪く言いながら、わき腹を掴んで名雪のお尻を持ち上げた。飲み込まれたままだった俺の部分が、名雪の蜜壷を激しくかき回し、深奥を引っ掻く。
「ひゃわぁあぁっ!」
とろとろと微睡んでいた名雪が、大きな悲鳴を上げて悶絶した。
「あっ、はっ…え?」
振り向いた名雪には何も言わずに、わき腹を掴んだまま腰を動かし始める。
「あっ、あっ、あっ…だ、だめぇっ…す、少し、休ませて…あっ、あぅんっ!」
「名雪はメイドさんなんだから、口答えしないように」
絶対にメイドさんとゆー職種を勘違いしている物言いに、名雪は何故か納得したようにうなずいた。
「は、はい……んんっ、あっ」
ぶるぶるとお尻を震わせて、瞳を潤ませる名雪。火が点いたらしい。
「あんっ、はんっ、あぁんっ…ごっ、ご主人様の…、…おっ、お気に召すままに…はぁんっ♪」
上擦った声で呟く名雪の仕草に、目眩がするほど興奮した。
「あっ、あんっ、あんっ…んっ、んっ、んふっ♪」
俺の下に組み伏せられた名雪は、自分から躰を揺すって甘い声を上げている。
普段は子どもっぽい仕草の名雪が、こうしてとろけるような喘ぎ声を漏らして、大人の女としての表情を見せると、名雪のこういう顔を知っている男は俺だけだという優越感のようなものが込み上げてくる。
「あんっ、んっ、んんっ、んーっ! …あぁっ……ふぅ…」
名雪のお尻がぶるぶると震え、蜜壷が締まった。
「…ん」
絶頂を迎え、くたっと弛緩した名雪に体重を掛けないように、肘で躰を支える。
「ふぅ、はぁ、ふぅ…ふふふ、そうだよ? …わたしがえっちな顔を見せるのは、祐一だけだもん…」
名雪が真っ赤に火照った顔を振り向かせて、うっとり微笑みながら、喘ぎ喘ぎ呟いた。
「…口に出してたか?」
「うん。…えへへ」
ほにゃっと微笑む名雪を見ていると、気恥ずかしくなってきた。誤魔化すように、名雪の乳房を揉む。
「あんっ♪ …ふふふ、祐一ったら、照れてる〜」
身をよじって悶えながら、くすくす微笑む名雪。
「むう、メイドのくせに生意気な」
「…あ、そうか。…申し訳ありません、ご主人様♪」
名雪はほにゃっと微笑みながら、音符マークを付けて謝った。
「心がこもってない。お仕置きだ」
まろやかな手触りの名雪の乳房を揉みしだきながら、腰の動きを再開させる。
「あんっ! もう、祐一のえっち…きゃあああ♪」
快楽に耽る名雪の嬌声が部屋に響く。
「はぁっ、ふはぁっ、はぁっ、あぁっ、あぅんっ、んっ、ぅんっ、あんっ!」
ベッドが軋む音に交じって、粘膜の絡み合う湿った音と、俺の下腹部と名雪のお尻がぶつかる音とが聞こえる。
「んぅっ、ぅふぅっ、ふひゅっ、ふひゃあ、ひぅっ、ぅふっ、んふぅっ、んっ、ぅんっ、うぁんっ」
掠れた嬌声を上げながら、名雪は躰をくねらせたり、腰を動かしたりして、快楽を求めて嬌悶し続ける。
「んんっ、ふぅ、ふぁ、はぁっ………はぅんっ!」
名雪がわななきながら躰をねじり、またイッた。
「ほら、名雪」
そのまま休まずに、躰を前屈みに倒して体重を掛けながら、腰を打ち付ける。
「はぁあぁんっ! …んっ、んふぅっ、ふぅっ、ふぅあっ、はぁあぅっ! …んくっ、ご、ご主人様ぁ♪」
・
・
「ふにゃ、はにゃ、ふにゅう…♪」
へろへろの腰砕けになった名雪は、うつ伏せになったまま脚を緩く開いて、ふにふに呟いている。
「ほら、名雪。しっかりしろ」
わざとらしくお尻を撫で回しながら、名雪を揺さぶる。
「あんっ……ふふふ…ご主人様ぁ…♪」
くすぐったそうにお尻を振って、甘ったるく上擦った声で呟く名雪。
掛け布団を名雪の肩まで被せて、髪の毛を撫でる。
「休んでいていいからな。俺は下に行って、水でも飲んでくるから」
「は〜い」
髪の毛を撫でられて気持ちがいいのか、名雪はとろんと眠そうな表情で微笑んだ。
部屋着を着込んでから、階段を降りて居間に入る。
「ふふふ〜ん ふふ〜ん♪」
台所ではメイド衣装に身を包んだ秋子さんが、可愛らしい鼻歌を唄いながら躰を左右に揺すって調理をしていた。
リボンの結び目がふわふわ舞うように揺れて、なんか可愛い。…って、見惚れていてどうする。
「あら、旦那様。何かご用ですか?」
俺の視線に気付いて、秋子さんがいつもの微笑みを浮かべながら振り向いた。口調はメイドさんのものだったけど。
「いえ、水を飲みに来たんです」
「そうですか。分かりました、少々お待ち下さい」
秋子さんはにっこり微笑み、手早く水道からコップに水を注いだ。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
秋子さんからコップを受け取り、のどを潤す。
「旦那様。お夕食の前に、お風呂はいかがですか?」
微笑んだまま俺をじっと見つめていた秋子さんが、何げない口調で言った。
お風呂か。確かにさっぱりしてからご飯を食べた方がうまいかもしれない。…名雪をかなり激しく攻め立てたせいで、汗もかいているし。
「そうですね。いただきます」
「かしこまりました」
にっこり微笑んだ秋子さんの瞳が、キラリと光ったよーな気がした。
《おまけ中編に続きます》
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星牙でございます。
マキ「マネージャーの小原マキです」
『誕生日編』は13禁ぐらい(半端)でしたので、それで納得できなかった方のためのおまけです。
マキ「祐一が随分と積極的じゃな」
うん。本編の方の祐一は火付けが悪かったので、かなりえっちぃになってます。しかも鬼畜風な味付けも加味してます。
マキ「ところで何ゆえに秋子さんと名雪女史がメイドさんなのじゃ」
前に『つやつや秋子さん』を書いたとき、『どうしてメイド秋子さんとのラブシーンがないんですかっ!?』とゆー感想をいただいていて、そのご要望へにお応えしてみました。
マキ「そなたが書きたかっただけじゃろ」
うぃ。
工夫した点は、呼称を二人とも『旦那様』にしてしまうと区別が付かなくなるので、涙を飲んで(※小生は断固『旦那様』派)、名雪女史には『ご主人様』と呼んでもらうようにしました。…ぐよぐよ。
マキ「本気で泣くな」
お読みいただきありがとうございました。
マキ「それでは、ご機嫌よう」
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